投資信託を選ぶ際の5つのポイント!運用方針やおすすめの銘柄、初心者の注意点もあわせて紹介
2024 08.30この記事はPRを含みます
投資信託を選ぶ際のポイントがよくわからないんだよね。
そうなんだ。投資信託を選ぶ際のポイントについて教えるね。
ありがとう、先生!運用方針やおすすめの銘柄についても知りたいな。
なるほどね。運用方針やおすすめの銘柄もあわせて教えるね。
投資信託の選び方はどうする?
建設的なライフプランを考えるとき、資産運用は欠かせません。資産運用するとき、最初に考えるのは投資信託での資産運用でしょう。ところが日本で購入できる投資信託は5,000本以上と言われており、その中から適切な選び方をして投資信託を見つけるのは至難の技です。
投資信託の選び方について、種類やそれぞれの運用方針、選ぶ時のポイントと、おすすめの銘柄について解説します。
注目銘柄がおすすめなのか?
特定の業種やテーマに沿った銘柄を組み入れる投資信託には、今話題の銘柄が多く組み込まれています。最近では環境、社会、ガバナンスをテーマにしたESG投資信託が注目を集めています。
ロボットやAI、フィンテックやドローンなど、投資信託の世界にもその時代毎にトレンドがあるのです。
注目銘柄はともすれば買われ過ぎで、売却のタイミングが難しいことから、金融庁も「一般の個人投資家向け商品ではない」と指摘しています。
投資信託の8つの種類
では、投資会社は私たちが投資信託に預けた資金を、どのような対象の地域や資産に投資するのでしょうか。投資対象地域は、日本、先進国、新興国の3つに大別され、投資対象資産は株式、債権、リートの3つに大別されます。地域と資産の組み合わせで、商品分類されているのです。
ここでは、投資信託の運用対象資産別に、代表的な8種類の投資対象について説明します。
投資信託の種類1:国内株式
投資家から預かった資金を国内の株式に投資して運用している投資信託です。国内の株式は身近で親しみもあることから、値動きや買い時を予想しやすい利点を感じる人は多いでしょう。
TOPIXや日経平均に連動する設計の投資信託や、成長株に投資するもの、中小型株に投資するもの、オーナー企業の株式に投資するものなど、バリエーションも豊富に揃っており、選び方に迷うこともあるかもしれません。
投資信託の種類2:先進国株式
アメリカや欧州の先進国の株式を投資対象とした投資信託です。今後の爆発的な成長は期待が難しいかもしれませんが、その反面、将来的に長期にわたる比較的安定した運用が期待できるとされます。
世界の株式時価総額のおよそ70%が米国、EUなどの先進国株式ですから、外せない投資対象でしょう。先進国株式のベンチマークは、日本を除く先進国のMSCI-KOKUSAIがよく使われています。
投資信託の種類3:新興国株式
中国やインド、ブラジル、ロシア、インドネシアほか東南アジアの国々などの新興国を投資対象とした投資信託は、急激な成長が見込めるメリットがあります。
一方、新興国はまだ発展途上なので経済的にも政治的にも安定性に欠ける可能性もありますから、リスクを考慮し、選び方を考えながら投資配分を検討するのが良いでしょう。
投資信託の種類4:国内債券
債権は国家や企業が資金を得るために発行する「借用書」で、発行体が破綻しない限り満期を迎えれば基本的に額面が償還されます。代表的なのが日本国債で、預金代わりに購入する人もいます。
国内債券は株式に比べ比較的安定した値動きが特徴で、利回りも得られるのですが、購入にはある程度まとまった資金が必要な場合が多いので、債権の投資信託を購入することで少額投資が可能になるばかりか、リスクを分散することも可能です。
投資信託の種類5:先進国債権
債権は一定の利率で利息が支払われますが、国内債券に比べて利回りの良い傾向があります。
当面の間、世界的な金融緩和が継続する予想が報じられており、特に先進国の場合、株の価格が下がると債権の価格が上がる傾向にありますから、より安定した資産運用を目指すのであれば、保有資産のクッション役としてポートフォリオに加えるのも選択肢のひとつでしょう。
その選び方の割合は、各人のリスク許容度によって異なってきます。
投資信託の種類6:新興国債券
新興国の債権は、先進国債権と比較して高利回りで価格変動が大きい傾向にあります。中長期的に、高いリターンが期待される特徴がありますが、政治的なリスクや経済状況の急変などで基準価額が大きく下落するリスクは、国内債券や新興国債券よりも大きいと言われています。
