農地を活用しよう!8つの活用方法や農地転用について詳しく解説!
2020 06.29この記事はPRを含みます
農地とは?
農地とは耕作を目的とした土地を指します。
農地は「耕地」とも呼ばれ、主に耕作をするための土地です。広い意味では、家畜の放牧や農畜産物の生産などを含めて農用地と呼ばれます。
ここでは農地の活用方法についてご紹介しますので、使っていない農地を持っている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
農地転用とは
農地転用とは農地を農地以外のものに転用することを指します。
農地の使用目的を耕作以外にすることを「農地転用」と言います。農地転用は農業を保護するという農業生産安定の観点から推進されていませんが、農地転用を要するシーンもあるため、農地法によってさまざまな制限をかけて管理されています。
また、農地転用をする場合は、農地の面積などによって異なる申請方法で許可を取る必要があります。
休耕農地・遊休農地とは
休耕農地、遊休農地とも現在耕作を行っていない農地です。
休耕農地は一時的に耕作を行っていない農地を指します。一方、遊休農地は現在耕作の目的に供されておらず、今後も耕作の目的に供されないことが見込まれる農地を指します。
農地の活用方法8つ
農地にはさまざまな活用方法があります。
現在使われておらず、今後も農地として使う予定のない農地を持っている場合は、土地活用を検討してみましょう。農地には大きく分けて8つの活用方法があります。
ここでは農地の活用方法をご紹介しますので、農地の活用を検討している方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
活用方法1:賃貸物件の経営
農地の活用方法として賃貸物件の経営があります。
農地活用として効率が良い方法に、農地転用をして賃貸アパートや賃貸マンションを建設し、経営して家賃収入を得る方法があります。
賃貸物件を経営することで安定的な収入が得られます。ただし、周りが農地ばかりの土地では入居者が見つからない可能性もあるため、需要が見込めるかどうかは事前にチェックしましょう。
活用方法2:高齢者向け物件
農地の活用方法として高齢者向け施設の建築があります。
老人ホームなどの高齢者向け施設は郊外の静かな土地に建築されることも多く、周りを農地に囲まれた土地であっても経営できるメリットがあります。介護事業者も農地の広がる静かな土地に高齢者施設を建てたいと考えるケースも多いです。
さらに、高齢者向け施設は自治体などから補助が出るといったメリットもあります。
サービス付き高齢者向け住宅として登録される住宅等の建設・改修費に対し、国が民間事業者・社会福祉法人・医療法人等に直接補助をします。サービス付き高齢者向け住宅整備事業 (本事業専用ホームページ)
活用方法3:オフィスなどの事業用地
農地の活用方法としてオフィスなどの事業用地にして貸し出す方法があります。
土地活用というと賃貸経営を思い浮かべがちですが、企業用の事業用地に転用する方法もあります。事業用地であればこちらで建物を建設しない状態で貸し出すことも可能なので、コストを抑えることも可能です。
もちろん、先に建物を建てておいてオフィスとして企業に貸し出すのも良いでしょう。
活用方法4:市民農園
農地の活用方法として市民農園を経営する方法があります。
建物を建てたり設備を用意するだけでなく、市民農園に転用する方法もあります。農地を市民農園に転用することは、農林水産省も推奨している方法です。
活用方法5:駐車場
農地の活用方法として駐車場への転用があります。
駐車場への転用は建物を建てる必要がないため、アパート住宅やマンションの建築よりも初期費用を抑えられるメリットがあります。収入は賃貸経営程多くはありませんが、コストを抑えて転用できるのはメリットだといえるでしょう。
ただし、駐車場としての需要があるエリアかどうかは事前にチェックしておきましょう。
活用方法6:資材置き場
農地の活用方法として資材置き場への転用があります。
農地を資材置き場に転用すれば、地域の建設業者に貸し出すことも可能です。資材置き場もアパート住宅やマンションのように建物を建築する必要がないため、コストを抑えることも可能です。
また、資材置き場であれば狭い農地でも転用することが可能です。
活用方法7:太陽光発電
農地の活用方法として太陽光発電への転用があります。もともと農地だった土地であれば、周りに日差しを遮る建物がないケースが多いでしょう。そのため、太陽光発電システムを設置するのにも適しています。
太陽光発電システムであれば初期費用を抑えることができ、賃貸経営のように入居者の心配をする必要がないというメリットがあります。しかし太陽光パネルの設置には高額な費用がかかると言われています。
活用方法8:コインランドリー
農地の活用方法としてコインランドリーの設置があります。
農地をコインランドリーに転用する方法もあります。コインランドリーは生活に必要な設備であるため固定客が付きやすく、小売り店舗などに比べて運営費が抑えられるなどのメリットがあります。
この場合もコインランドリーとしての需要のあるエリアなのかを見極めましょう。住宅街や学生街が近いと利用者も多くなります。
農地が転用できない場合の活用方法
農地転用できない場合はどうすればよいのでしょうか。
農地転用には条件があります。転用許可をするに当たって農地法での基準を定めており、立地基準と一般基準を満たさない農地は転用の許可がおりません。ここでは農地が転用できない場合の活用方法をご紹介します。
貸し出しを行う
農地が転用できない場合は貸し出しを行うのがおすすめです。
農地の買い手が見つからない場合や、売却を行わずに農地を活用したい場合は、人に貸し出すのが良いでしょう。貸し出し方法には、市民農園として貸し出したり、農地バンク(農地中間管理機構)を活用して貸し出す方法があります。
売却を考える
農地が転用できない場合は売却するのもおすすめです。
農地転用ができない農地や、農地を活用する時間が取れない場合は、売却するのも良いでしょう。農地を売却するには事前に農業委員会から許可をもらう必要があります。
また、売却相手は一定の条件を満たす相手でなければいけないと農地法によって定められています。売却方法としては農地の売却実績を持つ不動産会社に依頼するのが良いでしょう。
農地の活用方法を見つけよう
使っていない農地にはさまざまな活用方法があります。
休耕農地や遊休農地などの使っていない農地を所有しており、転用が可能な土地の場合、農地転用の手続きを行うことにより耕作以外の目的を持った土地に転用することが可能です。
また、農地転用ができない農地であっても、農地のまま貸し出したり売却したりすることで活用することが可能です。ぜひさまざまな農地の活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。