資産運用初心者が知っておきたい!14の資産運用の種類とその目的
2022 01.4この記事はPRを含みます
資産運用とは?
資産運用とは、手元にあるお金を使って、資産を増やすことを言います。
資産運用の方法として、貯蓄と投資が挙げられますが、貯蓄とは、すぐに使える預金などのことであり、投資とは、中長期的な目線で増やすためのお金のことで、貯蓄よりも高いリターンを得られる可能性があります。
ここでは、資産運用の種類についてご紹介します。ぜひ、自分にあった運用方法を見つけてください。
初心者ってなんのために資産運用を行うの?
資産運用をはじめるときに、最初に考えておくべきことは、なんのために資産運用を行うのかということです。
これからのライフプランは人それぞれですが、例えば結婚・住宅購入・老後の生活など、人生のイベントにはお金がかかります。また、突然の災害や病気など、想定外の事態に備える必要もあるでしょう。
充実した人生を送るために、自分なりの目的を明確にしてから、資産運用をはじめましょう。
初心者なら知っておきたい!資産運用の14の種類
資産運用の目的を明確にしたら、実際に何から始めたらいいのでしょうか。
資産運用の方法は、あまり知識のいらない初心者向けのものから、専門的知識を要するリスクの高いものまでたくさんあります。よくわからないままはじめてしまうと大きな損失を被ってしまうこともあるでしょう。
そのようなことを防ぐためにも、各運用方法について簡単な概要を知っておくことが必要です。
ここから、資産運用を14種類ご紹介します。
資産運用の種類1:FX
FXとは、外国為替証拠金取引のことで、証拠金を差し入れて、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。
少額の資金で取引ができ、投資金額よりも大きな額の取引を行うことができる反面、証拠金以上の大きな損失を被る可能性があります。元本保証はありません。
非常にリスクが高いため、初心者におすすめできない運用方法のひとつです。
資産運用の種類2:国債
国債とは、国が発行する債券のことです。個人向けとして、銀行など金融機関で取り扱う個人向け国債があります。
国に一定期間お金を投資し、半年ごとに定期的な利子が支払われます。満期時には元本が全額戻ってくるなど元本保証があり、1年以上経過すれば中途換金も可能です。初心者には始めやすい運用方法と言えます。
ただし、預金と同様、昨今は金利が低く設定される傾向にあり、長期運用の割にはリターンが少なくなっています。
資産運用の種類3:株式
株式とは、事業資金を集めるために企業が発行するものです。購入した株主には、議決権や配当金・株主優待を受ける権利があります。
株式投資は、安く買って高く売ることが一番の目的です。しかし、会社の業績や経済動向によっては下落する可能性もあり、倒産した場合、株式はその価値を失います。外国株式であればこれに加え、為替変動リスクなどを考慮する必要もあります。
資産運用初心者には難しい運用方法のひとつです。
資産運用の種類4:投資信託
投資信託というのは、投資家から集めたお金を一つの大きな資金として、運用のプロが投資運用する商品です。運用成果がそれぞれの投資額に応じて分配されます。
元本保証はありませんが、ファンドの運用方針が自分の運用スタンスに合っていると判断できれば、初心者でも少額から気軽に始められます。
運用の専門家に任せられるのは利点ですが、市場環境によって運用成績は変動し、損をしても自己責任であることは言うまでもありません。
資産運用の種類5:仮想通貨
仮想通貨とは、インターネット上でやりとりできる財産敵価値であり、法定通貨と交換できるものです。令和2年5月1日より、法令上、暗号資産と呼ばれることになりました。
利便性や価値がこれから高まると予想されており、投資の対象としても注目されています。ただし、国が価値を保証している法定通貨ではなく、その価値の上下変動が大きいため、投機的な要素が強くなります。初心者にはリスクの大きい運用方法と言えるでしょう。
資産運用の種類6:不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパート、オフィスビルなどの不動産を投資家が直接購入して、賃料収入や売却益により収益を得る投資方法です。
実際の物件を購入するため、元手が必要になります。見込める賃貸収入によってはローンを組んで運用することもあります。専門家と相談し、失敗のないよう十分な計画のもと運用を始める必要があるでしょう。
資産運用の種類7:金投資
金投資とは、そのもの自体に価値がある実物資産として、金を保有することです。
金は、世界共通の資産として昔から価値のあるものとされてきました。紙幣とは違い、存在量に限りがあるため無価値になることはない点も、金を持つメリットと言えるでしょう。
反面、金の取引はドル建で行われるため、円建では為替の影響を受けることになります。また、利息や配当を生むことはないので、保有資産を守るための運用として有効です。
資産運用の種類8:先物取引
先物取引とは、将来の決められた期日に、特定の商品を、現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引のことを言います。証拠金を差し入れる必要があり、証拠金より大きな額で運用することも可能ですが、大きな損失を被ることもあります。
