貯金だけでもお金は増える?投資のチェックポイントとおすすめ方法5つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
貯金だけでお金が貯まる?
都市銀行の中には普通預金金利が年利0.001%の銀行もあり、1000万円の預貯金があった場合、利息は100円ほどになります。さらに20.315%の税金がかかるため、実質80円ほどしか受け取れません。
一方で預貯金は預金保険により1000万円までとその利息は保護されるというメリットがあります。しかし、貯金しておくだけではお金は増えていきませんので、預貯金以外の投資運用も検討することをおすすめします。
投資と貯金の違い
資産運用には、貯蓄・投資・投機があります。貯蓄はお金を貯めて蓄えることで、貯金や預金をすることが貯蓄になります。
投資は、将来有望な株などの金融商品や土地に、長期的に資金を投資するものです。投資は元本保証がありませんが、貯金より大きなリターンを期待できるのが魅力となります。
さらに、投機は相場の変動を利用して、短期的な取り引きで利益を得ようとするものですが、大きな損失になる可能性もあるので注意が必要です。
資産運用としての投資でお金が増える
普通預金では1000万円あっても1年後に80円ほどしか増えませんが、株式投資ではどのくらい増えるのでしょうか。
株式投資では売却益と配当金の2つを得られます。株式の平均利回りは年間5%程度と言われているので、1000万円運用した場合、50万円ほどの売却益を得られます。また、東証一部の配当金の平均は2.61%程度なので約26万円の配当金を得られます。
平均から見ると、1000万円を1年運用した場合、76万円ほどの利益を期待できるのです。
投資を行う前のチェックポイント3つ
投資は中長期的に資産を運用することで、資産を増やせる手段ではありますが、「貯金より儲かりそうだから投資してみよう」という安易な考えで始めるのはリスクが高いです。
初めて投資を行なうのであれば、投資を行なう前に、自分の投資に対するスタンスを考えることをおすすめします。ここでは、投資を行なう前にチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。
投資を行う前のチェックポイント1:投資に回せる資金はいくらか
投資に回す資金は、生活費・お子さんの教育費や住宅購入資金など、ライフプランに応じた計画資金・急な病気やケガなどに対応するための緊急費用を除いた余裕資金で行なってください。
余裕資金がいくらあるか把握し、その範囲内で投資したのであれば、万が一元本割れしたとしても、生活に支障がない余裕資金であれば自分の生活ペースは維持できると考えられます。
投資を行う前のチェックポイント2:投資の目的を明確にする
投資初心者はなんとなく儲けようとして投資を始めてしまう人が少なくありませんが、何年後にいくらまで増やしたいのか目的を決めましょう。
たとえば、老後により豊かな生活をするために運用するのであれば、ある程度のリスクを取ることができますが、3年後に購入予定のマイホームの頭金を増やすための運用であれば、より安全な運用が必要です。
目的が明確であれば、リスクの取り方や何に投資するか判断しやすくなります。
投資を行う前のチェックポイント3:どこまでのリスクを負えるのか
投資を始める前に、どこまでのリスクを許容できるか決めておきましょう。リスクというのは具体的には元本の目減りのことです。
想定通りに株価が上がらず下がってしまったとき、いくらまでなら許容できるか事前に決めておくことで、許容範囲内のマイナスにとどめることができます。
リスク許容範囲を決めていないと、「このあと値上がりするかも」という期待をし、さらにマイナスが拡大してしまう可能性があるのです。
貯金を投資するおすすめの方法5つ
今まで貯金していた資産の中から余裕資金を投資に回す場合、さまざまな投資商品の中から選べます。ここでは、中長期的な資産運用におすすめの投資商品を5つご紹介します。
それぞれの商品について、始めやすさや、期待できる運用利回り、またおすすめポイントも合わせて解説します。投資商品選びの参考にしてください。
貯金を投資するおすすめの方法1:投資信託
投資信託は、投資家から集めた資金を専門家が運用する金融商品で、共同投資によるスケールメリットと分散投資によるリスク軽減にメリットがあります。
証券会社だけでなく銀行でも販売しているので、投資が初めての方も購入しやすいです。また、毎月一定の金額を買い付ける積み立て投資信託は少額から始められるので、貯金が少ない方も負担なく始められます。
