エアコンの1ヶ月分の電気代を節約するコツ8選|計算方法についても紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
エアコンの1ヶ月分の電気代はいくらくらいが平均なのか?
暑い夏の季節によく使用するエアコンですが、みなさんはエアコンだけで1ヶ月にどのくらい電気代が発生しているかご存知でしょうか。
最近は消費効率の良いエアコンがあり比較的低コストに抑えられていますが、実際に計算してみるとかなり掛かっていることに気付きます。
この記事ではエアコンの1ヶ月分の電気代の平均とともに、節約方法をお伝えしていきます。
エアコンの1ヶ月分の電気代を計算する前に知っておくべきこと
エアコンの1ヶ月分の電気代を計算する前に、知っておくべき単語や表記が2つあります。
1つは電力量(kWh)です。電力量は消費電力に使用した時間をかけたものを指します。
もう1つは単価です。単価は1kWhあたりにかかる料金のことを指します。電気代計算には三段料金というものを使用し、消費電力量によって単価は変わってきます。
上記2つは電気代計算に必ず使用しますので覚えておきましょう。
エアコンの1ヶ月分の電気代を計算する方法
エアコン1ヶ月の電気代計算方法は、電力量(kWh)×単価×使用日数です。
例えば、消費電力が600W、1日の使用時間4時間、100kW使用したので単価を約20円とします。電力量は消費電力×使用時間ですので、600×4で2400(2.4kWh)となります。
そこに単価と今月使用した日数(今回は30日とする)をかけます。2.4×20×30になりますので、結果は1440円となります。
エアコンの1ヶ月分の電気代は季節によって変動する
エアコン電気代の計算方法が理解できたところで知っておくべきことがもう1つあります。それはエアコン1ヶ月分の電気代は季節によって変動するということです。
夏には冷房、冬には暖房、湿気の多い日には除湿と季節によって設定を変えますが、いったい何が原因で変動するのかを解説していきます。
商品電力が季節によって変動する
電気代が変動する要因は、各商品電力が季節によって変動するからです。
エアコンは外気温と室内温度の差があればあるほど電気代が高くなります。真夏日や真冬は特に気温差が激しく、設定温度にするまで時間と電力をかなり消費します。結果、毎月の電気代が変動するのです。
エアコンには規格シールが貼られているのですが、今回は下記に参考としてパナソニックのCS-X227Sの規格をまとめましたのでぜひご覧ください。
CS-X227C | 部屋の大きさ | 能力[kW] | 消費電力[W] |
---|---|---|---|
冷房 | 6~9畳 | 2.2 | 425 |
暖房 | 6~7畳 | 2.5 | 440 |
エアコンの1ヶ月分の電気代を節約するコツ8選
夏や冬は電気代がかかる時期でお悩みを抱えている方も多いのはないでしょうか。その要因として特にエアコン代の影響が大きいです。
しかし、実はちょっとしたことでエアコンの電気代は節約できるのをご存知でしょうか。
ここからは1ヶ月分の電気代を節約するコツを8つ紹介していきます。今すぐ実践できるコツもありますので、ぜひご覧ください。
電気代を節約するコツ1:室内温度を20度に設定
電気代を節約するコツ1つ目は、室内温度を20度に設定することです。
温度設定を夏なら高くするほど、冬なら低くするほどその分のエネルギーを使用することがなくなり、消費電力の削減につながります。夏であれば1度高くすると約13%の、冬であれば1度低くすると約10%の消費電力の削減が可能になります。
環境省では室内温度を夏は28度に、冬は20度を目安に設定することを推奨しています。
電気代を節約するコツ2:こまめなオンオフを控える
電気代を節約するコツ2つ目は、こまめなエアコンのオンオフを控えることです。
長時間家から離れる場合は置いておき、30分~2時間弱の外出であればオンオフは控えましょう。オンオフは一見節約できそうに感じますが、家電は起動時に一番電力を消費します。
オンオフするよりも運転し続け、設定温度を保つ方が電気代を節約できます。また、1度の差で消費電力は大きく変わることも環境省のHPにて書かれています。
夏の冷房時の室温は28℃を目安に、冬の暖房時の室温は20℃を目安にしましょう。夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になります。
電気代を節約するコツ3:サーキュレーターを活用
電気代を節約するコツ3つ目は、扇風機やサーキュレーターを活用することです。
一人暮らしや6畳の部屋ではエアコンのルーバーだけで十分ですが、家族同居や広い部屋では温度のムラが発生し涼しいところと暑いところができてしまいます。
扇風機やサーキュレーターを活用することで、部屋の空気を効率良く循環でき、ムラを減少させることができます。また、体に風が当たるだけで涼しく感じることができるためおすすめです。
電気代を節約するコツ4:自動運転モードを活用
