自分で砂壁を壁紙にリフォームできる?DIYで砂壁を壁紙にする方法6つ
2020 06.29この記事はPRを含みます
砂壁から壁紙へのリフォームは自分でできる?
砂壁の部屋は昔ながらの家屋の雰囲気を味わうことができ、根強い人気があります。しかし、壁を新しくて綺麗な印象の部屋にしたいという理由から砂壁を壁紙へリフォームすることもあるでしょう。
家の壁が砂壁の場合、リフォームの範囲が広域になるためリフォーム費用がかさむことがあります。
砂壁のリフォームを業者に頼んだ場合と自分で行う場合の状況を見てみましょう。
プロのクロス職人に依頼する場合
砂壁のリフォームは素人には難しいので、基本的にはプロに頼むことが多いでしょう。砂壁を壁紙へリフォームする場合は、壁紙を砂壁の上から貼り付けます。この作業はクロス職人が行いますが、壁紙を貼る前には砂壁を平らにする必要があります。
砂壁を平らにする作業はクロス職人が行うこともありますが、大工と作業を分担することも多いです。そのため、砂壁のリフォームはクロス職人のみで行わない場合もあります。
大工とクロス職人に依頼する場合
砂壁をリフォームする場合には、まず砂壁を平らにする必要があります。その作業は大工が行います。砂壁を平らにするためには、ベニヤ板や水性シーラーなどで表面を固めて、パテ処理やサンドペーパーなどでその表面を平らにします。
壁が平らになったらクロス職人が壁紙を貼っていきます。砂壁のリフォームは部屋の大きさや、壁の状況、業者によって費用は異なります。業者に依頼する場合には、見積もりを取っておくことが大切です。
自分でリフォームする場合
近年はDIYブームもあり、自分でリフォームを行うという人も増えています。しかし、砂壁から壁紙へのリフォームはかなりの技術が必要となります。特に、砂壁を平らにする作業は素人には難しいので、あまりおすすめはできません。
もし、初心者がDIYで砂壁をリフォームするのであれば、ペンキや珪藻土、漆喰がおすすめです。
自分でリフォームする場合は、費用を抑えられることができる点がメリットと言えるでしょう。
DIYで砂壁を壁紙にする6つの方法
上記で述べた通り、砂壁をリフォームする方法はいくつかあります。砂壁から壁紙へのリフォームは難しいため、基本的にはプロへ依頼する方がよいでしょう。
しかし、近年のDIYブームもあり、情報や材料は手に入りやすくなってきているため、どうしても自分で行いたいという場合は、挑戦してみてもよいでしょう。
DIYで砂壁を壁紙にする方法1:ペンキを塗る
ペンキでのリフォームでは、まず汚したくない部分の養生を行います。砂壁にヒビや柱と壁の隙間などをパテで補修します。
補修が済んだら下塗り材を塗ります。1回では仕上がらないため、2〜3回ほど塗り重ねます。塗り重ねる際には必ず塗った下塗り材が乾いてからにしましょう。
下塗り材が塗れたらペンキを塗っていきます。ペンキもムラができないように、数回塗り重ねましょう。ペンキが乾いたら養生を剥がして完成です。
DIYで砂壁を壁紙にする方法2:砂壁を剥がす
砂壁はできれば剥がさずにリフォームした方がよいですが、砂壁が傷んで剥がれていたり、カビが生えてしまっている場合は、砂壁を全て剥がしてからリフォームするという方法もあります。
砂壁は水とヘラで剥がすことができます。砂がなくなってむき出しになった壁に、漆喰や珪藻土などを塗っていきます。砂がなくなることで、砂による防音や調湿などの機能がなくなることに注意しましょう。
DIYで砂壁を壁紙にする方法3:砂壁を固める
DIYが得意という人で、どうしても砂壁を壁紙にリフォームしたいという人は挑戦してみてもよいでしょう。
先に述べた通り、砂壁を壁紙へリフォームするためには、まず砂壁を平らにする必要があり、またそのためには砂壁を下塗り材で固める必要があります。
下塗り材は数回塗る必要があり、乾いてからでないと重ねて塗ることができないため、1度塗ると1日ほど乾燥させなければいけないため、時間がかかります。
DIYで砂壁を壁紙にする方法4:ベニヤ板を貼る
