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賃貸と持ち家はどちらが特?賃貸と持ち家それぞれのメリットとデメリット

2021 12.9この記事はPRを含みます

目次

あなたのライフスタイルにあっているのは賃貸or持ち家?

「家」を購入するのはとても勇気のいる決断ではないでしょうか。簡単に買い替えや返品ができないだけに慎重に何回も検討したりする人も多くいる一方で、自分のライフスタイルを考えると家を購入するよりも賃貸のほうがいいという人もいます。

では自分のライフスタイルに合った住み方を検討する一助として、賃貸と持ち家ではそれぞれどのようなメリットとデメリットがあるのかを確認していきましょう。

賃貸で暮らすメリット5つ

賃貸物件の大きなメリットは、「土地や住宅の価値が下がっても自分には影響が少ない」ということでしょう。

ではほかに賃貸物件で暮らすメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。5つご紹介するので参考にしてみてください。

賃貸で暮らすメリット1:修繕費の負担がない

家は、住んでいれば給湯器やトイレの調子が悪くなってきたりなど、何かしら不具合がでてきます。

賃貸の場合、経年劣化であったり自然災害などの理由で不具合が出た場合、大家さんや管理会社に連絡すれば修繕費の負担はありません。

ただし自分達の使い方が悪くて不具合が出たなど、住民の過失の場合は費用を負担しないといけませんので気をつけましょう。

賃貸で暮らすメリット2:住宅ローンを組まなくても良い

家を購入するときは手付金を払い込んだ後、住宅ローンを組む人が多くいます。そのため初期費用だけではなく完済するために、その後も決められた金額を払い続けなければいけません。

賃貸の場合、敷金や礼金などの初期費用や毎月の家賃を払わないといけませんが住宅ローンと比べれば少額で済ませられることがほとんどでしょう。

賃貸で暮らすメリット3:自由に引越し可能

どれだけ下調べをしても実際に生活してみると思っていた環境と違うことがあります。賃貸だとそのようなときでもすぐに引っ越しができます。

また、自分が住みたいエリアでも持ち家だと土地が高くて諦めなくてはいけないことがありますが、賃貸だと家賃に折り合いがつけば住むことができます。

このように賃貸だと引っ越しが自由にできるのもメリットのひとつです。

賃貸で暮らすメリット4:住居費がコントロールできる

賃貸の場合、自分の収入状況に応じて住居費がコントロールできます。

収入が増えるとそれまでよりもグレードアップした部屋に引っ越すことも可能ですし、反対に収入が減ると家賃が安い部屋に変わるなど、自分の生活に合わせてコントロールしやすいでしょう。

賃貸で暮らすメリット5:維持費の負担がない

賃貸物件の場合、建物や土地にかかってくる固定資産税や都市計画税といった税金を支払わなくていい点もメリットのひとつです。

また、外壁や屋根など、外観のメンテナンスは建物を長持ちさせるためには必要ですが、それなりに費用もかかってきます。賃貸だとそのような費用もオーナーや管理会社が支払うので住人には負担がかからないでしょう。

固定資産税・都市計画税(土地・家屋) | 税金の種類 | 東京都主税局

賃貸で暮らすデメリット5つ

ここまで賃貸で暮らすメリットを述べてきました。では賃貸のデメリットとはどのような点があるのでしょうか。

賃貸の場合、はじめからキッチンや洗面台などの設備がついていますが、使い勝手が悪くても勝手に変えることはできません。

また、古い建物だとインターネット環境が整っていなかったりコンセントの数が少ないなど、生活をしていく中で不便と感じてもそのまま使わないといけない部分があります。

賃貸で暮らすデメリット1:原状回復が必要

毎日生活をしていると壁や床などにキズがついてしまうことがあります。特に小さい子供がいる家庭ではフローリングに落書きされたり、壁に穴が開いてしまうこともあったりします。

賃貸の場合、退去する時には入居したときのように部屋を元通りにする「原状回復」をしなくてはならず、引っ越しする時に原状回復にかかる費用を支払わなければならないこともあります。

ただし経年劣化によるものであると判断され支払いが必要ない場合もあります。

賃貸で暮らすデメリット2:間取りが自由に決められない

賃貸は、はじめから間取りが決まっています。部屋を探すときに通勤や通学に便利な立地条件や家賃を優先して探した場合、間取りが気に入らないが我慢したということもあるでしょう。

和室は必要ない、畳とフローリングを逆にしたいということがあっても間取りを自由に決めることができないのが賃貸のデメリットのひとつです。

賃貸で暮らすデメリット3:家賃の支払いが続く

賃貸はその名前のとおり、住人が賃料を支払い、オーナーが住人に部屋を貸し出すシステムです。住人はその部屋に住んでいる限り、オーナーに家賃を支払い続けなければいけません。

