投資信託の売り時を判断する方法7選|売り時を失敗しないための対策とは?
2024 08.28この記事はPRを含みます
投資信託の売り時を判断する方法がよくわからないんだよね。
そうなんだ。投資信託の売り時を判断する方法について教えるね。
ありがとう、先生!売り時を失敗しないための対策についても知りたいな。
なるほどね。売り時を失敗しないための対策もあわせて教えるね。
投資信託の売り時が難しい理由2選
投資信託で資産運用をしている場合、投資を購入するタイミング以上に売却を行うタイミングの見極めは難しいと言われています。投資信託で利益を確定させるには売却が必要ですが、投資信託の売り時が分からないという方も多いでしょう。
どうして投資信託の売り時が分かりづらいのか、相場が下落した時と上昇した時についてご紹介します。
相場が下落した場合
保有している投資信託の価格が下がった時すぐに売却したくなるかもしれませんが、急いで売却することは避けましょう。下落が一時的な可能性もあり、その場合、売却した後に価格が上昇することもあるからです。
値下がりした投資信託を売却するかどうか判断するには、下落した原因を分析しましょう。価格の下落が一時的なものだと判断できる場合には売却を見送る方が良いでしょう。
しかし値段が大幅に下落し、基準価格が自分の設定した最低価格を下回る場合、もう値上がりが期待できそうにない場合は、投資信託を売却して損失の拡大を防ぐ必要があります。
これらを判断するには、投資信託の運用状況や、金融市場の動向を確認する必要があります。そのために売り時の判断は難しいと言えるでしょう。
相場が上昇した場合
投資信託の価格が上昇していると、まだ上がるのかと思っているうちに売り時を見逃してしまうことがあります。
もっと利益を増やそうとそのまま保有し続けた場合、相場の変動で価格が下落することもあるので注意が必要です。市場の状況から考えてさらに利益が増やせそうな時は、保有している投資信託のうち一部を売却するという方法もあります。
投資信託の売り時を判断する方法7選
金融商品の相場は日々変動しています。そのため、投資信託を安い時に買い、高い時に売るのはとても難しいことです。適切な売り時を判断するには、適切な売却のタイミングを知る事が大切です。
ここでは、投資信託の売り時を判断するための方法をご紹介します。ここで紹介する条件に該当する場合は、投資信託の売却を考えてみても良いでしょう。
投資信託の売り時を判断する方法1:ライフイベントがある場合
人生におけるライフイベントが起こった時に、投資信託を売るのも良いでしょう。
車や住宅の購入、出産、子どもの入学、親の介護、退職や転職など、人生には様々なライフイベントが起こります。これらのライフイベントの際にはまとまったお金が必要となりますので、その時にかかる費用の分だけ資産の一部を売却すると良いでしょう。
利益が出ている時に一気に投資信託を売却して大きな利益を手にすると、無駄遣いをしてしまう原因にもなります。必要な時に必要な金額分だけ解約し、活用するのもひとつの方法です。
投資信託の売り時を判断する方法2:目標金額に達成した場合
投資する際の目標金額に利益が達した時も、投資信託の売り時だと言えます。
基準価格が上がってくると、「もう少し高くなったら売る」「もう少し待とう」など欲が張ってしまうかもしれません。そうして待っている間に値が下がり、売却のタイミングを逃してしまうことがあります。
そうならないためにも、例えば「50万円利益が出たら売却する」「資産の価値が20%上がったら売却する」など、売却するタイミングをあらかじめ決めておき、そのタイミングになったら利益分だけ売却をしましょう。
金額の節目をあらかじめ決めておくことで、売却するタイミングを意識することができます。
投資信託の売り時を判断する方法3:市場状況や経済情勢が大きく変化した場合
経済情勢や市場の状況が大きく変化した時も、売却するタイミングと言えます。
将来的な値上がりが期待できず、このまま価格が下がり続けると判断した場合には売却を考えましょう。そのためには金融市場の動向や投資信託の運用状況をよく確認することが大切です。
長期的な値上りが期待できない場合
投資信託の目的は、長期的に保有して資産を増やすことです。全く値上がりが期待できない状況であれば、保有し続けてもメリットはないと言えるでしょう。
値上がりできない投資信託をずっと保有していると、基準価格が大きく下がり損失が拡大する場合もあります。このまま価格が下がっていくと判断した時は投資信託の売却を考えましょう。
投資信託の売り時を判断する方法4:基準価格が大幅に値下がりした場合
保有している投資信託の価格が大幅に値下がりし、大きな損失が出た時も売却を考えましょう。
大幅に値下がりした投資信託を売却し損失の拡大を防ぐことを、ストップロスと呼びます。どこまで価格が下がったらストップロスを行うかを事前に決めておくことが大切です。
基準価格の推移や投資信託の運用状況、金融市場の動向などを確認し、価格が下がる圧力が強いと感じた時は売却を検討しましょう。
投資信託の売り時を判断する方法5:購入したい投資信託がある場合
今保有している投資信託より魅力的な投資先が見つかった時も、売り時と言えるでしょう。
利回りが良いもの、将来的に期待できるものなど、新たな投資先に投資するための資金が必要であれば、今保有している投資信託の一部を売却しその資金に充てることができます。運用成績などをチェックして、適切な投資信託を売却すると良いでしょう。
投資信託の売り時を判断する方法6:投資信託を長期保有している場合
