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証券口座を複数持つメリット・デメリット各6つ|おすすめの証券会社も紹介

2023 12.10この記事はPRを含みます

目次

証券口座とは?

証券口座とは株取引をするにあたり資金管理や運用などをする総合口座の事を言います。

 

株式などの有価証券を売買するためには、証券会社を通さなければいけません。そのために必要になってくるものが証券口座です。株取引のために用意した資金や、実際に購入した株式などを証券会社が保管管理してくれる口座です。

 

いわゆる銀行などで開設する普通口座などとは違うので注意が必要です。

一般口座

一般口座とは、売却損益の計算や、課税額などを自分で計算する必要がある口座のことです。また、確定申告は原則として毎年行う必要があります。

 

また年間を通して売却損が出た場合、確定申告は不要ですが、譲渡損失の繰越控除を受ける場合は確定申告をしなければ控除を受けることができません。

特定口座

特定口座とは、証券会社が配当金や利益を計算してくれる口座です。なお、特定口座には源泉徴収口座と簡易申告口座の2つがあり、源泉徴収口座であれば、取引で得た利益に対してどれほど課税されるかを算出してくれます。

 

以下では、源泉徴収口座と簡易申告口座の違いを詳しく紹介して行きます。

簡易申告口座

簡易申告口座は、源泉徴収なし口座とも呼ばれ、自分で確定申告をする必要がある特定口座です。

 

自分で確定申告をするのは難しそうなイメージがありますが、年間取引報告書と言う書類を証券会社が発行してくれます。確定申告する際に年間取引報告書を添付して提出すれば大丈夫です。

源泉徴収口座

源泉徴収口座では、株取引で発生した損益を証券会社が計算してくれ、さらに課税された金額を売却益から差し引いてくれます。

 

そのため自分で確定申告をする必要は基本的にありません。初心者の方や税金の計算や納付などの手間を省きたい人は源泉徴収口座を選ぶ方が良いでしょう。

 

しかし売却損が出た場合など損益通算までは証券会社では行ってくれないので、自分で確定申告をした方が良い場合があります。その際は「年間取引報告書」を証券会社が発行してくれるので、確定申告の手続きが容易になります。

証券口座を複数持つメリット6つ

証券口座を複数を持つことは可能ですが、1つの証券会社につき、1つまでしか持つことはできないので注意してください。また、どの証券口座を持つのか、いくつ開設するのかなど、自分の投資スタイルや投資金額によって大きく異なります。

 

各証券会社のメリット、デメリットをしっかり理解して自分に合った証券口座を持つことが大事です。では証券口座を複数持つメリット6つを紹介していきます。

証券口座を複数持つメリット1:IPOの確立が上がる

IPO(Initial Public Offering)とは、未上場の企業が東京証券取引所などの市場に上場することを言います。将来成長が期待されるIPO株は人気があり、公開価格より大きく値上がりするメリットがあります。

 

しかしIPO株の購入権利は抽選で決定するので、少しでもチャンスを上げるためにも複数の証券口座を開設するのをオススメします。複数の口座を開いてIPO株購入のチャンスを上げましょう。

証券口座を複数持つメリット2:商品の選択肢が増える

証券会社で口座を開けば同じ商品を購入できる訳ではありません。証券会社によって取り扱っている商品が違います。

 

自分の購入したい商品を全て取り揃えている証券会社を見つけるのは難しいです。ちなみに取り扱い商品は外国株式、投資信託、債券、ETF、金など多くの金融商品がありますので、証券口座を複数持って理想のポートフォリオを作成する事が大事です。

証券口座を複数持つメリット3:家族投資で優待が2倍以上になる

株を始める方で優待を楽しみにしている人も多いと思います。優待は個人の証券口座で保有している株数で優待が貰える仕組みです。

 

しかし一般的に優待は1つの口座が対象なので、どれだけ多くの株式を保有していても、関係ありません。しかし4人家族で4つの証券口座を保有していた場合、単純計算で4倍の優待を得ることができます。

証券口座を複数持つメリット4:独自のサービスが利用できる

株式投資で情報収集はかかせません。その為には分析ツールやチャートの情報収集が必要不可欠です。証券会社ではそれぞれ独自のサービスを取り揃えています。

 

分析ツール、投資レポート、取引アプリなどさまざまです。証券会社によって提供しているサービスは様々です。複数の証券口座を持つことで、各証券会社の特徴のあるサービスを厳選することができるでしょう。

