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重層長屋の特徴5つと投資するメリット7つ|規制が与える影響とは?

2020 06.4この記事はPRを含みます

重層長屋とは

重層長屋とは、共同部分がない住居であり、マンションやアパートとは異なる居住スペースになっています。長屋は平屋建てのような建物を指しますが、重層長屋は上下に重なっている形状になっていることもあり、重層長屋といわれています。

最近では、重層長屋が住宅オーナーの間で流行りつつあり、多く建築されている傾向にあります。ここでは、重層長屋について詳しく紹介しています。

共同住宅との違い

共同住宅とは、アパートやマンションのことを示している場合が多く、名称の通り各住人が共有する場所がある建物のことです。多くは玄関や階段などが共有のスペースとされており、住人と顔を合わす機会も多いです。

しかし、重層長屋は共有するスペースがない住宅であるため、プライベートを確保できるメリットがあります。重層長屋と共有住宅にはそれぞれのメリットがあるため、どちらが適しているかを比較して選びましょう。

重層長屋の特徴5つ

重層長屋はマンションやアパートとの共有住宅と比べるとまだまだ数が少なく、知名度も低いです。そのため、重層長屋の特徴を知らない人や、そのような居住スペースの種類があること自体を認知していない人も多いのではないでしょうか。

ここでは重層長屋の特徴を5つ紹介します。人によっては重層長屋の方が、共有住宅よりも適している場合もありますので、重層長屋の特徴を知りたい人はぜひ参考にしてみてください。

重層長屋の特徴1:供給が少ない間取り

重層長屋は共有住宅と比べると、供給が少ない間取りの物件であるため、すぐに入居者が決まるといった特徴があります。

供給が少ない物件は入居できる人数も限られていることから、共有住宅と比較してみてもすぐに入居者を見つけることができます。

入居者が決まりやすいと、住宅のオーナーにとっても大きなメリットがあるので、利益に直結する特徴だといえるでしょう。

重層長屋の特徴2:各住戸の専有面積が広い

重層長屋には、各住戸の面積が広いといった特徴が挙げられます。賃貸を借りる場合だと、部屋の面積が狭い可能性があります。その際、快適に生活をおくれない場合や、家族で生活する場合に狭く感じてしまうケースも考えられるでしょう。

重層長屋は広い面積なので、家族で住むことが可能です。また人気があることから、家賃を高めに設定したとしても、さほど影響なく入居者を集めることができます。そういったことがオーナーの利益に直結するといえるでしょう。

重層長屋の特徴3:建築が難しい場所にも建てられる

住宅を建てる際にはさまざまな条件が決められており、場合によってはそれが不可能になることもあるでしょう。しかし、重層長屋の場合は、建築が難しい土地でも建設できるメリットがあります。

共有住宅は特別建築物に分類されるため、さまざまな規定がありますが、重層長屋は特別建築物ではないため、建築に対する規定もゆるいです。一般的に建築が難しい旗竿地にも建築できるといった特徴があります。

重層長屋の特徴4:共有部がない

重層長屋は上記でも紹介したように共有部がありません。そのため、近くに住んでいるにも関わらず、顔を合わすことがほとんどなくなります。近所づきあいが苦手な人や、あまり人と出会うことが好きではない人におすすめです。

一軒家に住んでいる感覚に近く、周りに迷惑をかけてしまうことも少ないです。共有部が少ないことで維持費を少なくすることができ、オーナーだけではなく、居住者への負担も軽減できます。

重層長屋の特徴5:各住戸の独立性が高い

各住戸の独立性が高いことも重層長屋の特徴です。マンションやアパートの場合は、左右上下と部屋が隣り合わせになっていることも多く、独立性が低いです。しかし、重層長屋は上下でしか隣合わせになっていないこともあり、独立性が高いといえます。

特に、二階に住んでいれば足音などの音も響きにくく、共有住宅とは全く住み心地が異なります。近隣の音で悩まされたくない人は、重層長屋に住むことをおすすめします。

重層長屋に投資するメリット7つ

重層長屋は住む人によってもメリットが多いですが、管理するオーナー側にも多くのメリットが存在しています。そのため、重層長屋を建築しようと考えている人も多いです。現在、重層長屋に興味がある人や建築しようと考えている人は、重層長屋に投資するメリットを把握することをおすすめします。

次に、重層長屋に投資するメリットを7つ紹介します。比較的建築規模が小さいこともあり、経験がない人でも投資できます。

投資するメリット1:高い入居率が期待できる

重層長屋は入居率が高いといった特徴があるため、投資をする際には最大のメリットとなります。賃貸住宅の投資で利益を上げるためには、入居者を増やし、空き部屋を減らすことが大前提です。

重層長屋は特殊な居住スペースではありますが、共有部が少なかったり、面積が広かったりといった点から人気があります。そのため、大々的な広告を行わなくても入居者で埋まりやすいでしょう。

投資するメリット2:賃料を高めに設定できる

上記でも紹介しましたが、重層長屋は面積が広いこともあり、賃料を高めることができます。面積が狭いアパートやマンションでは、賃料を高く設定してしまうと入居率が低下してしまいます。

