パソコンにかかる電気代を節約するコツ8つ|パソコンにかかる電気代はいくら?
2020 10.21この記事はPRを含みます
パソコンにかかる電気代は
テレワークを導入する企業が増える中、自宅でパソコンを使う時間が長くなっている方も多いのではないでしょうか。パソコンは起動や終了に時間もかかるため、一度立ち上げると電源を入れたままにすることも多く、電気代が気になるところです。
消費電力の異なるデスクトップパソコンやノートパソコンにかかる平均的な電気代と、パソコンの電気代節約のコツをご紹介します。
パソコンにかかる消費電力
電気代は、消費電力(W)×時間(h)で算出する電力量に、1kWhあたりの電力料金を掛けて算出するため、パソコンの消費電力によって電気代にも差がでます。
一般的に、ノートパソコンよりデスクトップパソコンのほうが、消費電力が大きくなるため電気代も高くなります。
パソコンにかかる電気代
はじめに、デスクトップパソコンやノートパソコンそれぞれの使用時にかかる電気代についてご紹介します。
販売時期によっても消費電力が異なりますので、2009年モデルと2019年のモデルの両方の電気代と、標準時・最大出力時・スリープ時についてもチェックします。
1時間あたりの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた、電力料金の目安単価27円/kWhで計算します。
デスクトップパソコンの場合
電気代は消費電力に比例して高くなります。2009年と2019年の2つのモデルについて、標準時の消費電力を元に、電気代がどのくらいかかるか見ていきましょう。
1日あたりの電気代は1日のうち5時間・10時間使用した場合の電気代をご紹介します。
1日5時間・10時間デスクトップパソコンを使うと、1年間でどのくらいの電気代がかかるかの参考にしてください。
消費電力 | 標準時 | 最大出力時 | スリープ時 |
---|---|---|---|
2009年モデル | 67W | 115W | 1.3W |
2019年モデル | 28W | 76W | 1.0W |
1日
デスクトップパソコンを1日5時間使用したときの電気代は、2009年モデルでは9円程度、2019年モデルでは3.8円程度です。
倍の10時間使ったとしても、古いパソコンで18円、新しいパソコンで7.6円程度と、長時間使ったとしても、1日にかかる電気代は数円程度です。
5時間使用時の電気代 | 10時間使用時の電気代 | |
---|---|---|
2009年モデル | 9.0円 | 18円 |
2019年モデル | 3.8円 | 7.6円 |
1年
1日5時間・10時間使用した場合の電気代をもとに、1年365日使用した場合の電気代を算出しました。
少し古めの2009年モデルのデスクトップパソコンを1日5時間使用した場合の電気代は、年間3,285円、新しい2019年のモデルのデスクトップパソコンでは1,387円です。
古いモデルと新しいモデルで、年間の電気代を比較すると、数千円の差が生じることがわかります。
5時間使用時の年間電気代 | 10時間使用時の年間電気代 | |
---|---|---|
2009年モデル | 3,285円 | 6,570円 |
2019年モデル | 1,387円 | 2,774円 |
ノートパソコンの場合
続いて、ノートパソコンの電気代についても同じように見ていきましょう。1日あたりの電気代は1日のうち5時間・10時間使用した場合の電気代をご紹介します。
ノートパソコンの消費電力はデスクトップパソコンより小さいため、電気代も安くなります。1日5時間・10時間ノートパソコンを使うと、1年間でどのくらいの電気代がかかるか参考にしてみてください。
標準時 | 最大出力時 | スリープ時 | |
---|---|---|---|
2009年モデル | 21W | 87W | 1.5W |
2019年モデル | 15W | 93W | 0.7W |
1日
ノートパソコンを1日5時間使用した際の電気代は、2009年モデルの場合2.8円程度、2019年モデルの場合は2円程度です。
倍の10時間使ったとしても、古いパソコンで5.6円、新しいパソコンで4円程度となります。ノートパソコンはデスクトップパソコンよりさらに電気代が安く、長時間使ったとしても1日にかかる電気代は数円程度です。
5時間使用時の電気代 | 10時間使用時の電気代 | |
---|---|---|
2009年モデル | 2.8円 | 5.6円 |
2019年モデル | 2.0円 | 4.0円 |
1年
1日5時間・10時間使用した場合の電気代をもとに、1年365日使用した場合の電気代を算出しました。
少し古めの2009年モデルのノートパソコンを1日5時間使用したときの電気代は、年間1,022円、新しめの2019年のモデルのデスクトップパソコンでは730円となりました。
新しいモデルのノートパソコンは、1日5時間使用しても、1年にかかる電気代は1,000円に満たないことになります。
5時間使用時の年間電気代 | 10時間使用時の年間電気代 | |
---|---|---|
2009年モデル | 1,022円 | 2,044円 |
2019年モデル | 730円 | 1,460円 |
パソコンにかかる電気代を節約するコツ8つ
デスクトップパソコン・ノートパソコンを標準時の消費電力をもとに、1日5時間使った場合の年間電気代を算出したところ、730円~3,200円程度でした。ただし、利用状況や周辺機器の接続により、消費電力が高くなる場合があります。
そこで、パソコンにかかる電気代を節約するコツを8つご紹介します。電気代を少しでも節約したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ1:音量を低い設定にする
