東南アジアの不動産投資のデメリット9選|詐欺のターゲットにもなる?
2020 10.21この記事はPRを含みます
なぜ東南アジアへ不動産投資をするのか
東南アジアで不動産投資が盛んな理由には、現代の東南アジアにおける経済成長が著しい点と、不動産投資に適した環境が、揃いはじめていることなどが挙げられます。その中でも、売買差益で利益を管理する不動産投資の方法には、多くのメリットがあるでしょう。
東南アジアにおいては現在、富裕層が増えてきていることもあり、住宅需要に伴う不動産価格の上昇が見込まれています。
キャピタルゲイン
「キャピタルゲイン」というのは、株式や債券など、保有している資産を売却することで得られる売買差益のことです。
保有していた資産の値段が変動することにより得られる収益として、投資側に都合のよい売買環境の設定が可能です。
不動産業においては、主に物件購入よりも売却する場合のほうが、利益を得られることもあるでしょう。住宅需要や価格の上昇が期待される東南アジアにおいては、キャピタルゲインによる収益は大きくなることが見込まれます。
東南アジアの投資デメリット9選
東南アジアへの投資にはメリットがあります。しかしその反面で、デメリットもあるでしょう。ここからは、9つのデメリットをご紹介していきます。
物件の取り扱いを含む、あらゆる投資において、市場は水物とも言われるようです。そのため、東南アジアで住宅の需要がどれほど高くても、それ以上に流通を阻む障壁やリスクが発生する可能性があります。 その点をしっかり把握しておきましょう。
東南アジアの投資デメリット1:情報が取得しにくい
日本から東南アジアへの投資は、現地に住んでいなければリアルタイムで得られる情報が少ないため、タイムラグが発生するデメリットがあります。
これにより、投資で価値を見極めるために重要な、情報収集のスピードが落ちることも想定されるでしょう。また、国外から東南アジアへの投資が増えると、タイムラグの影響により物件の流通スピードが落ちてしまう可能性もあります。
東南アジアの投資デメリット2:政策や税制が目まぐるしく変わる
政策や税制の変動についても、実際に東南アジアで生活していないとわからない、リアルタイムの情報取得の難しさにつながっているでしょう。
日本国内に住みながら、東南アジアへ投資をしていく場合、どうしても顧客側と物件提供者(不動産業)との間に時差が発生します。
情報共有にタイムラグがあるデメリットは、実際に不動産業や投資を行う場合に必要な、政策や税制の情報をすぐに得られないがために、安定しない投資になる可能性があります。
東南アジアの投資デメリット3:一攫千金は期待できない
日本はかつてバブル景気の影響で、東南アジアへの不動産業や投資の進出が盛んに行われていました。しかし、バブル崩壊後から現代に至るまで、以前のように物件が高く売れない事態に陥っています。
現代の投資での利益は、バブル景気に比べて少ない傾向にあり、当時のような一攫千金の利益は期待できないでしょう。
東南アジアの投資デメリット4:金利が高い
不動産投資において金利の高低は、物件売却に関わる利回りや利益率を、大きく左右する要素となるでしょう。
不動産投資を継続的に進めるうえで、投資の利回りと長期金利が小さい東南アジアでは、投資家にとって損失が大きくなる可能性があります。
これも先述のバブル景気から、極端に低迷した日本の不動産投資に降り掛かる、継続的なデメリットとも言えますが、この傾向は今後もしばらく続くことが予想されるでしょう。
東南アジアの投資デメリット5:為替の変動
次に東南アジアで投資を進めていく中で、大きく関わってくるのが為替変動による利益率の高低です。
為替というのは、主に不動産投資において物件の売却に直接関わる、利益確保の基準となり、その情報を的確に把握する事が重要になります。
東南アジアで不動産投資を続ける場合、この為替変動によるリスクを受けやすく、地域によっては大きく為替価値が変わってしまうため、投資は安定しにくいでしょう。
東南アジアの投資デメリット6:管理状況が把握しにくい
管理状況が把握しにくいこともデメリットの1つです。
これは、現地の情報をリアルタイムで取得できないことも影響しています。たとえば、日本国内から東南アジアへ投資を続ける場合、中長期的な投資に見込める利益率を算出するには、1つひとつの物件管理の情報が必要になります。
しかし、物理的に距離が発生するため、物件そのものをスムーズに管理しにくくなり、利益の確保や算出が難しくなってしまいます。
東南アジアの投資デメリット7:工事の中止も珍しくない
東南アジアで投資を続ける場合には、リフォームなどの工事の進行状況の管理も難しくなるでしょう。現地の不動産との連携がスムーズにいかない場合、リフォームの頓挫などの可能性もあるようです。
工事が中止になってしまった場合、賃金の未払いや、それに伴う労働者側によるストライキなどの、問題や課題が発生してしまうかもしれません。
東南アジアの投資デメリット8:技術力が日本と比べて落ちる
科学発展や土木建築などに関わる技術においては、アジア圏内でも日本は上位に位置しています。
基本的な技術や能力が、日本と比べて低い傾向にあるため、不動産投資の安定を見込むうえでも、1つの課題になることが予想されるのではないでしょうか。
東南アジアの投資デメリット9:自分で買い付けするのは難しい
東南アジアで投資を続ける場合は、必然的に国をまたいでの特殊な取引となるため、国外だけでなく、国際的な情報を取得・把握・理解し、さらに知識も必要となるでしょう。
何事もそうですが、素人の顧客が自力で安定した投資を続けていこうとするには、それなりのリスクが伴う可能性があります。不動産投資が素人の場合は、自分だけで買い付けを進めるのではなく、専門知識のある人からアドバイスをもらうこともおすすめです。
世界情勢を考えながら、自分に都合の良い条件を考慮するようにしましょう。東南アジアにおける、投資の実情を把握してみるのもよいかもしれません。
東南アジアの投資は詐欺のターゲットにも!
