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仕組預金を投資する前に知っておく事6選|仕組預金の特徴とは?気を付ける事を紹介!

2023 09.24この記事はPRを含みます

目次

仕組預金の特徴3選

仕組預金は、オプション取引などのデリバティブと呼ばれる取引が組み込まれた預金商品のことです。デリバティブとは、原資産のリスクを減らしたり、リスクを取りながら収益を向上させたりすることが目的の運用手法です。

 

仕組預金は、一般の預金とは違う手法で運用される預金商品で、リスクがある代わりに高い金利が期待できます。そのため、特徴を知って利用することが重要です。では、仕組預金の主な特徴を3つ見ていきましょう。

仕組預金の特徴1:金利が高い

仕組預金は、デリバティブ取引が組み込まれることによって、一般の預金よりも高い金利が期待できる商品です。簡単に言い換えると、銀行が有利になる特約を付けることによって金利が上乗せされた商品です。

 

銀行に有利な特約の例として、満期日を銀行が選択できる・払い戻しの際の通貨が為替相場によって決まるなどの内容があります。利用者にとってはデメリットでも銀行には有利な分、高い金利が期待できる仕組みになっています。

定期預金の利率と比較

定期預金の利率と比較すると、仕組預金の方が高くなっています。定期預金の利率は低めですが、満期に得られる額が決まっており、リスクが少ないところが特徴です。

 

仕組預金は、利率が高い代わりに、最終リターンが決まってないため、リスクが高くなっています。

仕組預金の特徴2:2種類の運用方法

仕組預金には、フラット型とステップアップ型の2種類の運用方法があります。運用方法によってメリットやデメリットがありますので、それを確認したうえでどちらのタイプを選ぶか決める必要があります。

 

では、両者の違いについて見ていきましょう。

フラット型

フラット型とは、預入当初から金利が変わらず、すべての期間で金利が一定になるタイプです。ステップアップ型よりも預入当初の金利設定が高いことが多いので、仕組預金の預入期間が短い場合に有利になる運用方法です。

 

ただし預入期間は銀行が任意に決められるので、実際に預けてみないとどれくらい得なのかわからない部分があります。

ステップアップ型

ステップアップ型とは、預入当初の金利が低く、預入期間が延長されるとそれに従って金利が上がっていくタイプです。仕組預金の預け入れ期間が長い場合に、有利になる運用方法です。

 

預入期間が長期になると、かなりお得になります。ただし、どれくらい金利が上がっていくのかは、商品や経済状況によります。場合によっては金利が上がらない可能性もある運用方法です。

仕組預金の特徴3:仕組預金の通貨

仕組預金には、円で払い込むタイプと外貨で払い込むタイプがあります。円で払い込んで外貨で受け取るタイプやその逆もあるので、商品内容をよく確かめてから申し込む必要があります。

 

利息も円で受け取る場合と外貨で受け取る場合があります。通貨によって特徴やリスクが異なるので、仕組預金を検討している人は事前に確認しておくと安心です。

円で払い込みをして円で受け取る場合、途中で解約しない限りは元本が保証されるのが大きな特徴です。円建ての仕組預金は預金保険の対象になるので、元本を下回らないようになっています。

 

預金保険とは預金を保護するための保険なので、その対象となることで元本割れが防げます。ただし途中で解約しないことが条件です。解約すると元本割れする場合もあるため注意しましょう。

外貨

外貨で払い込みをする場合、為替の変動によっては元本割れする可能性があります。外貨建ての仕組預金は、商品によっては預金保険の対象にならない場合があるからです。

 

円で払い込んで外貨で受け取るタイプの仕組預金も同様に、元本割れする可能性があります。

仕組預金を始める前に知っておきたい事6選

仕組預金は通常の預金と違って、いくつかの制約があります。仕組預金には高い金利が期待できるメリットがありますが、そのためにお金の預け先の金融機関は預かったお金を使ってデリバティブ取引を行っています。

 

