隣の土地は買うべき?土地を買うコツや土地価格調査方法を紹介!
2020 10.21この記事はPRを含みます
隣の土地は買うべき
「隣の土地は借金をしてでも買ったほうがいい」という不動産用語があります。なぜ、購入したほうがいいのか、それは「隣の土地には価値がある」からです。
なぜ、価値があるのか、それは例えば、自身の土地だけでは条件などでできなかったことも、隣の土地を購入することでできるようになったりと、メリットが大きいのも理由の一つです。
では、ここからは隣の土地を買うべき理由や必要なことなどを詳しく解説していきます。
隣の土地を買うべき理由4つ
なぜ隣の土地を買うべきなのか、それはリスクを考えてもメリットがかなり大きいからです。不動産というのはリスクを考えると、なかなかすぐに手を出すことは怖くてできないでしょう。
もちろん、ノーリスクというわけではありません。ですが、それらリスクを考えても「隣の土地」というのは不動産業界においても魅力的なのです。
では、隣の土地を買うべき理由は何なのかを4つ紹介します。
理由1:土地の価値が上がる
隣の土地を買うべき理由の一つめは「土地の価値が上がるから」です。例えば、Aが旗竿地だったとします。角地である自宅の隣の土地、Bが空いた時に第三者であるCが購入しても旗竿地が変わることはありません。
ですが、Bの土地をAが購入することによって、旗竿地ではなくなり、きれいな整形地になります。
もちろん、土地の価格は旗竿地よりも整形地の方が価値が上がるので購入するべきとなるのです。
理由2:土地の大きさを広げられる
2つ目の理由は「土地の大きさを広げられるから」です。これも、先程の旗竿地で想像してもらえればわかりやすいのですが、隣の土地を買うことでAの土地+Bの土地=Aの土地となるわけです。
Bの土地を購入することで間口も奥行きも広がるということです。土地は広く、使い勝手が良い整形地の方が不動産でも価値があるので購入しておけばメリットがある、ということとなります。
理由3:土地利用の用途の幅が広がる
3つ目の理由は「土地利用の用途の幅が広がるから」です。隣の土地を購入するわけですから、もちろん自分の土地も広くなります。
特に旗竿地のような土地がきれいに整った整形地になれば、例えば小さな一軒家しか建てることができなかった場所でも、場合によってはマンションを建てることもできるのです。
土地が広がればそれだけ用途の幅も大きく広がるということになります。
理由4:今後日当りを気にしなくてもよくなる
4つ目の理由は「今後日当たりを気にしなくていい」です。これは建物の造りにもよりますが、例えば「今の住居は日当たりが悪いな」と思ったことはありませんか。
隣の土地が空いたなら、日当たり問題も解決できる可能性が高いです。隣の土地に建物があって日が当たらないなら、土地を買うことで、家屋を取り潰し駐車場や庭などに変えることで日当たりが良くなります。
隣の土地を買うための必要事項5つ
隣の土地を買うことはメリットが多いというのが分かったところで、では、どうやって隣の土地を買うのかということになります。
そこでここからは隣の土地を買うための必要事項を5つ紹介します。しかし、土地を買うといってもそう簡単ではないのはなんとなくわかるでしょう。
実際に一歩間違えば大損することもあるので、なるべく事前にどうすればいいかを確認しておきましょう。
必要事項1:価格を下調べする
まず一番はじめすることは、「価格の下調べ」です。いうまでもなく、土地を買うというというのはとても大きな買い物です。まして、「隣の土地」ということで、第三者である不動産を通じて売り地とならない限り、価格には透明性がありません。
不動産を挟まず、自分と隣人だけで取引することになれば、ほとんどの確率で相場よりはるかに高い値段で打診されるからです。
そのためにも適正価格をしっかり調べておく必要があります。
必要事項2:公図と登記簿謄本を取得する
次に必要なことは「公図と登記簿謄本を取得する」ことです。隣の土地は隣人が所有者とは限りません。借地人の可能性もあります。ですから買う前に隣の土地の所有者と面積、範囲をしっかり調べておくことが重要です。
隣の土地の所有者の確認は、法務局に行って公図と登記簿謄本を取得すればできます。まずは公図を取得し、隣の土地の範囲、形、地番を確認します。