うまくいけば大きなリターンも期待できるので、選び方に注意して安定した値動きの投資信託を組み入れ、リスクを分散させておくことが大切でしょう。
投資信託の種類7:国内リート
リートはオフィスビルや物流施設、ショッピングモール、マンション、ホテルなどを投資家から集めた資金で購入し、それらの賃料収入や売却益を分配する投資信託のことです。
安定した利回りの高さに注目されて、近年、低金利時代の人気商品として広く認知されるようになってきました。
現在、60ほどの銘柄がありますが、自分で銘柄選びをして個別のリートに投資するのに比べ、投資信託では幅広く分散投資することが可能です。
投資信託の種類8:先進国リート
先進国リートも国内リートと同様、投資家の資金を先進国のさまざまな不動産に投資して運用しています。米国のリート市場規模は2023年4月末の時価総額約133兆円となっており、投資対象不動産の種類も多様化しています。
ヨーロッパでは2003年のフランス、2007年のイギリス、ドイツなど、先進国であっても歴史の浅いリート市場があることから、成長過程の分野といえます。国外なので、投資信託での購入が安心でしょう。
投資信託の3つの運用方針
投資信託は運用会社の運用方針によって、インデックスファンド、アクティブファンド、バランスファンドの3つに分けられます。それぞれの特徴、メリットとデメリットについて解説していきます。
運用方針だけでなく、信託報酬やリスクも違ってきますので、それぞれの種類の特徴を理解し、ご自身に適した選び方をするのに役立ててください。
投資信託の運用方針1:インデックスファンド
最近注目の「インデックスファンド」を知っていますか。日経平均株価やS&P500、MSCI-KOKUSAIなど、特定の指標が示す市場の平均的な値動きに連動するように作られた投資信託のことです。
運用にさほど手間がかからない設計なので、信託報酬などのランニングコストが割安なのも魅力のひとつです。購入の際は、「成長市場の指標に連動する設定の商品なのか」をよく吟味する選び方をしてください。
投資信託の運用方針2:アクティブファンド
アクティブファンドは基準として定めた指標の値動きを上回る運用成果を目指し、組入銘柄を積極的に組み替えながら運用されます。
運用が上手くいけばインデックスファンドを上回るリターンが得られます。
逆に予測が外れたり運用が上手くいかない場合には、逆にインデックスファンドを下回る結果となる可能性がある為、選び方に気をつけましょう。
市況に合わせて積極的に売買しながら運用するため、信託報酬も高額になります。
投資信託の運用方針3:バランスファンド
バランスファンドとは、複数の資産を組み合わせた投資信託のことです。通常の投資信託は、国内や海外の株式や債券、リートなど特定の分野に絞った金融商品を主な投資対象にして設計されています。
ところが、投資先が多様なバランスファンドは市況への反応が資産ごとに異なるため値動きも穏やかなので、保有を継続しやすい点が特徴です。NISAやつみたてNISAのような、中長期の資産形成に適しているとも言われています。
投資信託を選ぶ際の5つのポイント
一般社団法人日本投資信託協会によると投資信託は6,000本ほどもありますから、その中から自分に合った選び方を実行するのは簡単ではありません。
適切な投資信託の選択にあたり、注目すべきポイントを5つ解説していきます。是非、購入する前に読んでみてください。より詳しい解説が必要な方は、投資信託協会やモーニングスター、証券会社各社のHPや動画解説を見ても良いでしょう。
投資信託を選ぶ際のポイント1:過去に実績があるか
最初に、購入候補の投資信託の運用実績を確認してみましょう。運用実績というのは「そのファンドが今までどのくらい値上がりしているか」ということです。
最低3年、できれば5年間の運用状況を確認します。指定されているインデックスや類似した他の投資信託と運用状況を比較することも大切です。
モーニングスターのリスクリターン分析では、カテゴリー内での平均値をどの程度上回っているかを個別に確認できます。
投資信託を選ぶ際のポイント2:純資産総額が増えているか
