投資信託は不労所得にはなるのか?投資信託を選ぶ時の注意点5つを解説!
2021 03.19この記事はPRを含みます
投資信託とは
「投資信託」というのは、投資家たちから資金を集めてその資金を元に専門家が運用し運用成果を得て、資金を出した投資家たちに分配する、というシステムの資産運用です。
投資信託と一口に言っても、運用対象には多くの種類があります。例えば不動産投資を重視したファンドがあったり、比較的にリスクの少ない国内株式や国内債権などを対象としたファンドがあったりと、さまざまです。
不労所得とは
「不労所得」というのは、簡単に言えば労働しなくても入ってくる所得、収入のことです。投資や不動産による不労所得がよく知られているでしょう。
通常、サラリーマンは働くことで会社から給料をもらっています。しかし、いつまでも働ける訳ではありません。年をとると働けなくなることもあります。そんな時に、働かなくても収入源となる不労所得があると生活が楽になるでしょう。
不労所得になる投資信託4つ
ここでは、不労所得になり得る投資信託を4つほど紹介します。不労所得と言っても、完全に何もしない訳にはいかない点にご注意ください。資産運用先としての投資信託のファンド選びや管理などはしなければならないでしょう。
また、投資信託といってもリスクやリターンは運用対象によって違います。リスクの低い投資信託を選んだらリターンも少なく、リスクの高い投資信託を選ぶなら大きなリターンが得られる可能性があります。
不労所得になる投資信託1:株式投資
投資信託の運用対象として株式投資となっているファンドは、基本的に色々な企業の株を購入し、投資して運用しています。
株式投資といっても、国内株式か外国株式かでリスクやリターンは違います。国内株式を主な運用対象としている投資信託なら、基本的に国内の企業を投資対象としています。しかし外国株式の場合は該当の国の企業に投資するので、国内株式よりもリスクが高くなりやすいでしょう。
株式投資の特徴
投資信託で株式投資を選択することにより、企業に投資できることや一般的に株式を購入するよりも安く買えたり、色々な企業の株式がパック式になっているので分散投資できたり、初心者でも株式に挑戦しやすいなどの特徴があります。
株式投資したくても知識が足りないと考えている方でも、投資信託での投資ならば専門家が運用してくれるため、比較的に安心でしょう。また色々な株式が運用対象になるため、自然に分散投資になります。
株式投資の注意点
株式投資に限りませんが、投資信託では手数料がかかる点や、個別の株式の株価が上がったとしても運用成績になかなか反映されない、などの注意点があります。
投資信託による株式投資では、手数料がかかります。また色々な株に投資しているため分散投資にはなりますが、分散しているだけに1つの株価が高騰してもその影響は大きくありません。どの株にどの程度投資するかは、ファンドによって違っています。
不労所得になる投資信託2:不動産投資
投資信託における不動産投資は、「Real Estate Investment Trust」を略して「J-REIT(リート)」と呼ばれています。投資家から集めた資金を、不動産投資法人がアパートやマンション、オフィスビルなどの不動産に投資して、収益を分配します。
不動産投資ではありますが、投資家から資金を集めた上で運用対象が不動産になっている、というだけで投資信託の1つです。
不動産投資の特徴
投資信託で不動産投資するにあたって、通常それなりの自己資金が必要な不動産投資を少額から始められることや、不動産投資でありながら流動性が高いなどの特徴があります。
不動産投資では不動産を購入する必要があり、投資ローンが使えるとはいえある程度の資金は必要になっています。不動産投資に挑戦したいけれど自己資金が心もとない、という方にとっては、少額で投資を始められるREITが選択肢に入るでしょう。
不動産投資の注意点
投資信託で不動産投資を選んだ際、通常の不動産投資とは違って現物の不動産を所持することはできないということや、不動産投資法人に何かあった場合は影響を受けるといった注意点があります。
