ロボアドバイザーのデメリット5つ|メリットや注意点もあわせて解説
2020 10.21この記事はPRを含みます
ロボアドバイザーとは?
資産運用をしている方の多くは、ロボアドバイザーを耳にしたことがあるのではないでしょうか。ロボアドバイザーとは、インターネット上で投資のアドバイスや、投資家の代わりに資産運用をしてくれるサービスです。
資産運用のアドバイスだけをする助言型と、アドバイスと資産運用を一任してくれる投資一任型に分かれています。
どちらのタイプでもご自身にあった運用アドバイスをもらえるので、投資初心者には心強いでしょう。
投資信託との違い
資産運用でよく耳にする投資信託と、ロボアドバイザーにはどのような違いがあるのでしょうか。
投資信託とは、多くの投資家から集めた投資金を投資の専門家が代わりに運用し、その利益を投資家へ還元する金融商品です。そのため、どの投資信託へ投資するかは投資家が選択します。
しかし、ロボアドバイザーの投資一任型であれば、投資家はどの金融商品へ投資するか選択しません。ロボアドバイザーが投資家に最適なものを選択します。
ロボアドバイザーの種類
すでに紹介したようロボアドバイザーには、助言型と投資一任型という2種類のサービスがあります。
ロボアドバイザーにどのようなサービスを求めるかによって、どちらのサービスを利用するか検討できるでしょう。以下では、それぞれのサービスについて紹介します。
助言型
ロボアドバイザーの助言型とは、投資家へどのような資産運用が適しているかアドバイスだけをするサービスです。
アドバイスをもらうには年齢や金融資産など、投資に必要となる質問に答えていきます。その回答結果を分析して、どのような資産運用がおすすめか、またポートフォリオの提案などを行います。
助言型はあくまでアドバイスをするだけなので、そこから投資をするかは投資家次第です。
投資一任型
ロボアドバイザーの投資一任型とは、助言型のアドバイスに引き続いて、実際の投資も自動で行うサービスです。
投資に関する質問への回答結果に合わせて、投資家へ最適な金融商品を選択し自動的に運用します。そのため、投資家は何もせずに資産運用ができるのです。
しかし、その分手数料が高くなる傾向にあるため、全ての諸経費を計算した上で利用するのがおすすめです。
ロボアドバイザーのデメリット5つ
ロボアドバイザーは投資家に適した資産運用のアドバイスや、自動で運用までしてくれる便利なものです。
しかし、ロボアドバイザーの利用にはメリットだけではなく、デメリットがあることに注意しましょう。ここからは、ロボアドバイザーのデメリットを5つ紹介します。ロボアドバイザーを利用するか判断する材料にしてください。
ロボアドバイザーのデメリット1:短期的には向いていない
デメリットの1つ目は、短期的な投資には向いていないことです。
ロボアドバイザーの運用方法は、長期的に行なっていくものです。そのため、仮想通貨やFXのように、短期的に利益を得るような運用はしません。そのため、長期的に運用して、コツコツと利益を出していくことを理解して利用する必要があります。
短期的な利益を求める人には、ロボアドバイザーは適していないので注意しましょう。
ロボアドバイザーのデメリット2:元本保証がない
デメリットの2つ目は、元本保証がないことです。
どのような方法でも、投資をした場合は元本割れというリスクがあります。ロボアドバイザーで投資家に適した資産運用を行っている場合でも、もちろん元本割れのリスクはあります。
ロボアドバイザーを利用するからといって元本が保証されることはないので、元本割れというリスクを理解した上で利用しましょう。
ロボアドバイザーのデメリット3:為替相場の影響
デメリットの3つ目は、為替相場の影響を受けることです。
ロボアドバイザーの中には、海外の証券会社で取り扱われる金融商品へ投資できるサービスがあります。そのような海外の金融商品に投資をした場合は、為替相場の影響を受けることに注意しなければいけません。
例えば、海外の通貨であれば利益が出ている場合でも、日本円に換算すると利益が出ないことがあるのです。
ロボアドバイザーのデメリット4:経験を積むのが難しい
デメリットの4つ目は、投資の経験を積むのが難しいことです。
ロボアドバイザーの投資一任型を利用した場合、投資家は何もせずに資産運用をすることができます。しかし、そうすると投資家自身は投資の経験を積むことはできないでしょう。
