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PC造の物件に投資するメリット3つとデメリット2つ|投資する際の注意点

2020 10.21この記事はPRを含みます

PC造とは

PC造とは、プレキャストコンクリートを使用した建築構造を意味する言葉です。

PC造の要であるプレキャストコンクリートを作るためには、PC鋼材(高強度の鋼材)を引っ張っておき、緊張力を与えたあとにコンクリートに固定します。引っ張られていたPC鋼材が元に戻ろうとすることで、コンクリートに圧縮応力を与えることができます。

鉄筋コンクリートに比べてPCは、ひび割れが発生しないという利点があり水密性に優れています。

PC造の種類

PC造には、FPC(フルプレストレストコンクリート)・PPC(パーシャルプレストレストコンクリート)・PRC(プレストレスト鉄筋コンクリート)の3つの種類があります。

FPCは長期設計時に部材断面に引張応力度を生じさせない、PPCは長期設計時に部材断面にコンクリートの許容引張応力度までの引張を許容できる、PRCは長期設計時に部材に発生するひび割れ幅を0.2mm以下で制御できる、という特徴があります。

RC造との違い

RC造は、Reinforced Concreteの略であり鉄筋コンクリート造です。

現場で鉄筋組みコンクリートを流し込んで作るのがRC造であり、工場で鉄筋と圧縮応力を与えたコンクリート部材を作っておくのがPC造です。

PC造はコンクリートの弱点であるひび割れの発生を防止することができ、RC造よりも部材の寿命が長持ちします。

PC造の5つの特徴

PC造にはどのような特徴があるのでしょうか。次は、PC造の5つの特徴について紹介していきます。

PC造には、「防音性がある」「耐火性がある」「安定した品質がある」「工期を短くできる」という特徴があります。

PC造の物件に投資を考えていく上で、PC造の特徴を知ることは重要です。この後に紹介するPC造のメリットやデメリットにも関係してくるでしょう。

PC造の特徴1:防音性がある

PC造の特徴1つ目は、防音性があることです。PC造はコンクリート造であるため、防音性は木造よりも優れており、同じコンクリート造の鉄筋コンクリート造(RC)よりも躯体密度が高いため遮音性能が優れているといわれています。

PC造は工場生産のため、品質の統一されたコンクリートを作ることができ、高品質という点で防音性も安定して高い水準を保つことが可能です。

PC造の特徴2:耐火性がある

PC造の特徴2つ目は、耐火性があることです。

住居の不安として、火災という問題があるでしょう。PC造はコンクリートなので耐火性が非常に高く、万が一に火災が起きても高温の炎に耐えることができます。

木造や軽量鉄骨造のアパートは火災に弱く、建物が燃えて火災が大きくなりやすく、鉄骨が変形してしまう恐れもあります。

どこかの部屋で火災が起きてもPC造は燃え広がることが少なく、逃げやすいと言えるでしょう。

PC造の特徴3:耐震性に優れる

PC造の特徴3つ目は、耐震性に優れていることです。

コンクリートは建物全体を強固なものにする素材であり、中でもPC造は大きな地震を想定し、素材となるコンクリート部材に圧縮応力を与えています。

実際にPC造で作られた建物は、揺れが少なく地震による二次災害も防ぐことができるでしょう。

1995年に発生した阪神淡路大震災でも、新耐震設計法以降に建築したPC造マンションの99%が無被害で耐震性の高さが話題になりました。

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PC造の特徴4:安定した品質がある

PC造の特徴4つ目は、安定した品質があるということです。

屋外で作る木造や鉄筋コンクリート造に比べ、PC造はプレキャストコンクリートを屋内の工場で生産するため、高品質で安定していることがメリットです。

工場で生産することによって、コンクリートのひび割れや裂け目などの初期欠陥を発見しやすい、コンクリートの精度が向上しやすい、コンクリートが均質化できるといった利点があります。品質面でも信用性が高いでしょう。

PC造の特徴5:工期を短くできる

PC造の特徴5つ目は、工期を短くできるという点です。

PC造のプレキャストコンクリート工法は工場生産ということもあり、屋外で行うものとは違い計画的につくることが可能です。屋外であれば天気が晴れていれば予定通り作業に入れますが、雨天であれば完成までの期日は伸びてしまいます。