他の投資信託と同様に、不動産の投資信託では元本割れが起こるリスクがあります。また、不動産の現物は所有できないけれど、火事や災害などの被害を受けた際は、投資している不動産の価値が下がるというリスクもあるでしょう。
不労所得になる投資信託3:FX投資
「FX投資」は外国為替証拠金取引のことですが、こちらは投資信託で運用対象を外国為替証拠金取引としている投資信託になっています。
運用対象となるのは、例えば「ドル/円」や「ポンド/円」、「ユーロ/円」などの外貨となります。
FX投資には為替が上下することで起こる為替リスクや、投資した外貨の国特有のカントリーリスクなどのリスクがあるでしょう。投資信託の中でも、ハイリスクハイリターンの傾向にあります。
FX投資の特徴
投資信託でFX投資を選ぶと、投資信託の収益がでるかどうかは為替の動きや値動きに影響されるという特徴と、投資信託の中でもリスクが高めという特徴があります。
ニュースや新聞で円高や円安といった言葉を見かけることがあります。FX投資はそういった為替での運用となるため、投資したい通貨がある場合に有効です。ただ安定性には少々かけているため、不労所得とするには比較的に安定した通貨を選ぶとよいでしょう。
FX投資の注意点
投資信託では元本保証がされている訳ではないということ、手数料がかかること、為替の変動により損する可能性があるといった注意点があります。
投資信託といっても元本保証はありません。これはFX投資に限らないのですが、ハイリスクな傾向にあるFX投資ではとくに注意しておく必要があるでしょう。為替の値動きによっては、基準価格が値下がりしてしまうこともあります。不労所得とするには注意が必要でしょう。
不労所得になる投資信託4:ポイント投資
投資信託の「ポイント投資」とは、ネットのショップのようなサイトで獲得したポイントを一部、または全部使用できる投資信託のことです。
通常、投資信託は現金のような資産を使って行いますが、ポイント投資ではポイントを使うというのが大きな特徴になっているでしょう。ただ、全額ポイントでとなっている場合もあれば、一部をポイントで充当可能、となっている場合もあります。
ポイント投資の特徴
投資信託でポイント投資を選んだ場合、現金を使わずに投資信託ができるというメリットや、ポイントで投資を始められるため初心者でも挑戦しやすい、といった特徴があるでしょう。
資産を使っての投資信託では、基準価格を下回るとダイレクトに損失が出てしまいます。しかしポイント投資だと、使うのはポイントのため手元にある資産が目減りしてしまう、といったことはありません。
ポイント投資の注意点
ポイント投資なのですから当たり前の話なのですが、投資を始めるためにはポイントが貯まるショップで買い物したり利用したり、準備が必要になります。
ポイント投資したいとなっても、そのポイントを保有していなければいきなり投資を始めることはできない、ということです。ポイント投資するために利用するネットショップを変えたり、ポイントが貯まる行動を心掛ける必要があるでしょう。
投資信託を選ぶ時の注意点5つ
投資信託は不労所得としての投資に向いていると言えますが、必ずしも全ての投資信託が向いている、という訳ではないため注意点を紹介します。
投資信託と一口に言っても、運用対象によってそれぞれに違いがあります。不労所得としたいなら、あまりリスクの高い投資信託は向かないでしょう。投資信託を選ぶ前に、注意点をチェックしておきましょう。
投資信託を選ぶ時の注意点1:手数料が高いものは選ばない
投資信託では販売手数料や信託報酬などのコストがかかるため、手数料が高い投資信託を選んでしまうと思ったよりも収益が上がらない、となってしまう可能性があります。
手数料についてはファンドによっても違うため、自分が利用したい投資信託についてよく確認しておくことをおすすめします。ただ一般的には、高リスク高リターンの投資信託ほど手数料は高く、低リスク低リターンでは低くなる傾向があります。
投資信託を選ぶ時の注意点2:売買回転率が高いものは選ばない
