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長期投資は儲からない?長期投資が儲からないとされる理由4つやメリット、向いている人も紹介

2023 08.30この記事はPRを含みます

目次

そもそも長期投資とは?

投資の初心者には、「長期投資」が向いているといわれます。時間軸からとらえると、投資にはデイトレードのような「短期投資」と、年金の運用のような「長期投資」の2つに分類することができます。

 

期間の明確な定義はありませんが、「長期投資」とは、「長期間(一般的には5年以上)にわたって金融資産を運用し続ける」ことです。

長期投資が儲からないのは本当?

「長期投資は儲からない」と、よくいわれます。しかし本当でしょうか?

 

「電力株を買い続けて長期投資したが、株価が大幅に下落してしまい、資産が目減りした」というケースがあります。

 

一方で、次世代ファミリーのために不動産投資して賃貸マンションを一棟買いして、ローンも完済し、家賃収入だけで生活できるほどの資産ができたという例もあります。

 

そのため必ずしも長期投資が儲からないわけではないと言えるでしょう。

長期投資が儲からないとされる理由4つ

確かに「長期投資」で儲からないどころか、大損をしたという話をよく聞きます。しかし「短期投資」でも似たような話は枚挙の暇がありません。そもそも「短期投資」のようなゼロサムゲームには、必ず勝者と敗者がいます。

 

「長期投資」は「短期投資」より劣るということが、理論的に証明されているわけでもありません。

 

それなのになぜ、「長期投資が儲からない」とされるのでしょうか。それには4つの理由があります。

長期投資が儲からないとされる理由1:株式のバリエーションが変化している

投資を行う時に、その株式が投資するに値するのかという評価をバリュエーションといいます。このバリュエーションは大きく変化します。

 

東証一部上場企業のPERは、1980年代では60~80倍台でしたが、2007年には十数倍までに下落しました。一方、2023年8月では、全業種平均で20倍弱までに上昇しています。

日経平均PER PBR 日経平均株価適正水準

長期投資が儲からないとされる理由2:短期的に利益を生み出すのが難しい

「長期投資」では株式投資の場合、投資先の会社が安定的・持続的に成長して行くものと考えて投資を行います。短期間での株価の上下を狙った利ざや稼ぎ的な投資は、本質的に「長期投資」のターゲットではありません。

 

企業の成長は、短期間では実現しにくいものです。利益が実現するのは数年先という場合も多いことでしょう。それゆえに、短期的な利益を求める投資家にとっては、「長期投資」は儲からないと感じてしまいます。

長期投資が儲からないとされる理由3:将来的な観測が難しい

利益の実現までに時間がかかるということは、将来を予測して投資計画を立てなければならないということになります。

 

経済的・社会的変化が激しい現代では、来年の予測でも外れることが多いのですから、5年先や10年先といった将来的な観測を行うことは、不確かさが多すぎて容易ではありません。

 

不確定要因が多いことで、投資計画のスキームがぶれてしまい、当初に計画したとおりには儲からないという結果になってしまいます。

長期投資が儲からないとされる理由4:運用コストが利益に対して大きい

株式投資信託に「長期投資」をする場合、運営管理費の支払いが必要です。この運営管理費は、投資信託会社やファンドによって違いますが、年間3%になるものもあります。

 

不動産投資の場合、固定資産税や建物・敷地の維持管理費、修繕費もコストとしてかかります。

 

投資資産の運用期間が長くなればなるほど、トータルでの運用コストはかさみます。運用利益からコストを差し引くと儲からないのでは、と思えてくるでしょう。

長期投資が儲からない?長期投資のメリット5つ

「長期投資が儲からない」とよく聞きます。その理由を調べると、次の2点に集約されます。1点目は「すぐには大儲けできない」ことであり、2点目は「投資の出口(エンド・ポイント)の時期によっては儲けることができない」ということです。

 

「長期投資」の目的とメリットを正しく理解して、それらを効果的・効率的に利用できる投資ポートフォリオを組んで運用すれば、儲かる可能性は高くなります。

長期投資で儲かるためのメリット1:複利効果が得られる

複利で運用するとは、元本にその投資で得た利益を組み入れて、新たな元本として投資(運用)することです。元本100万円を20年間3%で運用した場合、毎年の利益は3万円です。20年間で総額60万円となります。

 

一方、毎年の利益を元本に組み入れて複利運用した場合、80万6千円の最終利益になります。この差は「時間を味方に付ける」ことで利益を生んでいるからです。

 