そのため、今後異なる金融商品に投資をしていきたいと考える投資家は、ロボアドバイザーがどのように運用しているのかなどを自ら確認していくことが大切です。
ロボアドバイザーのデメリット5:運用コストが高め
デメリットの5つ目は、運用コストが高くなることです。
ロボアドバイザーを利用して投資をした場合、投資家自身で投資をするよりも運用コストが高くなります。なぜなら、ロボアドバイザーの投資一任型では投資家の代わりに運用をしていくため、その利用料が上乗せされるからです。
自身で資産運用をする難しさはあるでしょう。しかし、運用するコストが気になる方は、ぜひロボアドバイザー以外の運用方法と比較をしてみてください。
ロボアドバイザーのメリット3つ
ロボアドバイザーのデメリットを理解したところで、反対にどのようなメリットがあるのかを紹介してまいります。
ロボアドバイザーを利用するからこそ得られるメリットがあります。ロボアドバイザーの利用を検討している方は、ぜひ以下で紹介する3つのメリットを参考にしてみてください。
ロボアドバイザーのメリット1:長期的に向いている
メリットの1つ目は、長期的な投資に向いていることです。
デメリットにて短期的な投資には向いていないことが挙げられますが、逆にロボアドバイザーは長期的な投資には適しています。長期的にコツコツと利益を増やしていく運用をしたい投資家にロボアドバイザーはおすすめでしょう。
ロボアドバイザーのメリット2:リスクに配慮がある
メリットの2つ目は、リスクに配慮があることです。
ロボアドバイザーでは、投資に関する質問をする時に投資家がどれほどリスクを許容できるかを分析します。その分析結果に合わせて、リスク配分をしたポートフォリオを提案、もしくは運用していきます。
投資初心者には、リスク配分の決断が難しい場合があります。しかし、ロボアドバイザーではそのリスク配分も投資家に適した配分を提案します。
ロボアドバイザーのメリット3:始めやすい
メリットの3つ目は、投資を始めやすいことです。
投資を始められない方の理由に、多くの手間がかかることがあるでしょう。しかし、ロボアドバイザーの投資一任型を利用すれば、何もしなくても投資して運用してくれます。実際、投資の知識がなくとも、運用していけるのです。
投資を始めるのに必要な手続きや決断などが面倒に感じる方は、ロボアドバイザーを利用すれば手間をかけずに投資を始められます。
ロボアドバイザーの注意点
ここからは、ロボアドバイザーを利用する際の注意点を紹介します。
すでにロボアドバイザーのデメリットを紹介したように、便利なロボアドバイザーでも利用するには注意すべきことがあります。以下で紹介する2つの注意点を確認してから、ロボアドバイザーを利用するか検討してください。
NISAに対応しているか
注意点の1つ目は、つみたてNISAに対応しているかを確認することです。
つみたてNISAとは、税制待遇を受けながら長期的に少額を積み立てて投資する金融商品です。税制待遇があるため、多くの投資家がつみたてNISAへ投資をしています。しかし、ロボアドバイザーの投資一任型では、このつみたてNISAへ投資をすることができません。
ロボアドバイザーの助言型であれば、つみたてNISAを含めた運用のアドバイスを行っています。
会社が倒産してしまった場合
注意点の2つ目は、ロボアドバイザーを提供する会社が倒産してしまった場合です。
ロボアドバイザーのサービスを提供する会社が倒産しないというリスクはゼロではないでしょう。そのため、利用する会社が倒産した際には、投資金がどれほど補償されるのかを確認しておきましょう。
もしロボアドバイザーの会社が倒産しても、1,000万円までは日本投資者保護基金にて補償されています。
ロボアドバイザーについて理解を深めよう
資産運用の方法の1つに、ロボアドバイザーを利用する方法があります。ロボアドバイザーは、投資家に適した運用方法のアドバイスや、投資家に変わって運用をするサービスをインターネット上で提供しています。
そのため、投資の初心者でも手間をかけずに投資が始められるのです。しかし、その点運用コストが高くなることなどのデメリットもあります。
ロボアドバイザーについて理解した上で、利用するかどうか決断しましょう。