アパートのカビ対策5選|クレームにならないために大家がすべきこと
2020 10.21この記事はPRを含みます
アパートのカビ対策は大家の仕事?
アパートのカビ対策は発生した内容によって大家の負担か入居者の負担かに分かれます。
アパートのカビ対策は基本的には入居者の負担になります。なぜなら、アパートの換気方法や窓の結露などが原因でカビが発生することが多いからです。
しかし、築年数が比較的新しく、建築材や建物の構造によってアパートのカビ対策がしっかり出来ていなかったことがはっきりと証明された場合は、大家の責任になります。気を付けましょう。
アパートにカビが発生することのデメリット
アパートのカビ対策がしっかり出来ていなかったことが大家の責任になり、弁償または修理などを請け負わなくてはいけないことがあります。
アパートのカビが原因で入居者が体調を崩す可能性があるため、大家は入居者から診療費などを請求されることがあります。
カビ対策のために大家が修繕費を払ってアパートの修理をしたり、その間のホテル代を支払うケースも考えられます。
アパートにカビが発生する原因3つ
カビ対策をしていないアパートはなぜカビだらけになってしまうのか、原因について紹介していきます。
カビは生活習慣によって起こることがほとんどなので、アパートのカビ対策は入居者がするべきものですが、建築物の構造が原因のときもあります。そのような場合のカビ対策は大家の責任になるので、気を付けましょう。
それでは、代表的な3つの問題点を挙げて説明していきます。アパートのカビ対策として参考にしてみてください。
原因1:生活習慣が原因の場合
アパートのカビは生活習慣から起こることが多いです。
アパートは窓が少なく、密閉されて空気の流れが悪い部屋がいくつも隣り合っています。そのため、換気がしづらくカビが発生しやすい原因がそろっています。
特に、風呂場やトイレ・洗面所・台所などの水回りがある場所で十分な換気がされていないとカビが生えやすくなります。また、タンスや棚・ベッドの下などの家具がある場所もカビ対策をしておかないと、カビが発生する原因になります。
原因2:結露や雨雪など環境が原因の場合
日当たりが悪い場所・結露ができる箇所・雨や雪で濡れやすい壁の裏側など、アパートの環境がもたらす原因により、カビが発生します。
アパートのカビ対策として、結露を抑えることが大切です。風呂場や台所、窓がある場所は結露が出来やすく、カビの大きな原因になるからです。結露はすぐに拭くように習慣づけましょう。
空気が滞留する場所にもカビが発生します。押し入れやタンスに物を詰め込み過ぎないようにしましょう。
原因3:カビの発生しやすい建物の構造
アパートなどの集合住宅は1つ1つの部屋が密閉されていて通気性が悪いので、カビが発生しやすい建物です。
アパートは機密性がたいへん高い建物です。換気を心掛けても湿気がこもりやすいので、カビが発生しやすくなります。特に梅雨の時期は、窓を開けることができず洗濯物も部屋干しになりエアコン代もかかるため、カビ対策がとてもたいへんです。
また、断熱材が入っていないアパートもカビが発生しやすくなります。
1階でカビが発生しやすいのはなぜ?
アパートの1階でカビがよく発生するのは、上の階からの密閉度が高いだけでなく、地面からも湿気が上がってくるせいです。
アパートのカビ対策は換気です。しかし、アパートの1階は防犯面から窓を開け放つことが大変難しく、洗濯物を中へ干す人が多いため、カビを発生させる要因となっています。
アパートの1階は日が当たりにくいケースも多く、カビが発生する条件がそろってしまう可能性が非常に高いです。
アパートの大家がすべきカビ対策5選
アパートのカビ対策は入居者が来る前に大家がしっかりと行っていきましょう。
入居者のカビ対策に、大家が口うるさく注意をするわけにはいきません。生活習慣は人それぞれです。アパートのカビ対策方法を知らない入居者も大勢います。
カビ対策で入居者とトラブルにならないように、大家側でアパートのカビ対策を事前に済ませておくことをおすすめします。
そのための提案を以下からしていきます。ぜひ参考にしてください。
カビ対策1:24時間換気システムの導入
アパートのカビ対策として、24時間換気システムの導入が考えられます。24時間換気システムには3種類あります。
第1種換気方式は、換気扇などの機械で強制的に換気を行うシステムです。ランニングコストが高くなります。
第2種換気方式は、機械で強制的に給気を行うことで自然に排気を促す方法です。
第3種換気方式は第2種とは反対で、給気口から自然に給気して、機械で強制的に排気させる方式です。
カビ対策2:リフォーム時の徹底対策
アパートをリフォームするときに、カビ対策を徹底させましょう。
壁紙の裏などにカビが大量発生していることがあります。防カビ用の壁紙や接着剤を使用する、壁の材質をカビ対策用の物にするなど、徹底的にカビ対策を行いましょう。
場合によってはカビ取りの専門業者に依頼しましょう。
カビ対策3:結露対策
アパートのカビ対策として、結露を防ぐために窓を二重構造にしたり、断熱シートを貼ったりしましょう。
結露対策の決め手は、部屋の中から湿気を徹底的に排除することです。
断熱材を入れることも結露の防止になります。浴室に窓を付けたり、風が通りやすい間取りにすることも、結露対策です。
カビ対策4:断熱性の高い窓に交換する
断熱性の高い窓に交換すれば、結露が軽減します。
結露はカビだけでなくダニの発生も促します。温かく湿った空気が冷たい窓に触れて起こる結露を防ぐために、断熱性の窓を利用してアパートのカビ対策をしましょう。
カビ対策5:除湿機の貸し出しを行う
入居者に除湿機を貸し出してアパートのカビ対策を行ってもらいましょう。
除湿機を持っていない、欲しくても買えない入居者のために貸し出しを行いましょう。手頃な値段で性能がよく、コンパクトでおしゃれな除湿機がたくさん出回っているので、探してみましょう。
カビ発生によるクレームの責任は貸主になる?
カビ発生によるクレームの責任が貸主になるかどうかは、アパートのカビ対策が事前にしっかりできているかどうかにかかっています。
アパートの建物や部屋の構造に落ち度があるときは、カビが大家の責任になる場合があります。しっかりと対処していきましょう。
ガイドラインや事案を確認しよう
カビのトラブルなどが起きないように、アパートの大家は事前に賃貸のガイドラインなどをあきらかにしてから、入居者に貸し出すようにしましょう。
アパートの入居者には善管注意義務の義務があります。トラブルが起きたときにこのような法律を知らないと、思わぬ損害に見舞われることになります。
賃貸経営の法令をしっかりと勉強しておくことも、大家にとってアパートのカビ対策の1つです。
アパートのカビ対策は事前のチェックと説明が大事
アパートのカビ対策は大きなトラブルのもとになるので、建物のカビ対策を事前にしっかりと行い、入居者への説明も怠らないようにしましょう。
アパートのカビ対策は入居者前に徹底的に行い、訴訟問題などに発展しないように気を付けましょう。