家を貸すまでに必要な準備と流れ|メリット4つやデメリット3つも解説!
2020 06.29この記事はPRを含みます
家を貸すのは簡単?
余っている物件や建物を所有している方の中には、上手く活用して収入に繋げたいと考えている方も少なくありません。
家を貸すことで、収入に繋げられるため、上手く方法を探ることで効率的にお金を稼げる可能性もあります。
家を貸すことは、難しいことではないものの、手続きや流れについては理解しておく必要があります。そこで今回は、家を貸す方法についてご紹介していきます。
家を貸すまでに必要な準備と流れ4つ
ここからは、家を貸すまでに必要となる手続きや大まかな流れをご紹介していきます。
家を貸す場合、口約束だけでは基本的には認められません。しかるべき手続きや書類での契約などを結ぶ必要があるでしょう。
しかし、流れさえ理解しておけば、スムーズに実行できる可能性もあるので、この機会に確認しておくことをおすすめします。
必要な準備と流れ1:管理方法を選択する
まずは、どのような契約や管理方法で家を貸すのか、決定する必要があります。
家を貸す際の管理方法は、大きく分けて2種類あります。定期借家契約と普通借家契約の2つに分けられ、それぞれにメリット・デメリットがあるでしょう。
一般的には、定期借家契約は期間限定での貸し出しを希望する場合、それ以外の条件ならば普通借家契約を選ぶケースが多いと言われています。
また、自主管理なのか管理委託なのかも決める必要があります。
必要な準備と流れ2:依頼する不動産会社を決める
家を貸す際の方針が定まったら、賃貸物件の取り扱いをしている不動産会社を探し、相談しましょう。
不動産会社には、得意・不得意があります。貸し出す物件が一戸建てなのか、マンションなどの集合住宅なのかによっても、どの不動産会社に相談すべきかが変わるのではないでしょうか。
不動産会社は、家を貸す際の心強いパートナーになる存在なので、それぞれの特徴や強みをよく調べて決定することが大切です。
必要な準備と流れ3:入居者の募集を始める
少しでも多く入居者を募集してくれる、賃貸に強い不動産会社が見つかったら、より詳細な条件を設定して入居者の募集を開始します。
具体的な賃料やリフォームの有無、掲載する内容などについて、不動産会社と相談して決定していきましょう。また、ペットや喫煙者の可否や、火災保険などへの加入に関しても、相談して決めていく必要があるのではないでしょうか。
必要な準備と流れ4:賃貸契約・引渡し
不動産会社を通して募集し、入居希望者が現れたら、まずは貸す物件を入居希望者に内見してもらいます。一般的には、管理会社や不動産会社が行うことなので、オーナーは立ち会う必要がない場合が多いでしょう。
その後、入居の申し込みがあれば、入居者の身元や条件をもとに審査をしていきます。基本的には、入居を認めるかどうかの決定権はオーナーにあります。
入居を認めた場合は、賃貸借契約を結び、物件を引き渡します。
家を貸すことで得られるメリット4つ
家を貸すことは、難しいことではないものの、面倒な手続きなども多数あるかもしれません。
さまざまな手続きを行ってまでして家を貸すことに、どのようなメリットがあるのかも知っておきたいところです。
そこで、家を貸すメリットについてご紹介していきます。
メリット1:家賃収入が得られる
家賃収入が得られる点は、家を貸すことの大きなメリットと言えるでしょう。空き家にしておくと、維持費だけがかかり、かえってマイナスとなってしまうかもしれません。
しかし、入居者から毎月の家賃を得ることで、プラスの収入になるのではないでしょうか。そのため家を持っている人は、上手く活用することで収入を得る手段になる可能性があります。
メリット2:所有し続けることができる
両親から受け継いだ物件や、思い出がある建物などを手放したくない場合、家賃収入のある物件にすることで所有し続けられる点も大きなメリットでしょう。
住まないものの手放したくない物件は、維持費や税金などがかかる可能性があります。そのため、入居者を見つけることで有効活用すれば、ずっと自分の物として管理し続けられるのではないでしょうか。
メリット3:活用の選択肢が増える
建物は、長い間空き家にしたり放置したりすると、損傷が激しくなる場合もあります。再び住んだり活用したりしたい場合、修理や改装が必要になり、費用がかさんでしまうケースも少なくありません。
