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未公開物件になる理由6つ|投資するメリットとリスク3つを紹介

2020 06.29この記事はPRを含みます

未公開物件とは

不動産で物件探しをしているときに見かけることのある「未公開物件」とは、ホームページに掲載されたり、広告に載ったりしていない物件のことです。

つまり、普段の物件探しでホームページやチラシなどから見ることのできる物件はすべて「公開物件」であるということです。未公開物件といっても完全に未公開では売れませんので、特定の不動産会社で紹介されたり、時期がきたら公開されたりする物件があります。

未公開物件は優良な物件が多い?

未公開物件の中にはたしかに、すぐに売れそうで不動産会社が積極的に宣伝したくないような価格の安い物件があります。優良な物件が多い、というのは確かにそうなのでしょう。

しかし、何か他の事情で未公開物件となっている可能性もあるので、必ず優良物件だという訳ではありません。未公開物件とすることで付加価値をつけようとしている物件、積極的に公開できない理由がある物件なども含まれている場合があります。

未公開物件になる理由6つ

物件情報が未公開物件となるのはどうしてか、主な理由が6つありますので、それぞれ見ていきましょう。

未公開物件といっても、どんな理由で未公開となったのかによって優良物件なのかそうでないのかが分かれてしまいます。不動産会社の都合で未公開物件になった場合もあれば、売り主に何かしらの事情があって未公開物件となっている場合もあるでしょう。

未公開物件になる理由1:資金繰りで売却を急いでいる

未公開物件になる理由の1つには、売り手側が資金繰りに困っていて物件の売却を急いでいるケースがあります。

未公開で早く売れるのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。しかし実は、情報公開する方が時間がかかる場合があります。公開に時間をかけるよりも、多少安くても早く確実に売りたい物件として未公開物件を選択しています。

こういう物件は売却を急いでいるので、割安で購入できる掘り出し物件である可能性が高いです。

未公開物件になる理由2:相続問題が絡んでいる

未公開物件になる理由として、以前の所有者が亡くなっている事故物件を相続したケースや、相続関係で不動産の売却情報を知られたくないというケースがあります。

こちらは事故物件のように公開したら不利になりかねないという理由で、非公開物件にしている場合です。なるべく隠したい理由で非公開物件になっている物件は、掘り出し物の優良物件とは言えない場合があります。

未公開物件になる理由3:懐事情を邪推されたくない

特に自宅を売りに出している方に多いのが、物件の売却情報を公開することで自身の懐事情を邪推されたくないという理由があるでしょう。

自分の自宅を売りに出していると知られれば、「暮らしが苦しいのではないか」など懐事情を邪推される材料になることがあります。未公開物件とすることで、不特定多数の人に自宅を売ろうとしていることを知られるリスクが減ると言ったメリットがあるでしょう。

未公開物件になる理由4:無用な金銭トラブルを発生させない

物件が売れないからと言った理由で、価格を下げて売りたいというケースでは、すでに販売した人たちに値下げした価格を知られたくないため、無用な金銭トラブルを発生させないために未公開物件とするケースがあります。

取引として特に問題がある訳ではありませんが、同じ区画の物件が値下げされて販売されれば、値下げ前に購入した人が損したような気分になり、金銭トラブルが発生しかねないので、リスクを避ける意味で非公開物件にしていることもあります。

未公開物件になる理由5:両手取引を求めている

こちらは不動産会社が自社の利益のため、「両手取引」をするために未公開物件として自社のみで対応しようとしているケースです。

両手取引とはつまり、買い手との契約も売り手との契約も自社がやってしまう取引のことです。未公開物件にしてしまえば、売り手は自社と契約していますし買い手も自社で見つけられるので、どちらからも仲介手数料がもらえる取引となります。

未公開物件になる理由6:不動産会社の都合

最後も不動産会社の都合での未公開物件なのですが、もともと顧客の中に同じような物件を探している人がいる、すぐに売れそうな物件であるなどの事情から未公開物件にするケースがあります。