相場が上昇するか、下落するか予想して売買を行うため、予想に反した変動があった場合、損失が発生することになります。初心者の資産運用としては難しい取引のひとつです。
資産運用の種類9:ETF
ETFは上場投資信託とも呼ばれ、特定の指数(日経平均株価やTOPIXなど)の動きに連動する運用成果を目指し、金融商品取引所に上場している投資信託のことを言います。
投資信託は1日1回の取引しかできないのに対し、ETFは取引時間内に、株式のように売買ができるのが特徴です。
自分で売買のタイミングを判断する必要があり、自動積立できないケースがある点や、つみたてNISAを利用できない点に、留意が必要です。
資産運用の種類10:REIT
REITとは、投資家から集めた資金で不動産を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品のことです。日本ではJ-REITと呼ばれています。
自分で不動産を購入するよりも少ない金額で分散投資でき、上場されているため換金性が高い商品です。また、利益のほとんどを投資家に分配するため、大きな利益を得られる可能性もあります。
ただし、元本保証はなく、不動産市場の動向や災害によるリスクなどに留意が必要です。
資産運用の種類11:定期預金
定期預金とは、預入時に期間を決めて利用する預金です。基本的には満期日までは引き出さないことが前提で、普通預金よりも金利が高く設定されています。
1円から1円単位で預入が可能で手軽に始めることができ、元本保証がありますが、現在はマイナス金利政策の影響で、増やす目的には向いていないと言えます。
満期時まで金利の変わらない固定金利定期預金と、適用金利が一定期間ごとに変更される変動金利定期預金があります。
資産運用の種類12:外貨預金
外貨預金とは、日本円を外国の通貨に換えて預ける預金のことです。
外貨普通預金と外貨定期預金があり、銀行によって異なりますが、預入・払出には所定の為替手数料を支払う必要があります。
外貨預金には為替や外国の金利が影響しますので、外貨での元本は保証されますが、払出時の為替が預入時に比べて円高になっていれば、日本円での差損が出る場合もあります。また、預金保険の対象外となる点も留意しましょう。
資産運用の種類13:NISA・つみたてNISA
株式や投資信託などの金融商品で運用すると、これらの売却益や配当金には約20%の税金がかかります。NISA・つみたてNISAとは、一定の範囲内に限り、これを非課税にする制度を言います。
NISAは、毎年120万円の投資枠が設定され(2023年まで)、期間は最長5年間です。
つみたてNISAは、積立での買付に限られていますが、年間40万円まで、非課税期間は20年と長く、積立での資産形成に向いています。
資産運用の種類14:iDeCo
iDeCoは、任意加入の私的年金制度です。
一定の加入資格があり、立場によって毎月の拠出可能金額は異なりますが、自分で選んだ運用方法によって60歳まで拠出し、60歳以降に掛金と運用益の合計額を受け取ることができます。
掛金が全額所得控除・運用益は非課税・受取時も控除があるなど、税制面での優遇措置がありますが、主婦(夫)の場合はメリットが少なく、また基本的に60歳まで引き出せないなど制限があります。
初心者におすすめしない2つの資産運用
資産運用の始め方をインターネットで調べると、資産運用のコツを紹介したセミナー講座やブログ、書籍などがたくさん出てきます。今はネット証券などアプリで投資ができるものもあり、資産運用はお手軽になってきました。
しかし、資産運用の仕方が多岐にわたる今だからこそ、より安心安全な運用方法を選ぶ必要があります。一部の方法は、よくわからないまま始めると危険な面もあります。
初心者向きではない運用を2つご紹介します。
おすすめしない資産運用1:株式投資
資産運用するなら株式投資を思い描く人も多いでしょう。
しかし、株式投資は個別銘柄に投資するため、その会社の業績によっては大幅に下落したり、配当金が減ったりするなどのリスクがあります。また、分散投資することができないため、会社が倒産すれば、その株式は価値を失ってしまい、大きな損失が発生する可能性もあります。
いずれにしても、多くの知識がなければ難しく、変動幅の大きさから、初心者にはおすすめできません。
おすすめしない資産運用2:FX
FXは、相場変動が激しく、その要因は世界中の様々な事象に起因しているため、プロでも正しく予想することが不可能です。その上、値動きが大きく、常に変動を確認しなければならないため精神的に疲弊する恐れがあります。
また、証拠金により実際の元手よりも大きな金額を動かすことができるため、初心者が身の丈にあった運用をするにはハードルが高いと言えます。
ハイリスク・ハイリターンの運用方法であることに留意が必要です。
初心者も賢く資産運用を始めよう
資産運用の方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
運用初心者であれば、少額からの資産運用が鉄則です。また、高利回りを謳う商品があっても、すぐに飛びつくことは厳禁です。どのような仕組みで運用され、どのようなリスクがあるか、しっかりと理解してから少しずつ分散して運用してみましょう。
投資を正しく知り、正しく使って、自分のライフプランをより豊かなものにしましょう。