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毎月の理想の貯金額とは?6つの年収別や5つの年代別で徹底解説

2021 12.9この記事はPRを含みます

目次

理想の貯金額を貯めるには?

理想の貯金額を貯めるには、目標額を明確にすることが大切です。毎月の貯金額は年収や年代によって左右されます。年収が高くなれば貯金できる金額も大きくなると思われがちです。

しかし、年齢とともにライフイベントにかかる支出が大きくなります。したがって、収入よりも支出を抑えることが大切だといえるでしょう。さらに家計を見直し、適切な対処法を取り入れるのがコツです。

【ジャンル別】毎月の理想の貯金額

毎月の理想の貯金額を割り出すには、年収別・年代別に考えることが大切です。多くの人は目標額と期間を最初に決めて、毎月の貯金額を割り出します。しかし、年収や年代において貯金できる金額・条件は異なるのが常識です。

したがって、到底無理な金額になることも少なくありません。しっかりと貯金するには、実現可能な毎月の貯金額を把握することが必須です。ここでは、ジャンル別に毎月の理想の貯金額を考えていきましょう。

6つの年収別で見る毎月の理想の貯金額

理想の貯金額は、年収によって大きく左右します。収入が増えれば、同じ年代であっても貯金額が異なるのは必然です。一般的に収入と貯金の関係では、給料の3倍程度の貯金は持っておきたいとされています。

手取りの給与が25万円であれば、理想の貯金額は75万円です。しかし、老後の生活や将来に予想されるライフイベントからすると、単純にはいきません。ここでは、毎月の理想の貯金額を6つの年収別で考えてみましょう。

毎月の理想の貯金額1:200万円未満の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯、単身ともに0.3~0.6万円程度です。貯金額は2人以上世帯だと689万円、単身だと120万円程度が平均です。しかし、貯金で貯めたのではなく、親などから譲り受けたものも少なくないでしょう。

年収200万円未満の人は社会人になったばかり、もしくは学生が多く貯金に回せるお金が少ないのが実情です。したがって、給与の4%程度を目安に貯金する習慣を身につけることが大切です。

毎月の理想の貯金額2:200~300万円未満の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと0.7万円、単身だと1.1万円です。貯蓄額は2人以上世帯だと661万円、単身だと407万円を目指すのが理想だといえます。

年収200~300万円未満の人は社会人としての経験が浅い人が多く、貯金に対する意識が低いのが特徴です。また、奨学金などを支払っている人も少なくありません。したがって、給与の4%程度を目安に貯金する意識をもつことが大切です。

毎月の理想の貯金額3:300~500万円未満の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと2.2万円、単身だと4.5万円です。貯蓄額は2人以上世帯だと669万円、単身だと1,039万円を目指すのが理想だといえます。

年収300~500万円未満の人は20代~30代が多く、結婚・出産といったライフイベントを控えている人も少なくありません。したがって、様々な出費に備えて、給与の10%程度の貯金をキープしたいものです。

毎月の理想の貯金額4:500~750万円未満の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと4.8万円、単身だと9.1万円です。貯蓄額は2人以上世帯だと1,083万円、単身だと1,570万円を目指すのがり理想だといえます。

年収500~700万円未満の人は40代が多く、働き盛りとはいえ子供の教育費などに大きな出費が嵩む時期だといえるでしょう。したがって、年収の10%程度の貯金を維持しつつ、老後の準備も考えたいものです。

毎月の理想の貯金額5:750~1000万円未満の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと7.6万円、単身だと15.9万円です。貯蓄額は2人以上世帯だと1,550万円、単身だと2,846万円を目指すのが理想だといえます。

年収750~1,000万円の人は50代以降が多く、サラリーマンであれば管理者など責任あるポジションの人が大半です。また、子供の学費や結婚などの大きな出費も多く、年収が高くとも安心できません。年収の11%程度の貯金を堅持しましょう。

毎月の理想の貯金額6:1000~1200万円未満の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと11.8万円、単身だと16.4万円です。貯蓄額は2人以上世帯だと1,790万円、単身だと6,131万円を目指すのがり理想だといえます。

年収1,000~1,200万円の人は大企業の管理者などハイクオリティなキャリアを持つ人が大半です。そのため、単身者の貯蓄額は世帯者を大きく上回ります。ただし、老後の生活を考えれば年収の14%程度の貯金を維持したいものです。