証券口座を複数持つメリット5:手数料を比較し投資できる

株式投資で取引する際は必ず取引手数料が発生します。取引手数料は証券会社ごとに条件が設けられていますので事前に確認しておく必要があります。

 

例えば、月に50万円以内の取引の場合、A証券会社では手数料0円だがB証券会社では180円、100万円以内の場合、取引A証券では手数料1000円だが、B証券会社では340円であるなど、取引手数料は様々です。

 

手数料の差はわずかのように見えますが、長い目で見た場合、数万円から数十万の差がつくこともあるのでしっかり把握する必要があります。

証券口座を複数持つメリット6:エラーやトラブルの低減

2020年10月1日に東京証券取引所で機器の故障のため、システム障害が発生しました。この日は終日取引停止となりました。

 

今回は東京証券取引所でしたが、証券会社のシステムが障害を起こす可能性もゼロではありません。システム障害の影響で利益の機会損失や損失回避なども想定しておく必要があります。

 

複数証券口座を持っていると、上記のようなトラブル時にも、他の証券口座から取引を行うことができるので、利益の拡大や損失の抑制など柔軟に対応できます。それらはリスクヘッジにも繋がるでしょう。

証券口座を複数持つデメリット6つ

証券口座を複数持つことは、デメリットもいくつかあります。

 

主な理由は、複数保有する事で管理が行き届かなくなる点です。ここからは、証券口座を複数持つデメリットについてくわしく紹介して行きます。

証券口座を複数持つデメリット1:確定申告が必要な場合がある

開設した証券会社の口座を全て特定口座の源泉徴収口座にして、なおかつ毎年売却益が出ていれば基本的に確定申告は必要ありませんが、それは現実的ではないでしょう。さらに簡易申告口座や一般口座の場合は、確定申告は自分で行うことが必須です。

 

また、売却損が出た場合も確定申告をした方が良い場合があります。損益通算や繰越控除をする場合です。これから特定口座だとしても証券会社が自動的に計算してくれるわけではないので、注意が必要です。

証券口座を複数持つデメリット2:IDやパスワード管理の手間

証券口座を複数持つという事は、それぞれの証券口座のID、パスワードが必要です。メモなどに残したくなりますが、流出の恐れがあるためおすすめできません。

 

証券口座は、ログインに何回か失敗するとロックがかかりロック解除にも時間と手間がかかります。また定期的に変更するよう証券会社からも依頼がありますので、複数口座を持つ際には、IDやパスワードの管理する苦労があることを理解しておく必要があります。

証券口座を複数持つデメリット3:税金を支払う必要がある

特定口座は証券会社で税金などの計算や源泉徴収を証券会社が算出してくれます。ただし、複数の口座を持つ場合それぞれの証券会社の特定口座で管理されてしまいますので、多くの税金を支払ってしまっている、と言う場合があります。

 

例えば1つの証券口座で100万円の利益が出ていたとして、もう1つの証券口座が100万円の損失が出ていた場合、売却益と売却損が相殺され、支払うべき税金も0円になると考えがちです。

 

しかし、特定口座はあくまで自社の証券口座の計算をするだけなので、他社での売却損益まで考慮した計算はしてくれません。この場合は自分で確定申告をした方が良いパターンの代表例です。

証券口座を複数持つデメリット4:証券会社からの重要事項の確認

複数の口座に登録していると、各証券会社より取引内容の変更や重要事項の確認が定期的にきます。システム更新などの案内であれば特に問題ありませんが、中には取引内容の変更など重要事項もあります。

 

連絡や確認をメールで設定することはできますが、複数口座を開いている場合はすべてを把握することが難しいため、おすすめしません。証券会社からのお知らせを確認せずに取引を行い、大きな損失が出たとしても自己責任となりますので気をつけましょう。

証券口座を複数持つデメリット5:定期的な資産管理や把握が必要

株式投資をしていれば必ず暴落など大きな相場の流れに出会います。もしその時に損失が出た場合、保有するか損切りするかの判断をしなければなりません。

 

複数の証券口座があれば、その数だけ判断しなければなりません。何かがあったときにまとめて判断すると、注意散漫になりミスに繋がりかねません。焦れば焦るほど的確な判断ができなくなるので定期的な資産管理は必ず必要です。

証券口座を複数持つデメリット6:損益の計算が複雑

証券会社がサポートしてくれるとはいえ、自分の保有銘柄の損益状態を自分で確認するのは当然です。複数の口座を持てば持つほど、その管理は煩雑になります。

 

