貯蓄額の平均はどのくらい?年代別の平均や貯金額を増やす3つのコツを知ろう
2020 10.21この記事はPRを含みます
みんなどのくらい貯金しているの?
貯金の金額を人に聞くのははばかれますので、自分の貯金が多いのか、少ないのか気になる方も多いのではないでしょうか。10年後にはどのくらい貯めておけばよいのかも知っておくと、今後の貯金の目安になります。
金融広報中央委員会の調査による「家計の金融行動に関する世論調査」の令和元年度のデータを元に、年代別・既婚/独身別の貯金額をご紹介します。
貯蓄額の平均
二人以上世帯の、有価証券を含む金融資産保有額の平均は1,139万円、中央値は1,174万円です。預貯金に限ると平均487万円でした。
一方、単身世帯の金融資産保有額の平均は645万円、中央値は45万円です。預貯金に限ると平均285万円でした。
預貯金額は、家族の有無、年代によって異なるので、このあと区分ごとに見ていきます。
年代別の貯金額の平均10選
自分の年代の平均貯金額はどのくらいなのか、また、将来結婚して家族ができたとき、どのくらいの貯金が目安になるのかも気になるのではないでしょうか。
ここからは、20代~60代までの単身/二人以上世帯別の10区分の平均貯金額をご紹介します。
貯金額とは、銀行に預けている預貯金額のことで、株式などの有価証券など金融資産は含まれていません。普通預金や定期預金にどのくらい貯金しているかの参考にしてください。
年代別の貯金額の平均1:20代独身
20代単身世帯の、全国平均の預貯金額は133万円です。単身世帯の全世代平均468万円と比べるとかなり低い金額となっています。また、預貯金以外の金融商品を含む全金融資産保有額も198万円です。
毎月3万円ずつ預貯金にまわすと、1年間で36万円になります。このペースで133万円貯めるには、5年半かかります。20代中盤で133万円程度の預貯金があるのが、平均的な単身者の貯蓄といえるでしょう。
年代別の貯金額の平均2:20代既婚
20代が世帯主の二人以上世帯の、全国平均の預貯金額は106万円です。単身世帯の全世代平均657万円と比べるとかなり低い金額となっています。また、預貯金以外の金融商品を含む全金融資産保有額も220万円です。
20代単身世帯の全国平均の預貯金額が133万円でしたので、27万円分少ない金額です。20代は収入がすくないため、支出の多い二人以上世帯のほうが、預貯金残高が低くなると思われます。
年代別の貯金額の平均3:30代独身
30代単身世帯の、全国平均の預貯金額は281万円です。20代単身者は133万円でしたので、10年間で148万円程度預貯金が増えたことになります。1年で14万8000円、1ヶ月だと約1万2300円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は572万円ですので、こちらは10年間で374万円分増えています。1年で37万4000円円、1ヶ月だと約3万1000円増ですので、預貯金以外に回しているといえます。
年代別の貯金額の平均4:30代既婚
30代が世帯主の二人以上世帯の、全国平均の預貯金額は322万円です。20代は106万円でしたので、10年間で216万円程度預貯金が増えたことになります。1年で21万6000円、1ヶ月だと約1万8000円増です。
20代では単身世帯のほうが預貯金額が高かったのですが、30代になると二人以上世帯のほうが高くなります。将来に向け、より多くのお金を預貯金に回していると思われます。
年代別の貯金額の平均5:40代独身
40代単身世帯の、全国平均の預貯金額は440万円です。30代単身者は281万円でしたので、10年間で159万円程度預貯金が増えたことになります。1年で15万9000円、1ヶ月だと約1万3200円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は972万円ですので、こちらは10年間で400万円分増えています。1年で40万円、1ヶ月だと約3万3000円増ですので、預貯金以外に回しているといえます。
年代別の貯金額の平均6:40代既婚
40代が世帯主の二人以上世帯の、全国平均の預貯金額は372万円です。30代は322万円でしたので、10年間で50万円程度預貯金が増えたことになります。1年で5万円、1ヶ月だと約4000円増です。
