ドライヤーの電気代がかかる理由とは?使用時間を短縮する方法5つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
ドライヤーの電気代って高いの?
そもそもドライヤーの電気代がほかの家電と比べて高いのかという点ですが、結論から言うと高くなります。それは、ドライヤーの消費電力(w)が大きいためです。
ワット数の計算についてはあとに述べますが、消費電力は言葉の通り消費する電力を示しています。また、ドライヤーのように熱を発生させるタイプの家電は消費電力が大きくなる傾向があります。
ドライヤーの電気代がかかる原因3つ
ドライヤーの電気代がかかる原因には主に3つの原因が考えられます。まず、ドライヤー自体の消費電力、次に1日の使用回数、そして、髪の長さも関係してきます。では、それぞれの原因を順に見ていきましょう。
電気代がかかる原因1:消費電力が大きい
家電製品は、消費電力に比例してかかる電気代が高くなります。消費電力はドライヤー強が1200wとなり、中は600wです。例えば、扇風機(50w)とドライヤーの強(1200w)では、同じ時間使用した場合、料金が24倍もの違いがあります。
細かな計算方法は記事の最後に記載しますが、電気代を節約したい場合は、消費電力を意識することをおすすめします。
電気代がかかる原因2:1日に複数回使用するケースがある
ドライヤーを使うケースを考えてみましょう。まずお風呂に入ったあとに使用しますが、夏の暑い時期や運動をする方であれば運動を終えたあとにも入るでしょう。また、髪をセットする際や人に会う前にちょっと整えたいといった場合にも使用します。
また最近では、新しい生活様式により、お風呂に入る回数を増やした方も多いでしょう。このように使用した回数分、1日当たりの電気代が増えることになります。
電気代がかかる原因3:長髪だと長い時間使わなくてはならない
髪の長さによっても電気代が変わってきます。男性全般と女性のショート~ミディアムでは5分程度かかりますが、ドライヤー中で使用すると5分で約1.6円です。また、セミロング~ロングでは10分程度かかり、約3.2円となります。
このように、髪の長さによって乾かす時間が長くなり、それに比例して電気代がかかってしまうのです。
電気代節約のためにドライヤー使用時間を短縮する方法5つ
これまで電気代がかかる原因を紹介してきましたが、電気代のためにドライヤーを我慢することや、髪を短くするのは本末転倒です。ここからは、無理せずドライヤーの使用時間を短縮する方法を見ていきます。
ドライヤー使用時間を短縮する方法1:使用前にしっかりタオルドライする
まず1つ目にタオルドライが重要です。ドライヤーの前にタオルでしっかりと水分を取ってあげることで、乾燥までの時間を短縮することができます。
しかし、拭き取る際にこすってはいけません。こすってしまうと大事な髪を痛めてしまうので、タオルを両手で持ち、優しく挟んで髪の水分をタオルに移してあげるイメージで行うとよいでしょう。
ドライヤー使用時間を短縮する方法2:フェイスタオルを2枚使う
2つ目はフェイスタオルを2枚使う方法です。1枚目のフェイスタオルである程度水分を取り、そのあと2枚目のフェイスタオルで仕上げます。そうすることで、乾いたタオルの繊維に髪から水分が移ります。
1枚のタオルでは吸収できる水分が限られますので、タオルと髪の水分量が同じとなった時点でそれ以上乾かせません。そのため、2枚目のタオルを使うことで効果的に乾かすことができます。
ドライヤー使用時間を短縮する方法3:タオルを被ってドライヤーする
3つ目はドライヤーの際、タオルを被る方法です。髪からタオルに移った水分をドライヤーで乾かすことで、タオルが常に乾いている状態に近くなるため、結果、髪が早く乾きます。
また、この方法だと髪に直接ドライヤーの熱風がかからないので、傷みにくいというメリットもあります。
ドライヤー使用時間を短縮する方法4:冷風を使い分ける
