マンションの排水管洗浄は必要?必要性や5つのポイントを押さえよう!
2020 06.29この記事はPRを含みます
マンションの排水管とは
マンションの排水管は、トイレなどの汚水用の排水管、その他のキッチン、風呂、洗濯用などの水回りの雑排水用排水管、雨水の排水管に分けられます。
それぞれに分けられた排水は、マンションの敷地内で排水設備によって汚水、雑排水、雨水を別々に排水する分流式排水管と、全て一緒に排水する合流式排水管に分けられます。
清掃や点検が大切
もしも、マンションの排水管が詰まったり何らかの故障がおきたりしたら、排水管のトラブルで汚水が逆流したり変なにおいが充満したりすることでしょう。
マンションにおいて排水管のトラブルは、住人に迷惑をかけます。排水管のトラブルを防ぐためには、マンションの排水管の清掃や点検が大切になります。
清掃は年一回が基本
マンションの排水管は、使われている素材によっても異なりますが、鋳鉄管の場合は築20年以上で劣化が始まります。
ビニール管の排水管は、鉄よりも耐用年数が長く40年程度です。排水管の耐用年数・寿命を守るために清掃が必要で、目安としては一年に一回です。
一年に一回は、業者に頼んで排水管を点検及び清掃をするようにしましょう。
排水管清掃の必要性3つ
マンションの排水管の点検・清掃は、なぜ一年に一回を目安として実施した方がいいのか、理由を挙げていきます。具体的な理由を3つの項目に分けて説明していきますので、参考にしてみてください。
排水管清掃の必要性1:排水管の劣化を防ぐため
台所排水からは食品の残り物、お風呂場からは油脂分及び髪の毛など、排水管はさまざまな排水が通ります。
長年の間、このようなものが排水を通過することで、自然に汚れが付着してしまいます。特に、マンションの排水管は注意が必要です。
汚れを定期的に清掃しないでいると、排水管内で堆積して排水管を腐食させ劣化につながります。
排水管清掃の必要性2:排水管の詰まりを防ぐため
先に述べたように、マンションの排水管にはさまざまな水が流れます。長年、マンションの排水管を掃除しないで使うと、汚れが固形化して堆積してしまうことがあります。
排水管が詰まると、ひどい汚臭・悪臭にもつながります。
排水管のなかに固形物が付着し、目詰まりを起こさないようにするには、マンションの排水管を定期的に清掃する必要が出てきます。
排水管清掃の必要性3:排水管の悪臭を防ぐため
排水管の清掃は、汚臭や悪臭を防ぐために必要です。先に述べているように、排水管の内部を流れる水は、きれいな水だけではありません。
マンションの住人が生活のために使った調理後の水であったり、お風呂の水や洗髪後の水であったりするので油脂分や髪の毛などが混ざっています。このような水が万が一排水管のなかで詰まると、どうなるでしょうか。
汚臭や悪臭の原因となるため、排水管は定期的に清掃する必要があります。
マンションの排水管洗浄における5つのポイント
マンションの排水管を洗浄するときに気をつけないといけないポイントがあります。気をつけないといけないポイントを5つにまとめました。
それぞれのポイントごとに解説していくので、下記を参考にマンションの排水管を洗浄しましょう。
ポイント1:洗浄箇所
マンションの排水管の洗浄箇所は、トイレの汚水排水以外の全ての箇所です。
トイレ以外のキッチン、浴室、洗面台がある場合は独立洗面台など、全ての水回りの排水管が洗浄箇所となります。
これらを洗浄することで、排水管の悪臭やトラブル防止および劣化防止にもなるでしょう。
ポイント2:実施方法や手順
マンションの排水管の清掃方法及び手順ですが、一般的に高圧洗浄ポンプを積載した特殊車両によって行なわれます。
マンションの屋外のマンホールからはじまり、1階2階と上階へ清掃作業を進めていきます。排水管によっては、住人の部屋に入ることなく清掃・点検を終えられるでしょう。
戸別の排水管のトラブルの場合は、戸別に室内に入っての洗浄が必要です。このような場合、所要作業時間10分程度ですが、住人にあらかじめお知らせが必要です。
ポイント3:排水管洗浄の相場
マンションの管理として排水管を洗浄する場合の相場は、どのぐらいかかるのかをご紹介します。マンションの規模や、築年数などでも相場は変わってくるでしょう。
ここでは、よくある高圧洗浄の相場をご紹介します。
排水管高圧洗浄の場合の相場は、3mまで5万円ほどで、3mを超えた1mごとに追加費用が掛かります。建物がある場所、夜間や早朝など緊急を要する場合は別途料金がかかるので、あくまで目安にしましょう。
ポイント4:洗浄による効果
高圧洗浄機を使って洗浄をすることでトラブルが起きる前の防止にもなります。
排水管の詰まりを取り除くために高圧洗浄機を効果的に使うというよりも、点検・洗浄をして事前にトラブルを防ぐために高圧洗浄機を使う方が値段も安く済むことが多いので、お得でもあります。
ポイント5:洗浄時の注意点
どの排水管を洗浄するかにもよりますが、よくあるケースとして注意していただきたいのが洗濯機やキッチンです。
洗濯機の排水溝の位置によっては、洗濯できなくなりますので気を付けましょう。キッチンの注意点としては、後から取り付けたディスポーザーがある場合に排水口がないことです。
マンションの排水管洗浄時に不在者が多い場合の対応方法
マンションによっては、排水管の点検・清掃のお知らせをしたくても不在が多く伝えることが難しいという場合があります。点検や清掃中は、水を使えず不便が生じることもあります。
マンションの住人とトラブルにならないためにも、事前に排水管の清掃の告知をしておきましょう。不在者が多い場合の対処の仕方を下記でご紹介します。
掲示板などを活用する
マンションの排水管の清掃に入るときは、管理室の前にある掲示板を利用して清掃時間を告知するとよいでしょう。あるいは、回覧板がある場合は、回覧板のシステムを利用しましょう。
マンションによっては、LINEのような連絡手段を活用したり、グーグルカレンダーを共有したりする事例もあります。マンションの住人が不在でも、排水管の点検・清掃時期をお知らせしましょう。
排水管洗浄で美しいマンションを継続しよう
排水管が詰まって汚臭や悪臭が出たり、水が逆流したりするなどのトラブルが起きてから排水管を洗浄するよりは、日頃から排水管の点検や洗浄をすることでトラブルを防止できるでしょう。
また、排水管の耐用年数も長くなるので、結果としてコストパフォーマンスも良くなるでしょう。ぜひ、マンションの排水管を定期的に洗浄し、清潔で美しい状態で維持しましょう。