30代では二人以上世帯のほうが預貯金額が高かったのですが、40代になると再び単身世帯のほうが高くなります。40代で家族のある方は、お子さんの教育費などの出費が多くなり、預貯金に回す余裕がないと思われます。
年代別の貯金額の平均7:50代独身
50代単身世帯の、全国平均の預貯金額は597万円です。40代単身者は440万円でしたので、10年間で157万円程度預貯金が増えたことになります。1年で15万7000円、1ヶ月だと約1万3000円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は1,496万円ですので、こちらは10年間で524万円分増えています。1年で52万4000円、1ヶ月だと約4万4000円増ですので、預貯金以外に回しているといえます。
年代別の貯金額の平均8:50代既婚
50代が世帯主の二人以上世帯の、全国平均の預貯金額は586万円です。40代は372万円でしたので、10年間で214万円程度預貯金が増えたことになります。1年で21万4000円、1ヶ月だと約1万7000円増です。
50代単身世帯では毎月1万3000円預貯金に回していましたが、二人以上世帯は1万7000円と単身世帯より多いです。子育て費用も一段落し、老後に備え預貯金に回す額が増えるていると思われます。
年代別の貯金額の平均9:60代独身
60代単身世帯の、全国平均の預貯金額は827万円です。50代単身者は397万円でしたので、10年間で230万円程度預貯金が増えたことになります。1年で23万円、1ヶ月だと約1万9000円増です。
預貯金以外を含む全金融資産保有額は1,930万円ですので、こちらは10年間で434万円分増えています。1年で43万4000円、1ヶ月だと約3万6000円増ですので、預貯金以外に回しているといえます。
年代別の貯金額の平均10:60代既婚
60代が世帯主の二人以上世帯の、全国平均の預貯金額は946万円です。50代は586万円でしたので、10年間で360万円程度預貯金が増えたことになります。1年で36万4000円、1ヶ月だと約3万円増です。
40代、50代は、単身世帯の方が預貯金額が高かったのですが、60代になると二人以上世帯の方が高くなります。老後に向けた備えとして、預貯金に回す金額が多くなっていると思われます。
貯金額を増やすコツ3つ
年代別の貯金額の平均的な金額がわかりましたが、実際問題として、なかなか貯金を増やすことができないという悩みをよく聞きます。
あまり無理をせずに、貯金を増やすにはどのようにしたらよいのでしょうか。貯金を増やす3つのコツをご紹介します。
貯金額を増やすコツ1:固定費を減らす
固定費とは、家賃・通信費・水道光熱費など、毎月支払いが発生するものを指します。
たとえば、スマートフォンを大手キャリア契約から格安スマホ契約に変更すれば、毎月差額を節約できます。電力会社や電力プラン、また、アンペア数を変更することでも、毎月一定額を節約できます。
ひとつひとつに無駄がないか見直すことで、もし毎月5,000円節約できれば、1年で6万円もの節約になり、そのを預貯金に回せます。
貯金額を増やすコツ2:資産運用をする
大手都市銀行を例にあげると、普通預金金利は0.001%、定期預金で0.01%程度。1,000万円を1年間定期預金に預けても、利息は1,000円、税引後の受取は797円です。
必要最低限の預金が貯まったら、余裕資金を株式・投資信託などの投資に回すことをおすすめします。
株式投資の平均利回りは5%と言われているので、1,000万円を5%で運用できれば、1年後に1,050万円に増やせます。
貯金額を増やすコツ3:家計簿をつける
何にどのくらいお金を使っているか把握せずに、むやみやたらと節約をしてもうまくいきません。
家計簿をつけて、分類ごとにいくらくらい使っているのかを把握することで、支出の改善点が見つかりますし、過去分と比較することで、節約した効果を確認できます。
貯金の平均額を知ろう!
貯金をしている世帯の平均預貯金額は、二人以上世帯、単身世帯どちらも20代・30代・40代・50代と徐々に増えていきます。
年代別の平均的な預貯金額を知り、預貯金の目標額を決め、家計を節約しならが、コツコツと貯金を増やしていってください。