デリバティブ取引にはデメリットも伴うので、それを理解したうえで申し込まければいけません。では、仕組預金を始める前に知っておきたいことを、6つ厳選してご紹介します。

仕組預金を始める前に知っておきたい事1:中途解約をする場合

仕組預金は、基本的に中途解約が認められていません。中途解約ができない・預入期間が選べないなどのデメリットと引き換えに高金利を期待する性質の商品なので、中途解約にはリスクが伴います。

 

では中途解約をするとどうなるのか、見ていきましょう。

解約手数料と損害金が発生する

仕組預金は、原則として中途解約ができない商品なので本来は応じてもらえません。しかし、預け先の金融機関がやむを得ない理由があると認めた場合には、例外的に解約が認められる場合があります。

 

中途解約をする場合は、解約手数料や損害金が発生します。その結果、大きく元本割れし大損をする可能性もあります。

仕組預金を始める前に知っておきたい事2:預金保護制度対象外の商品がある

通常の預金は、預金を保護するための制度の対象となります。日本では預金保険制度と呼ばれる制度が設けられていて、万が一金融機関が破綻したときには、預金者が保護され資産決済も履行できる仕組みが整えられています。

 

預金保険制度は、信用秩序が乱れることがないよう、信用秩序の維持を目的とした制度です。そのため本来なら預金が守られるはずなのですが、仕組預金の中には預金保護制度対象外の商品もあるので注意が必要です。

預金保険制度の概要 : 預金保険機構

外貨建てが対象外の理由

預金保険制度の対象とならないのは、外貨建ての仕組預金です。

 

金融庁によると、預金保険制度の対象になる預金の種類は決まっていて、決済用の普通預金と当座預金は全額保護されるルールです。定期預金や普通預金、元本補てん契約がある預金商品は、元本1,000万円までと利息が保護されます。

 

外貨建ての仕組預金は決められた預金の範囲に入っていないので、預金保険制度の対象外とできます。

受け取りが外貨の場合は対象外である理由

受け取りが外貨になる仕組預金も、外貨が関連しているため預金保険制度の対象外になります。

 

たとえば、円で預け入れて、円安の時は元本を円で、円高の時には元本を外貨で払い戻すタイプの、auじぶん銀行の「スイッチ円定期預金(円仕組預金)」を例に見てみましょう。

 

「スイッチ円定期預金」自体は預金保険制度の対象ですが、元本が外貨で払い戻される場合は預金保険制度の対象外になると商品案内に記載されています。

仕組預金を始める前に知っておきたい事3:最低預入金額が設定されている場合がある

仕組預金では、最低預入金額が設定されている場合があります。商品案内を見ると預入単位が記載されている場合があり、それによっていくらから預け入れができるかが違います。

 

たとえば預入単位が10万円以上10万円単位になっている場合、最低でも10万円預け入れる必要があり、それより多くの金額を預けたい場合はさらに10万円ずつ追加することになります。中には預入金額が100万円からのように、大口のタイプもあります。

仕組預金を始める前に知っておきたい事4:満期日などの決定権がない

仕組預金では、金融機関の判断で満期日が延期されるなど満期日の決定権がない場合や、その時になるまで受け取り通貨が円か外貨かわからない場合などがあります。

 

中途解約できないので、満期日が延期されるとなかなかお金が戻ってきません。その時に困らないよう、余裕資金で運用する方法がおすすめです。また、どうしても円で受け取りたいなどの希望がある場合は、商品内容をしっかり確かめて申し込みましょう。

決定権がない理由

仕組預金は、金融機関が有利になる特約をつけることで高い金利を期待する性質の商品なので、預金者にとってはデメリットとなる特約がついていることもあります。

 

言い換えればリスクを負うことによって高いメリットが受けられる商品が仕組預金なので、満期日が延期されないなどのリスクを負う必要があるのです。

仕組預金を始める前に知っておきたい事5:為替手数料がかかる

為替手数料とは、円を外貨に交換する際に支払う手数料です。

 

