駐車場ビジネスを始めるなら|知っておきたい5つのメリット・デメリット
2020 06.4この記事はPRを含みます
駐車場ビジネスとは
「駐車場ビジネス」とは、所有する土地を駐車場にして、その駐車場を利用する客を募り、駐車料金で儲ける仕事です。
実は法人でなくとも、個人で駐車場ビジネスを気軽に始めることができます。
しかし、駐車場ビジネスにはメリットもデメリットもあるため、始める前にあらかじめ自分に向いているかどうかを確認した方がよいでしょう。
この記事では、メリット・デメリットの両面から、駐車場ビジネスを解説して行きます。
駐車場ビジネスの種類
駐車場ビジネスには、大きく分けて「コインパーキング型」と「月極型」の二つの種類があります。それぞれの形態によって手軽さや収入なども変わってくるため、よく考えて形態を選びましょう。
以下に、それぞれの特徴について詳しく解説して行きますので、ぜひ参考にして下さい
コインパーキング
「コインパーキング」は、ショッピングモールなどの商業施設や駅周辺などにある、清算機を使った駐車場です。
突発的な利用、一時的な利用に向いていて、使った分だけ支払うため、収益は立地や需要で大きく変動します。駅周辺や大型スーパーの近辺など、需要の大きいところに作ることができれば、大きな収益を上げられるでしょう。
月極駐車場
「月極駐車場」は、住宅地周辺でも収益を上げやすい方法です。月極の契約さえしておけば、安定してそれなりにまとまった収入を得ることができます。
いきなり巨額を得られることはありませんが、継続的に地道に収入を得たい人に向いているでしょう。「コインパーキング型」と違い、清算機なども必要ありません。
駐車場ビジネスのメリット5つ
土地活用の方法として注目を集めている駐車場ビジネスですが、駐車場ビジネスを選んだ場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、駐車場ビジネスの優れている点をいくつかご紹介しましょう。
駐車場ビジネスのメリット1:余った土地を活用できる
駐車場ビジネスのメリットの一つは、余っている土地を使って気軽に始められるという点です。アパート経営などでは建物が必要になりますが、駐車場ビジネスであれば、土地だけで済みます。
また、アパートやマンション経営のように、始めたり維持したりするための大規模なメンテナンスも必要ありません。
さらに、必ずしも駅近など立地の良い場所でなくとも構わないという利点もあります。
駐車場ビジネスのメリット2:手間がかからない
自分でお店を経営するなどのケースに比べ、駐車場ビジネスは手間がかからないため、場合によってはほとんど放置状態であっても利益を上げることができます。
最低限、駐車場内の掃除や、事故などが起きないように管理をしていく必要はあるでしょう。しかし、毎日ずっとやらなければならないわけではなく、何時間も拘束されるわけでもありません。
立地や需要などの条件が良ければ、ほとんど放置してもそれなりの収入を得られるケースもあります。
駐車場ビジネスのメリット3:初期費用が少なくて済む
立体駐車場など、大規模な場合はともかく、平面駐車場ならば必要な設備も少ないため、初期費用も少なく済むでしょう。駐車場経営は、最低車1台を停められるスペースがあれば始めることができます。
また、リスクも少ないため、「とりあえずやってみる」ことが可能です。
アパート経営のように建物を用意したり、使わなくなった建物を壊したりする必要もないため、仮に失敗したとしてもすぐに撤退できるところも大きなメリットです。
駐車場ビジネスのメリット4:個人経営が不安なら会社を通すこともできる
駐車場経営を考えた場合、すべて自分で行うことも可能ですが、専門の会社を通して経営することもできます。
専門の会社を通すことで、利益は少なくなりますが、初期費用を抑えることができ、さらにトラブルなどへの対処も容易となるでしょう
また、大手駐車場経営会社の名前を借りることができるため、認知度も高くなります。自分では0から集客を行わなければなりませんが、会社を頼れば売上を出すための知識を借りることが可能です。
駐車場ビジネスのメリット5:災害に強い
アパート経営やお店の経営では、例えば地震や火事で建物を消失する可能性があり、場合によっては大きな被害額となることがあります。
しかし、駐車場の場合は基本的に土地だけです。地震や火事、水害などが起きても、建物を伴うビジネスよりはリスクが少なくて済みます。
