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将来安心できる貯金額とは?貯金を成功させるためのコツ5つを紹介

2021 04.8この記事はPRを含みます

将来安心できる貯金額とは?

「令和元年 家計の金融行動に関する世論調査」によると、20代独身者の平均預貯金額は71万円、既婚者は79万円、30代独身者の平均預貯金額は176万円、既婚者は266万円となっています。

 

一方、同世論調査の金融資産目標残高は20代独身者が1160万円、既婚者が1378万円、30代独身者が2622万円、既婚者が2519万円であり、少なくとも1000万円以上の預貯金がないと安心できないと感じていると言えます。

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)

20~30代はなかなか貯金できない?

前述の世論調査によると、1000万円以上の預貯金がないと安心できないにもかかわらず貯金がない人の割合は、20代独身者で23.6%、既婚者で18.2%、30代独身者で40.0%、既婚者で30.2%となっています。

 

つまり、未婚・既婚にかかわらず20~30代の2~4割に預貯金がなく、この世代にとって預貯金を増やすことが難しいことが分かります。

ライフイベントが多い

独身のときは貯金がなくても大きな不自由や不安は感じないでしょう。ところが、結婚や出産、育児などのライフイベントがあったり、ライフスタイルが変化するとお金を使う場面が増加します。

 

そのため、ライフイベントが差し迫る前に可能な限り貯金する習慣をつけましょう。そうすれば、安心して新しい環境に向かうことができます。

結婚費用

大手結婚情報サイト「ゼクシィ」によると、結婚式・披露宴費用の全国平均は354.9万円 です。

 

結婚指輪や結納関係費など婚約関連費用の相場は170万円、新婚旅行費の相場は73万円、新居の家具や家電など新生活にかかる費用の相場は72万円といわれています。

 

もちろん、カップルによって大きな幅がありますが、結婚するだけで大きなお金が必要になることは間違いありません。

結婚費用の総額と平均内訳は?

教育費用

「平成30年度子供の学習費調査」と「平成30年度学生生活調査」より算出したところ、授業料や給食費、習い事や学習塾費など、大学卒業までにかかる平均的な教育費は、すべて国公立で約800万円、すべて私立で約2370万円です。

 

文部科学省「子どもの徳育に関する懇談会」によると、子育ての不安要因の中で「子育てで出費がかさむ」が25~40%で推移しており、経済的な問題で安心して子育てできないのが現状です。

平成30年度学生生活調査
平成30年度子供の学習費調査

住宅費用

「公益財団法人生命保険文化センター」の発表によると、住宅に関する平均費用は注文住宅が4100万円、建売住宅が3400万円、マンションが4400万円、中古戸建が2400万円台、中古マンションが2900万円台です。

 

住宅の購入は「人生で最大の買い物」といわれているとおり、中古住宅であっても大変高額になるため、住宅購入のために長期のローン返済を背負うことになります。

住宅の平均購入価格はいくらくらい?

将来安心するために貯金を成功させるコツ5つ

お金を貯められない大きな原因は、お金の管理ができていないことです。しっかりと管理をせず、やみくもで無計画な細かい出費の積み重ねが原因になっている場合があります。

 

つまり、将来の安心のために貯金を増やすには、お金の出入りを把握して管理し、支出を減らす必要があります。そして、貯金を成功させるコツを身につけ、自然に貯められる仕組みを作りましょう。

貯金を成功させるコツ1:毎月の支出を把握する

貯金を使わないようにするには、収支状況を把握し、その中でやりくりする必要があります。そのためには、家計簿をつけるのが良いでしょう。そして、最初に各支出の上限を決めて、毎月上限を超えないようにお金を使うことが大事です。

 

月に使えるお金の上限は、手取り金額から貯金額と固定費を引いた金額です。そのような仕組みができれば、貯金口座に手をつけなくなります。

貯金を成功させるコツ2:固定費の見直しをする

支出は固定費と変動費に分けられ、前者は住居費や水道光熱費などある程度金額が決まっている費用で、後者は食費や娯楽費、被服費などです。

 

固定費を見直すメリットは、一度節約できたら削減効果が持続することです。

 

例えば、高額になりがちな住居費は家賃の減額交渉や住宅ローンの乗り換えなど、通信費用や光熱費、保険費用は契約会社や料金プランの変更、不要な特約を外すなどで減額を目指しましょう。

貯金を成功させるコツ3:口座を分ける

貯金を増やす方法の一つは、生活費と貯金、および投資用に口座を分けることです。

 

この方法は、専用口座で貯金を確保しやすく計算がしやすい、生活費の上限が分かりやすい、貯金用口座からは引き出しにくいため貯金を取り崩しにくい、などのメリットがあります。

 

