家が売れない原因6つと対処法9個|売れない時にやってはいけないこと3つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
家が売れない原因と家を売るコツとは?
不動産投資で所有した家やマンションが売れない、そんなことがよくあります。売りたいのに家が売れない原因は需要と供給がつりあっていないからであり、家を売るコツはいかに魅力的な家かということを宣伝して付加価値をつけ、買いたい人を増やすことです。
今回の記事では家が売れない原因について、売るための対処法、そしてやってはいけないNG行為について紹介します。
家が売れない原因6つ
家が売れない原因として考えられるのは、家の販売価格が高すぎることや家についての条件で折り合いがつかない、家の築年数や周辺環境など6つの原因があるでしょう。
これらの原因の中には、売主であってもいまさらどうにもできないような原因もあれば、なんとか改善していくことができそうな原因もあります。売れない家を売るためには、そういう原因を改善していくことが大切でしょう。
原因1:適正価格ではない
家が売れない原因としてよくあるのが、家の売り出し価格や査定額が高すぎて購入者から見て適正価格ではないというケースです。
家の売り出し価格が高ければ売主にとって得に見えます。しかし、価格が高すぎれば買いたいという人はなかなか現れません。それなりの査定額がついている物件で、起こりやすい原因です。
家を買う人は、いくつもの物件を見比べていますので割高に感じてしまうと購入してくれません。
原因2:買い手が選ぶ条件と合っていない
買い手が提示する条件と、売り手側が提示する条件が合っていない場合も家が売れない原因となります。ただ気をつけて欲しいのは、だからといって買い手の条件に無条件に合わせるべき、という訳ではないことです。
買い手側が希望している条件を無条件に受け入れていては、その価格で販売しては損になるといったことがあります。売り手側は家について譲れない条件と、譲歩可能な条件を把握しておきましょう。
原因3:築年数が古い
マンションに新築プレミアムがあるように、家でも新築やなるべく築年数の新しい、建造されてからそんなに年数がたっていない物件が好かれる傾向があります。
築年数が古いとどうしても家の設備は古くなっていますし、外観や内装に経年劣化が見られる場合があります。買い手側としてはなるべく綺麗な物件が欲しいと考えているのでしょうが、売り手側からみると築年数はいまさらどうしようもない原因だったりします。
原因4:周辺環境や地域の評判が悪い
こちらも売り手にはいまさらどうしようもできないたぐいの原因、売ろうとしている家の周辺環境や地域の治安などが悪く、評判が悪いというケースです。
この原因をなんとかするには、そもそも不動産投資として家を所有する際にそういった地域を選ばないことが重要になってきます。ただ、家が建ってから年月がたつうちに周辺環境や地域の環境が変わることもありますので、周辺の開発などについても調べておくことをおすすめします。
原因5:広告や宣伝活動の仕方が悪い
そもそも家が売りに出されていることを広告や宣伝活動していないか、やり方が悪くて情報が知れ渡っていないということが、家が売れない原因となることがあります。
家が売れない原因が広告・宣伝にあるか知るには、まずは自分で家周辺の物件購入を検討していると仮定して、チェックしてみるとよいでしょう。自分の家の情報が適切にでてくるか、どのように広告や宣伝活動が行われているのか自分の目で確認してみるのがおすすめです。
原因6:不動産会社の選択ミス
あまり家を売ることに熱心でない不動産会社を選んでしまった、そんな場合も家がなかなか売れない原因となってしまいます。
家の販売では不動産会社に仲介をお願いしている方が多いでしょう。そのため、売り手と直接交渉をする不動産会社の影響は無視できるものではありません。
しっかりと家を売ってくれる不動産会社、熱心な不動産会社でなかった場合、不動産会社が家を売れない原因となることがあります。
家が売れないときの対処法9個
家が売れないときにとれる対処法は9つについて解説していきます。
ここでふれる対処法では、家が売れない原因のうち売り手側がなんとかできる原因を改善していくことになります。早く家を売りたいという方は、こちらの対処法を試してみてください。
対処法1:相場を調べて価格を見直す
家が売れない原因として、家の売り出し価格が高いことが原因だと判断した場合には、周辺地域の同じような物件の相場を調べて適切な価格に見直しましょう。
なるべく立地条件が似ている、同じような間取りの物件と比較してみることがコツです。同じような物件と自分の売り出し中の家の価格を比べてみて、割高に感じないかどうか確認してみてください。相場については、不動産会社に相談してみてもよいでしょう。
対処法2:SNSなどを活用した宣伝も試みる
物件を購入しようとしている人の目にとまるよう、自分の家の情報をネットなどを通じて広く発信していくことも重要になってくるでしょう。
SNSでの宣伝はインターネットで情報を集める人が非常に多いこと、SNSを活用した宣伝はあまり費用がかからないことが、おすすめポイントです。
また購入する人が気にする家の写真を充実させること、間取りの情報や周辺地域の情報なども付け加えておくと効果が高くなることでしょう。
対処法3:専任媒介の人は一般媒介にしてみる
