ポートフォリオに債券は不要?必要だと考えられる理由8つとおすすめなケースを解説
2023 11.19この記事はPRを含みます
ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせを示すものです。ポートフォリオを組むということは、投資信託や債券など運用商品の詳細な組み合わせを決めるということを意味します。
ポートフォリオは、投資の目標によって適切な組み合わせが異なります。どの金融商品を使えば許容できるリスクに見合った利回りが手に入るか、ポートフォリオの組み合わせを考える前に定めておくことがおすすめです。
債券とは
債券とは、国や地方公共団体、企業が、借り入れを行う目的で発行される投資商品です。債券の仕組みとは、投資家は債券を購入することで発行体に資金を提供し、発行体はその見返りに決められた期間に定められた利子の支払いを行うものです。
発行元が破たんしない限りは、満期まで保有していると利子付きで満額のお金が戻ってきます。そのため、あまりリスクを取りたくない場合に選ばれることが多いです。
債券の種類
債券は、さまざまな種類があります。代表的な債券は国債ですが、国債にも個人向け国債、新窓販国債、利付国債と言った種類があります。
さらに企業が発行する社債のほか、発行する主体や通貨、発行場所のいずれかが国外の外国債券があります。
ポートフォリオに債券が不要だと考えられる理由3つ
債券は、ポートフォリオに必要ないと言われることがあります。そこで、ポートフォリオに債券が不要だと考えられる理由を紹介していきます。
ポートフォリオに債券を入れるか悩んでいる人は、参考にしてみてください。
債券が不要だと考えられる理由1:元本割れの可能性が低め
債券が不要だと考えられる理由の1つ目は、元本割れの可能性が低めである点です。期待リターンが高い株式は元本割れしにくいと言われています。
そのため元本割れはしないが、高いリターンが期待できない債券は不要ではないかという意見があります。自分の投資スタイルに合わせて債券を取り入れるかどうか決めるといいでしょう。
債券が不要だと考えられる理由2:合理的ではない
債券が不要だと考えられる理由の2つ目は、合理的ではないからです。以前は国債には3%程度の金利がありましたが、現在は見合うリターンが得られなくなってきています。
そのため、債券ではなく現金として残しておいても全体のリターンやリスクが変わらないということです。
投資をする際に無リスク資産が一定確保している場合は、無理に債券を購入しなくてもいいでしょう。
債券が不要だと考えられる理由3:分散効果が確認しづらい
債券が不要だと考えられる理由の3つ目は、分散効果が確認しづらい点です。ボラティリティを下げる取り組みができている場合は、ポートフォリオに債券を組み入れなくてもいいでしょう。
資産クラスの分散が大事だといわれることがありますが、効果が確認できない資産家も少なくありません。
なお投資家の年齢やリスク許容度によって分散効果が感じられるか異なるため、投資する際によく考えるといいでしょう。
ポートフォリオに債券が必要だと考えられる理由8つ
ここからは、ポートフォリオに債券が必要だと考えられる理由を紹介していきます。ポートフォリオに債券が不要だという意見もありますが、一方でポートフォリオが必要だという意見もあります。
ポートフォリオを組み入れるかどうか、必要か不要かの両方の意見を参考にして、決めるといいでしょう。
債券が必要だと考えられる理由1:リターンが安定している
債券が必要だと考えられる理由の1つ目は、リターンが安定しているからです。年単位の収入を計算したい場合は、債券の方がいいでしょう。
株式は1年で40%近いリターンが手に入りますが、逆に損失を抱える可能性もあります。一方債券のリターンは安定しているため、株式と組み合わせてポートフォリオを安定させる人も多いです。
リスクはなるべく低くしたい場合は、債券も組み入れてみるといいでしょう。
債券が必要だと考えられる理由2:元本保存のため
債券が必要だと考えられる理由の2つ目は、元本保存のためです。債券の多くは、償還日まで保持しておけば額面通りの金額が戻ってくることが多いです。
一方株式は、元本が保証されていません。そのため、元本割れのリスクがあります。元本を保存して安全に資産運用したい場合は、債券の購入も視野に入れるといいでしょう。
ただし債券も発行先を見極めないと債務不履行リスクがあります。
債券が必要だと考えられる理由3:分配金の期待ができる
債券が必要だと考えられる理由の3つ目は、分配金が期待できるからです。債券ファンドの中で毎月分配金を支払うタイプの投資信託を選べば、毎月の生活費として利用できます。
さらに分配金を再投資することで効率的に資産を運用できます。ただし分配金の高い債券は、近年では海外の債券である場合が多いです。その場合は、外国為替相場の変動の影響を受けてしまう場合があるので注意しましょう。
債券が必要だと考えられる理由4:パフォーマンスの向上
債券が必要だと考えられる理由の4つ目は、パフォーマンスの向上です。
株式の方が債券よりもパフォーマンスが良い場合があります。しかし、ITバブル崩壊やリーマンショック級の大きな暴落があれば、債券を組み入れることでポートフォリオのパフォーマンスを大幅にアップできます。
暴落はいつ起きるか分からないため、ポートフォリオに債券を入れておくことも検討してみましょう。
債券が必要だと考えられる理由5:値動きが穏やか
債券が必要だと考えられる理由の5つ目は、値動きが穏やかであるからです。一般的に債券は株式と比べ値動きが小さいことが多いです。
値動きが穏やかである理由は、満期のない株式と比較して債券に満期があるからです。ただし景気後退や地政学リスクがあれば、リスクを避けたい投資家が購入することで債券の価格が上がる場合があります。
その場合は、株式価格が下がることが大半です。
債券が必要だと考えられる理由6:インカムの獲得
債券が必要だと考えられる理由の6つ目は、インカムの獲得です。インカムとは、債券では利子のことです。
近年、インカムと安定のバランスを重視して債券を選ぶ投資家も少なくありません。さらに国債より利回りの高い社債では、より高いインカム収入が期待できます。
現在の日本では、預貯金を預けることによって得られる利息がごくわずかです。そのため少しでも高いインカムを期待して債券を選ぶという人もいます。
債券が必要だと考えられる理由7:リスクを抑える
債券が必要だと考えられる理由の7つ目は、リスクを抑えることができるからです。株式だけでなく債券を入れた方がマイナスの期間が短い場合も多いです。
さらに債券は、デフレに強いと言われています。デフレ対策をしたい場合にも債券を組み入れてリスクを抑えるといいでしょう。
ただし債券には、信用リスクが付きまといます。そのため、債券の発行元を見極める必要があるでしょう。
債券が必要だと考えられる理由8:元本を増やせる可能性
債券が必要だと考えられる理由の8つ目は、元本を増やせる可能性があると言われています。これは、着実な分配金が期待できるためです。
債券はデフォルトになる可能性がありますが、個別企業よりはリスクが少ないことが多いです。元本を着実に増やしたい場合は、ポートフォリオに債券を取り入れていくといいでしょう。
ポートフォリオに債券を含めるのがおすすめのケースは?
ポートフォリオに債券を含めるのがおすすめのケースは、40代辺りから将来の退職を視野に考えて投資をしたいという場合です。債券の比率を高めにして、運用していくといいでしょう。
さらに年齢を重ねるにつれて国内債券の比率を多めにしていくといいでしょう。
ポートフォリオと債券への理解を深めよう
投資に対する考え方やリスク許容度、年齢によって、債権が不要かどうか異なります。ポートフォリオに債券を取り入れるかをよく考えることがおすすめです。
さらに金利も大きく債券に関わってきますので、購入するタイミングも見図るといいでしょう。今一度ポートフォリオの見直しをしてみることがおすすめです。
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