ビットコイン(BTC)の過去の事件を紹介!気をつけるべき注意点とは?

ビットコイン(BTC)が誕生してから、10年以上が経過しました。

この期間でビットコインが急速に普及したことに伴い、ビットコインに関連する事件も何度か発生しています。

この記事では、ビットコインにまつわる事件を紹介するとともに、ハッキング被害に遭わないための注意点も紹介します。

※以下の情報は、全て2022年4月現在の情報です。

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ビットコイン(BTC)の流出事件

ハッキングによりビットコイン(BTC)が流出した事件について、紹介します。

ビットコインの誕生以来、大型のハッキング事件がたびたび発生しました。これらのハッキング事件の原因には、いくつかの共通点があります。

ハッキング被害に遭うのは、仮想通貨取引所だけではありません。個人投資家であっても、被害に遭う可能性は十分にあります。

一人ひとりがハッキング事件の教訓を学び、対策を強化する必要があります。

ビットコインのハッキング事件から、セキュリティ対策の大切さを学びましょう。

Mt.GOXハッキング事件

Mt.GOX(マウントゴックス)ハッキング事件、世界初のビットコイン(BTC)大量流出事件です。

2014年2月、当時世界最大級であった仮想通貨取引所「Mt.GOX」で、ビットコインの流出事件が発生しました。

何者かがシステムのバグを悪用し、ビットコインを不正に引き出したのです。

このハッキングにより、ユーザー預け入れ分の75万BTCと取引所の10万BTCが失われました。

2014年当時はまだビットコインの知名度も低く、Mt.GOXハッキング事件で初めてビットコインを知った人もいました。

ビットコインの問題点ばかり報道されたため、世間に対する仮想通貨の印象が悪くなった出来事です。

ただこの事件の功罪として、日本国内における仮想通貨取引所の管理が強化された点が挙げられます。

この事件以降、仮想通貨取引所の開設には、金融庁への登録が必要となりました。また、監査の実施やセキュリティ管理など、多くの審査項目が制定されています。

日本において、仮想通貨取引所の制度整備のきっかけとなった事件です。

Bitfinexハッキング事件

Bitfinex(ビットフィネックス)ハッキング事件は、ユーザーが被害額を背負う結果となったハッキング事件です。

2016年8月、香港仮想通貨取引所「Bitfinex」がハッキングの被害を受けます。

これにより、当時の時価総額で7,100万ドル分のビットコイン(BTC)が流出しました。

あまりの被害額の大きさに、取引所だけで損失をカバーできません。結果として、Bitfinexは被害額の30%以上をユーザーの口座から差し引きました。

つまりこのハッキング事件では、ユーザーもハッキング事件の損失を被る結果となったのです。

しかしそのあと、アメリカ司法省は流出したビットコインの回収に成功しています。

この事件では、ブロックチェーンの追跡によって、被害額の回収ができました。流出したビットコインが、特定の仮想通貨ウォレットに保管されていたためです。

このビットコインが現金化される瞬間の流れを追ったため、犯人確保に至りました。 

仮想通貨は、マネーロンダリングの温床になるとたびたび批判されています。しかし、この事件では、ブロックチェーンの透明性を活かして、事件解決につなげています。

Zaifハッキング事件

Zaif(ザイフ)ハッキング事件は、日本で発生したビットコイン(BTC)のハッキング事件です。

2018年9月に、外部からの不正アクセスによって、ビットコインなどの仮想通貨が流出しました。その被害総額は、当時のレートで約70億円に達します。

2018年当時は、仮想通貨に対する注目も大きかったため、仮想通貨の問題点として日本国内で報道されました。

この事件では、ハッカーにより取引所のホットウォレットに侵入されたため、大きな被害となりました。

結果的に仮想通貨取引所のZaifは、他社からの金融支援を条件に取引所サービスの事業承継をしています。

Kucoinハッキング事件

Kucoin(クーコイン)ハッキング事件は、秘密鍵の流出によって、被害が広がった事件です。

2020年、シンガポールの仮想通貨取引所「Kucoin」がハッキングの被害を受けます。

結果として、ビットコイン(BTC)を中心に2億8,100万ドル以上の仮想通貨が流出しました。この事件で被害が拡大した原因は、ホットウォレットの秘密鍵が流出したためです。