しかし重層長屋の場合は、面積が広いことにくわえて人気のある住居スペースです。賃料を高めても、入居率が低下するといった心配がありません。賃料を高めることができれば、オーナーの利益も比例して高まることにつながります。

投資するメリット3:建物メンテナンスコストの軽減

重層長屋は建物にかかるメンテナンスコストを軽減することが可能です。建物のサイズが小さいことも関係していますが、共有部分がないこともメンテナンス費用がかからない理由です。

オーナーになることで定期的に収入を得ることはできますが、メンテナンス費用のことまで把握していないと利益を出すことができません。維持費用を削減すると、それだけの利益を得ることができるため、投資の成功へとつながります。

投資するメリット4:入居者のトラブルが少ない

共有住宅は入居者とのトラブルが多い傾向がありますが、重層長屋の場合はトラブルが少ないです。その理由としましては、入居者同士が近くに住んでいるとはいえ、独立した空間がしっかり確保されているからです。

また、共有スペースがないことも理由の一つとして挙げられるでしょう。オーナーになれば入居者同士のトラブルを仲裁する必要があるため、トラブルの大きさによっては苦労してしまうこともあります。

投資するメリット5:相続税の節税になる

親がなくなると財産を相続することになるでしょう。もちろん土地も相続しますが、その際には相続税が発生します。

相続税は、相続する金額が大きいほど支払う金額も大きくなってしまいます。土地の価格は更地の状態よりも家を建てた方が価値が下がるため、相続税の節税になるでしょう。

敷地面積が広いのであればアパート建設もできますが、敷地面積が狭く、奥まった土地であれば重層長屋の建築を検討してみましょう。

投資するメリット6:投資額が少なく済む

重層長屋は共同住宅のようなアパートと比べると、投資額が少なくすむメリットが挙げられます。投資額が少なくて済むということは、手元にそれほど資金がない場合あっても、オーナーになれる可能性があります。

そのため、いきなり共同住宅のオーナーになることと比べても、かなりハードルが低い投資になります。共同住宅に投資をする前に、一度重層長屋でオーナーを体験してみてもよいのではないでしょうか。

投資するメリット7:ローン返済負担が軽い

投資する額が少ないことは、ローン返済の負担額も少なくなります。そのため、月々に返済に追われてしまうことも少なく、重層長屋の収入で十分返済することが可能になるでしょう。

ローン返済が少ないことは、投資するうえで大きなメリットであり、長い年月関わってくることでもあるため重要です。急な出費がかさんでしまっても、もともとの返済額が少ないので、延滞する可能性も低く、トラブルを事前に防ぐことができます。

大規模な重層長屋への規制について

最近では、重層長屋に多規模な規制が適用されることを知っているでしょうか。上記までには重層長屋の特徴やメリットを紹介しましたが、規制についても把握しておかなければなりません。以前までは重層長屋に対する規制は緩く、そこまで気にする必要はありませんでした。

しかし、一部地域では規制が行われているため、注意しなければなりません。次は多規模な重層長屋に対する規制内容を紹介します。

今後の不動産投資への影響は?

多規模な重層長屋に対する規制がされたことで、不動産投資への影響を気にしている人も多いのではないでしょうか。規制が実行されたとしても、不動産投資にはさほど影響がないと考えられています。

不動産投資に影響が少ない理由は、現在の規制では対象になる重層長屋が少ないからです。しかし、今後規制が広がる可能性も高く、不動産投資に影響が出ることも考えられます。

不動産投資への影響:影響範囲は限定的

不動産投資の影響は限定的であるため、これから重層長屋に投資を行おうと考えていても、そこまで問題はありません。不動産投資の影響が限定的である理由は、まだ、多規模な重層長屋に対する規制が東京都でしか条例として発表されていないからです。

また、規制内容に含まれる重層長屋の数が多くないことも、影響が少ないと考えられる理由のひとつです。そのため、規制が発表されても現段階ではさほど警戒する必要はありません。

不動産投資への影響:市区町村で上乗せの可能性も

重層長屋の規制は限定的と紹介しましたが、市区町村で上乗せが可能になる場合もあります。上乗せが可能になってしまうと、重層長屋を建てるメリットがなくなってしまうため、不動産投資としても影響が出てしまう場合があります。

不動産投資への影響:条例や法改正の動き次第で投資価値が変わる

現段階では重層長屋に対する規制は限定的であるため、影響も少ないですが、今後条例や法改正が行われれば投資価値も変わってきます。

そのため、現在は影響がなくても今後はどのように傾くか分からないので注意しましょう。最近では災害などが頻発していることもあり、条例や法改正がされる可能性は高いです。

規制に気を付けながら重層長屋に投資してみよう

重層長屋に不動産投資することは共有住宅に投資するよりもリスクが低いですが、今後の規制に注意しましょう。

規制が変わることで、現状と大きく異なってくる場合も考えられます。条例が変更された場合は、それぞれの判断でリスクが少ない方法で投資することが求めらます。

条例が変わったにも関わらず、何も変更せずに投資をし続けることは危険であり、一気に利益がなくなってしまうことも考えられます。

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