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確定拠出年金制度で上手く資金運用するコツ6つ|メリットや商品、リスクを解説!

2023 10.29この記事はPRを含みます

目次

確定拠出年金とは?

確定拠出年金とは個人年金の1つで、毎月の保険料負担額(拠出額)を自分で決めて、自分で選択した任意の金融商品で運用し、実績に応じた給付金を年金として受け取る制度です。

 

2001年、日本で確定拠出年金法が成立し、企業と希望する個人が拠出して運用する企業型確定拠出年金と、個人のみが拠出して運用する個人型確定拠出年金(通称「iDeCo」)が制度化されました。

 

確定拠出年金は拠出した金額を所得控除できることから節税効果があるとして、近年注目されてきています。

確定拠出年金制度の概要
確定拠出年金法(平成十三年法律第八十八号)

制度導入の背景

確定拠出年金の制度導入には背景として3つの環境の変化があります。

 

1つ目は公的年金だけでは老後の生活が賄えなくなってしまったことです。公的年金の給付金額が下がり、年金給付開始年齢が引き上げられたことで、自分の老後のための資金を自分で貯める制度が必要になりました。

 

2つ目は超低金利時代により企業年金を企業が積み立てるのが難しくなったことです。

 

3つ目は雇用制度の多様化です。いまは多くの企業が終身雇用から能力主義に移行し、多くの人が一生ひとつの企業に勤め続けることが少なくなりました。その結果企業年金の在り方にも変化が必要になったのです。

確定拠出年金制度で資金運用するメリット3つ

確定拠出年金は拠出金を自分で運用しながら資産形成して60歳以降に年金として受け取る制度で、「長期間の運用」「自動的な資産形成」「税制優遇」の3つのメリットがあります。

 

デメリットは60歳まで原則資金を使えないこと(引き出せないこと)、元本割れするリスクがあることですが、超低金利の時代には株式や投資信託で資産を運用していないと基本的に増えません。

 

拠出金や運用して増えた資産が非課税対象という税制優遇面から、確定拠出年金はメリットの方が大きいと評価されています。

確定拠出年金制度で資金運用するメリット1:長期間運用

確定拠出年金は20歳から現時点では60歳未満の人が加入でき、2020年6月の法改正により2022年5月からは2022年5月からは60歳以上65歳未満の会社員や公務員、国民年金被保険者も個人型に加入可能となりました。

 

確定拠出年金の運用は70歳までできます。20歳から運用を開始すれば50年間の長期運用が可能になります。

 

長期運用することで全体的なリスクを小さくすることができ、結果的にマイナスを出さないような結果が出る可能性が高くなります。

2020年の主な法改正

確定拠出年金制度で資金運用するメリット2:自動的な資産形成

確定拠出年金制度では毎月の拠出金が決まっており、さらに60歳になるまで引き出すことができないため半ば自動的に資産が形成されます。

 

企業型確定拠出年金(DC)の場合は退職金が拠出されることもあります。こうすることで今までのように退職金を現役時代の収入として使ってしまうことがなく、確実に老後の資金とすることができます。

確定拠出年金制度で資金運用するメリット3:税制優遇

確定拠出年金の拠出金は全額所得控除の対象になり、納める所得税と住民税が少なくなります。

 

会社員が個人型確定拠出年金を利用している場合、年末調整や確定申告により還付されることになります。

 

例えば毎月1万円拠出した場合(年間12万円)、年収500万円ならば年間3.60万円、年収1,000万円ならば年間5.16万円が軽減できます。

 

さらに、確定拠出年金で生じた運用益に対して所得税・住民税等がかかりません。運用益はそのまま資産として全額運用され続けるため、複利効果が大きいと言えるでしょう。

確定拠出年金制度で上手く資金運用するコツ6つ

確定拠出年金制度で着実に資産形成するコツは6つあり、現状を把握して老後のために必要な資金を目標金額として決めることが重要なコツです。

 

確定拠出年金の運用成功のコツの9割は資産分配が占めています。目標金額が定まれば、毎月の拠出金の運用利回りが決まり、運用利回りに合わせた資産配分も決められます。

 

また、資産配分は各資産の好調・不調で変わるので、運用結果と併せて定期的な見直しが大切です。

上手く資金運用するコツ1:予定年金受給額の把握

確定拠出年金で上手に資産運用するコツの1つ目は、現状を把握するために現時点で年金がいくらもらえるのか確認することです。

 

年金には国民年金をおさめている人がもらえる老齢基礎年金と、厚生年金をおさめている人がもらえる老齢厚生年金があります。どちらも10年以上の年金徴収実績がないと受給されないので注意してください。

 

老齢基礎年金の場合、1年間にもらえる年金の目安は「2万円×加入年数」です。30年間おさめていた場合は将来年間60万円受給できます(目安)。この場合1ヶ月5.0万円です。

