電子レンジの電気代を節約する方法7選|他の電化製品と電気代を比較!
2020 10.21この記事はPRを含みます
電子レンジの電気代はどれくらいかかる?
毎月の電気代を少しでも節約したいとき、電子レンジはガスコンロなどの代替手段があるため、節約の対象に考える方も多いのではないでしょうか。
一般的に、電子レンジの電気代は1分1円以下といわれています。節電するのであれば、電子レンジの使用をどのくらいやめるといくらくらい節約できるか把握してからの方がよいでしょう。
電子レンジの使用をやめることで、いくらくらいの節約になるのか、具体的にみていきます。
電子レンジの電気代計算方法
電子レンジの電気代は「消費電力(W)×使用時間(h)×1kWhあたりの電気料金単価」で計算します。
注意点は、電力量はkWhで計算するため、消費電力は1000分の1にして計算する必要があることです。
消費電力はご自宅の電子レンジによって、500W・600W・1,000Wなどがあります。また、電気料金単価はご契約の電力会社やプランによって異なります。ここでは、平均的な1kWhあたり27円で計算します。
【用途別】電子レンジの電気代7つを比較
電子レンジの電気代を把握するために、消費電力によって電気代にどのくらいの差が出るのか、また、何を温めるのにどのくらいの電気代がかかるのか具体的にみていきます。
消費電力は、家庭用で多く使われている500Wと600Wの電子レンジで比較します。温めるものは、コップ1杯の飲み物、冷凍食品、コンビニ弁当、ごはん1杯、冷凍肉の解凍を例に、具体的な電気料金をご紹介します。
電子レンジの電気代1:500Wで1分使用した場合
500Wの電子レンジで1分使用したときの電気代の計算式は、500(W)÷1000×1(m)÷60×27円で、計算結果は約0.23円となります。
500Wの電子レンジで1分加熱しただけだと、約0.23円なので1円にも満たないのです。500Wの電子レンジであれば、5分程度加熱してはじめて1円程度の電気料金になることを知っておきましょう。
電子レンジの電気代2:600Wで1分使用した場合
600wの電子レンジで1分使用したときの電気代の計算式は、600(W)÷1000×1(m)÷60×27円で、計算結果は約0.27円となります。
600Wの電子レンジで1分加熱した場合も、約0.27円なので1円にも満たしません。600Wの電子レンジであれば、4分程度加熱してはじめて1円程度の電気料金になります。
電子レンジの電気代3:コップ1杯を温める場合
牛乳をコップ1杯温める場合、必要な時間は500Wだと1分10秒程度、600Wだと1分程度となります。
電気代の計算式にあてはめて計算すると、コップ1杯の牛乳を温めるのに必要な電気代は、500Wでも600Wでもおよそ0.26円となります。
朝と晩に毎日電子レンジで飲み物を温めても、1ヶ月で20円にも満たない電気代しかかかっていないのです。
電子レンジの電気代4:冷凍食品のおかずを温める場合
ここでは、冷凍シューマイを例にとって見ていきます。冷凍シューマイ10個を温めるのに必要な時間は、500Wだと2分30秒、600Wだと2分10秒程度となります。
電気代の計算式にあてはめて計算すると、冷凍シューマイ10個を温めるのに必要な電気代は、およそ0.56円です。
冷凍食品の温めには時間がかかるため、電気代が気になる方も多いと思いますが、それでも1円にも満たない電気代で温めることができるのです。
電子レンジの電気代5:コンビニの弁当を温める場合
一般的なサイズのコンビニ弁当1人前を温めるのに必要な時間は、500Wだと2分、600Wだと1分40秒程度となります。
電気代の計算式にあてはめて計算すると、コンビニ弁当1人前を温めるのに必要な電気代は、およそ0.45円となります。
365日毎日1回自宅で温めたとしても164円程度です。お弁当の温めの電気代を気にして、コンビニで温めてもらってから持ち帰ったとしても、1人前あたり0.45円の節約にしかならないのです。
電子レンジの電気代6:ご飯1杯を温める場合
ごはんをお茶碗1杯(約150g)電子レンジで温めるのに必要な時間は、500Wだと1分40秒、600Wだと1分20秒程度となります。
電気代の計算式にあてはめて計算すると、ごはん一杯分温めるのに必要な電気代は、およそ0.36円となります。これは、1年365日、3食温めたとしても395円程度しかかかりません。
冷凍ご飯の解凍・温めをする場合は、約2倍の時間がかかるので、電気代も2倍の0.72円程度となります。
電子レンジの電気代7:冷凍のお肉を解凍する場合
電子レンジで上手に冷凍肉を解凍するコツは、弱めの消費電力を使うことです。肉の種類によっても必要時間が異なるため、解凍状況をみながら時間を調節する必要があります。
かたまり肉・厚切り肉100gを解凍する場合は、150Wで2分が目安です。電気代の計算式にあてはめると、およそ0.14円となります。
薄切り肉100gを解凍する場合は、150Wで1分が目安です。電気代の計算式にあてはめると、およそ0.7円となります。
電子レンジの電気代を節約する方法7選
電子レンジの電気代について用途別に7パターン見てきましたが、1回の電気代は1円にも満たないものだということがお分かりでしょう。しかし、家族の人数が多いご家庭など、量が多く・回数が多くなると、少しでも節約したいと思われる方も多いでしょう。
そこで、電子レンジを使う時の少しの工夫で電気代を節約できるコツをご紹介します。
どのコツも日常のちょっとした工夫でできる節約技ですので、ぜひ取り入れてみてください。
電子レンジの電気代を節約する方法1:温めるものの間隔をあける
はじめに、電子レンジの内部がまわるタイプの節電に効果のある方法をご紹介します。
