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アパート経営においてのインターネット導入メリット6つ|導入の注意点

2020 10.21この記事はPRを含みます

アパート経営でインターネット設備について考えている?

アパート経営者にとって、入居者を確保することはとても重要でしょう。対策するために、まずアパート経営者が入居者のニーズを知る必要があります。

2018年に全国賃貸住宅新聞が行った人気の設備に関するアンケートでは、単身・家族世帯どちらもインターネット無料サービスが上位になっています。インターネットは、既に必須のインフラになりつつあります。

全国賃貸住宅新聞社調べ『入居者に人気の設備ランキング2018』

アパート経営においてのインターネット導入のメリット6つ

今やインターネット無料サービスは、単身者向け物件だけでなく、ファミリー向け物件でも強く求められる時代になりました。

ただし、賃貸アパート経営者は、導入方法や予算、メリット・デメリットをしっかりと理解した上で導入する必要があります。

まずは、アパート経営におけるインターネット導入のメリットをみていきましょう。

インターネット導入のメリット1:賃料アップによる利回り向上

インターネット無料サービス付きの物件は、人気が高く、賃料が少し高くても入居希望者が確保できるでしょう。そのため、インターネットを導入すれば賃料アップによる利回りの向上が期待できます。

ただし、インターネット導入だけで近隣の相場よりも大きく家賃を上げることは難しいため、上乗せ金額を十分に検討する必要があります。1000~2000円程度の金額であれば、個人でインターネットを導入するより安く感じられるでしょう。

インターネット導入のメリット2:回線開通工事の手間が省ける

入居者が個人的にインターネットの回線を開通する作業は手間がかかります。

まずは、管理会社や大家さんに許可を得て、インターネット会社と工事日程などを打合せして、工事業者が開通工事をしたあと、自身で接続設定する流れになるでしょう。

インターネット無料サービス付き物件は、入居者自身で回線開通工事の手間や費用をかけたくないという人におすすめです。

インターネット導入のメリット3:入居率の確保

複数の候補物件から入居を決める場合、インターネット無料サービスの有無が決め手となることが十分に考えられます。中にはインターネット無料サービスが絶対条件という人もいるでしょう。

そのため、特にインターネットの利用率が高い若年層向けの物件では、インターネット導入が入居率の向上につながります。

アパートの空室が続くようなら、インターネット導入によって風向きが変わる可能性がありますので、検討してみましょう。

インターネット導入のメリット4:将来的に不可欠になる可能性が高い

今やインターネットは、スマートフォンやパソコン、ゲーム機などの普及によって、生活に不可欠なものとなってきています。

最近では、カフェや図書館などWi-Fiを無料で使える施設が増え、ホテルなどでは無線LANサービスはほぼ当たり前にあるでしょう。

インターネット無料サービスへの要求が先細りになる可能性は低く、むしろのニーズはますます高くなると考えられます。

インターネット導入のメリット5:スピーディーに入居できる

インターネット無料サービス付きのアパートは、入居者がスピーディーに入居できるメリットがあります。

インターネット回線が導入されておらず入居者自身で回線を契約する場合、契約即日で開通するとは限りません。ガスや水道と違って、開通に時間がかかることがあります。

しかし、インターネット無料サービス付きのアパートは、すでに回線が開通しているため、即入居を希望する人でも、スムーズに入居が可能でしょう。

インターネット導入のメリット6:不利な条件を和らげられる

賃貸アパートや賃貸マンションなどの需要は、駅近やショッピングエリアに近いなど利便性の良い地域に集中します。

反対に、駅から遠い郊外など不便な地域は人が集まりにくい傾向があります。しかし、人気が低い地域ほど家賃が安いなどの魅力的な面もあります。

そのような郊外や地方物件を経営している場合は、インターネットを導入することで不利な条件を和らげられるでしょう。

アパート経営におけるインターネット(Wi-Fi)導入の重要事項3つ

スマートフォンなどでインターネットを利用している人の多くは、通信量の上限を超えてしまうと、速度制限がかかり通信速度が遅くなるでしょう。また、電波の悪いエリアでは通信ができないこともあります。

しかし、Wi-Fi環境であれば、エリアや速度制限などに縛られることなく、快適にインターネットを楽しめます。アパートにインターネットを導入する場合、このWi-Fiを利用することになります。

Wi-Fi導入の重要事項1:回線に関する知識

Wi-Fiとは、パソコンやスマートフォン、タブレット、プリンターなどのネットワーク対応端末が、ケーブル(有線)ではなく、無線の電波によって接続できるようになる便利な方式です。

Wi-Fiは家族で同時接続することも可能なうえ、ケーブルが邪魔になることもありません。Wi-Fiを使用するにはWi-Fiルーターが必要で、ルーターにはLANケーブルで接続する有線タイプのルーターと無線タイプのルーターがあります。

