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マンションの外壁塗装の塗替えサイン|費用の目安と塗料の種類7つ

2020 10.21この記事はPRを含みます

マンションの外壁塗装が必要な理由

マンションも戸建て住宅の場合と同じく、定期的に外壁塗装・内装のメンテナンスなどを行なう必要があります。その理由は経年劣化に見られ、放っておけば外壁は耐久性を失い、建物そのものを破損させることにつながります。

「壊れた部分を直す」という当たり前の感覚になりますが、外壁というのは内装に比べて雨・風の外部刺激を直接的に受けてしまうため、劣化状況はさらに増すことになります。

マンションの外壁塗装の範囲4つ

さてここからは、マンションの外壁塗装の範囲はどこなのかを、具体的にご紹介していきます。

外壁塗装の範囲は大きく分けて4つあり、建物の外壁、手すりなどの鉄部、バルコニーや屋上、床・天井・壁などです。

それぞれの塗装をする際は、劣化をしていないかの調査も行なっておくと良いでしょう。外壁塗装はマンションのメンテナンスにつながります。

マンションの外壁塗装の範囲1:外壁の塗装

建物の外壁の塗装については、次の点に注意しましょう。

コンクリートのひび割れ、手で触ると白い粉のようなものが付着する、変色が目立ってきた、カビやコケが生えている、これらの状態が見られた場合、外壁塗装が必要になります。

白い粉というのは外の空気の汚れが付着している状態で、またカビやコケというのも湿気によって生えます。特に、ひび割れには注意が必要です。定期的な塗装で外壁を丈夫に保つようにしましょう。

マンションの外壁塗装の範囲2:手すりなどの鉄部塗装

マンションの手すりは人が頻繁に触れる場所なので汚れやすく、雨・風による外部刺激が加えられることで経年劣化のスピードがかなり増すことになります。

そのため、非常階段や廊下に取り付けられた手すりには、適時に注意深く、劣化の状態を確認し外壁塗装をしましょう。

鉄部の場合には塗膜の剥がれ・サビなどが生じることが多くあり、ケレンベラやサンダーを使って綺麗にふき取りましょう。

マンションの外壁塗装の範囲3:バルコニーや屋上の防水塗装

基本的にマンション管理をする場合、ベランダやバルコニーの外壁塗装は、防水工事の時に同時進行で済ませておくのが最適です。外壁塗装では、経年劣化した部分を補修するだけでなく、建物の耐久性低下を防ぐことにつながるためこの点は重要です。

マンションのベランダにしても横殴りの雨・風によって劣化しているため、防水層の剥がれを補修する際に表面のトップコート塗料の状態、防水シートの状態を確認しましょう。

マンションの外壁塗装の範囲4:床・天井・壁など共用廊下の塗装

マンションのベランダや屋上などと共に、床・天井・壁というのは非常に劣化しやすい部分です。特に共用廊下などはひっきりなしに住人や来訪客が出入りするため、経年劣化だけでなく、人に使用されることによって劣化しやすい箇所です。

ただし床や壁というのは外壁塗装の範囲が広くなるため、特に劣化している部分を先にマーキングしておき、劣化や破損のひどい部分から重点的に塗装することをおすすめします。

マンションの外壁塗装の種類や特徴7つ

さてここからは、マンションの外壁塗装の種類について簡単に説明し、その特徴をご紹介します。

マンションを経営する場合には、その建物のメンテナンスに必要な外壁塗装の種類を熟知しておき、どういった場合にどのような方法で塗装するかや、使用する塗料は何にするか、それらについて十分知っておく必要があります。

それによって不要な作業をせず、コストダウンにつなげることもできるでしょう。

種類や特徴1:アクリル塗料

まず外装塗装で使用する塗料でポピュラーなものに「アクリル塗料」があります。様々な塗料の中でも、「アクリル塗料」は仕上がりまでの工程やスピードの特徴から、比較的作業が簡単というメリットがあります。

しかし、「アクリル塗料」の耐用年数は約3年~5年と言われており、適宜のメンテナンスが必要です。簡単な作業で終わらせたい場合、またちょっとした部位だけを臨時に外壁塗装したい場合などにおすすめです。

種類や特徴2:ウレタン塗料

次にウレタン塗料ですが、これはアクリル塗料に比べて少しだけ耐用年数が増え、その年数は6年から8年程度とされています。以前はこのウレタン塗料がメインに扱われていましたが、最近ではさらに耐久性の継続を目指す人も増え、違う塗料もよく使われています。

このウレタン塗料の場合も手早く外壁塗装を済ませたい場合におすすめされるもので、それに加えて6年以上耐用とされるため、人気の塗料です。

種類や特徴3:シリコン塗料

次はシリコン系塗料ですが、これは価格の割には機能性・実用性が高いとされており、現在では特によく使用されている塗料です。マンションや戸建て住宅の場合でも多用されており、その耐用年数は11年から13年程度です。

費用対効果が非常に高く、バランスに優れているという点で人気も高く、マンション管理を継続的にする上では、必ずインプットしておきたい塗料と言えるでしょう。

種類や特徴4:フッ素塗料

フッ素系塗料の耐用年数は11年から15年前後とされており、その実用性については先述のシリコン系塗料の場合とほぼ変わりません。しかし一般的に使用される塗料の中でもグレードの高い塗料とされており、実用性の高さが魅力です。