「純資産総額が増加している」というのは、選び方の重要な判断材料になります。「純資産総額」というのは投資家から集めた資金の総額のことで、投資信託の規模を表します。
安定的に運用していくためにはある程度以上の資産規模が必要です。規模が小さいと必要な銘柄の買い付け資金が不足し、効率的な運用ができなくなる可能性が生じるからです。通常の場合、純資産残高は30億円以上あったほうが安心できるとされています。
投資信託を選ぶ際のポイント3:リスクリターンのバランスがとれているか
投資信託の値動きの幅を「リスク」といいますが、一般に値動きの幅、即ち下落の幅が大きいリスクのある資産ほど、リターンも高い傾向があるとされています。
リスクとリターンの差を「標準偏差」といい、日本や海外の株式ファンドは標準偏差が大きく、バランスファンドや債権ファンドは標準偏差が小さい傾向にあります。取れるリスクを考え最適なポートフォリオを構築できるよう、標準偏差の異なる投資信託の選び方を考えましょう。
投資信託を選ぶ際のポイント4:分配金の再投資ができるか
年金生活者であれば株式の配当金や投資信託の分配金は頼れる生活資金かもしれませんが、比較的若い世代や現役世代であれば、分配金は再投資した方がより効果的に資産形成できます。
もらった配当金には税金がかかってしまうことも忘れないようにしましょう。また、投資信託の分配金はあくまで運用成果を配分する性質なので、運用が上手くいかない場合は配当金が出ない可能性もあります。
投資信託を選ぶ際のポイント5:販売手数料と信託報酬はいくらか
「販売手数料」は投資信託を購入する際に私たち投資家が証券会社に払う手数料のことで、「信託報酬」はその投資信託の運営経費のことです。売却時に払う「信託財産留保額」が設定されたファンドもあります。
運用にさほど手間のかからないインデックスファンドと比べてアクティブファンドの信託報酬は高い傾向です。似通った投資対象のファンドであれば、投資コストができるだけ低く設定されたものを選ぶことが大事です。
初心者が投資信託を選ぶ際に注意するポイント3つ
ここまで、投資信託という金融商品の概要を説明してきました。投資先や運用方針の違い、選び方の注意点についてお話ししてきましたが、ここからは、投資信託の具体的な選び方について、さらに詳しく解説していきます。
初心者が投資信託を選ぶ際に注意するポイント1:手数料が高いものを選ばない
同じ投資信託でも証券会社によって購入手数料が異なる場合があるので、購入前によく検討しましょう。投資信託協会のHPでは、各投資信託の販売会社毎の購入手数料を調べられます。
信託報酬の違いも運用成績に大きな差を生みます。100万円の投資信託を10年間運用した場合、信託報酬が0.2%と1.8%で比較すると、差額は15万円にもなってしまうのです。わずかな差でも長期では大きな違いをもたらす事に留意しましょう。
初心者が投資信託を選ぶ際に注意するポイント2:毎月分配金型を選ばない
毎月分配金型の投資信託は生活費の足しになることもあり、特に年金世代に根強い人気があります。
ところが株の配当や預金の利息とは異なり、投資信託の分配金は利益からではなく投資信託の純資産の中から支払われるので、分配金支払い後にその投資信託の基準価額は下がってしまいます。
また、毎月分配型は複利効果が得られないので投資効率は下がります。分配金にはその都度税金がかかることも忘れないようにしてください。
初心者が投資信託を選ぶ際に注意するポイント3:基準価額の推移をチェックする
投資信託は、基本的には中長期の運用を目的として運用されていることが多いので、日々、基準価格を検討して一喜一憂する必要はありません。
同様に、購入を検討する際に基準価格の推移をチェックするときは、短期的な推移だけでなく中長期も見て、中長期的に成長を継続できている投資信託かどうかをチェックすることをお勧めします。
投資信託のおすすめ銘柄6選
最近、多くのメディアでアクティブファンドよりインデックスファンドに投資することを勧めています。金融庁が指定した積立NISA対象商品の多くはインデックスファンドですが、一部のアクティブファンドでも積立可能な商品があります。
ここでは、投資分野別に投資信託の具体的なおすすめ銘柄を紹介していきます。これから投資を始める人、運用中の人も、選び方の参考にしてください。