5つの年代別で見る毎月の理想の貯金額

理想の貯金額は、年代別でも大きく左右します。同じ年代でも、家族構成や職業、家庭環境によって貯金額が異なるのは当然です。一般的に年齢を重ねると、ライフイベントにかかる支出も増えるとされています。

そのため、20代と30代の貯金額を比較すると、30代の方が少ないのが実情です。つまり、若い年代のうちに貯金を始めておくことが大切になります。ここでは、毎月の理想の貯金額を5つの年代別で考えてみましょう。

毎月の理想の貯金額1:20代の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと5.6万円、単身だと2.5万円です。貯金割合は2人以上世帯だと15%、単身も同じく15%が理想だといえます。

20代の人は大学生から社会人になったばかりの人が大半であり、結婚や出産といったライフイベントを控えている人も少なくありません。したがって、毎月貯金をすることを定着させるとともに、30歳までに年収と同額の貯金額を目指しましょう。

毎月の理想の貯金額2:30代の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと5.3万円、単身だと3.5万円です。貯金割合は2人以上世帯だと14%、単身は12%が理想だといえます。

30代の人は会社ではある程度のポジションを得ており、結婚や出産を経験している人も少なくありません。そのため、結婚している人の方が貯金に対する意識が強いのが特徴です。マイホームや教育費などの支出の多い時期ですが、40歳までに年収の倍額の貯金額を目指しましょう。

毎月の理想の貯金額3:40代の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと5.0万円、単身だと3.5万円です。貯金割合は2人以上世帯だと13%、単身は10%が理想だといえます。

40代の人は会社では役職者などの立場となり収入も増えていますが、子供が学校に通うようになり教育費が大きな支出です。さらに、マイホームや車など大きな出費が多くなります。貯金が思うようにできない時期ですが、50歳までに年収の3倍額の貯金額を目指しましょう。

毎月の理想の貯金額4:50代の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと5.0万円、単身だと2.6万円です。貯金割合は2人以上世帯だと11%、単身は9%が理想だといえます。

50代の人は会社では重要な役職に就き収入も安定していますが、教育費や親の介護など支出の負担は大きいのが特徴です。また、老後に向けて貯蓄額を増やしていきたい時期であり、60歳までに年収の3倍額の貯金額を目指しましょう。

毎月の理想の貯金額5:60代の場合

毎月の理想の貯金額は2人以上世帯だと2.8万円、単身だと1.5万円です。定年延長や再雇用を取り入れている企業が増えているとはいえ、一般的には60歳で収入は激減します。

そのため、毎月の貯金額も50代と比較すると4割程度少なくなるのは必然です。60代は老後の生活に向けて、これまでの貯金を大きく崩さないことを目指しましょう。

理想の貯金額まで貯める方法6つ

理想の貯金額にするには、正しい貯金の方法を身につけることが大切です。毎月の収入が劇的に増えることはあまり考えられません。反対に節約するにも限界があります。

理想の貯金額に到達するには、現状を整理するとともに無駄な支出がないかを確認することから始めましょう。その上で、有効な対策を講じることが大切です。ここでは、理想の貯金額まで貯める方法について紹介します。

理想の貯金額まで貯める方法1:現在の状況を整理する

理想の貯金額を目指すには、まず、現在の状況を整理しましょう。大幅な増収が見込めない状況で貯金額を増やすには、何より支出を少なくすることが課題です。

預金口座、保険、金融資産、趣味にかかる支出に分けて現状を確認してみましょう。特に保険や預金口座については、無駄が出やすい部分だといえます。忘れてしまっている預金口座や保証が二重になっていないか、しっかりと確認することから始めるのがコツです。

解約しても問題ない保険に入っていないか確認する

保険に複数加入している場合、その補償内容をしっかりと確認しましょう。保険商品は内容が複雑であり、あくまでも有事の備えです。そのため、補償内容を正確に把握していない人も少なくありません。

しかし、補償内容が二重になっていることもあり、無駄な支出につながっていることも多くあります。補償内容が重複している保険を解約するだけでも、貯金額を増やすことが可能です。

残高がある休眠口座がないか確認する

預金口座が複数ある場合、休眠口座がないか確認しましょう。預金口座はできる限り少なくまとめ、多くとも3つまでに止めておくのが得策です。口座が複数あると、残高があるまま忘れてしまうことも少なくありません。