電気代を節約するコツ4つ目は、自動運転モードを活用することです。
電気代を節約しようと、弱風にしたりしていませんか?弱風は設定温度に到達しにくく、永遠とエアコンを運転し続けることになってしまいます。結果、無駄な電力を消費してしまうのです。
今のエアコンは自動運転モードが備わっています。自動運転モードは設定温度に早く到達しますし、到達した後は風量を調節して設定温度を保ってくれます。
電気代を節約するコツ5:最新の省エネモデルに買い替える
電気代を節約するコツ5つ目は、最新の省エネモデルに買い替えることです。
エアコンで「古いけど使えるから」という考えを持つのはあまりおすすめしません。現に10年前のエアコンと現在のエアコンとでは約8%の消費電力の差があるという結果が出ています。古いエアコンは電力を無駄に消費してしまうのです。
最新のエアコンでは省エネモードがほとんど搭載されており、AIが各家庭の環境に合わせて自動で行ってくれます。
電気代を節約するコツ6:フィルターのお手入れを定期的に行なう
電気代を節約するコツ6つ目は、エアコンフィルターのお手入れを定期的に行なうことです。
フィルターにホコリや汚れが付いていると、エアコンの運転効果が下がってしまいます。結果、部屋の温度が変化しにくく電力を無駄に消費することになります。
フィルター掃除は2週間に1回が理想的と言われています。手間ですが、少しでも節約をしたいという方はぜひ実践して体感してみてください。
電気代を節約するコツ7:電子会社を見直す
電気代を節約するコツ7つ目は、今契約している電子会社を見直すことです。
各電子会社によって初月0円や、日中・夜によって値段が変動するなどプランは様々です。電力自由化の今、自分にあった電子会社を選ぶことができます。
そのためにまずは自分の生活を書き起こす必要があります。夜に沢山エアコンを使用するのか、または在宅ワーク等で日中沢山使用するのか、自分のスタイルによってプランを考え直してみましょう。
電気代を節約するコツ8:室外機の保護
電気代を節約するコツ8つ目は、室外機の保護です。
室外機もエアコンフィルターと同様、ホコリや汚れによって運転効果が下がってしまいます。また、室外機には吹き出し口があり、そこを車や物で塞いでしまうとさらに効果が下がり無駄な電力を消費してしまいます。
定期的な清掃と室外機周辺は吹き出し口を塞がない整った環境を作りましょう。
エアコンの冷房とドライはどちらが安い?
冷房は配管の中にある冷媒が熱交換器を通して室内の熱を奪い、冷たい空気を室内に戻すことを繰り返して室温を下げることを目的としています。また、ドライも基本的に仕組みは同じなのですが、ドライは室温ではなく温度を下げることを目的とした機能です。
結論をいうと、冷房の方が安いです。しかし、冷房と除湿では機能が異なりますので、温度や湿度によって使い分けることで電気代を削減することが可能になります。
エアコンをつけっぱなしする場合は高くなるのか?
ネットなどを見ているとエアコンをつけっぱなしの方が1ヶ月の電気代が安くなるという情報をよく目にします。では実際はどうでしょうか。
エアコンをつけっぱなしにした場合とこまめに必要な時だけつける場合の1ヶ月の電気代の差ですが、約1000~2000円強の差が発生します。当然ですが、つけっぱなしにするとそれだけ電力を使用してしまいます。
結論、エアコンをつけっぱなしにすると1ヶ月の電気代は高くなります。
電子会社によってエアコンの1ヶ月の電気代は変わる
1ヶ月のエアコン代が高い原因の1つとして、今契約している電子会社のプランがかかわってきます。電力自由化が始まり、東京在住だから東京電力、九州だから九州電力という縛りがなくなり自分にあった電力会社を選ぶことができます。
実際、電子会社を見直すことによってエアコンの1ヶ月の電気代は変わります。下記に4つの電子会社をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
契約アンペア[A] | 10[A] | 15[A] | 20[A] | 30[A] |
---|---|---|---|---|
北海道電力 | 341.00円 | 511.50円 | 682.00円 | 1023.00円 |
東京電力 | 286.00円 | 429.00円 | 572.00円 | 858.00円 |
中部電力 | 286.00円 | 429.00円 | 572.00円 | 858.00円 |
九州電力 | 297.00円 | 445.50円 | 594.00円 | 891.00円 |
エアコンの1ヶ月分の電気代をなるべく抑えて快適に過ごそう
今回はエアコンの1ヶ月分の電気代を節約するコツをまとめてきましたが、意外と知らない部分もあったのではないでしょうか。
エアコンは夏や冬に欠かせない家電の1つですが、つけっぱなしにするタイミングやフィルターの掃除・省エネモードの活用などによって1ヶ月分の電気代はかなり削減できます。
エアコンの機能や性能を活用し、1ヶ月分の電気代をなるべく抑え、快適な日々を過ごしましょう。