ビットコイン(BTC)投資の手数料の種類とは?抑えるコツを紹介

仮想通貨取引をこれから開始する方の中には、まずは仮想通貨の代名詞であるビットコイン(BTC)に投資をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

また、日本円の取り扱いがない海外の取引所を利用することを検討されている方の中には、主要通貨であるビットコインを送金する必要があるという場合も多いでしょう。

そんなときに気になるのが手数料です。

ビットコインを取り扱う上で必要になる手数料は、大きく分けて7種類あります。

今回は、ビットコイン取引における手数料の種類について説明をしていきます。

手数料を抑えて取引が行えるおすすめの取引所も紹介していきますので、手数料により利益を減らさないためのコツが知りたい方は必見です。

※以下の情報は、全て2022年4月現在の情報です。

おすすめの仮想通貨取引所

取引所名称 特徴 銘柄数 クイック入金・アプリ
bitFlyer 【FX・先物】FXや先物取引に対応 15
Coincheck 【NFT】国内初のNFT取引に対応 17
bitbank 【手数料安】マイナス手数料 12
FTX Japan 【安全】100%コールドウォレット管理 17

ビットコイン(BTC)取引に必要な手数料

ビットコイン(BTC)取引に必要な手数料は以下の7つです。

  • 取引所口座への入出金手数料
  • 購入手数料
  • 送金手数料
  • 売却手数料
  • スプレッド
  • レバレッジ手数料
  • マイナス手数料

ひとつずつ見ていきましょう。

取引所口座への入出金手数料

銀行口座から取引所の口座に入金する時には、入金手数料が必要です。

また、取引所の口座から銀行口座への出金をする時にも、出金手数料が必要になります。

日本在住の方であれば、日本円を取引所口座に入金して、取引で生まれた利益も日本円で出金するのが一般的でしょう。

その際、入出金手数料が高いと問題です。

入出金手数料は、取引所ごとに入出金方法や連携先の違いにより差があります。

ビットコイン(BTC)の購入手数料

日本円や米ドルなど、取引所の口座に入金された法定通貨から、ビットコイン(BTC)を購入するときに、手数料が必要となります。

仮想通貨を購入する場合には、仲介者として取引所や販売所が介在するためです。

購入手数料は、取引所か販売所かという違いのほかにも、銘柄や流通量によって差があります。

ビットコイン(BTC)の送金手数料

ビットコイン(BTC)の送金時にも、手数料が必要です。

海外の取引所を利用する場合は、ビットコインやイーサリアム(ETH)といった取引所ごとに設けられている基軸通貨を、国内の取引所口座から送金する必要があります。

また、国内の取引所への移管の時も同様です。

ビットコイン(BTC)の売却手数料

ビットコイン(BTC)を売却する時にも、購入時と同様に手数料が必要となります。

そもそも取引所は、購入者と売却者をマッチングして取引を成立させ、両者から手数料をもらうことで利益を得るビジネスです。

そのため、ビットコインの売却をするときには、サイトに表示されている獲得含み益が、売却による手数料負けすることがないように注意する必要があります。

スプレッド

スプレッドとは、「目に見えない手数料」と言われる手数料です。具体的な比率を公開していない取引所が多く、購入価格と売却価格の差が実質スプレッドと言えます。

取引所のビットコイン(BTC)購入画面を見たときは、1BTC=5,900,000円と表示されているにもかかわらず、売却画面に進むと1BTC=5,550,000円と表示されている場合があります。

このとき、購入価格と売却価格の差額であるスプレッドは350,000円となります。

一般的にスプレッドは、取引所ごとに割合が違うため、それぞれの割合を比較して検討する必要があります。

また、スプレッドの割合は流通量によって変動し、基本的に非公開としている取引所が多いです。

レバレッジ手数料

ビットコイン(BTC)のレバレッジ取引を行うことで、手数料が必要となります。

レバレッジ取引とは、拠出額を越えた取引が可能な投資手法です。

取引代金総額に対して、1日あたり0.04%程度のレバレッジ手数料が発生するのが一般的です。

海外の仮想通貨取引所では、レバレッジ取引ができる場合も多いですが、日本の取引所の多くは、現物取引のみを対象としています。

国内でレバレッジ取引ができるおすすめの取引所は、DMM Bitcoin(DMMビットコイン)です。

マイナス手数料

ビットコイン(BTC)の取引を行う時に、マイナス手数料が発生することがあります。

マイナス手数料とは、「手数料-0.025%」のように表記され、取引金額に対して報酬がもらえる場合に発生します。

取引所の注文板にない取引価格で、新しく注文や約定を行ったものをMaker(メイカー)と呼び、彼らに対して市場の流動性を生み出したことへの報酬が、マイナス手数料として支給される仕組みです。

