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不動産一括査定で知っておきたい10のデメリットと利用するときのポイント

2020 06.4この記事はPRを含みます

不動産一括査定とは

不動産一括査定とは、複数の不動産会社から一括で不動産の売却価格の査定をしてもらえるインターネット上のサービスです。

住所などの個人情報を入力しなくても利用できる場合があり、不動産の情報を登録すると無料で複数の不動産会社の査定額が確認できる便利なサービスです。最近では不動産会社を選定する際にも、価格や売却プランを比較するために利用されることがあります。

この記事では不動産一括査定について紹介していきましょう。

不動産一括査定サイトは30社以上もある

不動産一括査定サイトの種類はさまざまです。

インターネットで調べてみると、多くの不動産一括査定サイトが見つかるでしょう。令和2年3月現在、不動産一括査定サイトは30社以上あります。

不動産一括査定サイトの特徴としては、無料で利用できることや、一度に複数の不動産会社に一括で査定を依頼できるサイトが多いということです。不動産の売却では複数の不動産会社に査定を依頼するため、よく利用されているでしょう。

不動産一括査定のデメリット10

不動産一括査定にはいくつかのデメリットもあります。

自分で不動産会社に足を運んで査定を依頼しなくても、インターネットを使って無料で複数の不動産会社に査定の依頼ができる便利な不動産一括査定サイトですが、中にはデメリットもあります。

そのため、不動産一括査定サイトを利用する場合には、デメリットについても理解した上で利用を検討する必要があるでしょう。ここでは不動産一括査定のデメリットについて紹介します。

デメリット1:複数社とのやりとり(訪問による査定)が必要

不動産一括査定では複数の不動産会社への対応が必要になるというデメリットがあります。

不動産一括査定で依頼する場合、机上査定と訪問査定が選べますが、訪問査定の場合は各不動産会社の日程スケジュールの調整や、担当者が来たときの対応などが必要となるでしょう。

多くの不動産会社から訪問査定を受けた場合、手間や時間がかかってしまうというデメリットがあります。そのため、まずは机上査定を選ぶのも良いでしょう。

デメリット2:一括査定のサイトによって登録不動産会社が異なる

不動産一括査定では、サイトに登録されている不動産会社の査定しか出せないというデメリットがあります。

不動産一括査定で査定を出せるのは、利用する不動産一括査定サイトに登録されている不動産会社のみです。そのため、他にもっと高額な査定を行ってくれる不動産会社があったとしても、登録されていなければチェックの対象から漏れてしまうでしょう。

ただし、他の不動産一括査定サイトを併用することで解決することができます。

デメリット3:机上査定の場合はあくまで参考価格

不動産一括査定では机上査定を選べますが、あくまで目安の価格であるというデメリットがあります。

依頼時には机上査定と訪問査定から選べますが、机上査定は不動産を見ずに登記簿謄本や地図などの資料をもとに簡易的に査定を行います。

そのため査定価格に誤差が出る場合もあるので、あくまで目安と考えた方が良いでしょう。特に過去の売買事例が少ないマンションや、築年数が20年以上でリフォーム済みマンションは誤差が出やすいでしょう。

デメリット4:匿名査定は不可能

不動産一括査定は匿名での査定依頼はできないというデメリットがあります。

不動産会社にとって無料査定サービスは営業活動の一環なので、匿名での査定依頼はできません。中には匿名でできる査定サイトもありますが、そういったサイトは査定価格の精度が低くなる可能性が高いでしょう。

そのため、実名や電話番号などの個人情報を入力しても問題なさそうな、運営元が大手の不動産一括査定サイトを利用するとよいでしょう。

デメリット5:査定対象外のエリアも

不動産一括査定では、誰も買う人がいないような不動産が査定対象外になるというデメリットがあります。

不動産一括査定はあくまで売却可能な物件を対象としているため、田舎過ぎて周囲が空き家だらけのエリアや、老朽化して誰も住んでいないマンションなどは査定対象外になる場合もあります。

しかし査定対象外になるかどうかは実際に査定を依頼してみなければわからないため、まずはサイトから査定を依頼してみるようにしましょう。

デメリット6:選択肢が多すぎると媒介契約する不動産会社に迷う

不動産一括査定では複数の不動産会社から査定結果が返ってくるため、選択肢が多いと迷うというデメリットがあります。

複数の不動産会社に一括で査定を依頼できるということは、査定結果も依頼した分だけ返ってくるということになります。中には査定金額に大きな差が出る場合もあり、どの結果を目安にすればいいのかわからなくなることもあるでしょう。

そういった場合には、気になる不動産会社に直接問い合わせてみましょう。

デメリット7:査定は不動産会社の営業活動

不動産一括査定は不動産会社の営業活動のため、査定を依頼すると電話やメールがかかってくるというデメリットがあります。

不動産一括査定サイトに登録されている不動産仲介業者は、不動産の売買が成立しなければ報酬は発生しないでしょう。そのため、不動産一括査定サイトを利用すると電話やメールでの勧誘が行われることがあります。