貯金を投資するおすすめの方法2:株式投資
株式投資は、証券会社を通じて企業株を売買することで利益を得ます。将来性のある会社や良い商品を持つ会社を見つけて、株主になることで経営に参加できる楽しみもあります。
株式投資で得られる利益には、株価の値上がりによる売却益、会社の利益の還元による配当益、株主優待の3つがあります。
反面、経営破綻や株価の値下がりリスクもあるので、企業研究が不可欠です。
貯金を投資するおすすめの方法3:日本国債
日本国債は国が発行する債務ですので、国債利息への投資は日本にお金を貸して利息をもらうことになります。日本国債は債券の中でも信用度が高く、流通量が多いため換金性に優れでいるので、安心して投資できます。
ただし、日本国債は安全性が高い反面、利回りの低さがデメリットとなります。
貯金を投資するおすすめの方法4:不動産
不動産投資は、不動産を人に貸すことで得られる賃貸収入と、購入金額以上で売却することで利益を得ることができます。
不動産投資というと多額の資金が必要なイメージがありますが、不動産を担保に金融機関から融資を受けられます。少ない自己資金で、数千万円の不動産を所有し、毎月一定の家賃収入を得ることができるのです。
ただし、空室リスクや金利上昇リスクなどもあるため、不動産に関する勉強は不可欠です。
貯金を投資するおすすめの方法5:iDeCo
iDeCoは老後資金の準備を目的に、毎月一定額を積み立て、国内外の幅広い投資先から商品を選び運用する制度です。
iDeCoのメリットは、掛金の拠出・運用収益・給付金の受け取り、それぞれの段階で税制優遇がある点です。貯金は利息に対し課税されますが、iDeCoは課税されないのでお得です。また、掛け金の拠出の段階で受けられる優遇措置として所得控除されることも挙げられます。
反面、iDeCoは老後資金の準備が目的のため、中途解約できないのがデメリットです。
【貯金額別】おすすめの投資方法4つ
「投資の目的を明確にする」でお伝えしたとおり、投資方法はいつまでに・どのくらいに増やしたいかによって決まります。とはいうものの、投資商品によって最低限必要な額があるので、貯蓄額によっておすすめの投資商品が変わります。
貯金額30万円の方から1000万円以上の方まで、貯金額に応じたおすすめ投資方法をご紹介します。
投資方法1:30万円未満
貯金が30万円未満の方には、国内外の債券・株式・不動産などに1万円程度から投資でき、リスクとリターンに応じて商品を選べる投資信託がおすすめです。
毎月5000円など、少額から信託を始められる積み立て投信もおすすめで、投資のタイミングから生じる価格変動リスクを抑える効果も期待できます。
また、老後資金としてであれば、税制面で優遇のあるiDeCoも毎月一定額を投資信託へ投資できます。
投資方法2:100万円未満
100万円程度の貯金があれば株式投資がおすすめです。株式投資は原則100株単位で取引するので、株価1000円の株なら10万円で売買できます。2020年5月時点で、10万円以下で取引できる銘柄は1000社以上あるので、100万円あれば複数の銘柄に分散投資できるのです。
保有株が値上がりしたら売却利益を得られますが、値下がりしても配当利益を得られる銘柄もあり、さらにお得な株式優待のある銘柄もあります。
投資方法3:1000万円未満
1000万円程度の貯金があれば、多くの投資先へ投資できるので、分散投資によりリスクを低減できる可能性が高まります。
1000万円程度投資するのであれば、資金を国内外の株式・債券・不動産など、どのような割合で投資するのかを決めるアセットアロケーションから始めるとよいでしょう。
投資方法4:1000万円以上
貯金が1000万円以上あるのであれば、銀行の融資を引き出し、不動産を購入することもできます。銀行が融資をするのであれば、資産価値のある物件と判断できるので安心です。
不動産投資のメリットは、家賃収入を得られる点です。不動産家賃は物価にあわせて上昇するので、インフレリスクに対応できます。
ただし、不動産は流動性が低いため、短期で利益を出したいときにはおすすめできません。
貯金だけでなく投資にも視野を広げて貯金を増やしていこう!
将来に向けてお金を貯金しているのであれば、余裕資金を投資信託・株式・債券などで運用することをおすすめします。
投資は元本が保証されないため不安を感じる方もいますが、分散投資、積み立て投資・長期投資によりリスクを軽減できるでしょう。
毎月数千円から積み立てることもできますので、お金を貯金するだけでなく、将来の大きなリターンに向けて投資を始めてみてはいかがでしょうか。