マイナス手数料を実施している取引所としては、bitbank(ビットバンク)が挙げられます。

取引所口座への入出金時に手数料を抑える方法

取引所口座への入出金手数料を抑える方法として、以下の方法が有効です。

  • 入出金回数を減らす
  • 連携する銀行を確認する

入出金回数を減らす

取引所口座への入出金回数を減らすことで、手数料を抑えることができます。

一般的に、取引所には入金額ごとに手数料が設けられていて、少額であればあるほど入金額に対する手数料の割合が高くなる傾向があります。

入出金回数を可能な限り減らすことで、毎回の手数料を圧縮することが可能です。

連携する銀行を変更する

取引所と連携する銀行を変更することで、普段使用している銀行口座からの入出金の手数料を抑えることができる可能性があります。

初心者でも使いやすい取引所Coincheck(コインチェック)では、住信SBIネット銀行とGMOあおぞらネット銀行が振込先口座として提供されています。

同行間の送金は手数料が抑えられることが多いため、それぞれの取引所ごとに連携する銀行を見直すことで、余計な手数料を払わなくてもよくなる場合があります。

ビットコイン(BTC)取引時の手数料を抑える方法

ビットコイン(BTC)の売買や送金の取引時において、手数料を抑える有効な方法として、以下の4つが挙げられます。

  • 手数料無料の取引所を使う
  • 販売所ではなく取引所を使う
  • スプレッドの狭い取引所を選択する
  • 変動率が低いときに取引を行う

ひとつずつ見ていきましょう。

手数料無料の取引所を使う

ビットコイン(BTC)の取引を行う時には、手数料無料の取引所を使うことがおすすめです。

そもそもビットコインは、国内外問わず取引所の基軸通貨としての機能をはたしている場合が多いため、取引頻度が多くなることが予想されます。

特に取引を頻繁に行う人や、短期的に売買を繰り返す可能性のある人にとって、取引の都度手数料をとられてしまうのは大きな痛手となります。

国内の取引所では、Coincheck(コインチェック)やBITPOINT(ビットポイント)などで取引手数料が無料です。

販売所ではなく取引所を使う

ビットコイン(BTC)の取引に必要な手数料の総額を抑えたい場合には、販売所ではなく取引所で取引を行うことをおすすめします。

販売所とは、取引業者と販売者、取引業者と購入者がそれぞれで取引を行う場所です。

一方取引所では、取引業者が仲介にはいって販売者と購入者が直接取引をします。

一般的に、オークション形式で取引が行われる取引所のほうが、販売所よりも手数料を抑えることができます。

ただし、注文内容によっては必ず約定するとは限らない点に注意が必要です。

スプレッドの狭い取引所を選択する

スプレッドの狭い取引所を選択することで、手数料を抑えることができます。

スプレッドは「目に見えない手数料」と言われており、具体的な比率を公開していない取引所が一般的です。

注文者にとっては、負担している感覚がほとんどないため注意が必要です。

国内取引所のスプレッドについては、以下の記事を参考にしてください。

仮想通貨取引所ランキング

変動率が低いときに取引を行う

変動率が低いときに取引を行うことで、スプレッドを抑えることができる場合があります。

取引所のスプレッドは、取引所や銘柄以外にも、タイミングによって広くなることがあります。

特に、取引量が少ない銘柄や変動幅が大きな銘柄は、スプレッドが広がっている傾向があるので注意が必要です。

ビットコイン(BTC)送金時の手数料を抑える方法

ビットコイン(BTC)を送金するときに必要な手数料を抑えるには、以下の方法が効果的です。

  • 入金手数料とトータルで考える
  • 銘柄ごとの送金手数料を確認する

入金手数料とトータルで考える

送金時にかかる手数料を考えるときには、入金手数料までトータルで考えるようにしましょう。

ビットコイン(BTC)を別の取引所口座に送金する場合、送金元の取引所の送金手数料と、送金先の取引所の入金手数料が必要です。

送金手数料が安くても、ビットコインの入金手数料が高くなってしまえば、総合的に見た手数料は高くなってしまうでしょう。

