浄化槽ブロアの交換は規模によっては自分でできる|維持管理3つの義務
2020 10.21この記事はPRを含みます
浄化槽ブロアとは
浄化槽ブロアとは、浄化槽についている送風機のことを指します。英語の「blower」をそのまま読んだものです。ブロアーもしくはブロワーと表記されることもあります。
浄化槽には単独と合弁の2種類があり、どちらにもブロアと呼ばれる部品が入っています。また、浄化槽はバクテリアを利用して浄化する機械です。浄化槽内のブロアの働きにより、各家庭から出た汚水は撹拌処理された後に、河川に送り出されます。
浄化槽ブロアの交換時期
浄化槽のブロアが動作しなくなると、汚染水内にバクテリアを送り込めず、浄化できなくなります。また、水が浄化できずに汚臭がひどくなってしまうこともあり、その時がブロアの交換時期だといえるでしょう。
浄化槽ごと交換しなくても、ブロアの部品だけ交換すると問題なく使えることがあります。まずは、悪臭、汚臭がすると思ったら、ブロアの交換のサインだと考えて、浄化槽をチェックしてみてはいかがでしょうか。
ただし、浄化槽のメーカー、機種によっては交換できない場合もあります。
ブロアにも耐用年数がある
浄化槽ブロアには、耐用年数があります。この耐用年数は、使用している浄化槽ブロアのメーカー、機種ごとに異なります。一般的に浄化槽ブロアの耐用年数は、5年から7年ほどといわれています。
また、浄化槽そのものの耐用年数は、定期的なメンテナンスなどをすることによって、20年もしくは30年と言われています。
異音や臭い
浄化槽ブロアは、使用しているうちに劣化してしまいます。そうなると、汚水が上手に撹拌されなくなり、バクテリアも増えて、汚水が浄化されにくくなるでしょう。
浄化されにくくなると、浄化槽ブロアから汚臭がしたり、浄化槽そのものから異音が聞こえてきたりすることがあります。生活をしていて、水まわりからいつもと違う臭いがすると思ったら、浄化槽ブロアを疑ってみましょう。
浄化槽ブロアは自分でも交換できる
浄化槽ブロアは、個人でも交換をすることは可能です。ブロアは利用している各メーカーの浄化槽によって、はめ込みタイプとねじ式のどちらかに分かれていることが一般的です。
浄化槽のブロアのみを交換できるようになっていることがほとんどですが、一部出来ないものもありますので、型番号などに注意して、ブロア部品を買いましょう。
物件の規模によっては自分で交換してみよう
浄化槽ブロアは、単独もしくは合弁式のいずれかです。使用している浄化槽によっては、本体をまるごと交換するしかない場合もあります。ブロア単体を交換したい場合は、購入先にカタログ、型番などで確認をしましょう。
また、浄化槽が設置されている場所や、浄化槽によっては個人で交換できない場合もあります。
まずは一度、浄化槽がどこにあり、ブロアが交換可能かを確認しましょう。
自分で交換1:浄化槽ブロアの交換費用
浄化槽ブロアを交換する時に、ブロア部分のみ交換と、本体を丸ごと交換する方法をとることができます。浄化槽ブロア本体の価格は、風量によって異なってきます。一般的に、浄化槽ブロアの風量が30~40は小さいサイズで、10000円~12000円前後が多いでしょう。
また、風量が150以上の大きな浄化槽ブロアを交換する場合は、35000円~60000万円ほどになります。本体を丸ごと変えるとなると、見積もりは6万ほどになるのではないでしょうか。一般家庭では、15000円前後のもので交換は可能です。
自分で交換2:浄化槽ブロアの選び方
浄化槽ブロアを交換すると決めたら、どのように浄化槽ブロアを選ぶとよいのでしょうか。浄化槽ブロア本体を丸ごと交換する時は、取り付ける先が直管か、L字かを確認すると同時に、単独か合弁かもチェックしましょう。
メーカーが異なっていても、風量が一緒の場合は交換が可能となりますので、カタログや型番などで確認してから購入するのがおすすめでしょう。
メーカー
浄化槽ブロアは様々なメーカーが製造しています。単独のみしか作っていないメーカーもあれば、単独、合弁両方の浄化槽ブロアを作っているメーカーもあるでしょう。
ブロアの部品を交換するときは、浄化槽本体だけでなくブロアのメーカーを確認する必要があります。
浄化槽ブロア本体とブロアメーカーが異なることも多く、本体のメーカーからブロア部品が販売されていないこともあります。ブロア部品を確認すると、別メーカーが製造していることがありますので、交換は可能です。
風量
