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マンション価格が高くなっている原因10つ|マンション価格の相場

2020 06.4この記事はPRを含みます

目次

マンション購入の適正相場は?

マイホームの購入を検討する際に、一戸建てを選択する人もいますが、マンションの購入を検討する人もいます。

マンションの相場は立地や築年数、広さなどによって変わります。もし、購入を検討しているマンションが適正相場となっているかを判断するためには、購入を検討しているマンションと似たこれらの条件を持つ別のマンションと比較すると良いでしょう。

しかし、近年では首都圏を中心にマンション相場が上がってきているため、少し価格が高いと感じてしまう人が多くなってきています。

マンション価格が高くなっている原因10つ

上記で述べた通り、マンション価格は首都圏を中心に上がっています。そのため、マンションを購入しようとして、マンション価格を調べたときに、適正相場よりも高いのではないかと感じてしまう人もいます。

マンション価格が近年高くなってきていることにはいくつかの原因があります。これらの原因を知っておくこともマンションを購入する際の判断材料に役立ちます。

マンション価格が高くなっている原因1:東京オリンピック

首都圏を中心にマンション価格が上がっている大きな要素の1つとなっているのが東京オリンピックの開催です。東京オリンピックがあることで、首都圏に近いところから土地や建物の価値が高まっています。

また、東京オリンピックが開催され、大規模な施設の建設やインフラ整備が進められることで、建設業界では人材不足、建築材料の高騰なども起こっていて、これらのマンション価格の高騰に影響を与えています。

マンション価格が高くなっている原因2:金融緩和

2013年に日本銀行は金融緩和を発表しました。このことで、住宅ローンの金利が下がったり、ローンの審査が緩くなったりなどしたため、マンションなどの不動産を購入できる人が増えました。

また、多くの人がマンションを購入できるようになったため、無理に価格を抑えなくてもマンションが売れるようになり、マンション価格も徐々に上がっていくことになりました。

マンション価格が高くなっている原因3:路線価の上昇

一戸建ての場合は土地の価格の問題もあるため、街の中心部から少し離れた場所で購入するという人もいます。しかし、生活の利便性を求めて、街の中心部に近いタワーマンションを求める人も増えてきました。

街の中心に近い方が通勤や通学、買い物などが便利で、駅や商業施設までの距離をセールスポイントとして推されていることも増えています。そのため、マンションの人気と需要が高まり、マンション価格も高くなっていきました。

マンション価格が高くなっている原因4:高級マンションの人気

街の中心に近く、利便性の高いマンションは人気と需要があり、マンション価格も高くなっています。

また、共有の豪華なエントランスや庭が付いたり、コンセルジュが常駐して荷物の預かりや、クリーニングの依頼、ルームサービスなどのサービスが充実する高級マンションの需要も富裕層を対象に高まっています。

これらの充実したサービスがあることで、大きな一戸建てよりも、便利な高級マンションを求める富裕層も増えてきています。

マンション価格が高くなっている原因5:ステータス

上記で述べた通り、富裕層からは高級なタワーマンションの人気が高くなっています。高級タワーマンションが単純に生活に便利ということもありますが、街の中心の高級タワーマンションを持っているということが高いステータスとなることもあります。

そのため、その高いステータスを得るために高級マンションを購入するという人もいます。

マンション価格が高くなっている原因6:急いで売らなくても良い

東京オリンピックなどの影響で、建設業界では人材や建築材料不足などが起こっていて、どうしても建築費用が高くなることもマンション価格の上場に影響しています。

しかし、金融緩和されたこともあり、マンションの人気と需要はあるので、値段を下げてまで急いで売る必要はなく、できるだけ高い値段で売ることが今は優先されています。そのため、マンション価格は高くなり、あまり価格が下がらないという状況になっています。

マンション価格が高くなっている原因7:中古マンションも連動して値上げ

東京オリンピックなどが理由で、建築業界には人手不足や材料不足が起こっています。そのため、建設必要も高くなりやすいため、新築のマンション価格は上がりやすくなります。

また、新築マンションの価格が上がってくれば、それに連動して中古マンションの価格も引き上がってきます。さらに、新築マンションの価格が高騰したことで中古マンションの購入を検討する人も増えるため、中古マンションの需要も増えています。

マンション価格が高くなっている原因8:大阪万博

2020年の東京オリンピック開催の影響で、都心を中心としてマンションの価格が上昇しています。しかし、東京オリンピックがマンションの価格に影響しているのであれば、東京オリンピックが終われば、マンションの価格も落ち着いていくだろうと考えている人もいます。

ですが、東京オリンピックが終わっても、次は2025年に大阪万博の開催があります。そのため、大阪万博開催の影響で今後も同じ状況が続くと考えられます。

マンション価格が高くなっている原因9:IR

大阪万博に併せて統合型カジノリゾートの建設も進んでいます。これも、建築業界に人手や建設材料の不足を起こす原因となります。そのため、万博とカジノリゾートの建設によって、東京オリンピックと同じように、マンション価格にも影響を出すと考えられています。