忘れ去られていた預金口座は休眠口座となり、やがて休眠口座となり権利を失います。権利を失う前に口座をまとめておけば、貯金の残高も正確に把握することができるでしょう。

理想の貯金額まで貯める方法2:家計簿を見直す

家計簿を見直すことで、思わぬ無駄を見つけることができます。家計簿を見直す際には通信費、外食の費用、光熱費、交通費を中心に確認していくのが鉄則です。

例えば、通信費であればスマホのキャリアや料金プランを見直してみましょう。また、光熱費では電力会社を変更することでも節約は可能です。毎月、使用する費用だけに、少額の節約でも年単位で見ると大きな節約になります。

理想の貯金額まで貯める方法3:税金控除の制度を利用する

税金控除を利用することで、支出を抑えることが可能です。例えば個人型確定拠出年金は利息・運用益が非課税、掛け金が所得控除となり受取時も税制が優遇されます。

所得控除では医院にかかった経費は200万円、生命保険料は4万円、地震保険料は5万円が所得控除の対象です。特に医院にかかった経費は漏れがちなので、領収証は大切に保管しておきましょう。

理想の貯金額まで貯める方法4:手取り月収の2割を目標にする

理想の貯金額を目指すなら、手取り月収の2割を目標としましょう。家族構成や共働きか否かで、貯金できる金額は異なります。しかし、理想の貯金額を達成するには多少の背伸びも必要です。

とりわけ、共働きの家庭は収入・支出ともに多くなりますが、手取り月収の2割の貯金額はキープしましょう。また、目標を明確に数値化しておけば、貯金に対するモチベーションを維持しやすくなります。

理想の貯金額まで貯める方法5:積立定期預金・財形貯蓄を利用する

積立定期預金や財形貯蓄など、毎月、自動的に貯金する仕組みを導入してみましょう。積立貯金は一定の期間、継続して貯金しますから達成感を味わうことができます。

一方、財形貯蓄は給料から差し引かれて自動的に貯金されるので、負担を感じることがありません。ただし、金額が大き過ぎると生活が苦しくなり、解約することになります。毎月の貯金額については十分に検討しましょう。

理想の貯金額まで貯める方法6:副業をする

本業で収入アップが難しい場合、副業で収入を増やす方法もあります。本業を持ちながら副業をする場合、必ず就業規則を確認しましょう。必要に応じて申請手続きを行い、許可を得て始めるのが一般的です。

副業の内容としてはクラウドソーシングやアフィリエイト、サイト運営などが一般的になります。その他にも、太陽光発電による電力の売電や投資なども副業の一種といえるでしょう。

ファイナンシャルプランナーへ相談するのも方法の1つ!

様々な方法を試しても理想に近付かない場合、ファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。ファイナンシャルプランナーとは、家計を診断してその改善方法を提案する専門家です。

したがって、一般では気付かない家計の弱点や課題を洗い出すことができます。さらに、専門家の視点で改善策を提案してもらえるのもメリットです。ここでは、相談に適した人やファイナンシャルプランナーの選び方を紹介します。

ファイナンシャルプランナーに相談するのに向いている人

ファイナンシャルプランナーに相談するのに向いているのは、素直に提案を受け入れられる人です。専門的な知識を有するファイナンシャルプランナーは、家計に最適な方法を提案します。しかし、素直に受け入れられない人には、向いていません。

つまり、素直に提案を受け入れられることが条件となります。とりわけ、人生の岐路での選択肢を明確にしたい人、将来の不安を解消したい人には、大きな力となってくれるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの選び方

ファイナンシャルプランナーには企業系と独立系に区別することができます。企業系は銀行や保険会社、証券会社など金融機関に属しているのが特徴です。つまり、特定の金融商品に特化しており「自社製品を売る」ことを目的としています。

独立系とは自ら事務所を開いて相談に応じており、オールマイティな知識を有しているといえるでしょう。ファイナンシャルプランナーを選ぶ際には、この違いを理解することが大切です。

理想の貯金額まで上手に貯金しよう

理想の貯金額を達成するには、家計を見直し上手に貯金することが大切です。年齢を重ねるごとに収入も高くなりますが、ライフイベントにかかる支出も大きくなることから早い段階から貯金を始めましょう。

また、単に節約するだけでは理想の貯金額には到達しません。ライフイベントにかかるコストを計算しつつ、支出を少なくする方法を実践しましょう。また、ファイナンシャルプランナーに相談するのも良い方法です。

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