この複利運用を活用しやすいのが、「長期投資」です。

資産運用シミュレーション

長期投資で儲かるためのメリット2:収益が安定する

金融商品の種類によっては投資期間中、安定した収益を得ることが可能です。例えば個人向けの国債(期間5年)では、償還まで0.05%の利益(利息)が保障されています。

 

株式投資の場合でも、長期間にわたって投資すると、短期に比べて収益のフレが小さくなります。短期間では株価の上下や、配当金の変動のフレをダイレクトに受けてしまいますが、長期間では年平均収益率も安定化する傾向にあります。

個人向け国債(5年固定金利型)

長期投資で儲かるためのメリット3:手数料や税金を節約できる

投資には、購入手数料、信託報酬や利益に対する税金など、実に様々なコストがかかります。「投資はコストとの戦いである」とさえいわれています。

 

投資した金融商品の保有期間が長くなればなるほど、一年当りのコスト比率は下がって節約することが可能です。

 

また、値上がり益や運用益に対する税金は、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出金)などの長期財産形成制度を利用すれば、非課税となります。

長期投資で儲かるためのメリット4:リスクコントロールが容易である

リスクコントロールとは、危機管理におけるリスクを軽減する手法のことをいいます。

 

ハワード・マークスは、「優れた投資家はリターンを生み出す能力と最低でも同じぐらいに、リスクコントロール能力を持っている」としています。リスクコントロールは、投資のキーファクターです。

 

「長期投資」はリスクコントロールがしやすいとされています。最近ではAIを使ってコントロールを行う「ロボアドバイザー」が開発されています。

長期投資で儲かるためのメリット5:資産管理がシンプル

デイトレードのような「短期投資」では、常に株価や為替の変動をウォッチしていなければなりません。儲かるためには手間を厭わずに情報収集し、予測しなければなりません。

 

もっとも「長期投資」でも、ポートフォリオの見直しや投資銘柄の状態についてチェックは随時必要です。しかし、極端な分散投資をしない限り、「長期投資」では資産管理がシンプルで手間がかかりません。

長期投資に向いている人の特徴3つ

上智大学の川西諭教授ほかの論文で、興味深い報告があります。それによると投資家は「長期パッシブ(受動的)分散派」と「短期アクティブ(能動的)集中派」に分かれるとしています。

 

そして「長期パッシブ分散派」のほうが投資家間での運用成績の差が小さく、満足度や幸福感が高く、資産の形成にも成功しているとしています。

 

この「長期パッシブ分散派」(長期投資家)は、どのような特徴を持つ投資家でしょうか。

長期投資に向いている人の特徴1:冷静に物事をとらえる

考えるよりも先に行動してしまう投資家は、「長期投資」には向いていません。

 

冷静に物事をとらえることができる、例えば株価の上下に一喜一憂することなく、データや数字で分析することが好きだという人は、長期投資家向きです。

 

そもそも投資は、感情に任せて思い通りに行動する直情径行タイプの投資家で儲からないとされています。

長期投資に向いている人の特徴2:将来への備えを堅実に行なっていきたい

「自分の老後の生活資金」とか「次世代ファミリーのための資産」のために資産形成したい方には、安全で確実な計画を立てる必要があり、それには「長期投資」が向いています。

 

投機的な投資で儲けて資産形成を行うより、時間がかかっても堅実に行いたいと考えている人が、長期投資家には多く見られます。

長期投資に向いている人の特徴3:売買する時間が取れない

「長期投資」では、投資する金融商品を決定したら、年月をかけて購入して保有します。値ざや稼ぎの株式投資では、株式市場が開いている日中に売買したり、相場動向をチェックしたりすることが必要です。

 

本業のビジネスで忙しくて暇がなくても、投資にかける時間を短くできるというメリットが「長期投資」にはあります。

 

逆説的ですが、日中に売買する時間が取れないというビジネスパーソンは、長期投資向きであるといえます。

長期投資が儲からないとされる理由を知ろう

「長期投資」と「短期投資」の決定的な違いは時間軸の違いにあります。時間軸の違いは、投資手法の違いや成果の評価の違いを生みます。

 

「長期投資」が儲からないとされる理由は、実はこのロジックの違いによるものです。「短期投資」のロジックで「長期投資」の収益性や時間的な効率性を評価すれば、儲からないと評価されてしまいます。

 

この理由を知ることで、投資のスタンスも確固たるものになることでしょう。

 

株式投資に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

株式投資をする人たちの株式の管理方法とは?おすすめのアプリ12選をご紹介

 

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