投資信託のおすすめ銘柄1:ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産残高が5,000億円を超える日本のインデックスファンドのひとつで、投資家が選ぶ「 Fund of the Year」では毎年上位にランクインしています。
また、購入手数料は無料、信託報酬も0.08990%と、一貫して業界最安レベルを追求している点も人気の理由でしょう。(2024年8月時点)
ベンチマークのMSCI-KOKUSAIは日本を含まない先進国株式のインデックスを、ファンドの指標に定めています。
投資信託のおすすめ銘柄2:ダイワJ-REITオープン
ダイワJ-REITオープンは東証REIT指数がベンチマークのインデックスファンドです。このファンドは購入先によって手数料が変わるので、購入の際に確認しましょう。信託報酬は0.72%と、近年の低コストファンドと比較して割高です。(2024年8月時点)
資産規模では劣るものの同じベンチマークで運用する低コストインデックスファンドに、Smart-i Jリートインデックス、e-MAXSIS-Slim Jリートインデックスがあります。
投資信託のおすすめ銘柄3:eMAXIS Slim 米国株式
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国のS&P500をベンチマークとするインデックスファンドです。「S&P500」は米国の代表的な株価指数で、アマゾン、アップル、グーグルやフェイスブックなどが上位に組み込まれています。
ベンチマークが右肩上がりに成長しなくては、いくら低コストファンドでも資産は増えません。S&P500は長期の平均利回りを見ても、非常に高いパフォーマンスとなっています。
投資信託のおすすめ銘柄4:eMAXIS Slim バランス
バランス型ファンドは投資対象を分散した設計なので、投資初心者からは常に人気があります。
eMAXSIS Slimバランスは、国内、先進国、新興国の株式と債権、国内と先進国のリートの8つの対象に、それぞれ同じ割合であらかじめ資産を分散した投資信託です。
対象資産ごとにベンチマークを設定するので運用に手間がかかりますが、購入手数料無料、信託報酬もこのカテゴリーでは最安の0.143%に設定されています。(2024年8月時点)
投資信託のおすすめ銘柄5:ひふみプラス
ひふみプラスはひふみ投信が運用する、主に日本の成長企業に投資する独立系アクティブファンドです。独立系ファンドというのは顧客優先主義を掲げて設立されたファンドのことで、管理運用者の独自目線で投資先を選びます。
ひふみプラスは独立系投資信託では最大規模、2024年8月付の総資産は5,600億円です。つみたてNISAやiDeCoにも対応可能、購入手数料は購入先によって異なり、信託報酬は0.98%です。
投資信託のおすすめ銘柄6:スパークス・新・国際優良日本株ファンド
スパークス・新・国際優良日本株ファンド「厳選投資」は、インデックスファンドとは異なり、投資マネージャーが国内成長株を厳選して中長期を目標に投資するアクティブファンドです。
2008年3月に運用を開始、2024年8月時点で2,300億の総資産残高があり、長期低迷する日本国内株式のインデックスを上回る成績を上げています。購入手数料は購入先によって異なり、信託報酬は1.64%の設定です。
つみたてNISAも活用しよう
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自分のスタイルに合った投資信託を購入しよう
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自力で資産形成をする時代になって、少額から投資可能で運用はプロに任せられる投資信託が、いま、注目されています。適切な投資信託の選び方の知識を身につけ、ライフプランに合う商品を選んで、より効果的な資産運用を目指しましょう。
投資信託に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。
投資信託とは|投資信託はいくらから始められるのか?4つのポイントなどを紹介
投資信託とは?メリット6つや知っておきたい知識をわかりやすく解説
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