Wi-Fi導入の重要事項2:設備貸与契約やDIYでコストを抑えられる

アパートへのWi-Fi導入費用は、プロバイダーやプランごとによって差があります。例えば、各部屋へ置くルーターなどの一括貸与で、費用が抑えられるプランもあります。

回線とルーター、スイッチ、無線LAN-APなどを個別に選び、オリジナルのWi-Fiセットを作ると、さらにコストをかけずにWi-Fiを導入できます。なお、少戸数物件への導入は、部屋ごとの個別での契約が割安になることもあります。

Wi-Fi導入の重要事項3:電気通信事業者の届け出が必要な場合

マンション・アパート管理会社が、居住者に対して行うインターネット無料サービスは、原則的に電気通信事業にあたる可能性があります。そして、その場合は電気通信事業の届け出をする必要があります。

なお、電気通信事業にあたるか否かの判断は難しいため、事前に確認をしておきましょう。また、電気通信事業届け出の代行は、行政書士が数万円の費用で担っていますので、利用する方法もあります。

導入できるインターネットの種類2つ

自分が経営するアパートにインターネットを導入しようと決めたら、まず知りたいのは導入費用でしょう。

しかし、導入費用を確認する前に、導入できる回線の方式を確認しましょう。それぞれメリットやデメリットがあるため、事前に知識を得ておくことをおすすめします。

導入できるインターネットの種類は、有線方式と無線方式の二種類があります。その二種類の方式の違いについて見ていきましょう。

インターネットの種類1:有線方式

有線方式は、その名の通り入居者の各部屋まで、光回線などの固定回線を開通させる方式です。

建物の共有部分に固定回線の引き込み工事をして、各部屋に有線LANで配線します。入居者は、各部屋に設置されたLANコンセントと各自のWi-Fiルーターなどを接続すると、Wi-Fiが使用できます。

場合によっては、すでに各部屋にルーターが接続されている場合もあります。

メリット 建物の広さや構造に制限がなく、電波状況が安定している
デメリット 無線方式より初期費用がかかる
導入コスト 20~30万円
毎月のランニングコスト 10,000~20,000円

インターネットの種類2:無線方式

無線方式は、アパートの共有部分や外壁にWi-Fiルーターを設置し、インターネットを入居者が共有する方式です。

つまり、無線方式は、戸建てのように一つのWi-Fiルーターからの電波を利用します。

メリット 共用部に設置したWi-Fi機器の初期費用とランニングコストだけで良い
デメリット 建物の構造や広さが制限され、電波状況が悪い場合がある
導入コスト 約10~20万円
毎月のランニングコスト 5,000~15,000円

アパート経営におけるインターネット導入の注意点3つ

賃貸アパート経営において、インターネット無料サービスを導入することはメリットが多く、積極的に導入を考える経営者も多いでしょう。

経営者が頭を悩ませる、入居者の確保や利回りのアップが期待でき、メリットだけを見ると大変魅力的に思えるからです。

ただし、メリットばかりでなく、必ず注意点を踏まえた上で導入を決めましょう。

導入の注意点1:周辺の競合物件の導入状況を把握

インターネット無料サービスの導入によって、入居者の確保しやすくなるのも、利回りが上がるのも、周辺の競合物件の状況によります。

周囲の競合物件にインターネット無料サービス付きが当たり前の状況ならば、当然インターネットの導入は欠かせません。一方、導入による家賃アップは期待できないでしょう。

インターネットの導入前に、周辺のアパートの市場調査・動向調査は欠かせません。

導入の注意点2:費用対効果を考える

インターネット導入には、初期費用だけでなく毎月の運用費用もかかるため、導入によりキャッシュフローが悪化しないよう注意が必要です。

特に、家賃設定を抑えているアパート物件の場合、小額でも家賃を上げると入居者を確保できない場合もあり、導入コスト分を家賃に上乗せできないこともあるでしょう。

事前にできる限りの費用対効果のシミュレーションをして、インターネットの導入を検討しましょう。

導入の注意点3:Wi-Fiルーターを共用できるのは木造のみ

インターネット無料サービス付き物件は高い需要が見込めますが、予想以上に費用がかかる場合もあります。

例えば、費用を抑えたいばかりに、無線方式のインターネットを選択しても、鉄筋コンクリート構造のアパートでは電波状況が悪くなります。

現実的には、共有のWi-Fiルーターを使用できる無線方式は、木造物件の場合のみになるでしょう。事前に業者と打ち合わせをして、確認しておきましょう。

アパート経営でインターネット設備の導入を考えてみよう

今や多くの人がスマートフォンやタブレットから情報を得たり、オンライン化したゲームに興じたり、書籍や新聞もインターネットで読む時代です。

もはやインターネットは不可欠なインフラであり、いずれすべての新築アパートや新築マンションの付帯設備となるでしょう。

ただし、インターネット導入には費用がかかります。費用対効果をしっかりと考慮し、自分のアパートが導入に適している物件かどうかをよく見極めましょう。

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