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人生設計におけるお金の基礎知識4つ|人生設計におけるお金の学び方3つ

2023 08.5この記事はPRを含みます

人生設計におけるお金の考え方

人生設計において基盤になるのが「自分が10年後、20年後、将来どう生きていたいのか」を考えるライフデザインです。このライフデザインに基づいて具体的な人生設計を行います。

 

人生では自身や家族の入学や出産・結婚、住宅購入など、いくつかの節目(ライフイベント)を迎えます。そしてライフイベントとお金は連動しています。

 

ライフイベントに対し、どのくらいのお金を準備できるのか、どう使うのか、お金の使い方や使い道の選択によって、人生の道筋が決まっていきます。

人生100年時代の到来

日本人の平均寿命は、女性87.57歳、男性 81.47歳で、ともに過去最高を更新しました。厚生労働省 令和3年簡易生命表

 

若年世代の老後は、今よりも長命になる可能性があります。100年時代を安心して暮らしていくためには最低でも90歳、場合によっては100歳まで生きることを前提にした老後設計が必要になりそうです。

主な年齢の平均余命

人生設計におけるお金の重要性

誰もが自分や家族のライフイベントごとに最善の選択をしたいと考えるでしょう。人生の節目に必要なお金が用意できていなければ、夢や目標を諦めて理想とかけ離れた不本意な選択をせざるを得ない可能性が高まります。

 

自分らしく望む人生を送るためには、お金の知識をもって人生設計をすることが必要になってきます。

人生設計におけるお金の基礎知識4つ

人生設計において着実な資産形成は重要です。正しいお金の知識があれば必要以上に怯えて安易な金融商品に飛びついたりすることなく、着実な資産形成を行うことができます。

 

まずは人生設計のお金の基礎知識4つについて知っておきましょう。

人生設計におけるお金の基礎知識1:人生の三大支出とは

人生の三大支出とは「教育資金・老後資金・住宅資金」と言われています。教育費は子供の学費や教育全般にかかるお金のことです(文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」)

 

老後資金は、定年から亡くなるまでに生活に必要な資金のことです。日本人の老後が長くなり、その分、老後に必要な資金も増えました。

 

住宅資金は、住宅の購入や家賃の支払いなどに必要な資金のことで、戸建てや賃貸などライフスタイルにより金額が異なります。教育費や老後資金と異なり、唯一、支払いのタイミングをコントロールできる資金です。

人生設計におけるお金の基礎知識2:人生にかかるお金の算出方法

長い人生において、どのくらいのお金が必要なのか漠然としていてわからないという方もいるのではないでしょうか。

 

自分の夢や家族の望む進路のために、必要な金額を算出する方法について説明します。

 

具体的な金額を知ることで、将来に向けて今どのような資金対策をとるべきなのか見えてきます。

将来の夢や目標を年齢軸で明確化する

将来の夢や目標を考え、いつどのように実現するか計画を立てることをライフプランと言います。

 

活用するのはライフプラン表です。表に10年後、20年後、40年後までの年齢を記入し、年齢ごとのライフイベント(入学、結婚など)を記入します。

 

家族一人ひとりの年齢を軸にしてライフイベントを明確にしていくことが大切です。

定年までに必要なお金をシミュレーションする

作成したライフプラン表にライフイベント毎の支出を記入していきます。夫婦二人の場合や家族4人の場合など、家族構成によって人生に必要なお金は異なります。

 

現在から定年までのお金をシミュレーションすることで、自分に合った資金を計算することができます。

人生設計におけるお金の基礎知識3:ライフイベントに必要なお金

「人生設計におけるお金の考え方」の項でも述べましたが、人生の節目(ライフイベント)では必ずお金が必要になってきます。

 

人生設計におけるお金についてライフイベントごとのデータを元に詳しくみていきましょう。

就職活動

キャリスタ就活によると、就職活動にかかった費用は約70,000円です。

 

就職活動費をどう工面したかのアンケート結果では、「アルバイト等で全額自分で工面した」44.1%、「親に工面してもらった(返済しない)」50.5%となっています。

結婚・出産

結納、結婚から新婚旅行までにかかる費用総額は、平均約421.1万円という結果が出ています。(ゼクシィ結婚トレンディ調査2022

 

出産にかかる費用は地域によって差があり、北海道・東北平均約40.7万円、関東平均46.6万円、九州沖縄平均39.8万円です。(「出産・育児に関する実態調査2016(リクルートマーケティングパートナーズ調べ)」)

教育費

文部科学省による「令和3年度子供の学習費調査の結果について」によると、全て公立の場合の教育費は平均574円、全て私立の場合は平均1,838円です。

 

公立の場合と私立の場合では、平均額に大きく差があることがわかります。

住宅購入費

住宅購入資金(注文住宅)は約4,472万円です。(平成29年度「住宅市場動向調査報告書」国土交通省調べ)

 

住宅金融機関の行った「2022年度フラット35融資利用者調査」による、住宅購入費の毎月の返済額の全国平均金額は、注文住宅が毎月約98,300円、土地付注文住宅124,400円、建売住宅103,700円、中古戸建78,700円です。

 

また、マンションが123,600円、中古マンションが87,000円となっています。(100円以下切捨/首都圏~地方圏で差があります。)

■ 購入資金と平均年収(参考1)
2022年度 フラット35利用者調査

老後

老後の基本収入は、基礎年金額(満額)66,008円+厚生年金額(平均的な報酬で40年加入した場合)100,576円です。(平成19年度 厚生労働省「国民生活基礎調査」)

