バランス釜のリフォームのタイミングとは?リフォーム費用4つを紹介
2020 06.4この記事はPRを含みます
バランス釜とは?
バランス釜とは「バランス型風呂釜」の略で、少し古めの賃貸物件に設置されている給油設備のことを指します。浴槽の真横に設置されており、家の外から吸気した空気を燃焼させてガスを燃焼し、排気ガスは煙突から排出します。
バランス釜からシャワーホースや蛇口が伸びているので、浴槽にお湯を張ることもシャワーを使用することも可能です。
バランス釜のメリット・デメリット
賃貸物件を探している時に、バランス釜の物件を見かけることがあるでしょう。少し古い物件は家賃が安いことが多いので魅力的ですが、そのような物件の場合には、お風呂がバランス釜だということが多くあります。
若い人には「お風呂がバランス釜」と聞いても馴染みがない場合や、わからないといった人が多いです。バランス釜のメリット、デメリットにはどのような点が上げられるでしょうか。
バランス釜のメリット3つ
少し古いけど家賃が安い物件に、お風呂がバランス釜であるといった説明を見かけたことはありませんか。また、物件の写真を見ていて浴槽の隣に何かがついていると不思議に思ったことはありませんか。
その浴槽の隣についている何かがバランス釜です。では、バランス釜のメリットをご紹介しましょう。
追い炊きができる
バランス釜のメリットは、追い焚きができるという点です。都心の浴槽やユニットバス物件には、追い焚き機能がついていないものがほとんどで、一度お風呂にお湯を張っても冷めたら捨てなくてはいけません。ひとり暮らしの人には、水道代が気になるところではないでしょうか。
バランス釜ではお湯を温めなおすことができます。家族でお湯に浸かる人や、長時間お風呂に入るのが好きな人にはおすすめです。
停電時でも浴槽で風呂に入れる
次に、停電時でもお風呂で浴槽に入ることができる点です。バランス釜は電気を使用して着火するものではないので、停電時でも入浴が可能です。
現在の給油システムは、お風呂場の液晶画面を操作して行います。その場合は、停電してしまうとお風呂に入ることができません。それを考えると、停電時でも使用できるのはバランス釜のメリットといえます。
最近のバランス釜は便利
バランス釜と聞くとなんだか古めかしい気分になりますが、最近のバランス釜は進化をしており、便利な点も増えています。
バランス釜が登場した当時、バランス釜についているハンドルを回すことによってガスを着火させていましたが、操作が難しかったり、ガスがうまく着火しなかったりしていました。
その後、電池式が開発されたり、安全装置が備わって空だきによる不完全燃焼を察知できるようになったりと、使いやすく改良されています。
バランス釜のデメリット2つ
バランス釜のメリットをご紹介しましたが、バランス釜自体がやはり古い設備なので、いいことばかりではありません。よほど古い賃貸物件でない限り、バランス釜を見かけることは少なくなってきています。
次に、バランス釜のデメリットをご紹介します。
浴槽が狭い
まずは、浴槽が狭いという点です。バランス釜は、浴槽の隣に設置しなくてはいけません。バランス釜から蛇口やシャワーホースが伸びているので、どうしても浴槽の大きさは狭くなってしまいます。
賃貸を探す特の条件として、お風呂の大きさやきれいさを重要視する方は多いのではないでしょうか。1日の疲れをリフレッシュさせるためにも、バスルームの設備は重要です。
空焚きの可能性がある
次に、空焚きの可能性があるという点です。空焚きとは、浴槽に水を張り忘れた状態や水位が連絡管より低い状態で追い炊きすることを指します。
空焚きを行うと、バランス釜が変形してしまうだけでなく、火災の原因にもなります。賃貸物件でバランス釜を破損させたり、火災を起こしたりしてしまうと大変なので注意が必要です。
バランス釜のリフォームのタイミング
バランス釜は古い賃貸物件に設置してあることが多く、設置している賃貸もだんだん少なくなってきています。バランス釜は古くなると燃焼率も悪くなるので、そうなるとリフォームしなくてはいけません。
バランス釜のリフォームのタイミングはいつなのでしょうか。
不具合があるとき
賃貸物件でリフォームが入るのは、基本的に不具合がある時でしょう。古くなってくると、使うときに支障が出てくるものです。
バランス釜は古くなると燃焼効率が下がり、着火するのに手間取るようになります。そうなると浴槽の破損や、事故につながる可能性があります。
その他にはどのような不具合が考えられるでしょうか。
異臭がする
まずは異臭です。バランス釜から異臭がする場合、ガスの不完全燃焼やガス漏れ、細菌の繁殖が考えられます。細菌の場合は掃除をすれば改善されますが、ガスまわりが原因の場合はバランス釜の内部の部品に問題があります。
修理をすることも可能ですが、もともとの設備が古い場合には、修理よりもリフォームしてしまう方が安上がりになる場合が多いです。そのため、リフォームの方が得策と言えるでしょう。
着火した際に大きな音が出る
バランス釜が着火した時に、ガスがついたようなボンッという音がします。ハンドル式などでうまく着火ができないと、釜内にガスが溜まるようになり、その状態での着火は大量のガスへと引火するため、ガスが爆発したような大きな音が発生します。