収入が減ってしまった場合でも家賃を支払わなければいけないので、金銭的な負担が続くでしょう。

賃貸で暮らすデメリット4:老後問題

前項でも述べましたが、収入が減っても家賃は払い続けないといけませんし、契約期間を更新する時に更新料も払わないといけませんので、その月は負担金額が増えてしまいます。

また、オーナーや管理会社によっては更新の度に身元保証人を立てないといけなかったりしますが、高齢者になればなるほど身元保証人が見つかりにくくなることもあり、保証人がいなければ契約を断られることもあります。

年金生活になってからの家賃の負担や身元保証人探しなど、老後問題があるということも賃貸のデメリットです。

賃貸で暮らすデメリット5:リフォームが難しい

手軽に自分好みの部屋に変えるDIYですが、賃貸物件では原状回復の義務がある場合が多いのでなかなか思うようにできないこともあります。

さらに壁を壊したりシンクの位置などを変えるといったリフォームはできない場合がほとんどですし、できたとしても原状回復に費用がかかることは覚えておきましょう。

持ち家で暮らすメリット5つ

賃貸物件で生活をする際のメリットとデメリットと同じように、持ち家であってもメリットとデメリットが存在します。

では持ち家で暮らすメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。5つ取り上げますので、参考にしてみてください。

持ち家で暮らすメリット1:自身の資産になる

賃貸物件はあくまでもオーナーや管理会社から借りている状態なので、賃料を払い続けたとしても自分の資産にはなりません。一方、持ち家は自分や家族の資産とすることができます。

自分や家族の資産になると、売却したり誰かに貸して家賃を受け取ることができるなど、運用もできるようになりますし、子供や孫などに残すこともできるのがメリットのひとつです。

持ち家で暮らすメリット2:自由にリフォーム可能

持ち家では自分の好きなようにリフォームもできますし、増築や減築なども自由にできるでしょう。

また、壁に釘を打っても原状回復という作業もありませんので余分な費用もかからず、DIYも気軽にできるのがメリットです。最近では中古物件を持ち家として購入し、自分たちで好みの家にしていくという人も増えています。

持ち家で暮らすメリット3:間取り変更が可能

賃貸では間取りの変更などはできませんが、持ち家は間取りの変更も自由にできます。生活をしていくうちに「この部屋は和室からフローリングにしたい」「もう少し、部屋を広げたい」といった考えがでてくることがあります。

また、子供部屋を作ったり子供が独立した後は部屋をリノベーションするなど、その時々のライフスタイルに合わせたいという人もいるでしょう。

そのようなときでも持ち家であればいつでも変更することができますし、住宅の設備なども変更や交換がしやすい点がメリットのひとつです。

持ち家で暮らすメリット4:ローンを完済すれば費用負担が軽くなる

住宅などの建物を購入する時にローンを組む人は多くいます。返済期間や金額は人それぞれですが、月々の支払いはそれなりの金額になるでしょう。

しかし、ローンを完済すればあとは固定資産税や傷んだ箇所の修繕費のみになるので、月々の費用の負担額が軽くなるのも大きなメリットといえるでしょう。

持ち家で暮らすメリット5:団体信用生命保険に加入可能

住宅などを購入するとき、住宅ローンとともに団体信用生命保険に加入する人が多くいます。

団体信用生命保険とは、ローンを支払っている途中でローンの名義人が亡くなり支払いができなくなった場合、その後のローンの支払いが免除されるという保険です。

この団体信用保険に加入しておくと、名義人に万が一ということが起きても家を家族に残すことができます。

持ち家で暮らすデメリット7つ

賃貸物件にデメリットがあるように、持ち家にもデメリットがあります。

例えば、持ち家は資産になりますがお金のように分けることができませんので、相続で揉めてしまったり、相続後の固定資産税などの負担をかけてしまうことが挙げられます。

持ち家で暮らすデメリット1:維持費がかかる

新築で家を購入しても年数が経ってくると、屋根や外壁などが汚れてきたり色が褪せてきたりします。

賃貸であればオーナーや管理会社が外壁工事などのメンテナンスを行ってくれますが、持ち家は自分でメンテナンスの手配などをしなくてはいけません。

また、給湯器の交換など、住宅設備のメンテナンスもありますが、当然それらの費用は自分で出さなくてはいけません。そういった維持費がかかってくるのは持ち家で暮らすデメリットのひとつです。