4つ目は温風と冷風の使い分けです。冷風機能は温風に比べヒーターを使わない分、消費電力を抑えられます。冷風は20~24wのものが多く、10分(24w)使用で0.1円となり、温風は10分(1200w)使用で5円となります。
冷風を使い分ける方法のポイントは、ある程度乾いてから冷風を使うことです。髪の根元~中ほどまで乾かし、冷風に切り替えて毛先まで乾かします。また、冷風を使うことで熱風のダメージを最小限にでき髪にも優しいでしょう。
ドライヤー使用時間を短縮する方法5:部屋の湿気をとる
5つ目はドライヤーを使う部屋の湿気についてです。ドライヤーをかける際に、注意が必要なのが部屋の湿度です。ドライヤーは本体背面から取り込んだ空気に熱を加えて風を吐き出す仕組みなので、乾くまでの時間は取り込んだ空気の湿度にかなり影響を受けます。
また、浴室に隣接した場所でドライヤーをかけると、なかなか乾きづらいので居間や更衣室の横の洗面室など、少し離れた場所で乾かすとよいでしょう。
電気代がかからないドライヤーの選び方
ここまで、ドライヤーの電気代がかかる原因とドライヤーの使用時間を減らす方法を見てきました。ここからは、実際に使うドライヤーはどのようなものがいいのか紹介していきます。
ドライヤー選びにはポイントがあり、自分に合ったドライヤーを選ぶことで結果、電気代を安くすることができるでしょう。
高出力タイプのものを選ぶ
これまで見てきた通り、ドライヤーの電気代は消費電力と使用する時間で決まります。高出力タイプとは大風量が特徴で、1200wや1500wを超える消費電力の製品などさまざまです。大きい消費電力であっても短い時間で乾かすことができれば結果、電気代は抑えられるでしょう。
風量が強く早く乾かすことができるため、高出力タイプは髪の長い方や、髪の量が多い方に特におすすめです。
エコドライヤーを選ぶ
エコドライヤーとは500wや750w程度の比較的小さい消費電力の製品です。従来の低出力タイプは高出力タイプとは乾く時間に大きく差があり、宿泊施設や銭湯などにある無料のドライヤーのように、最低限のイメージがありました。
しかし、エコドライヤーは消費電力が小さいですが、風量が大きいため高出力タイプほどでははなくても、ある程度短い時間で髪を乾かすことができます。また、高出力タイプより値段が安い場合が多いです。
ドライヤーの電気代を計算するときの注意点2つ
ドライヤーの電気代の計算は消費電力と使用時間を元に求めますが、初めての場合だと間違えやすい点が2つあります。せっかくここまで学んできたので、自分自身で家電の電気代の計算を間違えずにできるよう、以下で見ていきましょう。
電気代を計算するときの注意点1:1kWh当たりの電気料金の求め方
電気代を計算する場合には、1時間当たりに使用する電力量(Wh)を求める必要があります。電力量は消費電力と使用時間で計算します。
ここでの計算例は、扇風機(50w)とドライヤー(1200w)共に1時間使用した場合です。
扇風機(50w)は消費電力(50w)×時間(1h)=電力量(50Wh)、50Wh÷1000=(0.05kWh)、0.05kWh×25円/kWh=1.25円になります。
次に、ドライヤー(1200w)について同様に計算すると、1時間当たり30円となります。
※1kWhあたりの電気代を25円とした場合です。
電気代を計算するときの注意点2:使用時間は60で割る
先ほど1時間当たりの電気代を計算しましたが、実際にドライヤーは分単位で使うので、1分当たりの電気代に直しておきましょう。
先ほどの計算で出たドライヤーの1時間当たりの電気代は30円ですので、30円÷60=0.5円となるため、1分当たりの電気代は0.5円となります。
ドライヤーの電気代を把握しておこう
ドライヤーの電気代を節約するためには、いろいろな方法がありました。電気代の節約のためには現状を把握する事が大切です。ご自宅のドライヤーが何wなのか、1日に何分使用しているのかを元に電気代を計算し、紹介した方法で節約してみてください。
また、この計算方法はドライヤー以外の家電でも同じため、どの家電に電気代がかかっているのか把握しておくことは大切です。ドライヤーをきっかけに家の電気代節約に挑戦しましょう。