浄化槽のブロアを製造しているメーカーは、風量が違うブロアも作っています。たとえば、ブロアの風量が30と書いている場合は、1分間に30リットルの水が流れると考えましょう。また、風量によって電気代が異なってきます。
また、風量が大きいと電気代も大きくなり、浄化槽を運転する時のコストパーフォーマンスは高くなりますので、そのあたりを考慮して浄化槽ブロアを買いましょう。
人槽
浄化槽のサイズを測る時に、「人槽」を目安とします。「人」という文字が使用されているため、家に住んでいる人の数で浄化槽のサイズを決めると思う人もいるかもしれませんが、浄化槽のサイズの決め方は、延べ面積になります。
一般的に人槽のもっとも小さいサイズは、5人槽となっていますので、130㎡以下の延べ面積の場合は5人槽となるでしょう。また、二世帯などは、10人槽がおすすめです。
浄化槽の維持管理3つの義務
浄化槽を長く使うためには、どのようにメンテナンスなどをしておくとよいのでしょうか。
汚臭や異音などを引き起こさないようにするためにも、下記にあげる3つの管理を行うことで、浄化槽を長期に渡り使うことが可能です。
1:保守点検
浄化槽を使用する際は、定められた法的義務が生じます。それは、浄化槽法というものがあるからです。保守点検は、その浄化槽法によって定められている使用者への義務となります。
自分でできるメンテナンスとは別に、保守点検は業者に頼む形になります。購入して、設置したあとは、保健所あるいは住んでいる自治体に、浄化槽保守点検業者について問い合わせをしましょう。
2:清掃
浄化槽の清掃は、浄化槽を使うものに対しては課せられた義務の1つです。この清掃は、維持管理に必要なもので、1年に1回以上の割合で清掃をすることが義務付けられています。
清掃は使用者自らがおこなうのではなく、浄化槽清掃業者に頼んで、実施してもらいます。
3:法定検査
浄化槽には法定検査というものがあります。浄化槽を設置した家では、法定検査を受けるのが義務となっています。検査を受ける回数は、浄化槽の使用年数に応じて異なります。
また、浄化槽の法定検査を行うのは、各都道府県知事が指定した、指定検査機関になり、検査の時期に連絡がいくようになっています。
おすすめ浄化槽メンテナンス会社3選
ここでは、おすすめの浄化槽メンテナンス会社をご紹介します。浄化槽法で義務付けられている管理に関しては、都道府県ごとに決められています。
それ以外に、浄化槽のメンテナンスなどを行う時にどこの会社を利用していいのか迷っている人は、参考にしてみてはいかがでしょう。
おすすめ浄化槽メンテナンス会社1:埼玉日化サービス株式会社
おすすめの浄化槽メンテナンス会社は、埼玉県全域で業務を請け負っている埼玉日化サービス株式会社です。こちらは、浄化槽だけでなく、ガス、システムキッチンなど住宅設備、水回り全般の仕事を請け負っています。
浄化槽に関しては、保守点検業者として埼玉県、さいたま市、川越市に登録しており、認可を得た業者なので、安心して保守点検業務をお願いできるでしょう。
おすすめ浄化槽メンテナンス会社2:株式会社サン建設
おすすめの浄化槽メンテナンスの会社は、群馬県に本社がある株式会社サン建設です。浄化槽法に基づいた保守点検、清掃、法定検査があり、それを受託契約という形で請け負っている会社です。
そのほか、木造建築、リフォームなども行っている会社です。浄化槽のメンテナンスに関しては、公式サイトに問い合わせフォームがあり、そこから連絡を取ることができます。料金などについて気軽に問い合わせてみましょう。
おすすめ浄化槽メンテナンス会社3:有限会社 アースウイング
最後におすすめする浄化槽メンテナンスの会社は、有限会社アースウイングです。こちらの会社は、広島県にある会社で、産業廃棄物、下水道維持管理、マンホールの蓋の修繕なども行っています。
また、昭和54年から浄化槽のメンテナンスを行っている歴史のある会社です。広島県浄化槽維持管理協会や、広島県浄化槽保守点検協会などにも加盟している会社なので、安心して業務をお願いできるでしょう。
浄化槽のブロアは定期的に交換をしよう
浄化槽を設置する場合は、浄化槽法に基づいた維持管理が義務付けられています。定期的に実施されるこのような維持管理のほかに、異音、汚臭などがあった時は自分でブロアを購入して交換することも可能です。
浄化槽法にもとづいた維持管理を、都道府県や市町村から認可をうけた業者に依頼すると同時に、自分でブロアの交換などを行うことで、費用も安く済みますし浄化槽の寿命を延ばすことができるのではないでしょうか。
ぜひ、浄化槽のブロア交換にチャレンジしてみましょう。