 

老齢厚生年金の場合、1年間にもらえる年金の目安は「平均年収×0.55%×加入年数」です。平均年収400万円で30年間おさめた場合は、将来年間66万円受給できます(目安)。この場合1ヶ月5.5万円です。

老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・計算方法

上手く資金運用するコツ2:老後必要資金の想定

確定拠出年金で上手に資産運用するコツの2つ目は老後の必要資金をイメージすることであり、夫婦の老後資金に関し30年間で約2000万円が必要と言われています。

 

ただ、この資金に関しては「こんなに必要ない」という意見もあるのと、その一方でゆとりある老後のために必要な生活費は月平均37.9万円とも言われています。

老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人 生命保険文化センター

上手く資金運用するコツ3:不足資金の把握

確定拠出年金で上手に資産運用するコツの3つ目は不足資金の把握です。

 

確定拠出年金で老後の資金を増やしたい場合、拠出金と併せて毎月5万円ほどの資産を増やす必要があります。このように不足資金が把握できれば毎月の拠出金額と運用目標が決まります。

 

運用レポートを見れば運用益が分かりますので、不足資金を把握するようにしましょう。

上手く資金運用するコツ4:資産配分検討

確定拠出年金で上手に資産運用するコツの4つ目は資産配分で、資産配分とは各金融機関が提供している運用商品の中から最適な組み合わせで選定することです。

 

運用商品には株式、債券、保険、外貨建て、預貯金の5種類あり、資産運用で上手に資産を増やすコツは分散投資で、商品を選定するときは商品の投資対象資産を確認しながら選定します。

 

中にはバランス型という予めこれらの資産に分散投資されているパッケージ商品もあります。自分で組み合わせるのが難しいという場合にはバランス型の商品で自動的に分散投資する方法もあるので活用しましょう。

上手く資金運用するコツ5:定期的な資産配分見直し

確定拠出年金で上手に資産運用するコツの5つ目は、定期的な資産配分の見直しで、定期的に資産配分を見直すことで想定以上のリスクを回避し、パフォーマンスを向上させることに役立ちます

 

基本的に、1つでも好調な資産がでると資産配分が変わってしまいます。リスクの大きな資産の割合が高くなってしまうと、もしものときにリスクが許容以上になってしまう可能性があります。先に決めた資産の配分は常に維持できるように定期的な見直しが大切です。

 

自分で運用する確定拠出年金では資産配分の見直しがいつでもできるようになっています。投資先が提供する運用レポートでは確定拠出年金運用実績が一目でわかる様になっていることが多いので、見直しの参考にしましょう。

上手く資金運用するコツ6:投資信託先を見比べる

確定拠出年金では投資信託先の選定も重要です。企業型(DC)の場合は投資信託先が決められていますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)の場合は自分で投資信託先を決めなければいけません。

 

投資信託先によって手数料、運用商品の種類や数に違いがあるので、投資信託先を比較検討することが確定拠出年金で上手に資産運用するコツの6つ目になります。

 

運用テクニック等とは違い手数料は運用益の減少に直接つながるので、運用益を増やしたい場合は比較的手数料が安いネット証券で確定拠出年金を始めるのが良いでしょう。

確定拠出年金制度の資金運用で選べる金融商品5種類

確定拠出年金の資産運用で選べる金融商品は5種類あり、元本割れの可能性もある元本変動型が3種類、元本保証される元本確保型が2種類あります。

 

運用成果より安全性を重視する場合は拠出金全額を元本確保型商品に掛けると良いですが、現在は超低金利なので何十年預けても利益がプラス1万円という可能性も高いです。

 

上手く資産運用して資産を増やしたいならば元本変動型を選ぶ必要もあります。上手に資産運用するコツでも紹介しましたが、低リスクで資産運用するならばバランスよく資産配分することが大切です。

 

以上のことから、5種類の商品の特徴を知ることは上手に確定拠出年金を運用するために大切なことです。

資金運用で選べる金融商品1:債権

確定拠出年金の投資信託のうち、投資対象となる資産が債権のものを指します。

 

債権とは国や団体に対して一定期間貸したお金を返してもらう権利で、お金を借りた国や団体はあらかじめ決められた利子をつけて返さなければいけません。

 

この利子が債権の運用益になり、比較的安定したリスクの低い投資対象です。

資金運用で選べる金融商品2:株式

確定拠出年金の投資信託のうち、投資対象となる資産が株式のものを指します。

 

株式とは企業の株を1株〇〇円(株価)で購入し、会社の評価や景気の影響で株価が上がったときに売却すれば利益がでます(値上がり益、キャピタルゲイン)。

 

