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東京オリンピック選手村のその後|過去のオリンピック跡地の現状7選

2020 10.21この記事はPRを含みます

オリンピック跡地活用は各国の課題になっている

2020年夏に開催が予定されていた東京オリンピックは、世界的なコロナウィルス流行の影響を受け、2021年夏に開催の延期が発表されました。(2020年4月現在)

様々な課題を抱えるオリンピックですが、開催終了後に建造物や跡地をどうするかも課題の1つとして上がっており、過去の開催国も問題として声を上げていました。

オリンピック終了後の施設活用は、世界各国の開催地にてどうなっているのかを紹介します。

国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)、東京都、日本国政府は、2021年に開催される第32回オリンピック大会の新日程に合意しました。オリンピック競技大会は2021年7月23日から8月8日まで開催されます。また、パラリンピック競技大会の新しい日程についても、2021年8月24日から9月5日まで開催されるということで合意しました。

https://tokyo2020.org/ja/news/news-20200330-04-ja

過去の日本オリンピック選手村の現状3選

過去に日本で開催されたオリンピックの選手村跡地は今も活用されています。過去日本で開かれたオリンピックは3大会あります。1964年東京オリンピック・1972年札幌冬季オリンピック・1998年長野冬季オリンピックです。

オリンピック終了後の選手村などの跡地は現在、研修施設や団地などに再活用されています。団地には、今もなお住人が住んでおり人気があるようです。

オリンピック選手村の現状1:1964年東京オリンピック

1964年の東京オリンピック開催後の選手村は、研修施設として再活用されています。

東京オリンピック終了後の1年後に、跡地の一部をオリンピック記念青少年総合センターとして活用する事が決まり、昭和55年に文部省が所轄の国立オリンピック記念青少年総合センターとして現在まで活用され続けています。

施設は宿泊や企業研修に使われたり、スポーツ棟や食堂などもあり、今なお現役として活用されている施設です。

国立オリンピック記念青少年総合センター

オリンピック選手村の現状2:1972年札幌冬季オリンピック

1972年の札幌冬季オリンピック終了後の選手村は、団地として活用され続けています。

札幌オリンピック終了後に、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が五輪団地として再利用をしています。それぞれの住棟番号の横に当時の五輪ロゴマークが残されており、当時の名残を感じられます。家賃は2020年4月時点で約4万円程だそうです。

五輪 住まいリポート

オリンピック選手村の現状3:1998年長野冬季オリンピック

1998年の長野冬季オリンピック開催後の選手村は、ニュータウンとして活用されています。

長野オリンピック終了後に選手村は、今井ニュータウンとして活用されるようになりました。

元々1995年に全国から選出された設計者達と地元の設計者達が協力して設計を開始したのが最初で、建設が始まった後に選手村となりました。その後、今井ニュータウンとして再活用されています。

長野市今井ニュータウン(オリンピック選手村)

海外のオリンピック選手村の現状

海外のオリンピック選手村の跡地は、開催地によっては残念ながら廃墟になっている跡地もあります。

日本ではオリンピック後の施設の再活用ができていますが、海外では廃墟となっている施設が多く、大会が終わったあとは、建てられた場所や管理の都合上使われず、ゴミ問題が課題になっている場所もあります。

リオオリンピック競技場

リオオリンピック終了後の各施設は廃墟になっています。ゴミの不法投棄や治安悪化などの問題を抱えており、いまだ解決策を見つけらない状況です。

リオオリンピックは開催前や開催中にさまざまな問題が発生しましたが、オリンピックは無事に終えることができました。しかし開催後に施設の維持が難しくなったり、電気代の支払いを巡ってのトラブルなどに見舞われ、現在は廃墟となっています。

ロンドンオリンピック選手村

ロンドンオリンピック後の選手村は住宅として再活用されています。ロンドンオリンピック終了後の選手村は、跡地の活用に成功した村と言われることも多いです。

ロンドンの貧しい地に建てられた選手村はオリンピック終了後に住宅として再活用されており、公共施設も併設され人気となっています。増築もされ五輪公園は現在も市民の憩いの場として活用されています。

北京オリンピック選手村

北京オリンピック後の選手村は分譲住宅として再活用されています。

2008年に開催された北京オリンピックの選手村は完成後に、バスタブが無くトイレが水浸しになるなどトラブルがありましたが、オリンピック終了後に分譲住宅として再活用されて人気があります。

アテネオリンピックのベースボールスタジアム

アテネオリンピック終了後のベースボールスタジアムは、サッカーチームのホームグラウンドとして活用されています。

オリンピックベースボールセンターは、アテネオリンピックで野球競技場として使用され、オリンピック終了後は、ギリシャのサッカーチーム「エスニコスOFPF」のホームグラウンドとして活用されています。

トリノオリンピック選手村

トリノオリンピック選手村跡地は当初は放置されていましたが、現在は難民の生活の場として再活用されています。

アテネオリンピック終了後の約10年間、選手村は跡地として放置されていました。その後世界各国の移民や難民者が暮らす一つの街となっています。

建物は長年雨風に打たれ傷んでいる個所はありますが、修理をしつつ暮らしています。近年では各国の言葉を学べるスペースもでき、難民の暮らしを支える場所となっています。

バルセロナオリンピックのスタジアム跡地

バルセロナオリンピックのスタジアム跡地は、多目的スタジアムとして活用されています。

バルセロナ万博用に建てられ、1969年にスペインGPというF1の大会にてパドックに使用されました。多目的スタジアムとして活用され1989年にバルセロナオリンピックメイン会場として修繕工事がおこなわれ1992年バルセロナオリンピックメインスタジアムとして活用されました。

オリンピック跡地を有効活用できている都市は?

