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電球や蛍光灯をアパートに設置しよう!知っておきたいポイント4つを紹介!

2020 06.29この記事はPRを含みます

アパートの電球交換は必要?

アパートの電球や蛍光灯は、どこまで大家が設置・交換する必要があるのでしょうか。アパートの大家として知っておきたい電球や蛍光灯の設置や交換について、また大家の責任範囲や必要な費用などについて解説します。

LED照明についてもメリット・デメリットを解説するので、導入する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

電球や蛍光灯をアパートに設置する際に知っておきたいポイント4つ

電球や蛍光灯は、日常生活に欠かせないため、アパートにも必要最低限のものは大家が設置することが多いのではないでしょうか。設置した電球や蛍光灯が自然に切れたときなど、大家はどこまで対応したらよいのでしょうか。

電球や蛍光灯の設置について、一般的には誰に交換義務があるのか、費用は誰が払うのか、おすすめの電球はあるのかなど、4つのポイントを解説します。

知っておきたいポイント1:電球や蛍光灯は「消耗品」

アパートに設置される電球や蛍光灯は、共用部分の交換費用であれば、アパート経営における必要経費「消耗品費」として認められます。一方で専有スペースは、入居者の生活に必要なものであるため、アパート経営の経費にはできません。

アパートの電球や蛍光灯の交換費用は、賃貸契約の契約書に、共用部分の交換は大家、専有部分の交換は入居者、と定められることが多いのではないでしょうか。そのため、共用部分の電球や蛍光灯の交換費用は、消耗品費として計上しましょう。

消耗品費|国税庁

室内の電球や蛍光灯の購入や交換義務は入居者にある

アパートの専有スペースである室内の電球や蛍光灯が切れたときの交換義務は、契約書上で入居者にあると定められている場合が多いでしょう。

契約書に、電球や蛍光灯の交換義務が入居者にあると書かれているのであれば、大家が交換・費用負担をする必要はありません。賃貸契約期間中に、照明の電球や蛍光灯が切れたときは、入居者が電球や蛍光灯を選んで購入・設置し、費用負担も入居者となります。

室外の電球や蛍光灯の購入や交換管理は大家や管理会社にある

アパートの共用部分、つまり、廊下や階段、玄関などの電球や蛍光灯の交換が必要な場合は、大家または管理会社が行います。入居者から電球や蛍光灯切れの連絡があったら、速やかに対応しましょう。

廊下や階段、玄関などは共用スペースのため、電球や蛍光灯の交換費用は、アパート経営の必要経費である消耗品費として費用計上が可能です。大家自身で電球や蛍光灯を交換したときは、領収書をとっておくのがベターです。

知っておきたいポイント2:電球や蛍光灯の費用は共益費から

アパート経営では、共益費や管理費を設定し、家賃とは別に毎月入居者に負担してもらうこともあるでしょう。

アパートの電球や蛍光灯が切れて交換の必要がある場合、基本的に費用は共益費から支出することになります。

共益費を設定せずに家賃に含めることもできますが、共用部分の維持管理費を確実に確保するために、家賃とは別に共益費を設定することをおすすめします。

知っておきたいポイント3:メインの部屋に照明器具は付けなくても良い

アパートの照明器具は、玄関、浴室、トイレなど電球を取り付けるだけの、デザインの照明器具であれば、入居時からすぐ使えるように、大家が電球を取り付けておくこともあります。

一方、リビングや寝室などは、照明1つで部屋の雰囲気も大きくかわり、入居者の好みも分かれるため、メインの部屋には大家が照明器具を設置しないことも珍しくありません。

メインの部屋に照明器具を設置しないことは、大家にとって経費の節約にもつながるでしょう。

入居者の好きなタイプの照明器具を付けられる

インテリアショップやホームセンターには、お手頃な価格でさまざまなタイプの照明器具が販売されています。照明器具によって使用する電球や蛍光灯も決まってきますし、電球1つでもシンプルな物からデザイン性の高いものまでさまざまです。

大家にとっては費用負担が減るメリットがありますが、入居者にとっても好みのタイプの照明器具を設置できるメリットがあるので、一石二鳥ではないでしょうか。

知っておきたいポイント4:共用部分などはLED照明で

共用部分の電球や蛍光灯が切れたときは、基本的に大家が交換をしますが、新しく交換する際にはLED照明がおすすめでしょう。

LED照明の価格は白熱電球よりも高いですが、消費電力と耐用年数の面で優れているようです。一般的にLED照明の消費電力は、白熱電球よりも低いといわれています。また、耐用年数は国税庁が提示している「建物附属設備」として考えると、15年となります。

LED照明にすることで交換頻度が減り、年間の電気代も節約できるかもしれません。

耐用年数(建物/建物附属設備)|国税庁

LED照明にするメリット3つ

ホームセンターなどの照明売り場では、蛍光灯や白熱灯と一緒に数多くLED照明が並んでいるため、すぐに手に入れることができます。蛍光灯や白熱灯と比べると、値段が高いという印象をお持ちの方が多いと思いますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

LEDを設置するメリットとして代表的なものを3つご紹介します。LED照明への交換を検討されている大家さんは、ぜひ参考にしてください。

メリット1:電気代が節約できる

LED照明にするメリットの1つ目は、電気代の節約です。

メーカーや使用状況によっても異なりますが、60W型の白熱電球の消費電力は約54Wといわれており、一方60W型相当のLED電球の消費電力は約7Wといわれています。LED照明は白熱電球の8分の1程度の消費電力で済むことになります。