これにより、取引所のサービス停止後も仮想通貨の流出が止まりませんでした。

ただ、すぐに大規模な調査が行われ、被害額の回収と容疑者の特定に至っています。

この事件では、仮想通貨取引所の秘密鍵が漏洩したため、大きな被害が出ました。

秘密鍵の漏洩は、ハッキング被害でよく見られる原因です。

ホットウォレットの場合、秘密鍵がインターネット空間と接続されており、流出リスクが高まります。

個人のパソコンであっても、フィッシング詐欺やコンピューターウイルスへの感染によって、秘密鍵が流出する危険性があります。

ホットウォレットは便利な反面、リスクが高い点を認識しましょう。 

Binanceハッキング事件

Binance(バイナンス)ハッキング事件は、世界的な大手取引所で発生したハッキング事件です。

2019年に、Binanceのホットウォレットからビットコイン(BTC)が流出しました。その被害額は、約4,000万ドル相当にも及びます。

この事件の特徴は、二段階認証のような複雑なセキュリティシステムが突破された点です。

Binanceは大手の取引所で、厳重なセキュリティー体制が敷かれていました。それにも関わらず、 複数のセキュリティシステムが攻略されています。

また、 二段階認証が突破されたため、その後もハッキング攻撃を警戒する事態になりました。

この事件では、約4,000万ドル相当のビットコインが一つの仮想通貨ウォレットに保管されていたため、被害が大きくなっています。

大手仮想通貨取引所であるバイナンスの被害は、仮想通貨業界に衝撃を与えました。

BANCORハッキング事件

BANCOR(バンカー)ハッキング事件は、システムアップデートの隙をつかれた事件です。

2018年にイスラエルの取引所であるBANCORが、ハッカーにより狙われます。この取引所では、ちょうどスマートコントラクトのアップデート作業中でした。

アップデート作業の間は、臨時の仮想通貨ウォレットが利用されていました。犯人は、この仮想通貨ウォレットを狙って犯行に及びます。被害額は、約2,350万ドルです。

この事件では、スマートコントラクトのアップデート作業が標的になりました。

仮想通貨の取引所では、スマートコントラクトというプログラムが使用されています。このスマートコントラクトとは、 取引を自動で実行するプログラムを指します。

どの仮想通貨取引でも採用されている、仮想通貨の基盤技術です。

ただ、スマートコントラクトにも、不備が発生する場合があります。今回のケースのように、通常とは異なる操作をした場合に、セキュリティの空白地帯が生じるリスクもあるでしょう。

ハッキング被害を防ぐための注意点

ビットコイン(BTC)のハッキング被害を防ぐための注意点を説明します。

ハッキング事件の原因には、いくつかのパターンがあります。それらの注意点を知って対策をすれば、大幅なリスク低減が可能です。

ビットコインを扱う上でのリスクを把握して、対策をしましょう。

信頼できる仮想通貨取引所を選ぶ

信頼できる仮想通貨取引所を利用することが重要です。

世界には、数多くの仮想通貨取引所が存在します。ただ、それらの取引所をよくわからない状態で利用するのは、避けましょう。とくに海外の仮想通貨取引所は、初心者にはおすすめできません。