仮に災害にあったとしても、復旧するためには舗装すればよく、費用は少なくて済むでしょう。結果的に他のビジネスよりも災害に強いと言えます。
駐車場ビジネスのデメリット5つ
次に、駐車場ビジネスで注意しなければならないデメリットを見ていきましょう。
特に、個人経営の場合は深刻なデメリットになるケースもありますので、見切り発車して後悔する前に必ず知っておきましょう。
駐車場ビジネスのデメリット1:支払いトラブルのリスク
駐車場ビジネスのデメリットの一つは、支払いトラブルのリスクです。
特に個人経営の場合は、客とトラブルになっても、全て自分で対処しなければなりません。支払い期限を過ぎても駐車場の料金を支払ってくれなかったり、中には払わずに逃げてしまったりする人もいます。
支払わない人には支払うよう交渉しなければなりません。相手が逃げてしまった場合は泣き寝入りするか、訴訟を起こしてでも取り戻すかを選択することになります。
駐車場ビジネスのデメリット2:放置車両に悩まされる
駐車場を経営していて、起こりうるトラブルが「放置車両」です。持ち主と連絡が取れず、車が置きっぱなしというケースがあります。
駐車場の持ち主であっても、自動車を勝手に移動させたり、処分したりすることによって、トラブルになることがあります。
どこかから盗まれた車両が放置してあるなど、警察の領分でない限りは、ナンバープレートなどから持ち主を調べ、本人と交渉する必要があります。
駐車場ビジネスのデメリット3:税金の負担が高い
駐車場ビジネスでは、アパート経営のような税制上の優遇措置がありません。駐車場用の土地は更地の扱いだからです。
住宅用にするわけではないということで、住宅用の軽減制度は適用されず、想像を超える税金を取られることがあります。
特に、固定資産税は駐車場の主なランニングコストとも言ってよいでしょう。優遇措置がない分、駐車場では住宅にかかる固定資産税の6倍の税金がかかる可能性があります。
駐車場ビジネスのデメリット4:続けていくなら最低限の整備は必要
駐車場ビジネスは、余った土地で手軽に始められるのがメリットの一つですが、時にはそれが思わぬデメリットになることもあります。
土地の整備が不十分のまま見切り発車で始めてしまうと、季節ごとに雑草などに悩まされたり、豪雨などで泥だらけになってとても駐車場としては使えなくなったりなど、思わぬ事態に遭遇するでしょう。
実際に整備してみると、工事費がかかって負担になることがあります。
駐車場ビジネスのデメリット5:必ず儲かるとは限らない
駐車場ビジネスのデメリットは、「思ったほど儲けが上がらない」という可能性があることです。駐車場ビジネスで成功するためには、立地や利便性が重要です。
いくら土地が余っているからといって、需要のないところに必要以上の広さで駐車場を作っても、もちろん収益は上がりません。
また、近所に充分なサイズの駐車場がある場合など、新たに駐車場を作っても集客は見込めないでしょう。
儲からない時のことも考えておきましょう。
駐車場ビジネスに必要な初期費用
では、駐車場ビジネスを始めるためには、いったいどのような初期費用がかかるのでしょうか。
駐車場ビジネスは、どんな方法をとるかで初期費用が大きく変わってきます。予算に応じて選択しましょう。
コインパーキングの場合
コインパーキング型は、高額な初期費用を用意できる人向けです。精算機の導入や、タイヤロックなどの設備を整えるのに費用がかかります。
それでも、「費用がないけれどコインパーキング型にしたい」という場合は、駐車場経営のサポート会社を利用すると、設備費などをかけなくても挑戦することができるでしょう。
月極駐車場の場合
月極駐車場の場合、土地さえあればほとんど費用は必要ありません。土地を整備していなくてもそのまま利用できるため、個人経営でも初期費用を抑えられます。
ただし、新たに土地を借りてまで月極駐車場を経営するとなると、コストがかかりすぎ、ほとんど利益が得られない可能性もあるため注意が必要です。
駐車場ビジネスを始める前にメリットとデメリットの両方を理解しておこう
駐車場ビジネスは、手軽に始められることから初心者でも手が出しやすいビジネスです。
しかし、確実に利益が上がる保証はなく、知識がないまま始めると思わぬ事態に足をすくわれることもあるでしょう。
きちんとした方法で行えば、駐車場ビジネスはリスクの少ないビジネスです。
メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握して事前に準備しておけば、駐車場ビジネスで成功する日が近づくかもしれません。