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電気ポットの電気代を安く抑えられる節約のコツ7選|一般的な電気代も紹介

2020 10.21この記事はPRを含みます

まずは電気ポットの仕組みについて知ろう

電気ポットとは、電気を利用してヒーターで水を沸騰させ、沸騰させた後に保温もできるポットのことをさします。主要な部品はヒーター、温度センサー、マイコンと呼ばれる制御回路です。

内部に水を入れるとセンサーの温度が低くなったことを感知し、マイコンを経由してヒーターが加熱をはじめます。その後、お湯が沸騰したことを感知するとまたマイコンがヒーターに働きかけ、保温に適した温度にさせるという仕組みです。

電気ポットの便利な機能

電気ポットがほかのポットと比べて便利な点は、長時間の保温ができることです。電気が供給されていればヒーターがお湯を温かいままに保ってくれるので、沸かし直す必要がありません。

また、保温の温度を設定できる機種が主流で70℃・90℃・98℃など3~5段階の温度を選択して設定できます。乳児のミルクを作るときや、お茶の種類に合わせた温度にしたいときに自分で温度を調整することなくお湯が使用できます。

電気ポットの魔法瓶タイプは保温性に優れている?

魔法瓶は、ポットの内容器が内びんと外びんの2重構造になっています。2重にして空間を作ることで熱伝導を阻害し、保温性を高める構造です。さらに内びんと外びんの間は真空になっているため空気の対流が起こらず、内びんの外側に伝わった熱を奪わない構造になっています。

電気ポットにはこの魔法瓶の技術を採用した「電気魔法瓶」があり、電気ポットよりも保温性能がよく、電気使用量が抑えられます。

一般的な電気ポットの電気代とは

一般的な仕様の電気ポットで容量が2.2Lの場合、1日の平均的な電力使用量は約0.64kWhです。1日あたりの電気代は約17円、1年で約6,264円になります。

保温のときや沸騰のときで電気代は変わるのか気になる方も多いでしょう。これから見ていきましょう。

保温のときと沸騰のときで電気代は変わるのか?

電気ポットは保温の時の消費電力が35kWh程度、沸騰させる時の消費電力が1000kWh程度です。沸騰させるときは保温時の約30倍もの電力を消費します。沸騰する際に消費する1000kWhは、エアコンのフルパワーやドライヤーの強風に相当する電力消費量です。

電気代を節約するには、沸騰させる回数をなるべく減らすことも大事になります。

電気ポットの電気代を安く抑えられる節約のコツ7選

電気ポットは消費電力のかかる家電です。しかしお茶やコーヒーを飲む機会が多い人、乳児がいてミルクを作ることが多い家庭では保温機能のある電気ポットは便利です。

電気ポットの特性を知ることで上手な節約方法がわかります。ここでは節約のコツについてご紹介するので、普段お使いのポットに合った節約方法を試してください。

電気代を抑えられる節約のコツ1:必要なときだけ再沸騰を使用する

外出や就寝など、ポットを長時間使用しないことがわかっている時はプラグを抜いておきましょう。ポットでお湯を使用しないまま保温をしておく時間のめやすは2時間です。保温が2時間を超えるなら、再沸騰させたほうが電気代の節約になります。

経済産業省資源エネルギー庁が発行する「家庭の省エネ徹底ガイド」では、長時間使用しないときはプラグを抜くように推奨しています。試算では年間約2900円の節約になるとしています。

経済産業省|家庭の省エネ徹底ガイド

電気代を抑えられる節約のコツ2:沸かす水の量を少なくする

ポットに入れる水の量を減らすことも節約につながります。水が多ければ、沸騰・再沸騰の際に多くの電力が必要になります。必要な量を想定してポットに入れる水量を調節することで、節約ができます。

お湯をたくさん使うことがない場合は、ポットを満水にすることは避けましょう。

電気代を抑えられる節約のコツ3:ホットの飲み物は電子レンジを活用

極論ではありますが、使用するお湯の量によっては電気ポットを使用しないという選択肢もあります。お茶やコーヒーが飲みたくなったとき、コップ1~2杯程度であれば電子レンジで温めるとよいでしょう。