仕組預金では、外貨で払い込んで外貨で受け取ったり、円で払い込んで外貨で受け取ったりと、外貨が関係する商品があります。その際には為替手数料が必要です。

 

円で払い込んで円で受け取るタイプの仕組預金では必要ありませんが、外貨が関係するタイプの商品を選ぶ際は注意しましょう。

外貨建ての場合

外貨建ての仕組預金では、まず外貨で預け入れをします。その際に円と外貨を交換する必要があるので、為替手数料が発生します。預入期間が過ぎると預金を受け取りますが、受け取りの際の通貨も外貨です。

 

外貨のままでは国内では使えないので、再び円に交換しなければいけません。その際に、再び為替手数料が発生します。外貨建ての仕組預金では、2回分の為替手数料が必要です。

仕組預金を始める前に知っておきたい事6:外貨の場合には為替リスクがある

外貨で払い込んで外貨で受け取るタイプや、円で払い込んで外貨で受け取るタイプのように、外貨が関連する仕組み預金には為替リスクがあります。

 

為替リスクとは、為替レートの変動によって損をするリスクのことです。外貨が関連する商品ではその時に為替レートに従って通貨を交換するので、為替レートの変動のしかたによっては損をすることもあります。

元本割れになる場合

元本割れになるのは、預入をした時よりも選んだ外貨の交換レートが円高になったときと、同じ時です。

 

たとえば、預け入れた時に1ドル110円だった為替レートが払い戻しの時に1ドル105円の円高になっていたとします。預けた110円が戻ってくるときには105円になっているので、5円分損をしています。さらに為替手数料分もマイナスです。

 

それから、交換レートが同じになった時も、為替手数料がかかる分だけ損をします。

仕組預金を投資する場合に気を付ける事3選

仕組預金はリスクを負うことで高い金利を期待する商品なので、投資する場合には気を付けなければいけないことがあります。ポイントを知っておくと安心して投資ができるでしょう。

 

これから、仕組預金を投資する場合に気を付ける事3選を紹介します。

仕組預金する場合に気を付ける事1:余裕資金で行う

仕組預金では原則中途解約が認められておらず、また預入期間も金融機関の判断によって変動します。中途解約をすると手数料などの支払いで大きく元本割れする可能性もあるので、高い金利を得るためには満期になるまで預けておく必要があります。

 

いずれ必要なお金を投資すると、手元にお金が必要な時に満期を迎えておらず、お金に困る可能性があります。そのため仕組預金への投資は余裕資金で行い、満期を待てるようにしましょう。

仕組預金する場合に気を付ける事2:商品概要説明書を必ず読む

仕組預金にはさまざまなタイプがあるので、必ず商品概要説明書を読みましょう。

 

たとえば預入単位が決まっている商品では、その金額を用意できなければ利用できません。円で受け取りたいのに外貨で払い戻される商品を選ぶと、後で困ります。預金保険制度の対象になっている商品とそうではない商品があるので、それによって負うリスクも変わってきます。

 

商品概要説明書を読んだうえで、納得できる商品を選んで投資をすることが大切です。

仕組預金する場合に気を付ける事3:投資する商品のリスクを知っておく

投資する商品によって、リスクは違います。そのため、リスクを知ったうえで投資をしなければいけません。

 

外貨が関連する仕組み預金は預金保険制度の対象外のことも多いですし、また為替リスクもあります。ですが外貨を通すので、得られる利益が大きくなることもあります。リスクを考えたうえで、それでも投資できるかどうかを判断しましょう。

リスクを理解した上で仕組預金を始めよう

仕組預金には満期日が自分で決められない・受け取りの通貨が自分で決められないなどの制約があります。また、商品によっては預金保険制度の対象とならず、元本割れの危険もあります。

 

ですが、それらのリスクがあるからこそ高い金利が期待できる商品が仕組預金です。ただ危ないと思うのではなく、リスクを理解したうえで上手に運用すればメリットも大きいので、商品内容をしっかり確認したうえで自分に合う仕組預金を選びましょう。

 

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