アパートの防犯カメラが必要な理由|設置のメリット4つと注意点・選び方
2020 06.4この記事はPRを含みます
アパートの防犯カメラが必要とされる理由
ある程度の家賃のするマンションならば、オートロック式で防犯カメラが設置されていることが大半でしょう。
ですが、最近では比較的家賃の低いアパートでも防犯カメラを設置するところが増えてきました。
最近では物騒な事件の報道も多くなされているので、アパートに防犯カメラを設置して入居者の安全を確保すると同時に、安心して入居してもらえるような環境作りを行うことが必要です。
セキュリティ重視の物件選び
アパートで防犯カメラの設置が必要とされるようになった最大の要因は、入居先を探している人の多くが物件選びで、セキュリティの高さを重視するようになったということです。
若い女性と比べると、男性はどの世代もそれほどセキュリティを重視する傾向はありませんでしたが、近年では老若男女問わず安全性が確保されていること、すなわち防犯カメラが設置されていることを物件選びで重視しはじめています。
アパートの防犯カメラ設置のメリット4つ
現在、アパート経営を行っている方もいることでしょう。あるいは、今後アパート経営に手を出してみたいと考えている方もいるはずです。
「マンションと違ってアパートには防犯カメラは必要ない」と考えるアパートオーナーも少なくありませんが、防犯カメラを設置すれば多くのメリットを享受することができます。
ここからは、アパートに防犯カメラを設置するメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット1:空き巣・窃盗犯罪の防止
アパートに防犯カメラを設置するメリットとしてまず挙げられるのが、空き巣や窃盗被害を防げる確率が高まるということです。
空き巣などの窃盗犯は人目が少なく、防犯カメラが設置されていないアパートや家を狙うことが多いため、防犯カメラをアパートに設置しておけば、犯罪への抑止力になるでしょう。
入居者の安全を確保するために、防犯カメラの設置は必要だと言えます。
メリット2:不法投棄やイタズラの防止
マンションと違い、アパートには防犯カメラが設置されていないことが多いため、しばしば不法投棄やイタズラの被害に遭うことがあります。
アパートに防犯カメラを設置すれば「しっかりと見張っているぞ」というメッセージを与えることができるため、不法投棄やイタズラに加えて、放火といったより危険な行為を未然に防ぐことが可能になるでしょう。
メリット3:不審人物の抑止
アパートに防犯カメラを設置することが必要な理由のひとつは、不審人物に対する抑止力になるからです。
防犯カメラを設置することで、アパートに住む若い女性を狙った性犯罪者やのぞき、下着泥棒などに加えて、用もないのにアパート近辺をうろうろしている不審な人物を寄せ付けない効果が得られるでしょう。
安心して入居者に生活をしてもらえるようになります。
メリット4:入居率の向上
入居率が向上するというのも、アパートに防犯カメラを設置することで得られるメリットのひとつとして挙げられるでしょう。
最近ではネットであらかじめ賃貸情報サイトで物件の目星をつけてから不動産に行く人も増えていますが、物件の絞り込みの際に「防犯カメラ設置」という項目にチェックを入れて検索をしていることが多いです。
防犯カメラを設置しているだけで、物件選びをしている人により多く関心を持ってもらえるでしょう。
アパートの防犯カメラ設置の注意点2つ
以上では、アパートに防犯カメラを設置することのメリットを4つピックアップして解説してきました。
こうしたメリットについて知ると、「今すぐにでも防犯カメラを設置しよう」と考えるオーナーさんも多いでしょう。
ですが、防犯カメラを設置する際には気を付けねばならないこともあります。ここからは、アパートに防犯カメラを設置する際の注意点についてチェックしていきましょう。
注意点1:プライバシーの侵害
防犯カメラをアパートに導入する上でまず注意しなければならないのが、プライバシーの侵害にならないように配慮するということです。
防犯カメラの目的は不審者や犯罪への抑止力となることであって、入居者のプライバシーを侵害することでは決してありません。
入居者の私生活をのぞき見してしまうリスクのあるような防犯カメラの設置方法は、当然ながらNGです。
カメラの向きに注意する
入居者のプライバシーを保護するために、アパートに防犯カメラを設置する際には向きに注意をしましょう。
防犯カメラは、外からアパートに入ってこようとする不審者や、アパート周辺をうろつく不審者を映すべきですので、入居者の私生活を覗き見てしまう可能性のある向きに設置することはやめるべきです。
注意点2:クレームの要因となる
入居者からのクレームの要因になってしまうというのも、アパートの防犯カメラを設置する前に事前にしっておきたいポイントでしょう。
防犯カメラの映像を、「アパートオーナーが恣意的にチェックして入居者のプライバシーを侵害しているのではないか」といった疑念を持たれる可能性もあり得ますので、事前にクレームを想定した上で防犯カメラの設置方法を工夫する必要があります。
入居者には見せないこと
クレームなど、入居者とのトラブルを防ぐためには、防犯カメラの映像は入居者に見せないことを徹底しましょう。