賃貸物件として人に貸すことで、ある程度管理された状態を保てるでしょう。また将来的には、人に貸すのをやめて自分たちで住むことも可能なため、未来の選択肢が増える点もメリットの1つです。
メリット4:空き家となるリスクを回避できる
住宅などの建物が空き家になると、周辺地域の治安の悪化に繋がる危険性があります。また、荒れ果てると、周辺住民の方から苦情が来る原因になるかもしれません。
人に家を貸すことで、管理不足によって家が荒れ果ててしまう危険性を回避できたり、空き家が原因のご近所トラブルや治安悪化を防止できたりする点は、メリットと言えるでしょう。
人に家を貸すデメリット3つ
人に家を貸すことは、メリットばかりあるように思われがちですが、デメリットとも言える一面も存在しています。
スムーズに家を貸すためにも、デメリットや問題点について把握しておくことは大切です。
続いては、人に家を貸すデメリットについてご紹介していきます。
デメリット1:入居者が決まらないときのリスクが大きい
入居者探しをする際に、管理会社や不動産会社との契約や条件にもよりますが、費用が発生する場合もあります。
入居者がすぐに決まれば問題ありませんが、入居者が決まらない場合は、物件の維持費や固定資産税が発生するうえに収入がなく、入居者探しを継続して行わなければなりません。
入居者が決まらなかった時にリスクがある点は、人に家を貸す際のデメリットと言えます。
デメリット2:滞納や延滞・近隣住民とのトラブルが起こる可能性
入居者がすぐに決まったとしても、引き渡し後にトラブルが生じるケースもあります。
入居者が家賃を滞納すれば、無料で物件を貸し出しているに等しくなり、収入が途絶えてしまう可能性があります。また、入居者の素行などに問題があると、ご近所トラブルに発展することもあり、大家さんやオーナーに苦情が来るかもしれません。
人に家を貸すことで、人間関係や金銭のトラブルに巻き込まれることもある点は、デメリットの1つでしょう。
デメリット3:費用負担がかかる場合も
どんなに立派な建物でも、年数が経てば劣化し、故障や破損が生じます。それらの管理や修理は、基本的にはオーナーが自費で行うことになるでしょう。
また、入居者によって付いた汚れや破損なども、契約内容や状況によっては、オーナー側の負担になる可能性もあります。
さらに災害などで予想外の破損が生じる危険性もあるため、建物の維持費による出費が発生したり、負担がかかったりする可能性は、常にあるのではないでしょうか。
個人で分譲マンションを貸すときのポイント
マンションを分譲で貸したい場合、個人のオーナーはどのような点に注意すべきか、ご紹介していきます。一軒家や自分の持ち物である物件を貸す場合とは、異なる点もあるでしょう。
分譲マンションを人に貸す場合ならではのポイントや、注意点を押さえておくことも、スムーズな賃貸収入を得るには重要な知識です。
知人・友人でも契約書を作成する
分譲マンションを含め、全ての物件を人に貸す際に注意したい点が、契約書です。入居者が知人や友人、親戚などの場合、難しい話やお金の話はしたくないという理由から、契約書を作らずに引き渡してしまう方も少なくありません。
しかし契約書がないと、破損やご近所トラブルなどの問題が起こった際、大きな問題となる危険性もあります。
どんなに見知った相手であっても、契約書は作成しておくのがベターです。
管理組合の管理規約に従う
分譲マンションは、自分だけの持ち物ではありません。そのため、管理組合などと足並みを揃える必要があります。
入居者の募集や決定をする際も、独断で決められない場合もあるでしょう。また、事前に入居者を募集する際の決まりが、管理規約などで設定されている場合も少なくありません。
条件などについて、管理組合から指導や注意を受けることもありますが、管理規約や指示には従うことが大切です。
住んでいない家を貸すためには正しい知識と事業計画が必要
今回は、個人の方が人に家を貸すために必要な知識や手順、人に家を貸す際のメリット・デメリットなどについてご紹介しました。
家の貸し借りには、さまざまな法律や金銭が絡んでいるでしょう。そのため、独断で行うと大変なことになるケースもあります。
手順や契約を理解したうえで行えば、スムーズに収入を得る手段になる可能性があるので、事業計画などをしっかり立て、正しく対応することが大切です。