ここからは、日本国内で投資を続ける場合と比べて、東南アジアでの投資ではどのような課題・トラブルが多いのか、見ていきましょう。
外国で投資を続ける場合に、詐欺や詐称による被害が多く認められています。また、日本国内から外国への投資となれば、情報確認が遅延する可能性があるうえに、詐欺そのものに気付かないこともあるようです。
不動産投資詐欺
不動産における投資詐欺で多く見受けられるのは「架空登記の会社による詐欺被害」の事例です。
この場合は、実際に物件の設計図や完成予定図などを見せておきながら、それがまったくの架空であることが後々発覚する事が多いでしょう。
不動産投資における主な詐欺には、その不動産の実物が無い場合や、取引の事実が公的に無効とされてしまう場合、取引先そのものが架空登記の会社であるなど、様々な種類が確認されています。
セミナーで代金を請求
東南アジアで安定した不動産投資を目指す人の中には、やはり投資の正しい知識を得るために、不動産投資について学べるセミナーを利用する場合もあるでしょう。
詐欺集団や組織の中には、一般的な不動産投資セミナーを装った偽のセミナーを開催する事例もあるようです。
セミナーの料金だけをせしめる、といった姑息な手段が見られることも多いといわれているため注意が必要です。
プレビルドはよく考えて
「プレビルド」というのは、建物の工事に着手する前(竣工前)に、その物件を購入することを意味しています。つまり、まだ存在しない物件を、手形の代わりに購入させられる形になります。
東南アジアでは「プレビルド」による売買取引が盛んに行われていますが、その特性を利用した詐欺も存在します。
結果的に、上物(物件)が竣工しないまま、お金だけを支払わされ、物件提供した当事者は、そのまま行方をくらましているという被害が発生することもあります。
今が狙い目!東南アジアの投資におすすめの国
ここでは、東南アジアで安定した不動産投資を継続させるために、おすすめの国を4か国ご紹介していきます。
東南アジアでの投資は先述したように、メリットだけでなく、デメリットも存在します。そのため、上手く投資方法を設定し、将来ビジョンをしっかり設計しておかなければ、危ない橋を渡ることになりかねません。
上記の点を考慮しつつ、ご自身の不動産投資に適した国を選んでいきましょう。
マレーシア
東南アジアで、安定した投資を続けていくには、マレーシアへの投資がおすすめでしょう。マレーシアの経済状況は安定していることが多く、特に「海外物件投資向けの不動産」が多く、充実していることがメリットとなります。
不動産投資を継続させるためには、マレーシアは利回りがよく、為替変動も安定していることから、その投資における将来性は高いと言えるでしょう。
タイ
次はタイですが、マレーシア同様に経済は比較的安定しており、不動産投資をするうえでは、充実した環境と言えるでしょう。安定した売買差益を期待でき、借入の条件も他の国に比べて厳しくないことが多いです。
また物件売買による利回りも比較的安定しており、高い収益が期待できるでしょう。
ベトナム
近年不動産業界では、「ベトナム投資」という言葉を使うこともあるくらい、日本国内から多くの投資家が、このベトナムに中長期的な投資を始めている傾向があるでしょう。
ベトナムの現在の経済世情は右肩上がりで、投資を継続するうえでは、利回りが上昇することも期待できます。さらに、情報取得のための環境も割と整っているようで、投資物件の管理が行いやすいのもメリットとなります。
フィリピン
最後におすすめの投資先はフィリピンです。フィリピンは、昔から日本人御用達の投資国家としての人気が高く、その経済世情は現代をもってしても大きな変動はないと言えます。
情報共有の環境が整っており、投資物件の流通や利益確保の点においても、大きな利回りが期待できるほど、好景気であるとされています。また、一般的に日本人は現地の人から見ても、信用度が高いため、特に企業の投資家にとっては、好都合な国の1つとなるでしょう。
東南アジアの投資は利回りが高いがリスクも高いので注意しよう
今回は東南アジアの不動産投資のデメリットについての詳細情報をはじめ、その際に気になる詐欺や、そのターゲット、さらに現状と動向についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
東南アジアをはじめとする海外での投資というのは、国内とは違ったデメリットも多く見られます。そのため、メリットやデメリットと併せて、リスク回避の方法を十分心得て、投資をはじめてみてはいかがでしょうか。