着火がうまくできていないというだけでも、そのバランス釜は故障しています。大きな音がするのはとても危険なので、リフォームを検討した方がよいでしょう。
使いにくくなっているとき
バランス釜が基本的に使いにくくなってきている時は、寿命と言えます。着火がうまくいかないうえに、ハンドルタイプで回りにくくなっているということはありませんか。
バランス釜はガスを使用しているので、使いにくいなと思った時は早めにリフォームを検討しましょう。そのままにしていると、事故や火災の原因に繋がります。
経年劣化しているとき
賃貸に住んでいる場合、同じところに長く住めば住むほど経年劣化は避けられません。バランス釜はそもそも古い設備なので、経年劣化により使いづらさを感じた場合はリフォームを考えたほうがいいでしょう。劣化すると様々な危険も伴うため、早めの対策が必要です。
バランス釜のリフォームにかかる費用4つ
バランス釜をリフォームするとなった場合、気になるのはその費用です。どの部分にどういったリフォーム行うのか、費用のポイントはここになります。
では、バランス釜のリフォームにかかる費用はどのくらいなのか紹介していきます。
1:新しいバランス釜
まずは、新しいバランス釜を設置する場合です。新しいバランス釜と工事費で最低20万ほど必要となります。
このパターンが一番リフォーム費用が安く済みます。前まで設置していた場所に新しいものを設置するだけですし、新しいバランス釜には空焚き防止機能が付くなど安全性も上がっているため、安心して利用できます。
2:ホールインワンタイプ
ホールインワンタイプとは壁貫通型給湯器のことで、給湯器本体が浴室の壁穴から外につき出す構造のものです。バランス釜で使用していた排気と吸気のための壁の穴をそのまま利用できます。
こちらもリフォーム費用は低予算で、さらに浴槽を広くすることができます。自動たし湯や予約運転も可能になるので、利便性も上がります。しかし、見た目が少々悪くなるのが難点です。
3:ガスふろ給湯器
ガスふろ給湯器は現在主流となっているもので、給湯器を屋外に設置するタイプのリフォームです。
種類が豊富で、高機能なものから安価なものまで幅広く選ぶことができます。しかし、バランス釜用の穴を塞がなくてはいけなくなるので、リフォーム費用を考えると高くなってしまいます。
ガスふろ給湯器は、トラブルが発生したときにすぐに修理対応ができます。そのためリフォームする際はガスふろ給湯器にする場合が多いです。
4:ユニットバス
ユニットバスへのリフォームは、浴室全体が新しくなるので見た目もきれいです。また、断熱性の向上、防カビ対策もされているのでお手入れもとても楽になります。高機能で使い勝手がいいのもおすすめポイントのひとつです。
しかし、リフォーム費用がとても高く、100万円程度は用意しておく必要があります。また、工事期間の間は自宅のお風呂が使えなくなるので注意が必要です。
バランス釜のリフォームをする方法
お風呂場をリフォームすると言っても、浴槽にはさまざまなタイプがあることがわかりました。それぞれ機能やメリットに違いがありますし、新しいお風呂場を想像するとワクワクしてきませんか。
次に、バランス釜をリフォームする方法をご紹介します。
賃貸アパートの場合
賃貸アパートの場合、所有権は大家か管理会社にあります。
部屋のバランス釜が壊れたときには、原則として大家の負担で交換となるので、どの給湯設備にリフォームするかの決定権は大家にあります。入居者が決まる前に必ずお風呂の不備がないか確認しましょう。
入居後、まだ使用できるバランス釜をリフォームしたい場合には、入居者の負担で交換することになります。
戸建てやマンションの場合
現在戸建てやマンションでバランス釜を見かけることはほとんどありません。勝手に壁に穴を開けることができなくなった場合や、管理規約などから新築の家やマンションでバランス釜を見ることはなくなりました。
自己所有の戸建ての場合は費用に応じて工事ができますが、マンションの場合は管理会社に連絡をする必要があるでしょう。
勝手にリフォームを行ってしまうとトラブルへとつながる可能性があるため、必ず事前に確認しておきましょう。
バランス釜のリフォームをするときの注意点
バランス釜をリフォームしたい場合、交換するためには特殊な資格が必要となります。不具合が起こった際には自分でリフォームは行わず、メーカーや専門業者に問い合わせてみましょう。
現在バランス釜は賃貸に設置してあることがほとんどのため、その所有権は管理会社か大家にあります。入居者が決まる前に不具合が無いかきちんとチェックしておきましょう。専門業者の方に確認してもらう方法もあるため、不安な場合は利用するようにしましょう。
バランス釜のリフォームについて知って自分にあったリフォームをしよう
現在バランス釜を見かけることはほとんどなくなりましたが、まれに設置してある賃貸も見られ、古い家屋ではまだバランス釜を使用しているという家もあるでしょう。どの風呂釜にするのかは、大家や管理会社の予算や浴室の大きさなどが重要となってきます。
この記事を参考に、様々な風呂釜のメリット・デメリットを理解し、ぜひリフォームしてみましょう。