パソコンで音楽を聞いたり、動画を見たりすることが多い人は、音量を低くすることで電気代を節約できます。音量が大きいほどスピーカーの消費電力が大きくなるため、音量を小さくするだけでも節電効果があるのです。
また、スピーカーよりイヤホンの方が消費電力が低いため、節電効果をより高めたいのであれば、イヤホンを使用するとよいでしょう。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ2:彩度を低い設定にする
パソコンの消費電力のなかで、もっとも大きな割合を占めているのがディスプレイです。
パソコンについている「ディスプレイの輝度」という明るさを設定する機能があり、最大100の輝度を40%下げることで、約23%の節電効果があるといわれています。
電気代の節約はもちろん、輝度を下げることで目の負担も軽減できるのでおすすめです。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ3:節電機能を設定する
パソコンには、省電電力機能という節電機能があります。省電力機能は、基本的にバッテリー駆動するノートパソコン・タブレット向け機能ですが、デスクトップパソコンにも同様の省電力機能があります
省電力機能を設定するとディスプレイの輝度が暗くなったり、消費電力が大きいメールやカレンダーの自動同期機能が一時的にオフになったりします。
パソコンのパフォーマンスは下がることになりますが、節電には有効です。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ4:スリープ機能を使う
スリープ機能は、消費電力を抑えるために一定時間入力がない場合、パソコンの動作を一時的に停止する機能で、キーボードやマウスをクリックすればすぐに画面を表示できるのでとても便利です。
スリープ状態に入るまでの時間を短く設定することで節電できます。また、パソコンは起動時の消費電力が大きいため、毎日シャットダウンせずにスリープ状態にした方が節電になる場合もあります。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ5:電力プランを変える
電気代は、消費電力(W)×時間(h)で算出する電力量に、1kWhあたりの電力料金を掛けて算出します。
つまり、パソコンの使い方を工夫する以外にも、契約している電力プランを変更することで、電気代を節約することもできます。自分にあった電力プランがないか、一度、調べてみるのもよいでしょう。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ6:買い替える
前述でも分かるように、デスクトップパソコンとノートパソコンでも電気代は大きく異なりますし、古い型のパソコンより新しい型のパソコンの方が省エネです。
新しいモデルのパソコンの方がパフォーマンスも高く、作業効率にも影響するので、パソコンの買替えも電気代節約の1つの方法だといえます。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ7:周辺機器の電源を切る
プリンター・外付けハードディスクなどの周辺機器は、使用していないときもスタンバイ状態で電力を消費しています。また、光学ドライブが接続されていると、起動時にも余計な電力を消費します。
周辺機器は電源を切り、使用しないときは取外しすることも、パソコンの消費電力を抑え、電気代の節約に効果があります。
パソコンにかかる電気代を節約するコツ8:掃除する
パソコンを長時間使用すると、内部のパーツが熱を発するため、熱を外部へ放出するためにファンが取り付けられています。このファンを回転させるのに電力が必要となるため、ファンの駆動を少なくすることも節電のポイントです。
ファンの吸排気口にほこりがたまっていると、ファンによる熱の放出効率が悪くなるため、こまめに掃除しましょう。
ゲーミングパソコンにかかる電気代は高い?
ゲーミングパソコンは、ゲームを快適に楽しむために必要な機能が備わり高スペックです。ゲーミングパソコンにかかる電気代はどのくらいなのでしょうか。
通常のパソコンと比較して、ゲーミングパソコンの電気代はどのくらいかかるのかご紹介します。
1日あたりの電気代
最先端の3Dゲームなど高い処理能力が求められるゲームは、一時間あたりの消費電力は300W以上になることもあります。
パソコンで通常の作業をした場合の消費電力は、100W程度ですので、ゲーミングパソコンは3倍もの消費電力がかかるのです。
1日8時間利用した場合の電気代に換算すると、通常のパソコンは21.6円、ゲーミングパソコンは64.8円です。
一般的なパソコン | ゲーミングパソコン | |
---|---|---|
消費電力(最大出力時) | 100W | 300W |
1時間利用時の電気代 | 2.7円 | 8.1円 |
1日8時間利用時の電気代 | 21.6円 | 64.8円 |
普通のパソコンよりも高くなる
通常のパソコンとゲーミングパソコンを1日8時間使った場合、一ヶ月あたりの差は1,000円強で、年間に換算すると15,000円もの差となります。
ゲーミングパソコンを使ってゲームを楽しむ場合、通常のパソコンの電気代より3倍もの電気料金がかかるということを覚えておきましょう。
一般的なパソコン | ゲーミングパソコン | |
---|---|---|
1日8時間1ヶ月利用時の電気代 | 648円 | 1,944円 |
1日8時間1年利用時の電気代 | 7,884円 | 23,652円 |
パソコンにかかる電気代を節約しよう
以上、デスクトップパソコン・ノーとパソコン・ゲーミングパソコンのおよその電気代や、電気代を節約するコツをご紹介しました。
古いものを新しいものに買い替えたり、画面鮮度を少し落したり、周辺機器の電源を切ったりするだけで簡単に電気代を節約することができます。
工夫してパソコンにかかる電気代を節約してみましょう。