しかし価格がシリコン系塗料に比べてかなり高くなるため、一般の家庭で使われることはあまりありません。費用と相談しながら利用することを検討しましょう。

種類や特徴5:無機塗料

次は無機塗料ですが、これは石油などに含まれる有機物を主成分とした樹脂系塗料ともされており、有機塗料の代表的な塗料として知られています。

無機塗料の大きなメリットは耐久性がかなり高いということで、カビやコケの発生を防ぎ、低汚染性・防汚性に非常に優れている点があげられます。さらに不燃性であるため、火事などの災害時にもその利点が発揮されます。ただし価格は高いです。

種類や特徴6:ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料の特徴はフッ素樹脂塗料と同等のメリットがあり、その耐用年数は15年以上ともいわれるほど、持続効果があります。飛行機、水族館などの窓ガラスや大きな水槽などにも使用されているもので、紫外線にも耐久性があります。

一般的なアクリル塗料に比べてその耐用性は抜群となるため、最近では多くの公共機関において使用されています。価格は高額で、コストと相談して利用しましょう。

種類や特徴7:光触媒塗料

光触媒系塗料の耐用年数は10年から15年程で、これは自然の力を利用して外壁塗装を補うという珍しい形の塗料です。太陽光や雨などの刺激の力を利用して、いわゆる「セルフクリーニング効果」を実践させる塗料です。

空気中の汚染物を科学的に分解し、建物周辺を常に綺麗に保つことができるため、特にマンション管理を長期的に行なう人は覚えておきたい塗料でしょう。

マンションの外壁塗装の塗り替えサイン5つ

さてここからは、マンション経営をする際に「外壁塗装をどのタイミングですればよいか」についてのお役立ち情報をご紹介します。そのタイミングはいわゆる「サイン」で見極められることが多く、そのサインを見逃さないよう注意することが大切です。

外壁塗装の寿命は先述の塗料によって大きく違ってきますが、どの塗料の場合でも最長で20年を目処にする必要があります。短い場合は3年前後なので、ぜひ確認しておきましょう。

塗り替えサイン1:雨漏りによるシミがある

まず雨漏りやシミですが、これは防水工事時にも注目される重要なメンテナンスのサインになります。外壁塗装時にも壁の状態から内装状態までを隈なく確認することになるため、雨漏りが少しでもある場合は見逃さず、必ず塗り替えを検討するようにしましょう。

通常は防水工事時にメンテナンスの延長でチェックがなされ、その時点で雨漏り・シミの有無が徹底的に調査されます。そのタイミングに合わせて確認すると良いでしょう。

塗り替えサイン2:コンクリートが剥がれ鉄筋が見えている

コンクリートが剥がれ鉄筋が見えている場合、これは外壁塗装のサインと言うより「即座に塗り替えをしなければならない」といった時期に来ています。ひび割れ以上のダメージを被っていることになるため、即時対応が必要です。

二次的な損害を被ってしまう前に、外壁塗装をしっかり実施し、まず補強しておきましょう。

塗り替えサイン3:壁にひび割れや塗膜の剥がれがある

建物の経年劣化で一番見られやすいサインがこの「壁のひび割れ」で、ひび割れを発見した場合は他に破損部位がないかどうかをチェックすることが重要です。

塗装の剥がれについては、アクリル塗料などの使用で簡単に補修することができます。ひび割れの場合は壁の内面にさらに大きなダメージを隠し持っていることもあるため、専門業者に依頼し、徹底的に調べることがおすすめです。

塗り替えサイン4:色褪せやカビ・苔・藻がある

一般的にマンションというのは、雨風にやられやすい状態にもあるため、カビやコケが生えるのは当然の結果とも言えます。経営・管理を継続すればするほど、このカビ・コケは目立つようになるため、随時確認と、発見時の迅速な対応が必要になるでしょう。

この場合はアクリル塗料やシリコン系塗料によって簡単に修復できるので、もし外壁塗装についての知識がある場合はオーナーが行える作業範囲でもあります。

塗り替えサイン5:シーリングが割れている

マンションやアパートなどの大型物件ではシーリングの剥がれが特に多く、ひび割れや外壁部分のタイルの一部が盛り上がるようにズレている状態、またくすみやシミなどの付着によってよくわかります。

バルコニーやベランダ、屋上などの床面などをチェックしてみましょう。弾性塗料の使用がおすすめですが、状態によって異なりますので、修繕は専門業者に依頼するほうが良いでしょう。

マンションの外壁塗装にかかる費用の目安

さてここで、マンション管理をする上でその外壁塗装にかかる費用について確認しましょう。費用の目安はインターネットでも簡単に調べられます。

一般的にかかるマンションの外壁塗装の費用は何階建てか、塗装が必要な範囲、どのような塗料を使用するかによって大きく異なります。

業者によっても値段やクオリティに差がありますので、複数社に見積もりを依頼すると良いでしょう。

マンション外壁塗装 補修・修繕工事の費用と単価相場

マンションの外壁塗装会社の選び方

マンションの外壁塗装会社の選び方は、まず複数の専門業者を確認しておき外壁塗装の価格はどのくらいになるのか見積もりを依頼して検討しましょう。

信頼できる提携業者があればそこに依頼するのが良いですが、特に無い場合はインターネットなどで検索し、実績を確認しましょう。

見積価格を公式に提示している企業、レビューなどで高評価の業者などをはじめ、コストが安く、着実に施工する業者選びが必要です。

マンションの外壁塗装は塗料の特性に応じたメンテナンスが必要

いかがでしたか。マンションの外壁塗装は、建物の価値を維持するほか、入居者の印象を左右するため、とても大事なメンテナンスです。

定期的に適切な外装塗装を行えば、綺麗で丈夫な建物を維持することになり、空室対策に繋がります。

外壁塗装で悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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