壁紙を貼るために砂壁を平らにする方法として、ベニヤ板を貼るという方法があります。基本的にベニヤはシーラントとタッカーで固定していきます。シーラントだけでは砂壁には貼り付きにくいので、タッカーも使います。
木工用ボンドでもベニヤを貼り付けることは可能ですが、ベニヤが反り返る可能性があります。また、ベニヤとベニヤの繋ぎ目に凹凸ができないようにも注意しなければいけません。
DIYで砂壁を壁紙にする方法5:クロスを貼る
砂壁に直接壁紙を貼ることはできません。そのため、砂壁を壁紙へリフォームをする際には、下塗り材やベニヤ板で砂壁を平らにしてから壁紙を貼ることになります。
ただし、先に述べた通り、砂壁を平らにすることが難しかったり、ベニヤを貼る際には下地の位置を確認したりなど、素人には難しい部分もあります。DIYの技術に自信がない場合は無理をせずにプロへ依頼する方がよいでしょう。
DIYで砂壁を壁紙にする方法6:大壁を作る
大きな規模のリフォームになってもよいという場合は、真壁である砂壁を大壁で覆ってしまうという方法があります。
真壁とは柱や梁が見えている状態の壁で、大壁は柱と柱の間に胴縁を這わせて下地を作ります。真壁を大壁にしてしまうことで、古い砂壁を全て覆ってしまうことができ、壁紙を貼ることができるので、新築と変わらない壁にリフォームが可能です。
砂壁や壁紙以外のリフォーム方法4つ
砂壁には昔ながらの雰囲気があり、根強い人気があります。しかし、砂壁が古くなったことで壁紙へのリフォームを検討する人もいます。また、砂壁のリフォームは壁紙だけではなく、他にもいくつかのリフォーム方法があります。
リフォーム方法によって、それぞれ持っている特徴が異なるため、砂壁をリフォームする際には適した方法を選ぶ必要があります。
砂壁や壁紙以外のリフォーム方法1:土壁
砂壁はその名前の通り、砂で作られた壁です。しかし、砂壁の砂は表面だけで、その下地には石膏ボードやモルタルなどが使われています。また、土壁が下地になっていることもあります。
土壁の原料は土に藁などを混ぜて強度を強めたものです。その土を下地だけでなく、表面まで使っている壁が土壁になります。砂壁を剥がし、この土壁にリフォームするという方法もあります。
砂壁や壁紙以外のリフォーム方法2:漆喰
漆喰は砂壁の上から塗ることができますが、壁紙の場合と同様に、まずは下塗り材で砂壁を固めておく必要があります。漆喰へのリフォームには、模様が付けられることや、ツヤが出せること、カビが生えにくいなどのメリットがあります。
もし、DIYで漆喰を塗る場合には、1度漆喰を塗って、乾く前に2回目の漆喰を塗る必要があります。また、ダマができないようにも注意しましょう。
砂壁や壁紙以外のリフォーム方法3:珪藻土
珪藻土も漆喰と同様の方法で、砂壁をリフォームすることができます。砂壁から珪藻土へのリフォームをするメリットには、漆喰のように模様が付けられることや、色の種類が豊富なことなどがあります。そのため、好みの雰囲気の壁へリフォームがしやすいです。
また、珪藻土の大きな特徴として、調湿性が非常に優れているということもあります。
砂壁や壁紙以外のリフォーム方法4:聚楽壁
聚楽壁とは土壁の1種で、京都やその周辺で取れるきめ細かな上質な土を使って作る土壁のことです。聚楽壁には防火性や吸音性、断熱性があり、また空気中に舞う有害な化学物質や、部屋の臭いなども吸収してくれると言われています。
歴史的建造物にも使われることもあり、聚楽壁にリフォームすることで上品な印象の部屋にすることができます。
リフォームの際はコストと自分の技量を考えて最適な方法を選ぼう
土壁は昔ながらの雰囲気がありますが、リフォームを検討する人もいます。しかし、砂壁のリフォーム方法にはいくつかの方法があり、それぞれ持っている特徴が異なります。
また、リフォーム方法によっては素人では難しいものもあります。そのため、砂壁をDIYする場合には、特徴と技量を考えて最適な方法選びましょう。もし、無理だと感じた場合にはプロに依頼するようにしましょう。