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アクティブ運用とパッシブ運用のメリット計7つ|選ぶときのポイントも紹介

2021 05.6この記事はPRを含みます

投資信託でのアクティブ運用とは

投資信託の運用スタイルには、大きく分けて、「アクティブ運用」と「パッシブ運用」の2種類があります。今回はそれぞれの特徴を解説します。

 

まず、アクティブ運用とは、どのような運用方法でしょうか。アクティブ運用とは、目安となるベンチマーク(インデックス)を上回る成果を目指す運用スタイルのことです。つまり、それなりのリスクとコストをかけて、大きなリターンを狙いにいく運用スタイルです。

アクティブ運用の種類について

そして、アクティブ運用には、アプローチなどによって、いくつかの種類があります。なかでも主に用いられるのは、「グロース運用」と「バリュー運用」です。どんな違いがあるでしょうか。

 

「グロース運用」とは、将来的に成長が見込める銘柄に投資をおこなう運用スタイルのことです。「バリュー運用」とは、企業の利益や資産などから判断して、割安だと思われる銘柄に投資する運用スタイルのことです。

投資信託でのパッシブ運用とは

では、もうひとつの代表的な運用スタイルである「パッシブ運用」とは、どのような運用方法でしょうか。

 

「パッシブ運用」とは、ベンチマーク(インデックス)に連動した運用成果を目標とする運用スタイルのことです。「パッシブ運用」は、別名インデックス運用とも呼ばれ、「インデックスファンド」という名前がついているものは、おおむねパッシブ型の運用スタイルと理解できます。

パッシブ運用の種類について

パッシブ運用にも、いくつかの種類があります。なかでも主に用いられるのは、「完全法」と「サンプル法」です。どんな違いがあるでしょうか。

 

「完全法」とは、ベンチマークを構成する全銘柄と同じポートフォリオを、時価総額比率に合わせて構築することです。こうすることでベンチマークとの高い連動性を期待できます。

 

「サンプル法」とは、ベンチマークとの連動を保てるよう、銘柄を抽出し、ポートフォリオを構築する方法です。

アクティブ運用を利用するメリット3つ

では、「アクティブ運用」を選んだ際のメリットには、どのようなものがあるでしょうか。ここからは「アクティブ運用」のメリットを3つ、取り上げます。

 

その3つとは、「高い収益を狙える」「相場下落時に備えている」「理念に沿った投資ができる」という点です。それぞれのメリットをもう少し詳しく解説いたします。

アクティブ運用を利用するメリット1:高い収益を狙える

「アクティブ運用」を利用するメリットの1つ目は、「高い収益を狙える」ことです。アクティブ運用が高い収益を狙えるのは、この運用スタイルが、ベンチマークを上回る成果を目指しているためです。

 

そのために、運用のプロであるファンドマネージャーと運用チームが、市場や個別銘柄を、調査・分析し、その結果をもとに銘柄を選定して、運用されています。場合によっては、短い期間で利益を充分に受け取れる可能性が高いです。

アクティブ運用を利用するメリット2:相場下落時に備えている

「アクティブ運用」を利用するメリットの2つ目は、「相場下落時に備えている」ことです。アクティブ運用は、高い収益を目指していますが、リスクを軽視しているわけではありません。

 

相場の下落があった場合でも、投資家の資産に大きな打撃を与えないよう、対策が取られています。たとえば、危険がありそうな場合には、ファンド内の現金の比率を高めておくなど、リスクヘッジもなされています。

アクティブ運用を利用するメリット3:理念に沿った投資ができる

「アクティブ運用」を利用するメリットの3つ目は、「理念に沿った投資ができる」ことです。パッシブ運用が、ベンチマークに連動する点で、機械的に運用されるのに対し、アクティブ運用では人の役割が大きく関係します。

 

ファンドマネージャーを中心に、情報収集や分析がおこなわれ、専門家それぞれが判断して、銘柄の売買や入替がおこなわれます。自分の理念に合うファンドを見つけられれば、ロマンある投資を楽しめます。

パッシブ運用を利用するメリット4つ

では、もうひとつの代表的な運用スタイルである「パッシブ運用」のメリットは、どのようなものでしょうか。ここからは「パッシブ運用」のメリットを4つ、取り上げます。

 

その4つとは、「低コストで利用できる」「低リスクで利用できる」「運用状況が把握しやすい」「市場全体に投資ができる」という点です。それぞれのメリットを詳しく解説いたします。

