1000万円の資産を運用する5つのポイント|資産運用の注意点とは?
2020 10.21この記事はPRを含みます
1000万円の資産を運用する理由
老後に備えて、不動産を購入したいなど1000万円の資産を運用する理由は多岐にわたりますが、結果的には「お金を増やすため」という方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、1000万円の資産を運用するポイントや資産運用の注意点などについて解説していきます。
貯蓄だけのデメリット
資産運用をせず、貯蓄だけを行う場合のデメリットとして挙げられるのは「増える額が少ない」ことです。
2020年8月に日本銀行金融機構局が発表した、預金種類別店頭表示金利の平均年利率によると1000万円以上預けた場合の年利は0.004%となっています。
つまり、1000万円を預けたとしても1年間で400円しか増えない計算になります。
資産運用の種類3つ
ここからは、資産運用の種類について解説していきます。今回は、「ローリスクローリターン」「ミドルリスクミドルリターン」「ハイリスクハイリターン」の3種類にスポットを当てていきます。
以下でそれぞれ詳しく紹介します。
資産運用の種類1:ローリスクローリターン
資産運用の種類の1つ目として、ローリスクローリターンがあります。
ローリスクローリターンは銀行預金や保険、国債などの元本保証をされているような運用が該当します。
例えば銀行預金は、円預金であればリスクは少ないと考えられます。しかし、その分リターンも少ないのが特徴です。
資産運用の種類2:ミドルリスクミドルリターン
資産運用の種類の2つ目として、ミドルリスクミドルリターンがあります。
ミドルリスクミドルリターンは、投資信託やETFなどリターンが元金を下回る可能性があるものの、比較的安定したリターンが期待できるものが該当します。
ローリスクローリターンに比べるとリスクが少し大きく感じられますが、利益も大きくなる可能性があるので、慎重に判断しましょう。
資産運用の種類3:ハイリスクハイリターン
資産運用の種類の3つ目として、ハイリスクハイリターンがあります。
mark>ハイリスクハイリターンは株やFX(為替取引)、仮想通貨や不動産投資などのリターンが乱高下するものや初期費用が膨大なものが該当します。
資産運用に不慣れな中でハイリスクハイリターンを選択してしまうと、多額の損失をだしたり予期せぬ事態に陥りかねないので慎重に判断しましょう。
1000万円の資産を運用する5つのポイント
資産運用におけるポイントは、いかにリスクを抑えて高いパフォーマンスにするかではないでしょうか。
ここからは、現実的な目標金額を設定することを始めとした、1000万円の資産を運用するポイントを5つご紹介していきます。
資産運用ポイント1:現実的な目標金額を設定する
資産運用のポイントの1つ目として、現実的な目標金額を設定することが挙げられます。
現実的な目標金額を設定することで、これから行う投資のリスクをある程度想定できます。投資のリスクがわかることで、本当にその投資をしてよいかの判断がつくようになるため、いわゆる「投資詐欺」から身をも守ることができます。
せっかく手にした1000万円を取られてしまわないよう、相場をよく調べて地に足をつけた目標金額を設定しましょう。
資産運用ポイント2:金融庁の資産運用シミュレーションを利用する
資産運用のポイントの2つ目として、金融庁の資産運用シミュレーションを利用することが挙げられます。
金融庁のHPで、資産運用をすると具体的にどれくらいになるかをシミュレーションできます。特に、つみたてNISAをする場合には嬉しい計算ツールですので一度シミュレーションされてみてはいかがでしょうか。
資産運用ポイント3:分散投資をする
資産運用のポイントの3つ目として、分散投資をすることが挙げられます。
いくらローリスクの投資をしていても、1つの商品だけではその価値が下がれば資産は減ってしまうことになります。
複数の商品に分散投資していれば、1つの価値が下がったとしても、もう一方は上がっている場合もあるため、急激に資産が減るリスクを回避できるといわれています。
資産運用ポイント4:ポートフォリオが重要
資産運用のポイントの4つ目として、ポートフォリオが重要だということが挙げられます。
その人の経歴や実績を端的に表したもので使われるポートフォリオですが、資産運用でのポートフォリオというのは投資商品の保有割合のことを指します。
この保有割合を決め、定期的に割合どおりになっているかを調整しながら運用していくことで資産運用する趣旨から外れることのない、意味のある運用を続けられます。
資産運用ポイント5:メリットとデメリットを知っておく
資産運用のポイントの5つ目として、メリットとデメリットを知っておくことが挙げられます。
資産運用にはメリットがたくさんあることはご理解いただけたかと思いますが、もちろんデメリットもあります。それぞれの運用方法のメリット・デメリットを紹介していきますので、自身の資産運用計画に沿ったポートフォリオの組み立てに活用してみてください。
ローリスクローリターン
メリットは、なんと言っても資産が減る可能性が低いにもかかわらず銀行預金よりも増える可能性を大いに秘めていることです。物価の上昇や消費税の増税を考えると、銀行預金よりもある意味リスクが小さいかもしれません。
デメリットは、資産が増えるスピードが遅い点です。低リスクということは、大きなリターンの見込みがないということになります。
ミドルリスクミドルリターン
ミドルリスクミドルリターンのメリットは、ハイリスク商品ほど大きなリスクを取らなくてある程度稼げる点です。デメリットは、ローリスク商品ほど安定しておらず、簡単に資産がマイナスに転じてしまう可能性がある点です。
投資信託など、引き出すタイミングを間違えればマイナスになってしまう可能性が高くなります。
ハイリスクハイリターン
ハイリスクハイリターンのメリットは、やはりその大きなリターンでしょう。投資した金額が倍になるということも夢ではありません。
デメリットは、一瞬で投資した金額がゼロになる可能性もある点です。
資産運用をする時の注意点2つ
資産運用をする時の注意点には、「手数料などのコストがかかること」「1つの資産に集中して投資をしないこと」の2つがあります。
このうち手数料は見落としがちなのですが、これも含めて計算をしないと目標設定していた金額に届かなくなってしまいます。
手数料などのコストがかかる
投資信託の主な購入方法は、窓口かインターネットの2パターンあります。
窓口での購入は、一般的に購入金額の2~3%程度が窓口に支払う手数料(信託報酬という投資信託に対しての手数料とは別)です。これに比べ、インターネットでの手数料は無料のものもあります。
1000万の資産運用となると窓口では、手数料で既に30万円の損失が確定していることになります。
1つの資産に集中して投資をしない
1つの資産に集中して投資しないことをおすすめします。背景として、単にリスクが大きくなるといわれているからです。
20年ほど前は、某電力会社の株を保有しておけば老後は安泰と言われていた時代がありました。この時の電力会社の株価は約2,500円で配当金も出ていて順風満帆でした。
しかし、今では約350円の株価まで下落し、配当金もありません。計算上は20年前に1000万円だった価値が、現在は140万円になってしまったことになります。
1000万円を上手に運用しよう
自身の取れるリスクや目標金額の達成を考え、1000万円を上手に運用しましょう。
まずは体験のために10万円程度の少額から始めてみることです。この際、ポートフォリオをわからないながらも作ってみて、バランスを考えていくことが大切です。そのためには自ずと勉強が必要になってきます。
退職金などで手にした1000万円を有効に運用していきましょう。