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食費はいくらくらいが適切?食費がかさんでしまう要因や抑える方法4つを紹介

2020 10.21この記事はPRを含みます

食費は家族構成によって変わってくる

家計を圧迫している原因とはなんでしょうか。家賃または家のローン、光熱費、通信費などにいくらかかっているか、大体は頭に浮かびます。

しかし、食費はどうでしょう。家計簿をつけていない家庭では一ヶ月でいくら使ったかを把握することが難しく、食費がかかりすぎていることも気づきにくいものです。

普段なら昼食は学校や保育園で給食を食べてきますが、学校が休みの期間などは、3食の食事を作るのに苦労する人も少なくないでしょう。家族の人数が多いほどたくさんの食材が必要で、買い物も大変です。

結婚や出産で家族が増えていくほど、また子どもが成長していくほど食費は増えていきます。

食費にいくらくらいかける?

我が家は、総菜に頼りすぎているのではないか。外食の回数が多すぎるのではないか。そんな罪悪感をかかえている人もいることでしょう。そんなとき、一般的には食費いくらかかるのが普通なのか、よその家庭の食費が気になってきます。

食べ盛りの子供がいる家庭、単身赴任の家庭、共働き家庭など食費がいくらかかるか、家庭環境によってそれぞれ違います。

世帯人数ごとに実際に一ヶ月の食費がいくらかかっているのか、総務省による統計を見ていきましょう。

ひとり暮らしの場合

ひとり暮らしの食費の内訳をみると調理食品や外食費が多く、外食費が多い人ほど食費は高くなってしまいます。

男性のひとり暮らしは、女性のひとり暮らしよりも約8千円食費が高いようです。これは、男性は調理食品や外食費が多いためです。女性は自炊することが多い傾向です。

勤労者以外ですが、学生などはひとり暮らしでも節約のため自炊をして、食費を3万円以下に抑えている方もいます。

2019年 家計調査

2人暮らしの場合

2人暮らしの方、ご自分の家庭では食費にいくらかけているでしょうか。

例えばカップルの場合、それぞれに家賃や光熱費、食費がかかっていてもったいないので、同棲を検討する方もいます。

2人暮らしは、ひとり暮らしよりも自炊が増えて外食費が大幅に減るようです。

2019年 家計調査

3人暮らしの場合

3人暮らしの方の中には子供が生まれて忙しく、家計簿をつける余裕がない方もいるかもしれません。

今後子供の成長とともに増えていく食費や教育費のためにも、まずは現状で食費がいくらかかっているかを把握しましょう。

2019年 家計調査

4人暮らしの場合

4人暮らしの家庭では、食費はいくらかかっているでしょうか。平均は8万円を超えていました。

子供が2人大きくなっていくと、食費が増えるのと同時に教育費も増えて家計を圧迫します。食費を節約する習慣をつけておきましょう。

2019年 家計調査

5人暮らしの場合

5人暮らしの家庭では、食費いくらかかっているでしょうか。家計調査による平均は9万円を超えていました。

子供2人の家庭よりもさらに、今後食費と教育費の負担が重くのしかかってきます。今から節約を意識しておきたいものです。

2019年 家計調査

食費はいくらくらいが適切?

総務省統計局による家計調査の結果から、世帯人数ごとの食費を見ていきましたが、あくまでも平均です。

食べ盛りの子供がいる家庭は、幼い子供のいる家庭に比べて食費が高くなります。共働きで忙しい家庭も、簡単に食べられる総菜や外食が多いため食費が高い傾向にあります。

それでは、適切な食費とはいくらくらいでしょう。一般的に、手取り収入の15~20%を目安にすると家計のバランスが良いといわれています。一ヶ月手取り30万円だとすると食費の目安は4万5千円~6万円となります。

目標とする食費を決めるときに外食費は除いて考えた方が、一回の買い物の予算を立てやすくなります。次は外食費を除いて一回の買い物の予算を考えていきましょう。

ひとり暮らしの場合

2019年の家計調査では、ひとり暮らしの一ヶ月の食費44,348円から、外食費の17,012円を引くと、27,336円です。週に二回買い物をするとしたら、一回の買い物で3,000~3,500円使っていることになります。

ひとり暮らしの男性は女性よりも外食が多く食費がかかっているようなので、まずは予算を設定して買い物をするよう心がけましょう。

2人暮らしの場合

2人暮らしの一か月の食費66,525円から、外食費の9,478円を引くと、57,047円です。週に二回買い物をするとしたら、一回の買い物で7,000円程度使っていることになります。