防犯カメラの設置の仕方を配慮しても、時には意図せずして入居者の私生活を撮影してしまうこともあるため、入居者に必要性がないのに映像を見せてしまうとトラブルのもとになってしまいます。
不審者情報などで映像の閲覧を求められた際には、警察官に立ち会いをしてもらうなどの配慮が必要です。
防犯カメラの種類と選び方4つ
アパートに設置する防犯カメラの種類や金額は、非常にバラエティー豊富です。初期費用を低く抑えたいからといって、あまり役に立たない防犯カメラを購入したとしても、長期的に見ると犯罪の抑止力にならずに入居率が低下してしまう恐れもあります。
では、どのような点を重視しながら防犯カメラを選べばよいのでしょうか?ここからは、アパートに設置する防犯カメラの選び方のポイントについてご紹介していきます。
画像が鮮明なこと
防犯カメラを選ぶ際にまず重視すべきは、画像が鮮明に映るかどうかという点です。
安い防犯カメラを購入した場合、画像が荒く、たとえ不審者や空き巣などの窃盗犯の姿を撮影することができたとしても、外見上の特徴や顔を識別することが難しくなってしまいます。
画像が鮮明でなければ、万が一の時に映像を見返しても意味がないので、注意したいポイントだと言えるでしょう。
夜間撮影が可能なこと
人通りの多い昼間に、堂々とイタズラや不法投棄、下着泥棒や空き巣をしようとする犯罪者は少数派です。
もちろん白昼堂々でも犯罪を起こす不審者はいますが、人目につきにくい夜間に行動を起こすことが圧倒的に多いので、防犯カメラは夜間撮影が可能なものを選ぶべきでしょう。
夜間撮影が可能でなければ、不審者や犯人の顔や背格好を特定できません。
遠隔監視ができる
アパートに設置する防犯カメラのポイントのひとつとしてご紹介したいのが、遠隔監視が可能なものを選ぶということです。
最近ではセキュリティ会社に申し込みを行えば、24時間体制で遠隔監視をしてくれる防犯カメラのシステムも存在しています。
他のアパートとの差別化を図って安全性の高さを潜在入居者にアピールしたい時に、おすすめです。
画像を一定期間保存できること
アパートにせっかく防犯カメラを設置しても、録画した画像がすぐに上書きされてしまうのではあまり意味がありません。
映像を一定期間保存でき、万が一の場合に時間をさかのぼって防犯カメラの映像を確認できるようなものが好ましいでしょう。
アパートの防犯カメラ設置のガイドラインがある自治体も
アパートオーナーと言えども、自由に防犯カメラを設置することができない場合もあります。というのも、自治体によっては防犯カメラの設置に関するガイドラインが存在するからです。
防犯カメラをアパートに導入する際には、あらかじめ自治体にガイドラインが存在するかどうかを問い合わせて確認を行いましょう。
ガイドラインの例
実は、防犯カメラの設置に関するガイドラインを設けている自治体は意外と多くあります。では、その内容とはいったいどのようなものなのでしょうか?
以下では、防犯カメラに関するガイドラインの例を詳しく見ていきましょう。
1:撮影の明確な目的
たとえば東京都の防犯カメラに関するガイドラインでは、防犯カメラの管理者が映像によって「知り得た情報を第三者に知らせ、又は不当な目的に利用してはならない」と明確に定義されています。
管理者でなくなった後も、守秘義務から外れることはありませんし、入居者の安全を確保するという正当な目的がなければ、防犯カメラは設置してはいけません。
2:撮影範囲の絞り込み
たとえば八王子市の防犯カメラに関するガイドラインでは、「不必要な映像が撮影されないよう」に、つまり入居者の私生活を覗き見てしまうような可能性の高い場所に防犯カメラを設置しないように説明されています。
つまり、撮影範囲を不審者対策や犯罪防止のために絞り込む必要があると言えるでしょう。
3:撮影の管理・運営
防犯カメラでの撮影の管理や運営がずさんだと、入居者のプライバシーが侵害される危険性があるでしょう。
多くの自治体では、防犯カメラを設置するにあたって適切な管理と運営ができる「管理責任者を指定」すること、責任が誰にあるのかを明確にすることを求めています。
4:防犯カメラ設置の表示
防犯カメラが設置されていることを入居者が知らなければ、撮影されたくない姿を撮影されてしまう可能性があります。
防犯カメラに関するガイドラインとして、防犯カメラが設置されていることをきちんとわかりやすく表示することを求めている自治体が多いです。
5:映像の保存期間
長期にわたって防犯カメラの映像が保存されると、プライバシー侵害や個人情報の漏えいリスクが高まってしまいかねません。
多くの自治体では、防犯カメラの映像の保存期間として大体1ヵ月ほどを目安にするように説明しています。
ただし、映像の保存期間が極端に短いと、トラブルや事件が起きた時に必要な映像を核にインできなくなるので注意が必要です。
アパート賃貸の防犯カメラ設置には明確な目的と適切な運用管理が必要
今回はアパートの防犯カメラをテーマに、今なぜ防犯カメラを導入するアパートが増えてきているのか、そのメリットや意義は何なのかについて解説してきました。
アパートの入居者の安全を確保し、入居率をアップするためには防犯カメラを設置することが必要ですが、プライバシー保護の観点から適切な運用や管理を行うことが不可欠です。
アパートの防犯カメラについて知り、設置を検討してみましょう。