コップ1杯の水は、500Wで2分ほど加熱すれば沸騰します。機種や環境により差はありますが、電気ポットで沸騰させるときの半分ほどの電気代で済みます。

電気代を抑えられる節約のコツ4:保温設定を低く設定

保温の設定温度を低くすることで電気代の節約ができます。電気ポットでお湯の保温をするには1度加熱して沸騰させ、設定の温度に下がるまでヒーターがオフになります。

設定温度が低いほどヒーターがオフになっている時間が長いので、そのぶん節電できます。また、温度が下がりヒーターがオンになった後も設定温度が低いほうが消費電力が少なく、電気代の節約になります。

電気代を抑えられる節約のコツ5:節電タイマーを活用する

節電タイマーとは、設定された時間に合わせて水が沸騰するように加熱を始めるシステムです。加熱が始まるまではヒーターへの通電が無いので、長時間保温しておくよりも電気代が節約できます。

就寝時や外出時にあらかじめ設定しておくと、起床時・帰宅時にお湯が沸いているという便利な機能です。設定できる時間は機種によって違いますが6~10時間が一般的です。

電気代を抑えられる節約のコツ6:電力会社を切り替える

電気代を節約したいときは、電力会社や契約プランを見直すことも考えてみましょう。そもそもの電気代が安くなれば、電気ポットだけでなくすべての電気製品の電気代の節約になります。

電力会社の比較サイトや、プランのシミュレーションを行っているサイトがたくさんあります。家庭にあったプランをきちんと選ぶことも節約への近道です。

電気代を抑えられる節約のコツ7:省エネタイプに買い替える

家族や来客が多くお湯の使用頻度が高いと、上記でご紹介した節約方法を取り入れづらい場合もあるかもしれません。そういった場合は、思いきってポットを買い替えるのもよいでしょう。

特に古いポットを使用している場合は保温性能がよくないことが多いので、保温にかかる消費電力が多くなっています。最近の電気ポットは断熱効果が高いうえにさまざまな省エネ機能がついているため、電気代の節約になります。

電気ポットと電気ケトルについて学ぼう

電源を使用してお湯を沸かす家電には電気ポット以外に、電気ケトルがあります。最近見かけることの多くなった電気ケトルですが、電気ポットとはどう違うのでしょうか。

電気ポットと電気ケトル両者を比較し、自分の生活スタイルにあったタイプのものを使用しましょう。

電気ポットと電気ケトルの違い

電気ポットと電気ケトルの大きな違いはお湯が保温できるかどうかです。電気ポットがヒーターを使用してお湯の温度を保てるのに対し、電気ケトルには保温機能がありません。また、電気ポットは容量が2~5L程度なのに対し、電気ケトルはほとんどが1L未満です。

ケトル(Kettle)はやかんをさす言葉です。ポットのようにお湯を保温するためのものではなく、湯沸かしをするのが目的の家電です。

電気ポットと電気ケトルの上手な使い分け方とは

電気ポットの長所はお湯がたくさん沸かせることや、保温する温度を選べることです。逆に短所は本体が大きくて場所をとることや、本体が重いことです。

電気ケトルの長所は小さくて軽量なので、場所を取らないところです。短所は沸かせる湯量が少なく、保温ができないところです。

電気ポットは家族の数や来客が多い家庭、粉ミルクを使う乳児がいる家庭に向いています。電気ケトルは少人数で必要なときだけお湯を沸かしたい家庭に向いています。

電気ポットと電気ケトルどちらが節約できるのか?

電気代を計算するには消費電力×使用時間で電力量が出せます。電気料金の単価はkWhなので1000で割り、電気料金をかけることで導き出します。

どちらが節約になるかは、お湯を沸かす量や頻度によって変わってきます。購入する際は消費電力や使用時間などを調べてみて、電気料金を比較してみるとよいでしょう。

電気ポットの電気代を抑えるコツを試して節約上手になろう

電気ポットはいつでもお湯が使えて便利ですが、意外と消費電力の多い家電です。電気代が気になるという方は、電気ポットの使い方をもう1度見直してみましょう。

本記事を参考に、ご家庭の生活パターンに合わせた節約方法を見つけてください。

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