信用取引などを行っている場合は、資金を口座に補充しなければいけないことも出てきます。定期的に資産状況を確認し、いつでも柔軟な対応ができるよう意識しましょう。

複数の証券口座を持っている場合の確定申告の方法

上述した通り、複数の証券口座を持つ場合、確定申告をする必要に迫られることがあるでしょう。特定口座と一般口座の違いをしっかり把握し、それぞれの確定申告の方法など把握することが大事です。

 

以下では複数の証券口座を持っている場合の確定申告の方法について紹介します。

特定口座

特定口座の場合、証券会社から発行される「特定口座年間取引報告書」を元に税務署の確定申告書に記載し提出しましょう。

 

確定申告書は、国税庁のホームページからもダウンロードが可能です。また2019年度税制改正により、2019年4月1日以後は必要情報を入力すれば、「特定口座年間取引報告書」を添付する事も不要になりました。

 

詳しくは国税庁のホームページを確認して確定申告を行ってみて下さい。

国税関係手続が簡素化されました
確定申告書等作成コーナー

一般口座

一般口座の場合、年間で行った全ての売買取引の計算を行い確定申告をしましょう。

 

売買損益の計算は、1銘柄ずつ行う必要があるため、証券会社から取引報告書を取り寄せ計算しましょう。さらに複数の一般口座を保有している場合は、各証券会社から取引報告書を取り寄せなければいけません。

おすすめの証券会社5選

証券会社の選択はなにを基準に選べばいいのか、中々難しいかもしれません。慣れないうちは有名な証券を選択するのが定石ですが、その中でも下記の6つの証券会社を紹介します。この中から複数の口座を開設すると比較的スムーズでしょう。

おすすめの証券会社1:松井証券株式会社

松井証券のメリットは手数料にあります。1日の取引額が50万円までなら手数料無料で、それ以上は取引額100万円増えるごとに1000円増えるという仕組みで初心者にも大変分かりやすい仕様です。

 

また24時間専用フォームからの問い合わせなどにも対応しており、とても安心できます。

松井証券【日本株】

おすすめの証券会社2:GMOクリック証券株式会社

GMOクリック証券のメリットは操作性が上げられます。

 

GMOクリック証券はシステム管理、開発、保守などを自社のグループ内で行っています。その為、他の証券会社と比べてシステムの不具合などが発生した場合、迅速な対応が可能です。

 

利用者のニーズにも柔軟に対応し改善を行っているため、スマホなどで株式投資をするビジネスマンに人気があります。

おすすめの証券会社3:株式会社SBI証券

SBI証券のネット証券は、幅広い取扱商品と初心者向けサービスが充実しているのが魅力です。少額の資金でも株式運用ができるミニ株や外国株も多く取り揃えています。

 

その他にも投資初心者に向けてセミナーなども配信しており、しっかり株を学びながら投資したい人におすすめです。

SBI証券

おすすめの証券会社4:マネックス証券株式会社

マネックス証券は米国株取扱銘柄数が圧倒的に多く、投資情報も豊富に取り揃えているところが魅力的です。米国株での投資を考えているのであれば、マネック証券会社で口座開設することをおすすめします。

 

株式投資をする上で、日々の投資情報はなら必ずチェックしなければなりません。四季報や企業ニュース情報はもちろんのこと、投資アナリストや米国投資情報などに関しても豊富に情報を取り揃えています。

SBI証券

おすすめの証券会社5:SMBC日興証券株式会社

SMBC日興証券はサポート体制とIPO主幹事銘柄数の豊富さが魅力的の証券会社です。

 

サポート体制には大きく2つあり、支店担当者から投資アドバイスを受けながら取引できる「総合コース」と、AIが株の売却タイミングを予測して知らせてくれる「ダイレクトコース」があります。

 

SMBC日興証券はIPOでの主幹事案件が中心となるので、IPO株を購入できる確率も高くなります。IPO株を狙っている人には特におすすめの証券会社です。

メリット・デメリットを理解し複数の証券口座を検討しよう

証券会社によってそれぞれ大きな特徴があることがお分かりになったかと思います。それぞれのメリット、デメリットを把握し上手に組み合わせて使いましょう。

 

自分の資金と目標にあった証券会社は必ずありますので、じっくり考えてみてください。無理に複数の証券口座を開く必要はありませんが、より多くの情報を得るためにも、できるだけ多くの証券会社の情報を確認してみましょう。

 

株式投資に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

株式投資をする人たちの株式の管理方法とは?おすすめのアプリ12選をご紹介

 

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