アパートの駐車場トラブル5選|事例を知れば的確にトラブルの対処ができる
2020 06.29この記事はPRを含みます
アパートの駐車場トラブルとは?
アパートの大家になり、アパート運営をしていると、さまざまなトラブルは避けられません。アパートのトラブルには、生活音やゴミ捨て問題など生活に密接したトラブルが多いですが、意外に多いのが駐車場トラブルです。
駐車場トラブルでよくあるケースや、トラブル時の対処で気をつけた方がよいことについて詳しく解説します。駐車場付きのアパートを所有されている方は、ぜひ参考にしてください。
個人間の解決が問題の原因になることも
アパートの駐車場は私有地ですので、車上荒らしや、隣接する道路の路上駐車などは警察へ相談できますが、それ以外は民事不介入の原則により、警察が対応することはありません。
アパートの駐車場トラブルは、当事者同士で解決するものですので、大家が安易に介入することはやめてください。大家がトラブルに介入することで、大家自身がトラブルの当事者となってしまう可能性があるからです。
アパートの駐車場トラブル5選
アパートの駐車場で発生するトラブルの中から、特に多いトラブルを5つご紹介します。駐車場トラブルの事例を知ることで、事前に防止対策をして、トラブルを防ぐこともできます。すでにアパートを所有している場合は、ご自身が所有するアパートに当てはめて考えてみてください。
また、それぞれのトラブルについて、発生時の対処方法ポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
アパートの駐車場トラブル1:無断駐車
アパートの駐車場の無断駐車は、私有地内トラブルですので、警察が対応することはありません。無断駐車をする人に注意しなければならないので、管理会社に管理をお願いしているのであれば、管理会社へ連絡して対応してもらうようにしてください。
無断駐車が続く場合は、無断駐車されないよう対策を講じることをおすすめします。目に付く場所への貼り紙、コーンの設置で物理的に駐車できないようにする方法があります。
自力で撤去はNG
入居者から「すぐに無断駐車の車を撤去してほしい」と言われたとしても、自力で撤去することはやめてください。
アパートの大家が自力で撤去しようとし、撤去の過程で車に傷をつけてしまった場合、責任はアパートの大家にあります。損害賠償をもとめられたら、支払わなければいけません。撤去についても、まずは管理会社へ連絡し対応してもらうようにしてください。
アパートの駐車場トラブル2:接触の傷
アパートの駐車場で接触による傷トラブルが発生した場合、基本的には当事者同士での解決となります。
接触の傷トラブルについてアパートの大家ができることは、トラブルが起こったときにスムーズに解決できるよう防犯カメラを設置することです。防犯カメラがあれば、万が一入居者の車に傷が付いていたとき、いつ・誰が傷つけたのか、あとから確認ができます。
入居者にとっては安心して車を止められるメリットにもつながります。
アパートの駐車場トラブル3:当て逃げの傷
アパートの駐車場で当て逃げトラブルが発生した場合、人的被害がある場合を除き、基本的には当事者同士での解決となります。
当て逃げトラブルについてアパートの大家ができることは、トラブルが起こったときにスムーズに解決できるよう防犯カメラを設置することです。
アパートの駐車場トラブル4:はみ出し
アパートの駐車場で、日常的なトラブルとして多いのが、自分の駐車スペースをはみ出して駐車することによるトラブルです。
はみ出しについて、入居者から相談されたときは、まずは管理会社へ相談し、管理会社からはみ出した人へ注意してもらうのがベターです。
大家が直接注意することで、注意された入居者が不満を抱いてしまう可能性があるので、ビジネスとして対応できる管理会社に対応してもらうことをおすすめします。
アパートの駐車場トラブル5:車上荒らし
アパートの駐車場で発生したトラブルであっても、車上荒らしは刑法上の犯罪ですので、警察に被害届を出し、対応してもらってください。
車上荒らし対策として大家ができることとしては、夜間照明や防犯カメラの設置が挙げられます。夜間照明は、人の動きに反応するセンサーライトにすれば電気代を節約できますし、防犯カメラはダミーカメラであっても充分な抑止効果があるといわれています。
アパートの駐車場トラブルの相談先
アパートの駐車場でトラブルが発生し、入居者や近所の人から大家に相談やクレームがはいったとき、大家は自分で解決しようとする必要はありません。アパートの敷地内のトラブルであれば、基本的には管理会社へ相談、違法路上駐車や盗難事件であれば、警察へ相談してください。
管理会社
管理会社は数多くのアパートを管理していて、多くのトラブルに対応した実績があり、トラブル対応のノウハウも持っています。
また、会社組織ですので、担当者で解決できない場合は、上役へエスカレーションするなど、トラブルに対応する体制も整っています。ちょっとしたことであっても管理会社へ相談し、大家自身が直接対応するのを避けることをおすすめします。
警察
警察の役割は、刑事トラブルへの対応ですが、車上荒らしや路上駐車以外のトラブルも警察へ相談すること自体は可能です。警察は個人間のトラブルの解決はしてくれませんが、相談すればアドバイスはしてくれます。
駐車場のトラブルで、身の危険を感じるようなことがあれば、躊躇なく警察へ相談してみてください。
駐車場トラブル以外のアパートの近隣トラブル3選
駐車場のトラブルには、無断駐車・接触・当て逃げ・はみ出し・車上荒らしなどがありますが、駐車場以外に、アパートではどのようなトラブルが発生しているのでしょうか。
アパートで発生しやすい近隣トラブルについて、代表的なトラブルを3つご紹介します。
近隣トラブル1:生活音
アパートの入居者から寄せられるクレームで、多いのは生活音に関するトラブルです。生活音というのは、テレビの音、掃除機の音、洗濯機の音など生活に欠かせないものであることが多く、解決も難しい場合が多いです。
音を出している本人が気付いていない場合が多いので、まずは共有スペースに貼り紙を出したり、入居者全員に手紙を出したりして、本人に気付いてもらうようにするとよいです。
近隣トラブル2:ペット
ペット不可物件にもかかわらず、内緒でペットを飼育していることが判明した場合、契約に違反していますので、管理会社と相談して強制退去通知を出すこともできます。
ペット可物件の場合は、飼育すること自体は問題ありませんが、鳴き声がうるさい、臭いが気になるなどほかの入居者からのクレーム対応が必要です。
ペットトラブルも、まずは貼り紙や入居者全員への手紙などで、本人に気付いてもらうことからはじめます。
近隣トラブル3:ごみ捨て
アパート運営で重要なのが、ゴミ捨て場の管理です。ゴミ捨て場が不衛生だったり、回収日以外にゴミが捨てられていたりすると、住民だけでなく近所からのクレームにもつながります。
ゴミ捨てのマナーについては、貼り紙をすることも大事ですが、ゴミ捨て場を常にきれいにしておくことで、清潔な環境を好む住人が集まるようになります。
駐車場トラブルの傾向を知って事前に対策しておこう
駐車場でのトラブルは、アパートで起こるトラブルの1/4を占めると言われている発生頻度の高いトラブルです。車上荒らしや路上駐車以外は個人間で解決が必要となるため、大家は自分で対応せずに、管理会社へ相談するようにしてください。
トラブルが発生しないような事前の対策や、トラブル発生時にスムーズに解決できるような対策も重要です。