プレキャストコンクリート工法の場合、離れた工場でコンクリートを生産できるため、コンクリート不足を補いやすく工期を短縮できる利点があります。

PC造の物件に投資するメリット3つ

PC造の物件にはどのようなメリットがあるでしょうか。次は、PC造の物件に投資するメリット3つを紹介していきます。

PC造の物件に投資するメリットには、家賃収入の早期回収ができること、災害による影響が少ないこと、建設物価高騰の影響を受けにくいこと、などのメリットがあります。

投資するメリット1:家賃収入の早期回収

PC造の物件に投資するメリット1つ目は、家賃収入の早期回収です。不動産投資において怖い損失は空室のリスクです。入居者が現れなければ、どんな物件でも利益がでません。

PC造の5つの特徴で取り上げたように、PC造は防音が高く、耐火性や耐震性など安定した品質を持った建物です。高性能な物件は高い入居率を誇るうえ、工期の短縮で入居時期も早まるため、投資金の早期回収が可能になるでしょう。

投資するメリット2:災害による影響が少ない

PC造の物件に投資するメリット2つ目は、災害による影響が少ないということです。火災が起きた場合は不燃のコンクリート板が炎を遮断し、燃えないことから耐火性は抜群に優れています。

また、PC板は耐久性も高く雨水が透水しない頑丈なコンクリートです。水害で流されたり、液状化で浮き上がるリスクも他の構造に比べて遥かに低く、地震の揺れや暴風で飛来物が当たっても外壁が壊れることはないでしょう。

投資するメリット3:建設物価高騰の影響を受けにくい

PC造の物件に投資するメリット3つ目は、建設物価高騰の影響を受けにくいことです。

PC造は規格化された部材を専用の工場で量産するため、安定した価格で供給することができます。部材を規格化することで大量生産することができ、建設物価の高騰があっても価格を変えずに保つことが可能です。

PC造の物件に投資するデメリット2つ

PC造の物件に投資するメリットについて紹介しましたが、逆にデメリットとなってしまう点にはどのようなことがあるのでしょうか。

次は、PC造の物件に投資するデメリット2つを紹介していきます。PC造の物件に投資するデメリットには、家賃が高い点やDIYに対応しづらい点があります。

投資するデメリット1:家賃が高い

PC造の物件に投資するデメリット1つ目は家賃が高いということです。PC造は、木造に比べて工賃が高くなり、その分家賃を値上げすることになるでしょう。

工場でコンクリートの部材が作られるので比較的工賃を抑えられてはいますが、大量生産されるわけではないので木造建築と比べると材料費が高くなります。

投資するデメリット2:DIYに対応しづらい

PC造の物件に投資するデメリット2つ目はDIYに対応しづらいということです。

コンクリートは年数がたってくると凸凹の損傷やひび割れが見られるようになり、放置すると被害が広がっていくので修理が必要です。

中古物件の場合、専門業者を使わずDIYでコストを掛けずにリフォームをしたいと考えたとき、PC造はコンクリートのためDIYに不向きです。特殊なコンクリートを使っている場合もあり、専門業者に依頼しましょう。

PC造に投資する際の注意点

PC造に投資する際の注意点ですが、PC造はコンクリートでできている建物ということもあり熱が籠りやすくなる性質があります。

夏など、外の気温が極端に暑くなってしまう時期は住みづらく感じることがあるでしょう。冬の場合は、冷たい外気によってコンクリートも冷えきってしまい暖房をつけても温まりづらい傾向があります。

PC造の建物を快適な環境にするためには、断熱材の利用など部屋の外気対策は必須といえるでしょう。

PC造に投資してみよう

PC造の物件に投資するメリット・デメリット投資する際の注意点について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

PC造はRC造に比べて利点も多いですが、PC造の物件はまだまだ数が少ない傾向にあります。不動産のHPでこだわりの条件をつけて検索する必要があるでしょう。

PC造は火災や地震にも強いということで、高い人気を誇ることから投資物件としてはおすすめです。この機会にPC造への投資を検討してみましょう。

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