そこで、送金手数料にのみこだわるのではなく、送金手数料と入金手数料をトータルで考えて、送金時の手数料が安い取引所を利用することをおすすめします。

銘柄ごとの送金手数料を確認する

取引所によっては、銘柄ごとに送金手数料の設定が異なる場合があります。

たとえばbitFlyer(ビットフライヤー)では、1回の送金ごとにビットコインでは0.0004 BTCが必要ですが、イーサリアムでは0.005 ETHが必要となっています。

送金する通貨の時価によっては手数料の大きさが変わってくることが考えられるため、送金通貨としてビットコインにこだわりがなければ、銘柄ごとの送金手数料を計算することで、取引にかかる手数料総額を抑えることができる場合があります。

ビットコイン(BTC)の取引手数料を抑えるその他のポイント

ここまで紹介してきた方法のほかにも、ビットコイン(BTC)の取引手数料を抑える時に使えるポイントとして、以下のものが挙げられます。

  • レバレッジ取引は行わない
  • マイナス手数料を活用する

レバレッジ取引は行わない

レバレッジ取引を行わないことで取引手数料を抑えることができます。

その理由として、そもそもレバレッジ手数料は、1日あたりにかかってくるためです。

特に初心者のうちは、現物取引をおすすめします。

マイナス手数料を活用する

マイナス手数料を活用することで、取引手数料の総額を抑えることができます。

マイナス手数料は、取引を行うことで報酬としてもらうことができるものです。

割合は小さいですが、「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、一日のうちに複数回取引を行う方にとっては魅力的でしょう。

ビットコイン(BTC)の手数料に関するよくある質問

ここからは、ビットコイン(BTC)の取引に関する手数料について、よくある質問に回答していきます。

Taker(テイカー)とMaker(メイカー)とは?

Taker(テイカー)とは、すでに取引板に並んでいる注文で約定する取引を言います。

市場から流動性を取り除く(Take)ため、そう呼ばれています。

一方でMaker(メイカー)とは、注文を取引板に新しく出すこと、またはその結果生まれた取引のことを指します。市場に流動性を生み出す(Make)ため、そう呼ばれています。

取引所によっては、Makerに対してマイナス手数料が受け取れます。

日本で一番手数料が低い取引所は?

以下の表は、国内の主要な取引所・販売所の中で、それぞれの取引手数料を比較したものです。(2022年4月時点)

取引所名 取引手数料
Coincheck(コインチェック) 無料
bitFlyer(ビットフライヤー) 0.01%〜0.15%
DMM Bitcoin(DMMビットコイン) 無料 ※BitMatch手数料を除く
BITPOINT(ビットポイント) 無料

仮想通貨取引所の取引手数料は、価格競争が激化しているため、国内の取引所でも無料としているところが多いです。

手数料の安さ以外に取引所を選ぶ基準は?

取引所の手数料を抑えることは大切なことですが、手数料に固執しすぎる必要はありません。

取引画面やアプリの使いやすさ、取扱い通貨の数、セキュリティの強固さ、最低取引額など、投資目的や投資家のメンタル状況に応じて最適な取引所は変わってきます。

取引手数料のほかにも、取扱銘柄数や利用者の評価を知りたい場合には、以下の記事を参考にしてください。

仮想通貨取引所ランキング

手数料を抑えてビットコイン(BTC)を取引しよう

ビットコイン(BTC)への投資をする場合や、海外の取引所への送金目的でビットコインを取引する場合には、なるべく手数料を抑えたいと考えるのが投資会心理です。

ビットコインの取引に必要な手数料は、大きく分けて7種類ありますが、それぞれの手数料を抑えるポイントも存在します。

投資目的に応じて、トータルの手数料を最小に抑えた取引所で、利益を出すことを意識しましょう。

これから仮想通貨取引を始めたいという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

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