両手取引が狙えるという点もありますが、何より自社ですぐに売ることができると判断している物件なので、比較的に割安物件だったり掘り出し物件だったりする優良物件のケースが多いでしょう。

未公開物件に投資するリスク3つ

未公開物件にはたしかに優良物件と呼ばれる掘り出し物があるのは確かですが、そうではない場合もありますので、損をしないためにも投資する前にリスクを知っておきましょう。

未公開物件というと、公開していないのだからお得な物件があるかもしれないと考えてしまいがちです。しかし、すでに解説してきたように不動産会社の都合や売り手の都合で非公開にしている物件もあるので、そのことを知ってリスクに備える必要があります。

投資するリスク1:物件価格が高い

未公開物件に投資するリスクの1つ目は、未公開であることを売りにして、逆に物件価格が割高になっている場合があることです。

「この物件は未公開だから」と言われると、なにか特別な掘り出し物かんがありますが、割安物件とは限りません。逆に未公開物件という付加価値をつけて、高い価格をつけている場合があるのです。

物件価格が高くはないか、適正価格はどのくらいかをきちんと調べてから投資するようにしましょう。

投資するリスク2:不動産会社に口述する機会を与えやすい

未公開物件は物件情報が公開されていないため、不動産会社に直接問い合わせるケースが多いので口述する機会を与えやすいと言われています。

公開されている物件はインターネット上やチラシなどで十分に見比べて判断できますが、未公開物件だと不動産会社から紹介してもらわないといけない場合が多く、そのため不動産会社が口述する機会が増えてしまいます。

不動産会社の人の「普段は公開しない物件です」といった言葉に惑わされないよう、気をつけましょう。

投資するリスク3:おとり広告の可能性もある

未公開物件のリスクとして、条件のよい未公開物件をおとり広告として利用し、物件探しをしている人たちの情報収集をしている可能性もあるでしょう。

具体的には、未公開物件を知りたいと登録してくる人たちの情報収集目的や、未公開物件目当てで不動産会社に連絡をとってきた人に他の物件を紹介する、といったものがあります。

掘り出し物件なら先に契約が決まることは珍しくありませんが、それを利用しているケースがあります。

未公開物件を探すメリット

未公開物件には確かにリスクがありますので、未公開だからといって安心したり期待しすぎたりするのは危険でしょう。しかし未公開物件を探すのはそれなりにメリットがあるからです。

未公開物件を探す主なメリットは、割安な物件を見つけられる可能性があること、そしてライバルが少ないことの2つです。

安い物件が見つかる可能性が高い

未公開物件の中には、すぐに買い手が見つかりそうだからと不動産会社が未公開にしている物件があり、そのような物件は安くてよい物件である可能性が高くなっています。

人気の高いエリアで手ごろな価格の物件や、安いのですぐにでも売れそうだという理由で未公開物件になっているのならば、かなり魅力的な物件だということです。未公開物件を掘り出し物と考える人の中には、こういった物件を探している人たちが多いでしょう。

ライバルが少ない

未公開物件のメリット2つ目は、物件情報が広く公開されていないのでライバルが少なく、商談にいたりやすいことです。

インターネットなどで広く公開されている物件は、良い物件であればあるほどライバルが多くなり、物件の契約までこぎつけるのが非常に大変です。しかし未公開開物件なら限られた人にしか情報公開されていないため、ライバルが少なく、その分、商談まで進みやすくなります。

未公開物件に投資するときはよく考えよう

未公開物件にはメリットがありますが、デメリットも存在しています。よく考えずに未公開物件だからと選んでしまうと、失敗してしまうこともあるでしょう。未公開となっているのは、何か理由があるからだということを忘れないでください。

未公開物件に投資するときは、本当にその物件はお得な物件なのか、他の公開物件と比較してよく考えることをおすすめします。

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