これらを確認したら、登記簿謄本を取得し、所有者を確認します。
必要事項3:長期的な交渉を覚悟する
隣の土地を買うためには長期的な交渉を覚悟する必要があります。「土地を売ってください」とお願いするという場合、隣は土地を売ろうとも思ってないのですから、当然すぐに交渉してくれるわけではありません。
最初は相手にもされない可能性もあります。ですが、気が変わってもしかしたら土地を手放すこともないとはいえません。
隣の土地を買うには時間をかけて、交渉する覚悟を持っておきましょう。
必要事項4:価格の打診
隣の土地を買うことができるようになったら、価格の打診をしていきます。第三者である不動産を挟まず、当事者同士で交渉するとなると、売る側と買う側では当然希望価格が変わってきます。
交渉の仕方としては最初の値段は「第三者が購入する価格」ではじめます。このとき提示した価格で交渉が進めばラッキーです。大抵は1〜2割ほど高くなりますが、「売ってほしい」とお願いした場合は、多少高くなっても目をつぶりましょう。
必要事項5:細かい部分は容認する
最後に心構えとして必要なことは、「細かい部分は容認」することです。うまく交渉が纏まって相手が売る気になってくれても、面積がどうだ、境界がどうだと細かく指摘していけば、相手は嫌気をおこして売る気をなくしてしまうこともあります。
せっかくここまでうまく交渉が進んだのなら、破断にならないよう細かい部分は、目をつぶりましょう。
隣の土地の価格を調査する方法4つ
では、ここからは土地の価格を調査する方法を4つ紹介します。隣の土地の適正価格は厳密にいえばわかりません。というのも、隣の土地を買うことで初めて適正価格がわかるからです。
ですが、ざっくりとした土地の価格を推測することはできます。以下4つの方法で推測し、交渉の材料としてみましょう。
方法1:売出事例を調べる
まずは「売出事例」を使って調べる方法す。周辺の売出事例を「不動産」の所在地、沿線、物件の種類に基づいて検索、大まかな売出価格の目安を出します。
つまり、隣の土地の所在地、沿線、土地で検索すると大まかな価格がわかるということです。
あくまで目安ですが、これを元に価格を計算していくことができます。
方法2:土地総合情報システムで取引価格を調べる
次は「土地総合情報システム」を使って調べる方法です。土地総合情報システムとは、「不動産の取引価格情報提供制度」に基づいて国土交通省が運営している誰でも閲覧可能な不動産の取引情報サイトです。
システムの機能の1つ、「不動産取引価格情報検索」を使って「土地」と「土地と建物」などの取引相場を確認することができます。
方法3:固定資産税路線価を参考にする
次は「固定資産税路線価」を参考に調べる方法です。固定資産税路線価とは、固定資産税を算出する際の基準となる評価額のことです。
固定資産税路線価は「全国地価マップ」というサイトで調べることができます。路線価は「相続税路線価」一般的に知られていますが、固定資産税路線価は固定資産税評価額を求めるためのものです。
方法4:自分の土地の固定資産税を参考にする
最後は「自分の土地の固定資産税を参考にする」方法です。隣の土地の固定資産税額を調べる方法として、自分の土地の「固定資産税通知書」を参考に推測することができます。
固定資産税納税通知書には、主に「固定資産税評価額」と「課税標準額」、「税額」の3つが記載されています。計算方法は固定資産税評価額÷自分の土地の面積=評価額の単価となります。
隣の土地とさほど規模が変わらなければ、同程度の単価となるでしょう。
隣の土地を住宅ローンで購入できる
大きな買い物となるので、一括で買うのは難しいという方も多いでしょう。そこで隣の土地を買う溜めに使えるローンがあります。それは「住宅ローン」です。
ただし、無条件で住宅ローンが使えるわけではありません。住宅ローンが使える場合、制限付きで使える場合、使えない場合もあるので一度相談してみてはいかがでしょうか。
隣の土地を買うことで土地利用の可能性が広がる
隣の土地を買うことで土地の利用の可能性も広がり、土地価格も上がる可能性があるというメリットがあります。
デメリットは長期的な交渉、価格が通常より高くなりがちとなりますが、デメリットを考えてもメリットの方が大きいです。
隣の土地を買うチャンスが巡ってきたなら、買うこと前提に交渉していきましょう。