初心者の場合、十分に信頼できる国内の仮想通貨取引所をおすすめします。

日本においては、金融庁に登録されている仮想通貨取引所が、信頼のおける事業者です。

これらの仮想通貨取引所は、セキュリティ対策や管理体制について、金融庁の厳しい審査に合格しているからです。

金融庁登録済みの取引所は、過去に起きたハッキング事件の対策も取られており、十分に信頼できます。

なお、以下の記事では、金融庁登録済みの仮想通貨取引所について、紹介しています。

【初心者必見】ビットコイン(仮想通貨)の買い方を徹底解説

金融庁に登録済みの仮想通貨取引所であれば、一定のセキュリティレベルが担保されます。

その上で、ユーザー側もパスワードや二段階認証の管理を徹底する必要があります。

仮想通貨の口座を開設する際は、この記事で紹介されている取引所を利用しましょう。

コールドウォレットを利用する

個人でビットコイン(BTC)を管理する場合には、コールドウォレットで保管しましょう。

コールドウォレットとは、秘密鍵がオフラインで管理されているウォレットです。

この秘密鍵は、仮想通貨の送金を許可する際の重要な暗号です。そのため、外部への流出を絶対に避けなければなりません。

コールドウォレットでは、秘密鍵がインターネット環境から隔離されています。仮にパソコンがウイルスに感染した場合でも、秘密鍵は流出しません。

多くのハッキング事件の原因は、インターネットを経由した秘密鍵の流出です。

そこで、秘密鍵をインターネットから切り離せば、リスクを大幅に低減できます。

また、複数のコールドウォレットを持つ対策も有効です。

仮想通貨を分散化して保管すれば、仮にトラブルが起きた場合でも、全ての仮想通貨を失わずに済みます。

仮想通貨は便利な半面、セキュリティリスクを抱えています。大事な資産を守るために、複数の対策が必要です。

ウイルス対策をする

パソコンのウイルス対策も重要です。

ハッカーは、セキュリティの脆弱性を狙って秘密鍵を盗もうとしているからです。

仮想通貨を扱うパソコンには、必ずウイルス対策ソフトをインストールしましょう。

また、ソフトウェアのアップデートもこまめに実施しなければなりません。アップデートには、バグの修正などセキュリティにとって重要な更新が含まれるからです。

インターネットブラウザなどの更新も重要です。ホットウォレットは、インターネットブラウザを経由して動作しているためです。

加えて、怪しいサイトにアクセスしない心がけも必要です。

不審なサイトや偽のサポートセンターなどによって、秘密鍵が流出するリスクがあります。

コンピューターウイルスに感染しないように留意することはもちろん、パスワードやシードフレーズも外部に流出しないよう厳重に管理する必要があります。

甘い投資話に耳を貸さない

高配当を掲げる甘い投資話も、安易に信用してはいけません。

特に、インターネット経由で受け取った情報には、警戒が必要です。 

投資を装った案件で、仮想通貨や秘密鍵を盗まれるケースもあるからです。 

SNSや電子メールによって、勧誘を受ける場合もあります。これらの場合では、投資案件を持ちかけられ、仮想通貨や秘密鍵を騙し取られるケースがあります。

このことから、インターネット上で得た発信者不明の情報には警戒が必要です。

インターネット上では、仮想通貨に関する甘い投資案件が数多く発信されています。これらの情報を安易に信じてはいけません。

仮想通貨に関する情報は、信頼できる公式サイトから得ましょう。 

過去の事件を知って、信頼できる仮想通貨取引所でビットコイン投資を利用しよう

過去のビットコイン(BTC)流出事件の教訓から、それぞれの仮想通貨取引所では、セキュリティ対策が大幅に強化されています。

そのため、今ではこのようなハッキング事件のリスクは小さくなりました。

それでもなお、利用者はハッキング対策の重要性を認識しなければなりません。仮想通貨は便利な反面、世界中のハッカーから狙われる危険性があるためです。

パソコンのウィルス対策を徹底するとともに、信頼できる仮想通貨取引所を利用しましょう。

信頼できる国内の仮想通貨取引所については、以下の記事で紹介しています。 

ビットコイン口座開設のメリットは?おすすめの取引所を解説

しっかりとしたリスク管理ができれば、ハッキング被害に遭う確率を減らせます。

リスクもある一方で、ビットコインはポテンシャルのある新しい通貨です。今回紹介した注意点に留意したうえで、この機会にビットコイン投資をしてみましょう。

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