家の売り出しを不動産会社に依頼したときに媒介契約(ばいかいけいやく)を結びます。このときに専任媒介(せんにんばいかい)を選択していた人は一般媒介に切り替えてみましょう。
専任媒介は不動産会社から定期的な報告を受けられるメリットがありますが、依頼した会社以外の不動産会社と契約することができません。それよりはゆるいのが一般媒介で、2社以上の不動産会社と契約を結ぶことができるようになります。
対処法4:住まないと分からない情報を提供する
家を買いたいと考えている人は具体的な物件情報を欲しているので、調べれば普通にでてくるような情報だけでなく、住んでいないと分からないような情報を提供するようにしましょう。
家の周囲の昼はこんな感じだとか、夜はうるさいかうるさくないか、物件の写真も昼と夜の両方があると買い手が判断しやすくなるでしょう。買い手側が欲する情報をしっかりと網羅している物件は、買い手側の不安を払拭することができるでしょう。
対処法5:物件に付加価値を付ける
家が売れないときの対処法5つ目は、そもそも売りたい家に他に魅力はないか、付加価値はないかを探してその情報を物件情報に付け加えていく対処法です。
家が売れないからといって、嘘を書いてはいけません。しかし、付加価値がないか調べて記載することはより早く家を売るための手段です。ファミリー向けなら「学区域」をアピールしたり、周辺の開発事業の予定などがあるならそちらの情報を付加価値として付ける方法があります。
対処法6:ハウスクリーニングする
家を売る前にハウスクリーニングをする義務はありませんが、できるだけハウスクリーニングをしてから売り出すことをおすすめします。
新しく家を買うのに、汚い家を選ぶ人はそうはいません。たいていの人は、築年数も気にしますが、まず家が綺麗に保たれているかどうかを気にするものです。そのため、もしもハウスクリーニングをしていなくて家が売れないのなら、ハウスクリーニングして綺麗にしてみましょう。
対処法7:専門化にインスペクションを依頼する
「インスペクション」は建物状況調査のことで、販売する家の構造上の問題や経年劣化などがないかどうかをチェックすることです。家が売れない場合、専門家にインスペクションを依頼して買い手側の不安をなるべく少なくするという対処法があります。
またインスペクションで合格すると、「既存住宅売買瑕疵保険」へ加入できます。既存住宅売買瑕疵保険へ加入していれば瑕疵があった場合に一部でも保険でカバーできるため、お得です。
対処法8:設備の交換や最新設備を取り入れてみる
家が売れない対処法として、太陽光発電やエネファーム、オール電化など最新の設備を取り入れて物件としての人気を上げる方法があります。
インターネットを通じたネット販売が増えているので、宅配ボックスも人気がある設備です。他に人気があるのは床暖房や室内用物干し、電動シャッターなどがあります。こういった人気の設備を取り入れる、最新設備に入れ替えることで売れない家の価値を上げることができます。
対処法9:どうしても売りたいなら買取してもらう
どうしても家が売れない、しかしどうしても売りたいという場合には不動産会社に買取してもらうという対処法もあります。
しかし、不動産会社に買取してもらうと普通に売却するよりも約7割程度の価格に下がってしまう場合があるなど、売却価格が安くなってしまうことに注意してください。
どうしても何をしても家が売れない、しかし家が売れてくれないと困るという場合に、最後の手段としての対処法となります。
家が売れない時にやってはいけないこと3つ
売りたいのに家がなかなか売れないということはよくあります。しかし、家が売れないと困ってしまうという人も多く、やってはいけないことをやってしまいがちです。
そこでここでは家が売れないときにやってはいけないこととして、さっさと引っ越して空き家にしてしまうこと、全面リフォームなどをしてしまうこと、虚偽の情報提供の3つのNG行動について紹介します。
やってはいけないこと1:先に引越しして空き家にする
いつ売れるかも分かっていないうちに引っ越しをして空き家にしてしまうと、人がいない家が荒れやすくなったり、家具などが全部なくなって買い手が想像しにくくなるなどのデメリットがあります。
家を売るのだから早く引っ越して空き家にしてしまった方が良いように思えますが、必ずしもそうではありません。ただし、買い手が何もない家を内覧したいと言ったとき、荷物が多く汚れているような場合は引っ越した方がよい場合があります。
やってはいけないこと2:建物の解体や全面リフォーム
やってはいけないことその2は、売りたい家を解体したりリフォームすることです。家の場合、解体すると新たに家を建てることができない土地があります。
また大金をかけてリフォームしたとしても、そのリフォーム金額を売り出し価格に上乗せできるかというと微妙です。買い手側がリフォームしたいと考えていることも多いため、先にリフォームする必要はあまりありません。
やってはいけないこと3:虚偽の情報提供
やってはいけないことその3は、物件について虚偽の情報を提供してしまうことで、虚偽であったことが明らかになったときに契約が解除されることもあるので注意しましょう。
売り手にとって有利な情報も不利な情報も隠さず、けして虚偽の情報を提供しないように気をつけましょう。
家が売れない原因や理由にあった解決策を考えることが大事
売りたいのに家が売れない場合、たいていなにかしら売れない原因があります。家を適切に売るために必要なのは、まずはどうして家が売れないのか原因を調べてその原因を解決する対処法を実行することです。