「売買回転率」が高いということは、運用対象を頻繁に売買しているということになりますので、コストがかかっていることや安定的でないといった点から、売買回転率が高いものは選ばないようにしましょう。
不労所得として投資信託を活用するなら、安定的であった方がよいでしょう。頻繁に運用対象の売買を繰り返しているような投資信託はリスクが高い傾向にあるため、選ばない方が無難です。
投資信託を選ぶ時の注意点3:プロの投資家を頼っても意味がない
とくに投資初心者の方はよく分からないからとプロの投資家を頼りがちですが、プロだからといって必ず勝てる訳でも、プロが勧めるものは良いという訳でもないため注意しましょう。
投資信託を選ぶ際には、ファンドマネージャーについても調べておくことをおすすめします。不労所得として投資信託する場合は、ファンドマネージャーの経験が少ない方だと心配です。できれば5年以上の経験があるとよいでしょう。
投資信託を選ぶ時の注意点4:分散している投資信託を選ぶ
投資信託では運用対象として国内株式や債権、海外株式や債権などさまざまな種類があるため、1つに集中しているのではなく複数分野を運用対象としている投資信託を選んで、分散投資しましょう。
投資ではリスクから免れることはできません。不労所得としたい場合は低リスクな投資であることが望ましいため、分散投資してリスクヘッジできるようにしましょう。
投資信託を選ぶ時の注意点5:リスク許容度を把握する
低リスクの投資信託を選んで不労所得にしたいと考えても、どんな投資信託でも損する可能性はゼロではないため、どこまでのリスクなら許容できるのかを把握して投資信託を選びましょう。
例えば、あまり余裕がないためできるだけ資産を減らしたくない場合は低リスクの投資信託を選ぶことがおすすめです。ある程度のリスクが許容できるなら、高リスクの投資信託を選んでも構わないでしょう。
不労所得で生活する時の注意点3つ
不労所得だけで生活していこうとするならば、気をつけておかなければならないポイントがあります。これらのポイントをおろそかにしていると、不労所得での生活を始めてから資産が足りなくなる可能性があるでしょう。
不労所得で生活するために、注意点を知っておきましょう。
不労所得で生活する時の注意点1:生活に必要な投資額を確認しておく
まず、不労所得で生活するにあたって1ヶ月あるいは1年に必要な生活費の額を計算し、いくら投資からの収益があればよいのか確認しておきましょう。
よほど生活を変えない限り、生活に必要な生活費はだいたい決まっています。不労所得で生活するには、必要な生活費を全て不労所得だけで賄えている必要があります。いくら必要なのか、きちんと計算して確認しておきましょう。
不労所得で生活する時の注意点2:毎月分配金が入るわけでは無い
投資信託による分配金は毎月入るとは限らないため、分配金が入る前に生活費を使い込んでしまわないよう注意しましょう。
投資信託は毎月分配金が入るタイプ、1年に1回分配金が入るタイプがあります。収益だけを考えるなら、毎月分配金が入るタイプではなく1年に1回の方が毎月税金がかからないためお得でしょう。ただ1年に1回だと、1年の多くの月で分売金が入らないため気をつけましょう。
不労所得で生活する時の注意点3:元本を取り崩して分配金に充てる場合もある
分配金を多くもらえた方が不労所得での生活は楽になりますが、元本を取り崩してまで分配金にあてる投資信託は結果的に収益が減る可能性があります。
投資信託の分配金にも種類があり、得られた収益から分配金が支払われるものと、元本を取り崩してでも分配金が支払われる商品があります。とくに毎月の定期的な分配金を約束している投資信託は、元本が取り崩される可能性が高いため注意しましょう。
不労所得になる投資信託を確認しよう
働かずに暮らしていける、不労所得での暮らしに魅力を感じる人は多いでしょう。しかし、投資信託で不労所得にするためにはそれなりに投資する必要や、不労所得になりえる投資信託を選んでいる必要があります。
投資信託には色々な種類がありますので、自分の希望に一番近い、不労所得にしやすい投資信託を選んでみましょう。