1例として具体的な金額を当てはめると、1日8時間で1年間使用した場合、白熱電球が年間4,700円程度、LED電球が年間570円程度なので、年間4,000円程の節約効果が期待できるでしょう。

メリット2:長寿命

LED電球のメリットの2つ目は、寿命が長いことです。一般的な白熱電球の寿命は約2,000時間といわれていますが、LED電球は約40,000時間とされており、約20倍長持ちします。

寿命が長いということは交換頻度も低いため、多少価格が高くても長い目でみれば安く済むのではないでしょうか。また、アパートの共用部分の電球が切れることは、防犯上もよくないので、寿命が長くなることで安全面でもメリットがあるでしょう。

メリット3:紫外線を含まない

よく使われている水銀灯や蛍光灯の光は、目に見えない紫外線などを含んでいるため、虫が集まりやすいという特徴があります。入居者の中には虫が苦手な人もいるでしょうし、虫が集まると掃除の手間もかかってしまいます。

LEDのシーリングライト照明であれば、紫外線をほとんど含まないので、虫が集まりにくくなります。アパートのメンテナンスの面からも、LED照明はおすすめできるでしょう。

LED照明にするデメリット3つ

メリットの多いLED照明ですが、デメリットも気になるところです。LED照明のデメリットや、導入する際に気をつけたいことを3つご紹介します。

LED照明を導入する際は、デメリットについても十分理解したうえで進めることをおすすめします。

デメリット1:値段が高い

LED照明導入のデメリットの1つ目は、値段が高いことです。一般的な60Wの白熱電球は1個100円から200円程度で手に入ることができますが、同じサイズのLED電球は1,000円から2,000円程度ですので10倍にもなります。

LED照明は省エネなので、後々の電気代が安く済むことが分かっていても、10倍近い値段の違いは、やはりデメリットといえるでしょう。

デメリット2:暗く感じる

LED照明のデメリットの2つ目は、電球をLEDに交換すると、以前よりも暗くなったと感じることがあるようです。

暗くなったと感じてしまう原因は、従来の電球や蛍光灯は、光の方向が全方向なのですが、LEDは特定の方向となることが多いためだと考えられます。

このようなデメリットを改善した商品もあるので、明るさが気になる方は、暗く感じないものを探して選ぶことがおすすめでしょう。

デメリット3:重く取り付け不可能な場所がある

LEDのデメリットの3つ目は、従来の電球や蛍光灯と比べると、重量が重いことです。

取り付けようとした際に、バランスを崩してケガをしてしまう危険性があるので、注意が必要でしょう。また、重くて照明器具に取り付けられないということもあるかもしれません。

LED導入の際には、アパートの照明器具に取り付けられるかどうかなど、照明器具の説明書で確認することをおすすめします。

アパートの主な維持管理費用4つ

アパートの共用部分の電球や蛍光灯の交換費用は、アパートを運営するための維持管理費用に含まれます。アパートの維持管理費用には、ほかにどのようなものがあり、いくらくらいかかるのでしょうか。

アパートの維持管理費用のなかから、主な4つについて解説します。

維持管理費用1:管理会社への委託料

アパートの管理形態には、自主管理と管理委託の2種類があります。すべての業務を大家が行うと、多くの手間と時間がかかるので、管理会社へ委託する場合もあるでしょう。

アパートの管理を管理会社に委託する場合の委託料の相場は、毎月の家賃の5%程度ではないでしょうか。

委託契約を結ぶことで、定期清掃や日常的なメンテナンス、そのほか契約更新手続きなども管理会社が代行してくれます。

維持管理費用2:清掃会社への委託料

清掃は、管理会社への委託内容に含めれば、管理会社が清掃会社の管理をしてくれます。

管理会社を介さずに直接委託した場合の相場は、清掃会社や物件によって異なりますが、月2回程度の清掃で月額15,000円~20,000円程度ではないでしょうか。

管理会社へ委託しても費用は同じくらいですが、直接委託し自ら管理することで、よりしっかり掃除してもらえる可能性があります。また、地域のシルバー人材センターであれば、より安く頼めるかもしれません。

維持管理費用3:小規模修繕の費用

アパートの修繕というと、外壁などの大規模修繕をイメージされる方が多いですが、共用部分のメンテナンスなども必要で、これらを小規模修繕といいます。

電球や蛍光灯が切れた場合の交換費用なども、小規模修繕費用に含むことになります。

また、小規模修繕費用にはこのあとに説明する、退去時の原状回復に関わる費用も含まれるでしょう。

維持管理費用4:退去者が出たときの原状回復費用

入居者が退去する際の、床や壁、ガスコンロやエアコンなどの原状回復費用は、維持管理費用として基本的に大家の負担となります。

原状回復の具体的な費用は、状況などによっても異なりますが、退去時のクリーニング費用が1K・1DKで3万円~6万円程、6畳のクロス張り替えは4万円前後、クッションフロアの張り替えは5万円前後が相場ではないでしょうか。

アパートの電球交換について知ろう!

アパートの電球交換は、部屋の内部は入居者が交換し、廊下や階段などの共用部分は大家が交換するのが一般的です。

共用部分の電球や蛍光灯が切れたときの、交換の手間を少なくするために有効なのが、LED照明への交換です。LEDは値段が高いですが、省エネで電気代が安く済むなど、交換の手間以外にもメリットが大きいので、ぜひ検討してみてください。

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