 

老後の最低日常生活費は、平均22.1万円、ゆとりある老後生活費は、平均36.1万円と言われています。(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」令和元年版)

 

公的年金の金額だけでは、最低日常生活費に満たないことがわかります。

「令和元年度 生活保障に関する調査(速報版)」まとまる
高齢者世帯1世帯あたり平均所得金額(年額)

介護

厚生労働省による「平成29年度介護給付費等実態調査の概要」によると、平成30年4月審査分の介護サービス受給者1人当たりの費用額は170.6(千円)です。

 

サービス種類別にみると、介護予防サービスが27.5(千円)、介護サービスが194.2(千円)となっています。

平成 29 年度 介護給付費等実態調査の概況

その他

人生の三大資金と言われる「教育資金、住宅資金、老後資金」以外にも、病気やケガの時の医療費、突然のリストラ、転職などによる収入の変化など、さまざまなリスクに備えるための資金が必要です。

 

緊急時のための備え(リスク資金)を別途、準備しておきましょう。

人生設計におけるお金の基礎知識4:お金が不足する時の対処法

長い人生では、想定外のことが起きたり計画していた以上に支出が増える状況も考えられます。将来必要な資金が不足した時は、お金を増やしたり捻出したりしなくてはなりません。

 

そのような時にできる、いくつかの対処法をみていきましょう。1つの対策で解決するのが難しい場合には複数の対策を取ると良いでしょう。

生活を見直す

日常的に必要以上の支出はないか見直してみます。エ表計算ソフトで家計を記録したり、家計簿をつけたりして金銭管理することもおすすめです。

 

そして家計の内、まず固定費で削減できる部分はないか検討してみます。固定費を削減する方法としては、電気会社やプランを変更する、携帯電話会社を変える、加入中の保険を見直すなどが挙げられます。

 

例えば、もし毎月の固定費から5,000円削減できたら年間60,000円を確保することができます。

貯蓄を見直す

貯蓄額は収入に対して多すぎると家計を圧迫したり、少なすぎると将来必要な金額を用意することができません。

 

収入に対して無理な貯蓄額を設定していないか、目標に対して貯蓄額が少なすぎないか検証してみましょう。

収入を増やす

現在の生活のレベルを下げずにできる対処法として、収入を増やすことが挙げられます。

 

例えば、正社員の場合は資格取得やスキルアップによる各種手当の受給、パート労働者の場合でしたら正社員を目指す、専業主婦なら副業を始めるなどです。

 

また公的年金の支給開始年齢は65歳ですが、受取年齢を繰り下げて受給期間を短縮し、受給額を増額することができます。年金の受給開始を遅らせる分、長く働くなどの工夫が必要になりますが、老後の収入を増やす方法として有効な手段です。

年金の繰下げ受給

人生設計におけるお金の学び方3つ

人生設計におけるお金の学び方として主に「ファイナンシャルプランナーに相談する」「ツール診断を利用する」「セミナーなどに参加して学ぶ」方法があります。

 

それぞれの学び方について詳しくみてみましょう。

人生設計におけるお金の学び方1:ファイナンシャルプランナーに相談する

自分で自分の人生設計を行うと甘めに考えてしまうこともあるため、客観視のできる専門家ファイナンシャルプランナーに相談してみることもおすすめです。

 

プロの視点からお金の運用方法や、物価の上昇なども考慮したアドバイスを受けられるため、より正確なお金の人生設計を知ることができます。

 

ライフプラン相談は、定期健康診断のように家族構成や環境の変化などのタイミングで見直しをすることが大切です。

人生設計におけるお金の学び方2:ツールで診断してみる

人生設計におけるお金についての学び方として、アプリやツールを利用して家計の健全性や将来の収支について診断する方法があります。

 

ネット上にも無料ツールが数多く存在しており、家計バランスシートで家計の純資産を出したり、ライフイベント表で家族のイベントや必要なお金を気軽にシミュレーションすることができます。

 

また、キャッシュフロー表に現在の年齢や収支、貯蓄額を記入することによって将来の収支を予想することもできます。

 

実際にツールで診断してみると、今の家計で夢や目標は叶うのか、将来、赤字にならないかなど、さまざまなことがわかります。

人生設計におけるお金の学び方3:セミナーに参加する

全国各地で開催される金融機関やファイナンシャルプランナーによる講演会やセミナーに参加することで、お金について実践的に学ぶことができます。

 

また、日本FP協会が実地するセミナーを受講し、AFPやCFP認定者などの資格取得を目指して学ぶ方法もあります。学んだ知識は人生において有益な財産になるでしょう。

人生設計を明確にしてお金のことを考えよう

人生設計を明確にして早めの対策をとることで、将来の夢を諦めたり貯蓄を崩したりすることなく、支出の多い時期を見据えてローン返済のタイミングを調整したり、ゆとりのある時期に貯蓄額を増やしたりなど、資金造りの選択肢を増やすことが可能になります。

 

自分と家族の人生設計を明確にし、100年時代を安心して望む人生を送るために人生設計におけるお金について考えてみましょう。

将来設計・ライフプランに関連する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

将来設計の立て方6つ|人生設計ノートの書き方やおすすめの本を紹介

ライフプランとは?ライフプランの立て方4つや立てるメリット5つを紹介

 

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