持ち家で暮らすデメリット2:簡単に引越しできない

持ち家で暮らすことはその土地で暮らしていくということになり、気に入らないからといって賃貸のように引っ越しができるわけではありません。

そのため、持ち家として住宅を購入するときは本当にその土地でいいのかなど、しっかりと検討してから決めるようにしましょう。

持ち家で暮らすデメリット3:固定資産税がかかる

建物や土地を所有している限り、固定資産税は毎年かかってきます。建物は築年数が経つにつれて資産価値が低くなってきますので、建物にかかる固定資産税は3年ごとに評価額の見直しがされます。

固定資産税は一括用と分割用の納付書が郵送されてきますので、必ず納付しましょう。

持ち家で暮らすデメリット4:住居費がコントロールできない

住宅を購入するときに住宅ローンを組んでいる場合は、毎月の返済額が決まっています。

ですので、収入が減ってしまったとしても住居費のコントロールはできないという点は持ち家で暮らすデメリットのひとつといえるでしょう。

持ち家で暮らすデメリット5:マンションの場合は管理費がかかる

分譲マンションの一部屋を購入した場合、毎月管理費がかかります。この管理費の中にはエレベーターや廊下の電気代などが含まれます。また、マンションのメンテナンスなどに使われる修繕積立金も払わないといけません。

ほかにも自動車を所有している人は駐車場代が必要ですし、マンションによっては駐輪場代がかかることもあります。加えて固定資産税も毎年かかってきます。

持ち家で暮らすデメリット6:購入時の費用負担がかかる

建物を購入するときは頭金のほかにも購入諸費用がかかり、賃貸と比べて初期費用が高くなります。

購入諸費用の中には、不動産を取得した時だけ支払う不動産取得税や登記に必要な印紙代などの経費、不動産会社を介して購入した場合は仲介手数料、手付金などが含まれます。

頭金を少なくして購入する人もいますが、毎月の返済金額が高くなったり返済期間が長くなったりするのでよく検討しましょう。

不動産取得税 | 税金の種類 | 東京都主税局

持ち家で暮らすデメリット7:都市計画税がかかる

都市計画税とは、都市計画事業や土地区画整理事業に必要な費用に充てることを目的とした税金のことで地方税になります。

道路を建設したり、公園の整備や上下水道を整備したりすることなどに使われますが、土地や建物を所有している人全員にかかるわけではありません。

「市街化区域」内に土地・建物を所有している人に納付の義務があります。ですので、住宅を購入するときはその土地が市街化区域内であるかどうかを調べておかないと、計算外の支出が発生してしまいますので注意しましょう。

賃貸と持ち家のコスト別の比較

ここまで賃貸と持ち家のメリットとデメリットについて述べてきましたが、かかるコストにはどれくらい違いがあるのでしょうか。

賃貸と持ち家、それぞれのコストの一例をみて比較してみましょう。

賃貸

賃貸の場合、コストの大部分を占めるのが家賃でしょう。家賃が12万円のマンションに35年間、住むことを例にしてどれくらいコストがかかるのかみてみましょう。まず毎月の家賃が12万円なので1年間で144万円かかります。

35年住むと144万円×35年で5,040万円となります。一戸建ての借家の場合、家賃と契約更新時の更新料がかかるので5,040万円プラス更新料がコストとして計算されます。駐車場がついていてもその代金は家賃に含まれる場合が多いので今回は計算に入れません。

賃貸マンションの場合、家賃と更新料のほか管理費・駐車場代などもかかってくるので一戸建てよりも高くなるでしょう。

持ち家

持ち家をローンを組んで購入した場合、コストが多くかかるのは毎月の返済金でしょう。頭金なしで毎月の返済金額を金利1.25%で12万円として、返済期間を35年に設定してみてみましょう。

毎月の返済金額は12万円なので1年間で144万円になります。返済期間は35年のため5,040万円で、そこからローン利息である35年で960万円を差し引いた4,080万円が住宅を購入することができる金額になります。

ですが新築であれ中古であれ、住宅借入金等特別控除といって住宅ローンを組んで住宅を購入すると税金が安くなる特例を活用することができます。住宅ローン減税などともいわれます。

ほかには維持費や修繕費、固定資産税などがかかってきますが、それらを計算に入れても持ち家の方が生涯コストとしては安くなります。

No.1213 住宅を新築又は新築住宅を購入した場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁

ライフプランに合わせて賃貸か持ち家かを決めよう

賃貸と持ち家、どちらを選んでもそれぞれメリットとデメリットがあります。転勤が多い仕事に就いている人や、大きな借金はしたくないという人は賃貸がいいでしょう。

子供が生まれたタイミングであったり、成長して手狭になってきたら住宅を購入するという人や、資産を家族に残したいという人は持ち家を選ぶとよいでしょう。

どちらにせよ自分のライフプランに合わせて決めることが大切です。

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