資産運用におけるリスクの種類6つ|資産運用におけるリスク回避の考え方や投資法も紹介
2023 09.27この記事はPRを含みます
資産運用におけるリスクとは
資産を活用して収益をあげる「資産運用」ではいくつかリスクがあり、リスクによっては資産運用どころか資産そのものをなくしてしまうことがあります。
リスクはもちろん、ない方がよいでしょう。しかし資産運用では大きな利益を得ようとすればするほど、リスクも大きくなるという特徴があります。リスクの小さな資産運用は、得られる収益も大きくはないでしょう。
資産運用とは
資産運用とは、所有している資産を貯めたり何かに投資して増やしたりすることです。
資産運用には主に2つの種類があり、1つが資産を貯めることに特化した預金、もう1つが資産を投じてさらに増やすことを目指す投資です。貯める目的の資産運用には預金や定期預金、積立定期預金などの種類があります。投資では株式や債券、投資信託や不動産投資などがあります。
資産運用におけるリスクとリターンの仕組み
資産運用におけるリスクとリターンはそれぞれ相関関係にあり、リスクが小さいものはリターンも小さく、リスクが大きいものほどリターンも大きくなるという仕組みになっています。
つまり、リスクがまったくない資産運用はないということになります。どれだけのリターンを得たいのか、どこまでのリスクならば容認できるのかを考えて、自分に合ったリターンとリスクのある資産運用を選ぶとよいでしょう。
資産運用におけるリスクの種類6つ
資産運用する場合、必ずなにかしらのリスクが存在しています。リターンを得ようとすれば、リスクもあるのです。ここでは、資産運用する上でどんなリスクがあるのか、リスクの種類について解説します。
リスクがあるという点で資産運用とギャンブルは似たようなものに見える人もいるでしょうが、資産運用とギャンブルは違います。ギャンブルは娯楽でするもので主催者がいますが、資産運用は資産を増やす目的で主催者はいません。
資産運用におけるリスクの種類1:価格変動リスク
金融商品のうち、株式のような価格が動く商品で資産投資していた場合は、価格が変動して資産が増えたり、逆に価格が大きく下がってしまって投資した金額を回収できなかったりする場合があります。
「価格変動リスク」のある主な資産運用方法は株式投資ですが、他にも株式のように価格変動リスクのある商品を運用している投資信託や、債券の途中売却時にも価格変動リスクを受ける可能性があるでしょう。
資産運用におけるリスクの種類2:金利変動リスク
金利の影響を受ける投資商品には、金利の上昇や下落によって資産の価値が増えたり減ったりする「金利変動リスク」があります。
金利変動リスクのある資産運用には、主なものとして債権、他に不動産投資などがあります。金利が変動することで債権の価格も上下してしまいます。
また、不動産投資で投資用ローンを利用しておりさらに変動金利にしていた場合は、金利が上昇することでコストが増えるリスクがあるでしょう。
資産運用におけるリスクの種類3:為替変動リスク
日本円とドルやユーロといった外貨の為替は日々変動していることから、外貨建ての金融商品には為替が変動することによる「為替変動リスク」があります。外貨建ての金融商品とは、FX(外国為替証拠金取引)や外貨預金、外貨MMFや外国債などです。
為替レートは日本の状況や該当外貨の国の状況によって変わるため予測するのが難しく、それに伴い、為替変動リスクを避けることは少し難易度が高いでしょう。
資産運用におけるリスクの種類4:信用(デフォルト)リスク
有価証券を購入して資産運用していた際に、有価証券を発行している自治体や企業が債務不履行になった場合、有価証券の価格が著しく低下してしまうといった「信用(デフォルト)リスク」があるでしょう。
信用リスクのある有価証券には社債や外国債券といった債権があります。もし社債を購入していてその企業が債務不履行になった場合、償還日になっても利益がでるどころか元金を取り戻すことすら難しい場合があるでしょう。
資産運用におけるリスクの種類5:カントリーリスク
資産運用で外国に投資していた場合、時にその国特有の経済状況や政策、社会情勢の変化などの理由によって損失を受けるというリスクが「カントリーリスク」です。
カントリーリスクの種類は多く、インフレや暴動・内乱などの国の内情の変化や、海外送金ができなくなるなどのリスクがあります。外国に投資することにより起こるリスクなので、日本国内では起きないようなリスクも発生する可能性があるのが特徴です。
資産運用におけるリスクの種類6:流動性リスク
資産運用で株式投資していたり、不動産投資していたりした場合に、手持ちの株式や不動産を売ろうとしても売れない「流動性リスク」があります。
流動性リスクは需要と供給のバランスが崩れることで起こります。代表的なものとして株式、債券、不動産があるでしょう。例えば、保有している株の発行会社に問題が起こって売りの注文が殺到した時、不動産を売ろうとしても買い手がおらず売れないような場合が流動性リスクです。
資産運用におけるリスク回避の考え方5つ
資産運用にリスクはつきものとはいえ、できるだけリスクを避ける方法というものはあります。リスクを避けるためにどうすればよいのか、紹介します。
資産運用におけるリスクはいくつも種類があります。そのためリスク回避の考え方も1つではありません。自分の資産運用ではどのようなリスクが生じる可能性があるのか考え、適切に回避していきましょう。