また、貯金用口座はイベントや緊急資金用として、投資用口座は教育費や老後資金用として利用すると良いでしょう。

貯金を成功させるコツ4:資産運用をする

資産運用とは持っている資産を運用して増やすことです。資産運用はリスクが大きく一般の人は縁遠いと思われがちですが、定期預金や保険なども資産運用の一つなので、実は身近なものです。

 

資産運用には大なり小なりリスクがつきものなので、メリット・デメリットをしっかりと把握してから着手しましょう。資産運用は、株式投資や投資信託、不動産投資、FXなどさまざまな種類がありますが、その詳細に関しては後述します。

貯金を成功させるコツ5:貯金の目標額を決める

月末に残ったお金を貯金に回していると、使ってもよい生活費が曖昧になったり、貯金を取り崩してしまうことがあります。

 

それを防ぐために貯金の目標額を決めておきましょう。毎月の貯金額の目安は手取り月収の2割ですが、始めは1割からでも良いでしょう。

 

確実な方法として先取り貯金があります。給料が振り込まれたら、目標貯金額をすぐ貯金用口座に移します。これにより、目標とする貯金額を確保することが可能です。

将来安心するためのおすすめ資産運用方法5選

多くの人が老後資金についての不安を抱えています。年金に頼り切らずに安心して老後生活を送るには十分な資金を蓄えておく必要がありますが、貯金だけで老後資金を貯めるのは難しいでしょう。

 

そこで活用したいのが資産運用です。貯金口座のお金がまとまってきたら投資口座に移し替え、資産運用に取り組みましょう。なお、投資は短期間に大きなリターンを上げるのは難しいため長期的な視点で考えましょう。

おすすめ資産運用方法1:iDeCo

iDeCoの運用商品は元本確保商品と投資信託に分けられます。

 

元本確保商品は定期預金や保険商品などで、所定の利息が上乗せされます。投資信託は投資家から集めた資金を専門家が投資・運用し、その運用成果が分配されます。

 

iDeCoは自分で運用方法を選び、掛金とその運用利益を60歳以降に老齢給付金として受け取ります。つまり、iDeCoは年金制度であり、原則60歳まで引き出すことはできません。

iDeCoって何?(iDeCo公式サイト)

おすすめ資産運用方法2:投資信託

投資信託は投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが運用し、その運用益を投資家に分配する商品です。

 

投資信託の種類は、堅実に運用する債券型や、ハイリスクハイリターンの株式型などがあります。

 

投資家自身が運用しないため、知識がなくても始めることが可能ですが、当然ながらリスクを伴うため、リスクの許容度も含めた自身の投資方針に合う投資信託を選びましょう。

投資信託とは?(一般社団法人 投資信託協会)

おすすめ資産運用方法3:不動産投資

不動産投資とは、自身が一軒家や、マンションなどのオーナーになり、部屋を貸した相手から家賃収入として一定の収入を得る資産運用方法です。

 

不動産投資のデメリットは、初期投資が大きく空室などのリスクがあることです。一方で、流動性が低く、家賃収入はある程度の安定した収入源となります。

 

また、実物資産として保有できるため、この不動産を担保にしてレバレッジを使って利益を出す手段もあります。

不動産投資とは(みずほ不動産販売)

おすすめ資産運用方法4:株式投資

株式投資とは、企業が発行する株を購入しその売買によるリターンや配当金を受け取る資産運用です。

 

株式投資のメリットは、比較的始めやすいことや大きな変動によるリターンが大きいこと、安いものは数千円から売買できるため分散投資がしやすいことなどです。

 

他方、元本割れのリスクが大きく企業が倒産する可能性もあることや、激しく乱高下してもすぐに売買できないことがあるなどのデメリットがあります。

株式投資とは(みずほ証券)

おすすめ資産運用方法5:債券投資

債券とは、国や企業などが投資家からお金を借りる際に発行される借用証書のことで、代表的な債券は国債や地方債、社債などがあります。

 

債券は満期まで保有すると額面金額で償還され、さらに保有期間中は利息が支払われ、かつ預貯金よりも金利が高いため、債券はローリスクローリターンな投資として活用されています。

 

なお、債券は必ず満期まで保有する必要はなく時価で途中売却も可能です。

債券投資とは(みずほ証券)

将来安心できるように今のうちに貯金しておこう!

年金問題やインフレへの懸念など、老後の不安といえば経済的な問題が大きく、将来安心して暮らすために貯金は欠かせません。

 

そのためにも、自分に合った節約方法や貯金を増やす仕組みを作り、無理のないペースでお金を貯めていきましょう。

 

また、安心した老後を迎えるために、資産運用に関する知識も得ておくと良いでしょう。事前に理解し準備をしておくことで、安心して投資などに取り組めます。

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