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不動産投資に絶対に必要な資格ってあるの?不動産投資に役立つ資格10選

2020 10.21この記事はPRを含みます

不動産投資に資格が必要か?

投資をするには、ある程度の知識を得ることは必要です。ただ、資格を取るほど深い知識が必要なのかどうかは、意見が分かれるところでしょう。

これから不動産投資を始めるのか、マンションの一室なのか、または空いている土地に一戸建てやアパートを建てる場合など、条件によって必要な知識や資格も変わってくるでしょう。

ここでは、さまざまな意見や資格を取るメリット、デメリット、不動産関連の資格までをご紹介していきます。

意見1:不動産投資に資格は不要

不動産投資を行う上で大切なことは、任せられる、信頼できる専門家を見つけることです。自分自身で資格を取る必要はありません。

不動産取得の際には不動産会社や不動産投資に強い金融機関にも相談できますし、マンションの運営などは管理会社に委託できます。

何より資格を取るためには、膨大な費用や時間がかかることも多いです。その時間や費用は、投資物件を探したり、手に入れたりすることそのものに振り分けましょう。

意見2:不動産投資に知識は必要

不動産投資は買ったらそれで終わり、というものではありません。社会情勢や値動きを追っていればいい金融商品と違い、「モノ」である不動産をめぐっては様々なトラブルも起こりえます。

幅広い知識を持つことは、不動産投資をする際には必要なのです。

物件や土地の登記、土地建物の税金についてなど、幅広い法律知識も知っていれば役に立ちます。建築やローンなど金融関連の知識も必要となってくるでしょう。

意見3:不動産関係の資格取得のための勉強は不動産投資に役立つ

不動産投資を成功に導くために持っていたほうがいい知識は、本当に幅広いものです。

ただ、たとえば「相続」について知りたいからと言って、「民法」全体を読む人はなかなかいないでしょう。

資格取得のためのテキストは、法律などもわかりやすい言葉で説明されています。また実際の場面で役に立つ、実用的な内容ともなっています。

不動産関係の資格取得のための勉強は、不動産投資をする際にもきっと役に立つことでしょう。

不動産投資の勉強によるメリット・デメリット

どんなことにも、メリットとデメリットの両方があるものです。

ただ、人それぞれ事情は違います。不動産投資をおこなう際には自分にとって何が必要かを考えて優先順位をつけながら、費用対効果までも含めてきちんと見極めましょう。

メリット:体系的な知識の取得が可能

資格取得の際の試験では、その分野で知っておくべきことが実務と直結したかたちで出題されます。

それに合わせ、テキストなども関連する知識を網羅(もうら)しつつ、コンパクトにまとめたものになっています。

資格を持っていることは、その分野の専門家として幅広い知識を持っていることの証明となるのです。そんな資格取得の勉強をすることで、必要な知識をムリなく体系的に身につけていきましょう。

デメリット:資格の取得までに長い時間がかかる

ある程度の実務経験や知識を持っている人ではない限り、一から専門的な資格を取るには長い時間がかかるでしょう。

試験は幅広い範囲から出題されます。たとえば不動産関連であれば、一つの試験で法律から建築の知識まで必要となるものも多いのです。

不動産の売買を「投資」として考えるのであれば、資格取得のための時間や、勉強するためにどのくらいのお金がかかるかまでも含めて、費用対効果で考えるべきでしょう。

不動産投資に役立つ資格10選

不動産投資をする際に役に立つ資格を紹介していきます。不動産業者の方々が、実際に持っている資格も多数あります。

民法を始め多くの法律が試験範囲となっていますが、ポイントがしぼられたテキストや過去問を繰り返し勉強することが資格取得の近道でしょう。

国家資格など年1回しか行われない試験は、受験のための応募締め切りが数か月前と早くなっているのでご注意ください。試験事項は、令和元年度時点のものとなります。

不動産投資に役立つ資格1:宅地建物取引士

不動産会社では、5人に1人の割合で国家資格である宅地建物取引士(宅建士)を置くことが求められています。

不動産習得の際に重要事項を説明したり、重要事項説明書や契約書への記名押印ができるのは宅建士だけの独占業務なのです。

そのため不動産登記法や建築基準法などの幅広い法律が出題範囲で、全50問中20問が宅建業法となっています。勉強に必要な標準時間は、350~400時間と言われています。