ターンテーブルがまわるタイプの電子レンジで一度に複数のものを温めるときには、食品と食品の間隔を空けることで熱の伝わりが早まり、より短時間で温めることができます。
電子レンジの電気代を節約する方法2:小分けにして温める
電子レンジの特徴として、大きさや厚さが不揃いだったり、一度にたくさんの量を温めようとしたりすると、均一に温まりにくいということがあります。温まりにくいと時間が長くなり、電気代が余計にかかってしまいます。
厚さや大きさが均等になるよう小分けにしてから温めることで、効率的に温めることができ、電気代の節約につながります。
電子レンジの電気代を節約する方法3:ターンテーブルの外側に置く
電子レンジの内部がまわる電子レンジを使って1つのものを温める場合、温めるものをターンテーブルの外側の方に置くと、効率的に温めることができます。
ただし、最近はターンテーブルがまわるタイプは少なく、内部が回らないタイプの電子レンジが多いですが、その場合は真ん中に置いた方が効率的に温められます。
電子レンジの電気代を節約する方法4:一度にたくさん温めない
電子レンジは一度にたくさんのものを温めようとすると、均一に温まらず、余計な時間がかかってしまいます。
可能な限り小分けにして、何回かに分けて温めた方が効率的に温められるので、電気代の節約には効果的といえます。
電子レンジの電気代を節約する方法5:自然解凍を併用する
冷凍食品や冷凍した食材の解凍には、電子レンジを使わず早めに冷凍庫から出して、自然解凍することをおすすめします。
自然解凍には時間がかかりますが、可能な限り自然解凍することで電子レンジでの解凍時間を少なくし、電気代を節約できます。
電子レンジの電気代を節約する方法6:庫内をこまめに掃除する
最近の電子レンジは節電効果の高い商品が販売されていますが、電子レンジ内が汚れていると十分に節電効果を発揮できません。
庫内にほこりや油汚れが残っていると、必要以上の出力が使われ、表記された消費電力以上の電力を消費してしまいます。
日常的に拭き掃除をするだけでも効果はありますので、こまめに庫内を掃除することをおすすめします。
電子レンジの電気代を節約する方法7:電気プランを見直す
こちらで紹介した電子レンジの電気代節約術など、家電ごとに節電の取り組みをすることで、家全体の消費電力を少なくできます。
しかし、電気代は最初にもご説明したとおり、消費電力×1kWhあたりの電気料金単価で決まるので、電気料金単価の見直しも選択肢の1つです。
現在契約している電気会社に、他にどんなプランがあるか聞いたり、他の電力会社だとどのくらいなのかも調べてみたりして、比較検討してください。
その他の電化製品4つと電子レンジの電気代を比較
電気代を節約するために電子レンジの使用を控えると、代わりにガスコンロや炊飯器の保温機能などを使うことが増えるでしょう。
電子レンジで温めたときの電気代と、他の調理家電を使ったときの電気代は、どちらがお得になるのかも気になります。
電子レンジの電気代と、ポット・オーブン・ガスコンロ・炊飯器の保温機能を使用したときの電気代を比較して、どちらの節電効果が高いか見ていきましょう。
電気代の比較1:ポットでお湯を沸かす
一般的なサイズの電気ポットでお湯を沸かし保温した場合の電気代は、1日あたり17円~20円程度と言われています。電気ポットは量が多く比較しづらいので、一人暮らしの方がよく使う電子ケトルとも比較します。
消費電力1250Wの電気ケトルでカップ1杯の水を沸かすと約1分かかるので、電気代はおよそ0.56円です。一方、消費電力500Wの電子レンジでカップ1杯分の水を沸かしたときの電気代はおよそ0.26円ですので、電子レンジを使用した方がお得ということになります。
電気代の比較2:オーブンで温める
オーブンは食品を温めることを目的とした電子レンジとは異なり、ケーキを焼いたりローストビーフなど、焦げ目をつけながら焼いたりする料理に使うものです。
オーブンは温めを目的としていないため、電子レンジとの電気代の比較は難しいですが、消費電力は1400W程度と非常に高く、焼き時間も長くなります。
オーブンを200度で1時間使った時の電気代はおよそ37.8円です。オーブンを使って料理するときの参考にしてください。
電気代の比較3:ガスコンロで調理する
ガスコンロを中火で1時間使用したときの料金は約20円といわれています。電子レンジを1時間使用したときの電気料金は500Wでおよそ13.5円ですので、1時間あたりで比較すると電子レンジの方が安くなります。
ただし、温めるものや使い方によっては500Wの電子レンジでも、それ以上の電力を消費していることもあるようです。
そのため、長時間の料理はガスコンロ、短時間で少量の温めは電子レンジというふうに使い分けるのがおすすめです。
電気代の比較4:炊飯器の保温機能
IH方式5合炊きの炊飯器で1時間保温するのに必要な消費電力は14Wで、電気代はおよそ0.38円です。朝炊いたご飯をお昼まで4時間程度保温すると1.52円、夜まで10時間保温すると3.8円です。
電子レンジでご飯1杯温めるのに必要な電気代は0.36円でしたので、4杯程度の量であれば電子レンジで温めた方がいいでしょう。
電子レンジを賢く使って電気代を節約しよう!
家電製品の中でも電気代がかかるイメージのある電子レンジですが、少量の温めにかかる電気代は1円にも満たないです。
とくに少人数の場合は、他の調理家電を使うより安く済むケースが多いです。電気代を節約するのであれば、電子レンジの温め機能を上手に取り入れることをおすすめします。
さらに節電するのであれば、大きなものは小分けにしたり、こまめに庫内の掃除をしたりするなど、無駄な電力を消費しないよう心がけてみましょう。