また、東京オリンピックや大阪万博は開催期間がありますが、カジノには開催期間はなく、経営され続けるため、周辺の不動産価値は上がり続ける可能性もあります。

マンション価格が高くなっている原因10:環境の変化

2025年に大阪万博の開催が決定されたことで、開催地の「夢洲」では鉄道整備が進められています。新しく駅ができれば、その土地の需要が高まり、マンションの価格も高くなります。

このような環境の変化がマンションの価格を上げることもあります。そのため、必ずしも街の中心部のマンション価格だけが高くなるというわけでなく、その土地の環境が変わればどこでも急にマンション価格が高騰してしまうという可能性があります。

マンション価格が上昇しているマンションの特徴4つ

いろいろな要素によってマンション価格は上がっています。しかし、全国のマンション価格が同じように高騰しているというわけではなく、マンションでも価格が高騰しやすいものと、そうではないものがあります。

マンション価格が上昇しているマンションにはいくつかの特徴があるので、その特徴を把握しておくと、マンション購入の判断材料にすることができます。

マンション価格が上昇しているマンションの特徴1:周辺の開発計画が進んでいる

マンション価格が高騰しているのは東京と大阪です。これらはもともとマンション価格が高い土地ですが、さらにそのマンション価格を高める要素となっているのは東京オリンピックや、大阪万博、カジノリゾートなどです。

これらは、その周辺を大きく開発する必要があり、その開発計画は土地の需要と価値を高めます。東京や大阪に限らず、このような大規模な開発計画が進めば、どこでもマンション価格が高騰する可能性があります。

マンション価格が上昇しているマンションの特徴2:大規模な修繕をしている

マンションは新築でなければ、築年数によってその価値は下がっていきます。そのため、マンション価格を下げないために、常にマンションの管理を徹底しているという場合があります。

破損があればすぐに修繕を行ったり、清掃を徹底している場合などには、マンションの価値が下がりにくく、高い価値を維持できることもあります。また、大規模な修繕やリフォームなどで価値を取り戻すという場合もあります。

マンション価格が上昇しているマンションの特徴3:バルコニーが南向き

マンション価格は眺めが良い、日当たりが良いなどの条件で上がることもあります。これらの眺めや日当たりなどの条件はマンション自体の築年数が経っていても、基本的に変わることがありません。そのため、価格が落ちにくくなっていたりします。

特に、部屋の向きが南向きや南東で、その方向にバルコニーなどが付いているものは需要が高いため、同じマンション内でも少し価格が高めになっていることもあります。

マンション価格が上昇しているマンションの特徴4:人口が増加している

大都市以外の多くの市町村では人口が減少する傾向にあります。しかし、中には少しずつ人口が増加する地域もあります。このような地域はマンションの需要も増えやすいため、マンション価格が上昇することがあります。

マンションを建設される際には、企業も人口が増加傾向にある場所を狙ってきやすいです。実際に沖縄では移住希望者が増え、人口が増加したことがマンション価格の上昇要素の1つとなりました。

マンション購入のタイミング

東京オリンピックの影響でマンション価格は上昇しています。そのため、マンションの購入はしばらく控えた方が良いのではないかと考える人もいます。

しかし、東京オリンピックが終わっても、次は大阪万博が開催されます。また、大阪万博が終わっても、同時に進められているカジノリゾートの計画は続いていきます。

そのため、いつまでもマンションの価格は下がらないのでないかと、マンションの購入のタイミングに悩む人もいます。

マンション購入の注意点

1964年の東京オリンピックが終わったあとには、東京の地価にあまり影響がなかったことから、2020年の東京オリンピックが終わっても、不動産価値に与える影響は大きくないと言われています。

これは、マンション価格の上昇が東京オリンピックだけでなく、消費税増の駆け込み需要やマイナス金利の導入など、他にも多くの要素が絡んでいるためです。そのため、東京オリンピックだけを購入時期の判断にしないようにしましょう。

マンションを売却するタイミング

上記で述べた通り、不動産価値に影響を与えているのは東京オリンピックだけではありません。そのため、東京オリンピックが終わる前に急いでマンションを売却した方が得という考え方もやめましょう。

たしかに、東京オリンピックが終わることで不動産価値が下がってしまうことも考えられますが、不動産の売却のタイミングは基本的に、市況や築年数、税制などから検討するようにした方が良いでしょう。

マンション価格の高騰に注意しよう

マンション価格の高騰の原因の1つに東京オリンピックがあります。そのため、マンションの購入や売却を東京オリンピックの開催を目安にしようとする人もいます。

しかし、東京オリンピックが終わっても、次は大阪万博があるので、マンション価格の高騰はしばらく続くと考えられています。また、マンションの高騰の原因は他にも多くの要素があるため、マンションの売買をするのであれば、必ずそれらの要素も把握しておきましょう。

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