実施機関:一般財団法人不動産適正取引推進機構

不動産投資に役立つ資格2:不動産鑑定士

国家資格である不動産鑑定士では、土地・建物などの不動産を鑑定し経済的価値を評価します。

評価の場面は、土地を担保に金融機関から融資を受ける場合、また国などが土地を買収する場合等です。公示価格や基準地価、路線価を鑑定評価しているのも不動産鑑定士です。

試験範囲は不動産に関する行政法規 や鑑定評価、民法、経済学、会計学と幅広く、文系資格としては司法試験や公認会計士試験などと並ぶほどハードルが高い試験です。

国土交通省:不動産鑑定士試験について

不動産投資に役立つ資格3:マンション管理士

マンションの管理や管理組合の運営などについて、管理組合の管理者や住人の相談に乗りアドバイスを行う国家資格の専門家です。

マンションの管理規約、使用細則、長期修繕計画などの素案を作成したり、住人間のトラブル解決への予備交渉を行ったりします。

区分所有法、民法、管理組合の運営、建築基準法、建築設備、マンション管理適正化法など各種法律から出題され、600~700時間程度の勉強が必要といわれています。

国土交通省:マンション管理士になるには

不動産投資に役立つ資格4:管理業務主任者

マンションの管理組合へ管理受託契約の重要事項を説明し、管理業務の処理の状況をチェックし報告することは、管理業務主任者の独占業務となっています。

試験範囲がマンション管理士とかなり重複しマンション管理士なら免除される問題もある為、ダブルライセンスを狙う人が多い資格です。

マンション管理士は住人による管理組合側に立った立場、管理業務主任者はマンションの管理会社側に立った立場で業務を行います。

国土交通省:管理業務主任者になるには

不動産投資に役立つ資格5:ファイナンシャル・プランニング技能士

個人や中小企業からの資産に関する相談に対して、貯蓄や投資、保険、税務、不動産や相続など、ライフプランやニーズに合わせて提案する国家資格の専門家です。

会計士や税理士、社労士、または金融機関の社員などの所持率が高い資格でもあります。

資金管理や金融資産運用、税金、不動産、相続・事業承継などから出題されますが、2級までは比較的受かりやすく、不動産投資を行う上で持っていて損はない資格のひとつでしょう。

実施機関:一般社団法人金融財政事情研究会
実施機関:日本FP協会

不動産投資に役立つ資格6:不動産実務検定

不動産投資専門の資格で、大家検定とも呼ばれています。「大家さん」にとって必要な実践的な知識を、体系的に習得することができます。

認定講座を受け、終了試験に合格することで取得することができ、2級では賃貸管理運営に関する知識・技能を学び、1級では不動産投資、土地活用に関する知識・技能を学びます。

不動産投資のための資格の取得を目指す際に、まず検討してみる価値のある資格のひとつでしょう。

実施機関:一般財団法人日本不動産コミュニティー

不動産投資に役立つ資格7:投資不動産取引士

司法制度改革の一環として行われている裁判外紛争解決手続きの調停人になるための基礎資格として、法務省に認定されています。

居住用に対し、投資用の不動産の売買は取引の一般的なルールなどもまだ確立されていません。投資不動産取引士はきちんとリスクやデメリットも伝えるよう、コンプライアンス的な部分も求められます。

法知識や建築関連、宅建、会計など幅広い知識を問われますが、試験はオンラインのみとなっています。

実施機関:一般社団法人投資不動産流通協会

不動産投資に役立つ資格8:賃貸不動産経営管理士

民間資格ですが、国土交通省の賃貸住宅管理業務処理準則によって、賃貸管理会社として登録する場合は賃貸不動産経営管理士を置き、貸主への説明をする必要があることとなっています。

トラブルを未然に防ぐために、「借主」へ必要事項の説明をするのは宅建士です。

対して「貸主(大家さん)」に対し、管理会社や借主とのトラブル回避のための説明やアドバイスをするのが賃貸不動産経営管理士の仕事なのです。

実施機関:一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議

不動産投資に役立つ資格9:ホームインスペクター

第三者的な専門家として、中古住宅売買の際に住宅の劣化状況や欠陥の有無、修理の必要性やその時期、費用などを見極めアドバイスをします。

主に目視で事前診断を行うので、機器などを使った詳しい診断や実際の修繕などは専門家へ引き継ぐことになります。

試験範囲としては建築基準法などはもちろん、建物の構造や排水、電気などの設備について、または住宅の売買や契約についてまで幅広く問われます。

不動産投資に役立つ資格10:簿記

複式簿記を学ぶことは、不動産投資に限らず人生の役にも立つことでしょう。

簿記の試験勉強をすることで、3級レベルでも株式投資などをする際に見方を覚えておきたい企業の財務諸表などの知識をつけることもできます。

負債や利益の概念、税金に関わってくる減価償却などについての正確な知識は、投資をする際にはぜひ知っておいて損はないでしょう。

仕事を持ちながらでも、数か月で取得することが可能な資格です。

実施機関:日本商工会議所

不動産関係の資格取得以外の不動産投資に関する情報収集の方法

ここまで不動産関係の資格の取得についてご案内をしてきましたが、不動産投資をする際に必要な知識や情報を手に入れる方法は他にもいろいろあります。

最後に効率的に情報を収集できる方法をご案内します。

不動産投資の本を読む

資格取得のためのテキストに限らず、不動産投資関連の本は、かなりの数が出版されています。まずは、初心者向けの基礎的なことから体系立って書かれているものを探してみましょう。

大事なことは1冊に頼りすぎないことです。投資の手法は様々であり、やり方が必ずしも自分に合うとは限りません。

また、投資はおいしい話ばかりではありません。きちんとメリットだけではなくデメリットまで書かれているものを選ぶことが大事です。

不動産関連セミナーに参加する

不動産投資関連のセミナーは、全国各地でさまざまな団体によって行われています。業界の雰囲気を肌で感じることもできるので、ぜひ参加してみましょう。

また、普段まわりを見渡しても、不動産投資を実際にやっている人は少ないかと思います。こういったセミナーに参加することのメリットは、人脈を作れることでしょう。

不動産会社の良し悪しや投資すべき地域の情報など、生の情報を交換しあうことは不動産投資をする上では欠かせないことです。

不動産投資に資格を上手に活用しよう

不動産投資をする上で専門家に相談をすることは大事なことです。

ただ、なんの知識もないままでは依頼先も分からないし、不動産や管理会社の話もよく分からないかもしれません。

資格取得の勉強をすれば幅広い知識がつき、専門家と対等に取引や話ができます。得意な分野があれば自分でやることさえ可能となります。

ぜひ自分の投資内容に適した関連資格を見つけて、不動産投資を成功へと結び付けていきましょう。

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