資産運用におけるリスク回避の考え方1:長期・分散・低コストが基本
資産運用のリスク回避として長期的な投資、投資先を分散すること、そしてコストを低く抑えることが基本となっています。
短期的な投資はリターンが大きめですが、リスクも高くなる傾向にありますし安定性に欠けた資産運用となりがちです。
そして資産運用先の1つがダメになっても他でフォローできるように、分散して資産運用するのは効果的です。コストを低くして、収益をしっかり確保することも大切でしょう。
資産運用におけるリスク回避の考え方2:リスク許容度を明確にする
資産運用にはリスクがつきものであるということを納得し、あらかじめどこまでのリスクなら許容できるのかリスク許容度を決めて、明確にしておきましょう。
あまり大きなリスクを受けたくない場合は、リターンが少なくてもより安定的な資産運用にすべきです。多少のリスクでも許容できる場合は、ハイリスクハイリターンの資産運用が可能になるでしょう。どこまでのリスクを受け入れられるのか決めて、資産運用方法を決めましょう。
資産運用におけるリスク回避の考え方3:楽観的な観測も必要
リスクとリターンが相関関係にある資産運用では、時に楽観的な観測で踏み切ることも必要になります。
リスクがあるからと足踏みしていては、いつまでも資産運用を開始できないでしょう。時にはリスクを受け入れることや、ある程度楽観的な観測も資産運用には必要となっています。
資産運用におけるリスク回避の考え方4:1年ごとのリバランス
長期の資産運用をしているといっても放置するのは良くなく、少なくとも1年ごとにリバランスして知らないうちにリスクが増大している、ということにならないようにしましょう。
資産運用を開始した時は、しっかりとリスクとリターンのバランスをとっていることがほとんどでしょう。しかし放置してしまうと、知らないうちにリスクが大きくなっていることがあります。少なくとも1年ごとにリバランスしてみましょう。
資産運用におけるリスク回避の考え方5:資産運用全体をシンプルにまとめる
資産運用する上で大切なことは、全体的にシンプルにまとめて分かりやすく運用することです。
何が原因で株価や価格変動が起こっているのか分かりやすい金融商品で運用すると、シンプルで判断しやすくなります。複雑な資産運用では一目で判断するのが難しく、リスクがあっても気づかない場合があります。なるべくシンプルにまとめることを心掛けましょう。
資産運用におけるリスクを回避する投資法3つ
資産運用でリスクを回避するための投資方法として大切なのは、長期投資・分散投資と低コストの3つだと言われています。ここでは、それぞれのリスクを回避する投資法について紹介します。
これらの逆で、短期的な投資や1つに集中した投資、手数料といったコストがたくさんかかる投資は、資産運用のリスクを避けるにはあまり向いていない、ということになります。
資産運用におけるリスクを回避する投資法1:分散投資
資産運用先を1つに絞らず、複数に分けて投資することで他の投資が失敗したとしてもその損失を他の収益でカバーするのが分散投資です。
投資におけるリスク回避として、分散投資は基本中の基本と言われています。
分散の仕方はいくつかあり、買いのタイミングをずらすことで時間を分散させる方法や投資する国や企業を分散させる方法、金融商品の種類を分散させて投資する、外貨なら通貨を分散させるなどの方法があります。
資産運用におけるリスクを回避する投資法2:長期投資
長期投資したからといって必ず収益がでるというものではありませんが、長期間待つことで世界経済と共に成長していく可能性が高いこと、短期投資と違って頻繁に手数料といったコストがかからないというメリットがあります。
短期的には、バブル崩壊やリーマンショックのように一時的に落ち込むことがあります。しかし長期的には経済成長を続ける傾向にあるため、長期投資が安定する可能性は高いでしょう。
資産運用におけるリスクを回避する投資法3:積立投資
毎月固定した額、あるいは固定した口数に定期的に投資する積立投資は基本的に長期投資であること、買付のタイミングが毎月あるので分散できるなどのポイントからリスク回避の投資に向いています。
さらに投資の対象を分散させれば、よりしっかりした分散投資で資産運用できるでしょう。
資産運用を始めたい方はどうすればいいのか
これから資産運用するという方、とくに資産運用自体初めてだという方は、いきなりリスクの高い方法ではなくリスクが比較的に少ない投資信託や債権(日本国債)などから始めるといいでしょう。
投資信託も債権も少額からできるため自己資金が少なくても始められ、投資信託はファンドマネージャーというプロが運用してくれること、債権は元本割れが起こりにくいというメリットがあって、比較的低リスクの資産運用となっています。
資金運用においてはリスクを理解して実践しよう
資産運用するにあたっては、リスクがないということはまずないということ、リスクとリターンには相関関係があることを知っておく必要があるでしょう。大きなリターンを得たいなら、大きなリスクが発生する可能性があります。
資産運用では自分がどこまでのリスクを許容できるのか考え、その考えに沿った投資をなるべく長期で分散させ、低コストで運用していくことを心掛けて実践していきましょう。
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