投資信託は長期間保有するという前提で行うものです。毎日基準価格をチェックし、高くなるタイミングで売る、という方法はあまり適しません。
お金が必要となった時、または子どもの学費や老後の資金など目的・目標を達成した時に投資信託を売却し利益を確定させましょう。その際は、すべて一度に売却するのではなく、段階的に売却するなど柔軟に対応することが大切です。
投資信託の売り時を判断する方法7:積み立て投資の場合
積み立て投資を行っている場合は、「ドルコスト平均法」の考え方から、複数回に分けて投資信託を購入しています。そうすることで、平均購入単価を下げることが可能です。
積み立て投資を売却する時も、複数回に分けて売却するようにしましょう。一度に全部売ると、安いタイミングで売ってしまうかもしれません。複数回に分けて売ることで、売却価格を安定させることができるでしょう。
ドルコスト平均法のメリット
価格が変動する金融商品を購入する時、常に一定の金額で分散して定期的に買い続ける方法を「ドルコスト平均法」と言います。
投資信託の基準価格は、毎日変動します。この方法で購入すると、基準価格が低い時には多く購入し、価格が高い時には購入量が少なくなるので、結果、平均購入価格を下げることができます。
投資信託の売り時を失敗しないための対策3選
投資信託の売り時を見誤ると、思わぬ損失が発生したり、得られるはずだった利益を得ることができなくなったりすることがあるかもしれません。
ここでは、投資信託の売り時を失敗しないための対策をご紹介します。
売り時を失敗しないための対策1:資産の組み合わせを見直す
投資信託は、自分の投資目的やリスクの許容範囲に応じて資産配分を考え、その組み合わせで投資をします。しかし、相場は常に変動しているため、時間が経過するにつれてその配分は最初に設定したものから少しずつずれていきます。
そのまま放置しておくと思わぬリスクがある場合や、期待したほどの収益を得られなくなる可能性があります。保有している資産の割合を定期的に見直して、調整していくことが大切です。
見直す理由
投資の割合がずれたままで保有し特定の投資信託の割合が多くなってしまうと、その割合が高い投資信託が大きく値下がりした時に大きな損失となります。
それを防ぐために、定期的に資産の組み合わせを見直し、適切な分配投資を行う必要があるのです。
見直す時期
投資の見直しは定期的に行うことが大切ですが、値上がりによって割合が高くなった投資信託が出てきた時も、見直す時期と考えて良いでしょう。
価格が上がり割合が高くなった投資信託を一部売却し、割合が低くなった投資信託を買い増しして調節すると良いでしょう。
売り時を失敗しないための対策2:資産の再配分をする
経済状況や世界情勢が大きく変化した時、または自分のライフスタイルが変わり投資目的やリスクの許容範囲が変わった時は、初めに設定した資産配分そのものを見直すことも必要です。
その場合、保有している投資信託の中で比率を下げたい投資信託を売却し比率を上げたい投資信託を買い増してバランスを調整する方法と、新たに資金を投入してバランスを調整する方法があります。
一部売却してバランスを調整する場合は、投資信託の売却時などに手数料等がかかるので注意が必要です。
資産の再配分をする理由
例えば、働いている間は定期的に収入があるため、多少リスクがあっても資産を増やすような投資配分にしていても問題は起こりにくいでしょう。
しかし定年後は定期的な収入が無くなります。こういった時にはリスクの少ない債券への投資割合を増やすなど、資産を守るような投資配分に変更する必要があるでしょう。
年齢や収入によって投資の目的やリスクの許容度が変わるため、それに応じた投資配分に変更することが大切になります。
売り時を失敗しないための対策3:投資信託には手数料がある
投資信託には、購入時、保有している期間中、売却時に手数料がかかります。費用は投資信託によって異なりますが、売却の際はその手数料にも注意しましょう。
投資信託を売却する際には、信託財産留保額と呼ばれる費用が売却する資産に対してかかることがあります。これは、投資信託を継続している他の保有者の資産を守るため、売却にかかる費用を解約申込者に負担してもらっているのです。
手数料の支払いで損をする場合
投資信託を解約する際には、信託財産留保額のような手数料の他に税金がかかることもあります。また、投資信託を購入した時、保有期間中にも手数料や税金がかかっています。
これらの手数料や税金を考えた時、売却利益が少ないと結果マイナスになる場合もあります。
投資信託の売り時を正しく判断するようにしよう
投資信託を購入するタイミングと同様に、売るタイミングを見極めることも難しいと言われています。
投資信託は長期的に保有して資産を増やすことが目的なので、価格が上下したからとすぐに売ることは避けた方が良いでしょう。
人生のライフイベントが起こった時、目的金額に達した時、値上がりが期待できない時、大幅に下落した時など、売り時と判断される時がいくつかあります。これらを理解し、リスクをできるだけ回避して適切な時に売却できるようにしましょう。
投資信託に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。
投資信託とは|投資信託はいくらから始められるのか?4つのポイントなどを紹介
投資信託とは?メリット6つや知っておきたい知識をわかりやすく解説
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