オリンピック跡地を再開発し続け有効活用している一大都市があります。

跡地を有効活用することは、オリンピック開催都市の大きな課題となっていますが、その中でも活用の成功例と言われる事例を見てみましょう。

2012年ロンドンオリンピック跡地

ロンドンオリンピック終了後、跡地を再開発し現在も建設中のビルが増え始めるなど活用ができている都市といえるでしょう。

2012年ロンドンオリンピック終了後の、東ロンドン跡地を活用した都市開発が現在も進んでいます。大会に使用されたスポーツ施設は市民の憩いの場として選手村は多くの人が住居として利用しています。

現在も高層ビル群を建築しており完成後には賃貸予定もあり、これからも多くの人が集まるので跡地再活用が成功に向かっているようです。

2021年の東京オリンピック跡地のその後

東京オリンピック終了後の跡地には街づくりが予定されています。

2021年に開催予定の東京オリンピック終了後の選手村跡地には、タワーマンションや商業施設ができると言われています。宿泊施設はマンションに改修し、高齢者向けのサービス住宅や若者向けのシェアハウス建築の予定もあります。

さらに学校建築も予定があり、水素ステーション開発などオリンピック会場跡地には一つの都市のようになるそうです。

1万人規模のマンションになる可能性

晴海にある選手村の跡地には、1万人規模のマンションができる予定です。都心にとても近い位置にある晴海に選手村があり、立地も悪くなく生活にも困らない場所に建設されます。

オリンピック終了後には選手村にはマンションができ、跡地には商業施設などが建設され住みやすい一つの街として活用されます。住宅棟や高層タワー住宅棟が合わせて24棟建設され、1万人程が住めるようになると言われています。

新国立競技場周辺はアクティビティの拠点になる

東京の中心に近い新国立競技場はオリンピック終了後はスポーツやライブなどに活用されます。新国立競技場は設計段階でオリンピック終了後も考えて設計がされており陸上競技や球技はもちろんコンサートなどイベント等ができるようになっています。

さらにサッカースタジアムとして活用をする案もあるので活用方法はさまざまです。イベントがある際は競技場周辺も活性化できるようになります。

多様な緑に囲まれた交流地になる

選手村周辺では緑や海に囲まれている立地を生かした交流地ができます。住宅街区から近く開放的な緑と海の近くということもありオリンピック終了後には港ができ観光客が観光しやすくなります。

晴海中心部には、港の景色を楽しめるように散策路や海を臨む事ができるカフェや保育所が建設されます。観光客はもちろんカフェや散策路などで住民とも交流ができ、子供やお母さん同士での交流ができます。

賑わいの拠点

水素社会に向けたモデルや、誰もが住んでみたいと思える街づくりの拠点として選手村跡地は活用される予定です。

水素を使用した日本初のシステムを、オリンピック終了後選手村跡地に日本の技術力を知ってもらうモデルとして活用を予定しています。

そのほか、商業棟を導入し、人々の暮らしを支える施設作りをして、この街に住んでみたいと思えるような活気あふれる賑やかな街になるように現在計画が練られているようです。

子育てファミリー

商業施設やスポーツ施設に英語を学べる施設など遊びから学習まで家族で楽しめる街になる計画が練られているそうです。

晴海中心部にある分譲住宅はおもに子育てファミリー層向けになっており、さらに中心部から近い場所に商業施設にクリニックモールが建設され学校も建設予定なので家族で住むには素晴らしい条件が揃っています。

高齢者

高齢者の単身や夫婦でも安心して利用ができるサービス付き住宅や老人ホームがあります住宅棟にはライフスタイルに応じたサービスがあります。

その中で介護が必要な人や単身者に夫婦といった高齢者向けの住宅や老人ホームがあり、近くにはクリニックや商業施設もあるので生活をする際には困ることのない住宅棟になります。

外国人

サービスアパートメントを利用して日本でビジネス展開ができるようになります。

住宅棟にはライフスタイル応じたサービスを提供してあり、外国人の方向けに短期滞在を主目的に日本でビジネス展開を目指すビジネスパーソン向けのサービスメントが利用できます。

東京オリンピック跡地は再活用を前提に作られている

東京オリンピック終了後の選手村跡地は一つの街として活用する事を前提につくられています。

一大イベントの東京オリンピック終了後には、新技術を活用し多様な人々が快適に暮らし、水と緑に親しみや安らぎを感じられる街というコンセプトをもとに、民間業者と協力し一つの街ができる予定です。

さらに環境にやさしい水素エネルギーや太陽光発電などを使用し、誰もが住んでみたいと思えることを前提に、東京オリンピック選手村は作られるようです。

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