ただ、本気で売却したい場合は営業を受ける方がいい場合もあるため、一概にデメリットであるとも言えないでしょう。

デメリット8:査定額と実際の売却価格は違う

不動産一括査定はあくまで目安のため、実際の売却価格と異なるというデメリットがあります。

査定価格は予想価格に過ぎないため、その価格で必ず売れるという保証はありません。特に不動産一括査定サイトの場合、競合している他社より高い金額を付けがちなので、予想価格よりも高めの査定になることがあるでしょう。

そのため、次のデメリット9でも紹介する「自社の買取価格」と「仲介で売るときの価格」の2つを査定してもらいましょう。

デメリット9:不動産会社によって査定額がバラバラの可能性も

不動産一括査定では不動産会社ごとに査定価格が異なる場合があるというデメリットがあります。

査定結果にあまりにも差があると、どの査定価格が正しいのかわからなくなるでしょう。そのため、査定依頼の際には査定根拠を説明してもらうことと、「自社の買取価格」と「仲介で売るときの価格」の2つを査定してもらうことが重要です。

自社の買取と仲介の価格に差がある場合は、その時点で査定価格を高くしていることがわかるでしょう。

デメリット10:媒介契約後に担当者が変わる場合がある

不動産一括査定では後から担当者が変わる可能性があるというデメリットがあります。

不動産売買において、不動産会社の担当者はとても重要です。担当者が優秀であれば不動産の売却が成功しやすくなるでしょう。

しかし不動産一括査定サイトの場合、複数の不動産会社と競合するため、最初だけ優秀な担当者が営業をかけてくる場合もあります。媒介契約前に最後まで担当してもらえるか確認しておきましょう。

不動産一括査定を利用するときのポイント

不動産一括査定を受ける場合にはいくつかのポイントがあります。

ここまで不動産一括査定で発生するデメリットについて紹介しましたが、いくつかの点について気をつけることで、不動産一括査定サイト利用時に発生する可能性があるデメリットを避けることも可能でしょう。

ここでは不動産一括査定を利用するときのポイントを紹介します。

訪問査定と机上査定を使い分ける

不動産一括査定では、まずは机上査定で大まかな価格を把握し、次に訪問査定で詳細な価格について調べるようにしましょう。

いきなり訪問査定で複数社とやりとりをするのは手間でデメリットも発生するでしょう。そのため、査定時には訪問査定と机上査定をうまく使い分けるのが一般的になってきています。

訪問査定では直接営業担当者と話ができるため、机上査定ではわからない細かな情報について相談すると良いでしょう。

査定額の根拠を聞く

不動産一括査定では、査定額の根拠についても説明してもらうようにしましょう。

先ほども不動産会社によって査定価格がバラバラになる場合の対処法を紹介しましたが、査定根拠をしっかり教えてもらいましょう。査定の際には過去の売買事例をもとに「取引事例比較法」と呼ばれる方法で査定されるのが一般的でしょう。

そのため、しっかりと査定している不動産会社の場合は、きちんと根拠を説明してくれるでしょう。

不動産鑑定評価基準:国土交通省

販売戦略を聞く

不動産一括査定では、販売戦略も説明してもらうようにしましょう。

不動産会社によって宣伝方法や得意な販売活動は異なります。そのため、どのような方法で不動産の売買をサポートするのか担当者に聞いてみましょう。

販売戦略についてしっかり説明できる不動産会社の方が、サポート体制に優れていると言えます。また、曖昧にしか答えられない場合は、その不動産会社との契約は避けた方が良いでしょう。

自分で売却価格の相場を調べてみる

不動産一括査定では、任せきりにせず自分でも売却価格の相場を調べてみましょう。

最近ではインターネットを使えば自分でも所有している不動産の売却価格の相場がわかるようになっているため、自分でも調べて価格のイメージを掴んでおきましょう。

自分で相場をチェックする場合は、レインズマーケットインフォメーションや土地総合情報システムなどを使って調べることができます。

レインズマーケットインフォメーション

レインズマーケットインフォメーションは成約価格を基にした不動産取引情報提供サイトです。

レインズマーケットインフォメーションは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営、管理している不動産流通標準情報システムです。

全国4つの指定流通機構で構成された全国指定流通機構連絡協議会が保有する、実際に売買が行われた物件の価格(成約価格)などの取引情報を検索することができます。

REINS Market Information

土地総合情報システム(国土交通省)

土地総合情報システムは、不動産の取引価格、地価公示・都道府県地価調査の価格が検索できるサイトです。

地価公示(標準地)、都道府県地価調査(基準地)および取引価格の情報を閲覧することができます。国土交通省が運営しており、土地や建物などの実際の売買価格に加えて、所在地や土地の面積、形状、前面道路や土地計画に関する情報もわかるようになっています。

また、すべての公表データはダウンロード可能です。

土地総合情報システム

不動産一括査定のデメリットを知った上で信頼できる不動産会社を選ぼう

不動産一括査定でのポイントを押さえて、良い不動産売却におけるパートナーになれる不動産会社を見つけましょう。

不動産一括査定サイトの利用にはメリットも多いですが、いくつかのデメリットもあります。しかしデメリットを知ったうえで上手く利用することにより、より精度の高い査定価格が得られ、売却もスムーズに進むでしょう。

ぜひ不動産一括査定のデメリットを把握した上で、最適な不動産会社を見つけましょう。

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