夫婦2人と言っても、新婚夫婦で将来子供やマイホームを考えて自炊を心がけている家庭もあります。しかし、共働きで外食が多い家庭では平均を大きく上回ることもあります。

努力次第で一ヶ月の食費3万円も可能ですが、無理な節約をしてストレスを溜めることのないよう、余裕をもって予算をいくらにするか考えてみましょう。

3人暮らしの場合

3人暮らしの一ヶ月の食費77,071円から、外食費の13,009円を引くと、64,062円です。週に二回買い物をするとしたら、一回の買い物で8,000円程度使っていることになります。

3人暮らしだと、子供がひとりの場合が多いでしょうか。子供が幼児や小学生だと食費は大人の半分くらいです。中学生で大人と同じくらい、高校生になると大人の1.5倍と考えられます。子供が大きいほど食費は高くなるのです。

4人暮らしの場合

4人暮らしの一ヶ月の食費83,799円から、外食費の17,112円を引くと、66,687円です。週に二回買い物をするとしたら、一回の買い物で8,000~8,500円程度使っていることになります。

4人暮らしだと子供が2人の場合が多いでしょうか。小学生までの子供2人なら合わせて大人ひとり分ですが、高校生2人だと合わせて大人3人分にもなるので、大きく差が付きます。

5人暮らしの場合

5人暮らしの一ヶ月の食費91,588円から、外食費の18,318円を引くと、73,270円です。週に二回買い物をするとしたら、一回の買い物で9,000円程度使っていることになります。

子供が3人ともなると、食べ盛りになった時に一ヶ月の食費が10万円を超えてもおかしくありません。

食費がかさんでしまう要因4つ

例えば年末年始は食品の価格が上がって、簡単に万札が飛んで行ってしまいます。里帰りする際の手土産など、出費が多い時期なのでこれはしかたないことです。

そんなお金のかかる時期でもなく、無駄遣いをしているつもりもないのに、自分で思っているより食費がかかっていると感じている方もいるのではないでしょうか。

自分で思っている以上に食費がかさんでいる方は、買い物の方法や食材の管理に問題があるかもしれません。その問題点を理解することで改善に向かいます。

無駄遣いしているつもりはないのに、なぜ食費がかさんでしまうのか、その要因を考えてみましょう。

食費がかさんでしまう要因1:食材を上手に使えていない

食費がかさんでしまう要因の1つ目は、食材を上手に使えていないことです。

日々の買い物で、同じ肉、同じ野菜ばかり買っているような気がしませんか。それは、ご自分のレパートリーに合った使いやすい食材なのでしょう。使いやすい食材ばかり買う買い物は、マンネリ化しますが、節約になっています。

珍しいものを買ってみたけれど、その食材のレパートリーが少なく結局使い切れなくて、無駄になることもあります。

どんな料理に使える食材かということと、適量であるかをよく考えてから購入するようにしましょう。

食費がかさんでしまう要因2:特売品や新商品を買ってしまう

食費がかさんでしまう要因の2つ目は特売品や新商品を買ってしまうことです。

特売品だからといって不要なものをたくさん買い込んでしまうと、使い切れずに賞味期限切れになることもあります。

また、新商品は魅力的でつい手をのばしてしまいがちです。しかし、今日買う予定でなかったものを「新商品」という言葉につられて買ってしまうと、あっという間に予算オーバーになります。

食費がかさんでしまう要因3:冷蔵庫の中身を把握していない

冷蔵庫の中に同じ食材があることに気が付かず、また買ってきてしまうことがよくあります。買った食材が多すぎて食べきれず傷んでしまっては購入した意味がありません。

食費がかさんでしまう要因の3つ目は、冷蔵庫の中身を把握しておらず、廃棄になってしまう食材があることです。

食費がかさんでしまう要因4:お弁当や総菜を良く買ってしまう

お弁当や総菜は温めてすぐ食べられて便利ですが、よく買ってしまう方はかなり食費がかさんでいることでしょう。単身の場合、材料を揃えて料理するよりも安い場合がありますが、家族4人・家族5人と人数が多いほど高くつくので要注意です。

また、仕事をしていると昼食にコンビニのお弁当を買うことはよくあります。そのときにペットボトルの飲み物も買ってしまいがちです。昼食に500円以上使っていると、20日間買ったとしたら1万円を超えます。