この値上がり益が株式の主な運用益ですが、株価の変動は激しくハイリスク・ハイリターンの傾向がある投資対象です。

資金運用で選べる金融商品3:保険商品

確定拠出年金の投資信託のうち、投資対象となる資産が保険のものを指します。保険というと「補償」のイメージが強いですが、確定拠出年金で取り扱われる商品は貯蓄性の高い保険商品になっています。

 

保険商品は元本保証されている元本確保型の1つですが、他の商品への預替え等により中途解約される場合には解約返戻金が元本(払込保険料)を下回ることがある点には注意が必要です。

 

満期時の利息が定期預金よりも高い傾向にあります。また、為替リスクがあることを承知していれば、外貨建ての保険は国内の保険に比べて全体的に利息が高い傾向にあります。

資金運用で選べる金融商品4:外貨建て商品

確定拠出年金の投資商品のうち、投資対象となる資産が外国株式や外国債券など日本円以外の通貨で運用する商品を指します。

 

運用益の仕組みは国内の株式・債権・預金・保険と変わりがありませんが、日本円以外の通貨で運用するため為替相場の影響を受けて円での価格が変動することで利益に大きな影響を与えます。

資金運用で選べる金融商品5:預貯金

確定拠出年金の投資信託のうち、投資対象となる資産が預貯金(主に定期預金)のものを指します。確定拠出年金を利用している人の8割が預貯金の商品を選択しているというデータもあります。

 

預貯金商品は元本が保証されている元本確保型の1つですが、同じ元本保証型の保険とは異なり中途解約するときの解約返戻金が元本(払込保険料)を下回ることはないため完全元本保証型で人気があります。

確定拠出年金制度で考慮すべき金融商品リスク5つ

確定拠出年金の資産運用で選べる金融商品のほとんどには運用リスクがあります。

 

次の5つのリスクが全ての商品に該当するわけではありませんが、1つの商品あたり2~4個のリスクが重なっていることはよくあります。

 

5つのリスクの特性を知ることで確定拠出年金の上手な運用を目指しましょう。

考慮すべき金融商品リスク1:金利変動

金利が変動すると金融商品(資産)の価値が変動する可能性が高くなります

 

金融商品の中で、金利変動は特に債券の価値に大きな影響を与えます。なぜならば、債権の金利はあらかじめ決められていますが、満期前でも時価で債権は売買できるからです。

 

金利が上がると金利の低い債券を売ってもっと利益率の高い債券を購入しようとします。債権の市場の売り数が増えると、その債権の価値は下がってしまいます。もちろん金利が下がれば逆の影響がでます。

考慮すべき金融商品リスク2:価格変動

価格変動は投資対象の資産の価格(価値)が変動することで、市場での取引価格が変動することで生じます。

 

この価格変動リスクは、金融商品の中でも損益が不確実な元本変動型の金融商品全てに付随しているリスクです。

考慮すべき金融商品リスク3:為替変動

円と外貨の為替相場が変動すると日本円以外の外貨で購入した金融商品(資産)の価値が変動する可能性が高くなります。

 

円と海外通貨との為替相場は、どちらかが上がればもう一方が下がります。この変化はプロでも予想できないものなので、為替変動リスクは外貨建て商品と離して考えることはできません。

考慮すべき金融商品リスク4:信用

投資対象とする資産の価値は信用に基づいており、信用がなくなるとほぼゼロに等しくなることさえあります。

 

主な信用リスクは債務者が債権を履行できなくなる(債務不履行になる)デフォルトリスクです。信用リスクの高い金融商品は債権と株式です。

考慮すべき金融商品リスク5:インフレ

インフレとは世間のモノやサービスの価格(物価)が上昇することで、その影響で通貨の実質的価値が下がることを指します。

 

インフレが起きると今まで1,000円で購入できたモノが1,000円では購入できなくなるため、金融商品のうち元本が保証されている現金と預貯金の実質的価値が下がります。

 

一方で、株式はインフレリスクに対応できると位置づけられているため、インフレリスクの比較的低い商品となります。

確定拠出年金は資金運用のコツで成果を得よう!

確定拠出年金は将来のための備えで、公的年金のように社会活動の維持などは関係なく100%自分が自分や家族のために使うお金をお得に運用していく制度です。

 

運用期間も長期間なので運用リスクも低く、確定拠出年金で資産を上手に運用して増やすことができればゆとりある老後が実現します。

 

今回紹介したコツを上手に活用し、自分の理想とする老後のための資産運用にぜひ挑戦しましょう。

 

また、確定拠出年金に関連する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

確定拠出年金の運用方法7つ|確定拠出年金を投資信託で運用するポイント5つ

iDeCoを運用するメリット8つ紹介|iDeCoを始める手順とは

iDeCoはいつから始めれば良い?判断する方法4選やメリットを解説

iDeCoの利益確定するタイミングは?利益確定方法2つと注意点をご紹介!

 

確定拠出年金の口座開設について

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