パッシブ運用を利用するメリット1:低コストで利用できる

「パッシブ運用」を利用するメリットの1つ目は、「低コストで利用できる」ことです。パッシブ運用は、指標となるベンチマークに機械的に連動して運用されるため、人件費などが比較的おさえられ、低コストで利用できます。

 

アクティブ運用では、ファンドマネージャーの手腕が大きな役割を果たしており、それだけ人的コストがかかります。対して、パッシブ運用では、大きな人的コストは必要なく、比較的低コストとなります。

パッシブ運用を利用するメリット2:低リスクで利用できる

「パッシブ運用」を利用するメリットの2つ目は、「低リスクで利用できる」ことです。これも、パッシブ運用がベンチマークに連動して運用されることと関係があります。

 

アクティブ運用では、専門家の手腕で、運用成績が大きく左右されます。つまり、それだけ判断によるリスクがあります。しかし、パッシブ運用では機械的な運用であるため、専門家の実力は、運用実績にほとんど関与せず、判断の誤りによるリスクが低くなります。

パッシブ運用を利用するメリット3:運用状況が把握しやすい

「パッシブ運用」を利用するメリットの3つ目は、「運用状況が把握しやすい」ことです。パッシブ運用では、ベンチマークとなる指標の動きに、運用が合わせられているため、状況を把握しやすいというメリットがあります。

 

たとえば、ベンチマークには日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指標が用いられます。その動きと、資産運用が連動しているので、シンプルであり、とくに知識がなくても運用状況を把握できます。

パッシブ運用を利用するメリット4:市場全体に投資ができる

「パッシブ運用」を利用するメリットの4つ目は、「市場全体に投資ができる」ことです。パッシブ運用は、市場やベンチマークの構造を分析することで、ベンチマークに連動するようポートフォリオが構築されます。

 

ですから、パッシブ運用のファンドを購入すると、市場全体の銘柄に投資がおこなえることになります。同じことをアクティブ運用でおこなうのは難しいですから、メリットといえるでしょう。

アクティブ運用とパッシブ運用を選ぶときのポイント3つ

「アクティブ運用」にも、「パッシブ運用」にも、それぞれメリットがあります。では、どちらを、どのような基準で選べるでしょうか。どちらの方がいいと、一概には言えませんが、選ぶ際にポイントとなる事柄があります。

 

ここでは、アクティブ運用とパッシブ運用を選ぶときのポイントとして、「分散投資をする場合」「投資信託の知識がある場合」「投資する目的を決める」という3つを解説します。

運用方法を選ぶときのポイント1:分散投資をする場合

運用方法を選ぶときの、ポイントの1つ目は「分散投資をする場合」です。堅実な資産運用のために、分散投資を検討される場合、「パッシブ運用」がおすすめです。

 

「分散投資」とは、投資する対象を複数に分けて、リスクを低減させることです。パッシブ運用は運用コストが安いため、うかせた資金で別の資産運用をおこなえます。

 

また、アクティブ運用と比べて、銘柄がバランスよく構成されているので分散投資になるでしょう。

運用方法を選ぶときのポイント2:投資信託の知識がある場合

運用方法を選ぶときの、ポイントの2つ目は「投資信託の知識がある場合」です。もし、投資信託の知識をすでに持っているなら「アクティブ運用」が向いています。

 

アクティブ運用は、経済や金融の知識がない人、経済動向の予想ができない人には、それなりのリスクが伴います。かわりに、もし知識を持っていれば、パッシブ運用と比べて、大きな利益を期待できます。

運用方法を選ぶときのポイント3:投資する目的を決める

運用方法を選ぶときの、ポイントの3つ目は「投資する目的を決める」ことです。どんな目的で投資するかによって、運用方法を選ぶこともできます。

 

たとえば、「老後資金」や「教育資金」など、資産運用目的が何かによって、選べるリスクや使える時間が変わってきます。また余剰金なのか、生活資金なのかによっても選択が異なるでしょう。ライフスタイルも違うため、目的や生活にあった方法を選ぶことが重要です。

アクティブ運用とパッシブ運用について理解しよう

プロの力を借りながら、資産運用をおこなえることで人気の投資信託ですが、運用スタイルは選ぶ必要があります。そして、「アクティブ運用」にも、「パッシブ運用」にも、それぞれメリットとデメリットがあります。

 

どちらかの運用方法が、全員におすすめできるというわけではなく、資産状況やライフプランを考慮して、選ぶことが大切です。ぜひ、それぞれのメリットを理解したうえで、自分に合った投資方法を検討してみてください。

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