食費がかさんでしまう要因の4つ目は、お弁当や総菜をよく買ってしまうことです。

食費を抑える方法4つ

食費を抑えたいけれど、何から始めたらいいかわからない方、食費を抑える方法4つを紹介します。

家計の大部分を占める食費を抑えることで余裕ができて家族みんなで旅行ができるかもしれません。遠方へ出かけられなくても、お取り寄せで美味しいものを家族みんなで食べる、そんな楽しみ方も良いでしょう。少しでも食費を抑えて家計を楽にしましょう。

食費を抑える方法1:計画的に食材を買う

買った食材を、無駄なく全て使い切れているでしょうか。安いと思ってまとめ買いした食材でも気が付いたら傷んでいて廃棄することはよくあります。

傷まないようになんでも冷凍してしまう人もいますが、冷凍のストックは把握できるだけの量にしましょう。長いこと忘れ去られて冷凍庫の底で見つかる食材を無くすために、把握できる量だけ立てて収納することをお勧めします。

野菜も最近は少量のものをよく見かけます。傷みやすいものは使い切れるように少量ずつ買いましょう。

計画的な買い物を心がけて、廃棄する食材を無くすことが大切です。

食費を抑える方法2:家庭菜園をする

節約のために家庭菜園を始めようとしても、最初に必要なものをそろえると意外にお金がかかります。その上、そもそも土いじりが好きではなく世話も苦手な人は、失敗して使わないプランターだけが寂しく残ってしまいます。

まずは、準備するものが少なくて世話が簡単なものから始めてみませんか。

スーパーで売られているブロッコリースプラウトや豆苗など、一回食べ終わっても根の部分はまだ使えます。タッパなどに根の部分をそのまま置いて、毎日水を変えてあげるとグングン育ちます。一回買って、三回くらい食べられるので節約になります。

また、狭いベランダでも省スペースで便利な袋栽培という方法もあります。

培養土の入っていた袋のまま種や苗を育てる方法で、トマト・ナス・じゃがいもなど育てられる野菜の種類も多く、プランターを使わないので不要になった時の処分も簡単でオススメです。

食費を抑える方法3:コンビニをできるだけ使わない

コンビニは手軽に必要なものが揃って便利ですが、基本的には定価で売られているので、思った以上の金額に驚くことがあります。

コンビニこだわりの美味しそうなスイーツを自分へのご褒美に買う人も多いでしょう。レジ横にあるから揚げ・フランクフルトなどの誘惑に負けてしまうこともあります。

家族みんなで買いに行くと、それぞれが誘惑に負けてしまうので危険です。空腹の時間を避けて、1人で必要なものだけ買いに行くように心がけましょう。

コンビニでは目的のものだけを買うことと、行く回数を減らすことで節約になります。

食費を抑える方法4:ポイントなどを有効に使う

買い物の際は、なるべくキャッシュレス決済にしましょう。クレジットカードや電子マネーをいくつも利用せず、数を絞って利用することで効率的にポイントをためて、ポイントは買い物に使えるのでお得です。

また、期間限定でポイントが倍増することもあるので、その時はまとめ買いのチャンスです。上手にポイントをためて利用しましょう。

また、ひとつのクレジットカードに絞って買い物をすると利用明細で使った金額が一目でわかり、家計簿をつけるのが苦手な方でも家計を管理しやすくなります。電子マネーにあらかじめ食費の目標金額をチャージしておくのも、節約を意識しやすくてオススメです。

食費がいくらかかるかは家族構成による!

食費の節約を考える場合、まずは食費にいくらかけているか把握しましょう。まずは知ることが大事です。

食費がいくらかかるかは、それぞれの家庭で違います。適切な食費は手取り収入の15~20%という目安がありますが、それよりも多いと使い過ぎ、というわけではありません。

度を越えた節約は家族の健康に影響を及ぼします。それに親としては、食べ盛りの子供に我慢はさせたくないものです。年間の収入と支出を考えて家計がマイナスにならなければ問題ないのです。

食事は人が生きていくうえで大切なもので、楽しく食事することで心も豊かになります。食費の抑えすぎはたいへん危険です。人生の楽しみを我慢するのではなく、食べきれず廃棄してしまう分の食材を買わない事と、買った食材を上手に使い切る事が一番大切なのではないでしょうか。

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